五つ星評価で【★★★長えよタラちゃん、三池に追いつかれるねんで】
最初「 ♪ ジャンゴ」と掛かった途端、
あ、これは北島三郎が歌った「ジャンゴ」の方が音はかっけーなと思った。
そして尺が長い。
この尺の長さはセリフ・活劇パートとは別に
音楽・情景パートが付加されてるからだろう。
えーと、何だよ。三池の『愛と誠』かよ。
なげーよ、タラちゃん。
この話は90分で観てえ話だよ。
そりゃあ、すげえ名画カットにご機嫌な音楽かぶせりゃカッコイイに決まってる。
でも、それは豪華だけど無駄な部分じゃん。
カラオケの間奏部分がひたすら長いようなもんだ。
という訳で、コアな演出や役者の演技は面白いけど、
全体的な編集は上手いんだけど気に食わない。
そりゃあ切るべきであろう部分を「味」と称して切れないだけに過ぎないだろう。
ジェイミー・フォックス:タイトルロールのジャンゴを手堅く演じる。
情が熱く見えない冷たい顔が今回の役に似合ってる。
クリストフ・ヴァルツ:お得な役。
何でこう、めんどくさい役をやらせると、この人は光り輝くんだろう。
ミスターもったいぶった演技ガイ。
この人のイカレタ演技がイカレタ話の根底を肯定する。
レオナルド・デカプリオ:けっこうちゃんとやな奴に仕上がってる。
でもニガー爺に盛大に食われてる。
たまらんよな、あんな好き勝手な演技、横でされちゃ。
義務は果たしたがプラスとまでは行かんかったみたいな評価かな。
ケリー・ワシントン:ニガー姉ちゃん。
この姉ちゃんを助けるに値する宝石のように描かれんといかんのだけど、
そんなグっとは来なかったな。
この姉ちゃん身体の線が強すぎて、どうも野郎っぽいのだ。
女としての華やかさ儚さに欠ける
(お伽話だからこの映画では自立している女である必要は全くない)。
サミュエル・L・ジャクソン:糞ニガーようやった。
水がいっぱい詰まった革袋が壊れるようなビジュアルでの人体破壊が極限にカッケー。
PS 長いと言いながら、
『アンダーファイヤー』のメインテーマがかかると気分ノリノリ。
◆『スーパー・チューズデー 正義を売った日』
五つ星評価で【★★★ゴズリング、ホフマン、クルーニー】
「火曜日にはスーパーで正義が特売なのよね」
いやいやいやいや、大統領選挙(予備選)に絡む政治スキャンダル物です。
そして、ライアン・ゴズリングが目をうるうるさせさえすれば
映画として成立する事を的確に証明した一本。
ゴズリング毛布で指をしゃぶるライナスやっても似合うと思うな。
ホフマンの負けた途端にニートっぽくなる分かりやすい堕ちっぷりも素敵。
そして監督自身クルーニーの皺深い悪相。
「ほっほっほ、越後屋おぬしも悪よのう」とか言い出しそうだ。
クルーニー津川雅彦に似てきた。
人類を滅ぼせる生殺与奪権を握るような要職に付こうとも部下の職員をファックしてはいけない。正論なんだけど、地球上の全ての猿に君臨するボス猿になったのに見返りがなくって哀れなようでもある。
ゴズリング、ホフマン、クルーニーで
『サボテン・ブラザーズ』をリメイクしたら面白いかもとか唐突に思った。
【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ジャンゴ 繋がれざる者@ぴあ映画生活
・スーパー・チューズデー ~正義を売った日~@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・ジャンゴ 繋がれざる者@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・ジャンゴ 繋がれざる者@映画のブログ
・スーパー・チューズデー ~正義を売った日~@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・スーパー・チューズデー ~正義を売った日~@映画的・絵画的・音楽的
・スーパー・チューズデー ~正義を売った日~@いやいやえん
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