尾方明、橋口亮輔、安藤尋、
今年はこの3人の監督によるオムニバス。
アプレ・ワークショップという俳優を集めて、
映画監督と4日間かけて映画を作っていくという、
ともかくそういうもんがあるんだというワークショップ。
毎年、出来上がり品がちゃんと娯楽に仕上がってんだから偉いわあ。
で、そのワークショップで作り上げた
完成品の映画を集めて公開する企画。
今年で4回目。毎度毎度玉石混交
・・・と前回の文書をそのままなぞりたいところだが、
何か今年はどれも面白かった。
玉玉混交だな。
■緒方明『石にも風にもなれない』:主人公を好きにならずにはいられない。
■橋口亮輔『ゼンタイ』:全身タイツ趣味の男女が集まって。うふふふふふふ。
■安藤尋『夜の途中』:主人公の痛みやササクレが観客に突き刺さってくる。
でも、それが普遍的な傷みである事が分かっているので、
観客はとても同情してしまう。
こういう話は笑いを織り込んだ方が受け止めやすくなるが、話の純度が落ちる。
あえて、そのまま描きだそうとした監督の真摯な姿勢を評価したい。
全体的に、今回はどれも俳優の力を感じさせられた。
俳優主体で俳優のいい所を掬い上げる作業が、システムとして実によく機能してる。
地味にオススメです。
【銭】映画ファン感謝デーで1000円
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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+1〈プラスワン〉 Vol.4@ぴあ映画生活