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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『オース!バタヤン』をテアトル新宿で観て、バタヤンの凄さは分かったふじき★★★

五つ星評価で【★★★人間力が抜群】


先日他界されたシンガー田端義夫のドキュメンタリー。
ちょっと古い人なんで、実際に本人が歌ってる曲を聞いた覚えはない。
なんとなく知ってそうなのは「帰り船」と「ゴンドラの歌」くらいだろうか。
「ゴンドラのうた」なんて、『生きる』の志村喬verしか知らん。

という訳で、大概これがお初と言っていい。
そして、ちゃんと正直に書くなら歌に大きく魅了はされなかった。
上手いとか下手ではなく、これは趣味の問題だ。
だが、この憎めない、生涯現役爺さんが凄い男である事は映画を見ればよく分かる。

人間的な魅力が田端義夫という身体の中に充満しているのである。
一見とてもいい加減に見えながら、やるべき手は全て打ち、歌う機械として正確。
プロフェッショナルなんである。そんなプロフェッショナルでいながら、
女には弱く、隙だらけ。そりゃあいいよ、こんな爺ちゃんかっけーに決まってるよ。

ディック・ミネと一緒に撮った若い時の写真がちょっと映る。伊藤英明に似てる。
マドロス姿で歌う何かムチムチボディーの中年期の映像が映る。小林稔侍に似てる。
そして老境。イーストウッドだねえ。皺がかっこいいよ。

司会・浜村淳の名調子も良い。これも是非とも文化としてどこかに残しておきたい。
後、やはり適度に最近なくなった立川談志が出てる。
談志の高座を見てないから本当の凄さは分からないんだけど、
相変わらず滑舌が悪い。雑談だからなのかもしれないけど、
上下(左右でのキャラの使い分け)が落語家と思えないくらい下手。
本当にこの人、名人なんだろうか?

人間一人、焼却炉に入れると骨しか残らないが、
丁寧にじっくり足跡を辿ると、素敵な人生やんってドキュメンタリーになる。
これは行為そのものが素敵だ。
でも、もうちょっと若い人の人生も歓迎する。
あまりに時代が遠いと、ほんとよう分からん。



【銭】
常設ダフ屋(チケット屋)で500円でチケット購入。他のチケット屋で底値300円ってのも確認済。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
オース!バタヤン@ぴあ映画生活
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