五つ星評価で【★★★★★そんな展開に持っていくのかに前回から変わらずにワクワク】
個人的に今、社会人として終電まで残業が続いたり、代休が貰えない休日出勤が続いたりという厳しい状況なので、他の映画を差し置いてわずかに空いた時間に鑑賞した。劇場で見れて良かった。ヤマト2199がTVでもやってるので、待ってりゃ見れるじゃんと言われるかもしれないが、実はTVで見るより劇場で見た方が確実絶対に楽しめる事が分かっている。それだけでかい画面は魅力だし、TVモニターと比べて画面の明るさ(というよりコントラスト)も違うし、音響もかっちょいい。初見と再見の違いはあるのかもしれんけど、劇場で見てゾクゾクワクワクしたシーンが冷静に見れてしまったりするのにはちょっと愕然としている最中なのである。
まあ、これはヤマトに限らず映画全般がそういうもんだと思っている。
だから、映画館が好きなのだ。
いや、全くもって映画館で見ようが見まいが変わらん映画もあるけどね。
さて、本題。
すげえよかった。すげえよかったぞ、諸君。
諸君と一文字しか違わない君にも言ってやろう。
すげえよかったぞ、ショパン(関係ないって)。
前回の驚愕のラスト、そこで引くのかの続きを早く見たいって、
あ、そうか、最初はダイジェストからか。
そして、いさお節。
やはり、いさお節がいいなあ。
ここには、変な歌、突っ込んで「ちょっと商売させてもらいますよ」って論理がない。
いや、全くない訳でもないんだろうけど(そもそも製作その物が商品作成だ)、
それより「俺たち自身が見たいヤマトを作る」意欲が勝ってると思う。
なかなか、こんな風には作れないものだ。
それはとても単純で、アニメ制作が集団作業だからだ。
一人が熱していても、全体が熱している事は少ない。
今回制作の状況がどうだったかは分からないが、
ともかく、これほどの完成度のリメイク、リブートは類を見ない。
みんな、忙しさや生活に負けてしまうのだ。
だから、これを作った馬鹿者に感謝する。
うっ、前置きなげーよ、俺。
以降、ネタバレでいつも通り四つに割ると
一つ目、ヤマト対デスラー。
二つ目、イスカンダル。
三つ目、ヤマト対地獄から帰って来た男。
四つ目、死神対森雪。
ヤマト到着と同時に攻撃が仕掛けられる。
これ、前回見て勘違いしていた。
デスラーが高エネルギー砲により攻撃したのは
イスカンダル本星その物かと思っていた。
かくして、ヤマトはコスモリバースシステムを手に入れられずに
・・・という驚愕展開が来るかと思っていたのだ。
さにあらず。
それはそれで残酷すぎる。
ぶんちゃかヤマトめちゃ狂いバージョンが気持ちよくなり響くなか、
辛うじて敵エネルギー波をかわしたヤマトはガミラスの総統府に突っ込む。
実のところ、これは何をしたいのかがよく分からん。
ヤマトにはメルダがいるので、ガミラス(≒イスカンダル)上陸にあたって、
何案かある素案の中に、総統府(統治中枢)を革命派と息を合わせて叩いて、
ガミラス政権そのものを手中に収めるという計画があったりしたのかもしれない。
とにもかくにも、ここで「みんながやらなければならない事」をやり出す展開。
こ、これは軍隊組織の崩壊じゃないのか?
とりあえずむくれるユリーシャが可愛い。
けど姫様的に「むくれる」があまり似合わないような気もする。
んで、バタバタしてる中、古代は自分の女の為に外出し、
その女を好きだった南部は、後任に就いて仕事に精を出す。
男だ南部。女だったらやだけど。
キレキレデスラーが総統府にコロニー落としを仕掛ける。
天井落としのような圧倒的な絶望感が本当は欲しかった。
ここで、今まで「何一つできない男」として描写されていたヒスが復権する。
ボタンさえきちんとはめられないみたいなイメージのキャラだったのに。
いわばデスラー(モーッアルト)、ヒス(サリエリ)な関係なのだろう。
能力は劣っても善悪は分かる。
あ、ヒルダちゃんと花を渡した女の子じゃないか。
ぶっこんでくるなあ。
デスラーに捨てられて半狂乱セレステラ。中島みゆきの『わかれ歌』が似合いそうだ。
親衛隊のスペース糸目男の方が自分よりデスラー寄りだってのはショックだろう。
ヤマト、コロニー落としを未然に防ぐ。
すったもんだの挙句、デスラとスペース糸目男退場。
ヤマト側からすると、何で勝ったのか全く分からないであろう。
沖田「・・・・神風が吹いたに違いない」
・・・おいおい(註:本当は言ってません)。
ヤマト、イスカンダルにGO。
さあ、旅の疲れをいやす風俗街はどこだ。
サービスエリアでアメリカンドックも食いたいぞ。
って、イスカンダル旧作と相変わらず墓ばかりなのである。
・・・墓参りをビジネスとする惑星か(違うよ)
地球人がコスモリバースシステムを渡すに足る存在であるかの
審議が入る部分が新しい。
で、審議の間、水着なんである。
ヤマトの倉庫に大量の水着が備蓄してあるとは思えんので、
急遽、縫製チームが作ったんだろう。
グッジョブ。
そして割とエロいデザインだ。
急遽つくる為に隊員の正確な身体データを測るシーンとか欲しかった。
であるか、イスカンダルの海水が特殊な海水で、5分で繊維が溶けるとか、
人体の穴と言う穴に入り込むアマゾン産の怪魚に似た魚がいるとか、
そういうイベントが欲しかった。
そうこうしてるうちにヒスさんがいい人パワー全開。
この人はカリスマ性はないけど、事務屋で仕事が硬い人なのだろう。
もうちょっとハゲで目が血走ってさえいなければ。
そしてコスモリバースシステムその物を届けられなかった理由が明らかになる。
う、うーん。
まあ、スターシャさんがそう言うならそうなのかなあ。
誰かがイケニエになるのかと思ったらそうでもなかった。
そして、古代守の納得いく再登場。
どう見てもスターシャは妊娠してるっぽいので、
セレステラ→デスラー→スターシャ→古代守←新見
凝った人間関係というよりは一時期のトレンディードラマみたである。
あ、イスカンダルに着いたらユリーシャが普通の人になって
「ぽわん」とした部分がなくなってしまったのは残念だ。
そしてヤマトは帰る。
ヤマト自身がコスモリバースシステムになって。
「リバース」ってゲロっぽくて、やじゃね?
赤いアフロ少年をゲロゲロ吐くのね。
そして、ゲール登場だ。
ゴキブリと同じくらい強い生命体ゲール。
わはははははは。
でも、出番はちょっとだ。
そして、あいつが攻めてくる。
セレステラの登場はちょっとご都合っぽい。
そして、こんな時に限って、又、森雪がウロウロしてるのである。
原宿のスカウトに声かけられるのを待つかの如く不幸待ちってどうよ。
そして残30分かけて、古代進一世一代の泣き節だ。
こんなウジウジするだけの話で一話作って、それが面白いのだから、
ヤマト恐るべし。
でも、子供だったらチャンネル回しちゃうかもしれんな。
あの突き飛ばされてフラフラの古代が凄い。
もう、泣けて、泣けて。
大団円もよかった。よくやった。流石に後半駆け足だ。
ごめん森雪。再生した後は性格悪くなるとか、
『ペット・セメタリー』をちょっと思い出してしまった。
【銭】正規料金1500円
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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《『宇宙戦艦ヤマト2199 第七章 そして艦は行く』イベント上映》@ぴあ映画生活 ▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
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宇宙戦艦ヤマト2199 第七章 そして艦は行く@徒然なるままに・
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宇宙戦艦ヤマト2199 第一章@ふじき78死屍累々の記事・
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宇宙戦艦ヤマト2199 第三章@ふじき78死屍累々の記事・
宇宙戦艦ヤマト2199 第四章@ふじき78死屍累々の記事・
宇宙戦艦ヤマト2199 第五章@ふじき78死屍累々の記事・
宇宙戦艦ヤマト2199 第六章@ふじき78死屍累々の記事
五つ星評価で【★★★★近親憎悪のようなものかもしれんが】
IMAX3D吹替で鑑賞。
とりあえず評判を聞いて物凄くテンションがあがった。
そして、単なる「怪獣プロレス」という評判も聞いて、
まあ、俺はオタクだから、それで困る事もないよなあ、とも思った。
結論として、怪獣プロレスは楽しいし、
監督の熱い思いを感じる事も出来た。
にもかかわらず不満もある。
それは怪獣プロレスの本家に生まれ、
怪獣王国で数多くの物を見てきたオタクだから
ちょっとくらいは発言させてくれよお、という甘えだ。
うおおおおおおう、甘えてえから甘えるぜえええええ。
まず、楽しい点。
怪獣でかいよ。
怪獣重そうだよ。
怪獣生きてるっぽいよ。
イェーガーでかいよ。
イェーガー鉄だよ。
両方戦うよ。
以上
以上かよ!
基本、そういう文化で楽しんだ血が俺を自然に楽しませてるから
言葉でなんか明確に説明できやしない(ええい、チキン俺)
「ふんふんふんええやん」みたいな感想なのだ。
だって、うまい味とかだって最終的には言葉で説明できないだろ。
本来、五感の快楽は直接、言葉に変換できないものなのだ。
あ、あとマコ(岩松にあらず)は大小どっちも良かったヨ。
博士ペアもマッドでよかったよ。
ロン・パールマンの立ち位置がモーガン・フリーマンぽかったのもまあまあいんでね。
次、不満点。
怪獣のフォルムがはっきりしない。
何体か出てくるが、どれも似たり寄ったりであり、
大きな特徴を明確にしないでいる。
これは遺伝子上、同質のものであるという設定にもつながるのだが、
そんな物は無視してよい。
犬はチワワとセントバーナードで同じ犬でも形状が全く違うし、
人も白人と黒人で全く色が違う。
明確に違う物として見せる事が怪獣に愛着を湧かせるのである。
又、大きな物として見せる事に拘るがゆえに
全体のフォルムを見せ損なってる事は惜しい。
多角的な視点で色々と見せるべきだ。
全体像をはっきり見せてこそ、そいつが何をしでかしそうかなどの想像力が働く。
戦闘場面が嵐だ、雪だ、夜だ、海だってのも見辛い。
全体にシャドーをかけるのは特撮サポートかもしれないが、
『タオの月』や
『グエムル』で先人が涙を流しながら日中特撮を作ったのだ。
無理とは言わさない。
ウルトラマンだって、戦いの多くは青空の下だ。
多くは望まん、メリハリを付ける為に一戦だけだっていいんだ。
それで怪獣のフォルムが際立つ。
イェーガーは脚長いなあ。
安定は悪いけど、ジャンボーグA形式で人と同じ動きを模倣するなら
あの人と相似させたフォルムは理に適ってるのだろう。
だが、あの中で一番好きなのはロシアのチェルノ・アルファ。
変じゃん。
明らかに変なデザインじゃん(鋼ちゃんに似てる)。
武骨な間違えたSLみたいなのは子供心をくすぐる。
重いのが好きなんだよ。
明らかに性能悪い筈なのに、
操縦者の根性だけでずっと激戦を生き残ってきたって設定も泣ける。
中国の異形メカ、クリムゾン・タイフーンもよし。
変な形は好きだよ。
頑張れトン吉、チン平、カン太。
メインを張る二体は普通で残念。
ガリアン・ソードは笑った。かっけーじゃん。
操縦者二人ってのはエヴァもどきかと心配してたが理屈を聞いて納得した。
おもろい設定を作ったもんだ。
ただ、足は重すぎる。
ニトロ爆薬みたいな一発勝負でいいから、ジャンプさせたかった。
『装甲騎兵ボトムズ』のモーター走行もかっこいいけど、
あれは平地でしか使えないから転用が効かない、残念。
日本のコヨーテ・タンゴ、防衛力が弱いのはゼロ戦以来の伝統か。
いろいろリアルに作りこもうと思ってるのは分かるけど、
画面の中が
『トランスフォーマー』以来のゴチャゴチャさ。
何やってるか、よう分からんのは残念だ。整理しようよ。
【銭】アイマックス料金2200円払ったのだ。
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