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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『クロニクル』を日劇3で観て、立派な青春映画だふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★前評判通り】

3人の高校生がサイコキネシスいわゆる念動力を手に入れ、
はしゃいだ末に身を滅ぼすまで。
クロニクルとは「記録」。
能力獲得前から後まで主人公の一人がずっと自分を撮っているビデオ記録を指す。

青春は痛い。

この映画、能力を手に入れたのが日曜夕方の笑点メンバーだったら、
こんな劇的な話にはならないだろう。
歌丸さんが仕切って、座布団10枚溜まるまでは能力使用不可とか、
すぐにでもルールが決まって、みんな守るに違いない。

でも、若いと抑制効かない。
若いと辛い事も多い。
で、弾けちゃうんである。

痛いなあ青春。

この映画の優れているところは若い時の無闇矢鱈な昂揚感が撮られている事にある。
映画に限っては手に入れる物は念動力であるが、
実はこれはいきなり手に入れた資金力でもいいし、
偶然吸ってハイになったドラッグでもいい。
得る物が何一つなくてもいい。
例えば自転車を漕ぐだけで、誰にも追いつかれないような隔絶した超越感を持てるし、
何をやっても成功するとしか思えない、自分の人生への楽観を持ってたりもした。
それが青春時代だ。まあ、なんつうか馬鹿なのだ。
そんな楽観と背中合わせに、奈落の底に突き落とされる
「やはり人生は甘くなかった」感を持たされるのも青春時代だ。

つまり、獲得する能力は特殊だが、
起こりうる心の上がり下がりは、
かって、若かった者が経験している事に基づいている。

そらあ、面白いだろう、バリバリあるあるじゃん
(少なくとも野郎はそうじゃないか?)。
そして、獲得する能力が特殊なので、心はあるあるなのに、
見える風景が違って面白い。

若者は破滅する。
資金を動かしていた者が、その資金の奴隷にされるように、
ドラッグで至福を体験した物が合わせて地獄巡りもするように、
いつまでも天国にはいられないのだ。

若者は自分の破滅が信じられずに武装する。
もう破滅がそこまで見えていると言うのに。
その切ないこと。
身体全身を鋏で覆われてしまったシザー・ハンズみたいだ。

という感じで、普通に青春映画として、ちゃんとよく出来ていて、
派手じゃないけど、納得できるように映された映像もよく出来ていた。



ああ、あのパトカーを横に薙ぎ倒すみたいなのがやりてえ。

【銭】
特別興行1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
クロニクル@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
クロニクル@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
クロニクル@ハリウッド映画LOVE
クロニクル@to HEART

PS 同じ能力を持ったらカメラ浮かばせてとりあえず温泉の女湯を撮るよ。
 それをメーカーに持ってって薬代を稼ぐよ。
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『世界にひとつのプレイブック』をギンレイホールで観て、とりあえず邦題が悪いよふじき★★★

五つ星評価で【★★★普通に面白い。ブラッドリー・クーパーの妻へのストーキングに近い愛情を許容できるかどうかで映画の評価が変わる気がする】

何だよ、ブックプレイって。
ブラッドリー・クーパーが部屋の外に放り投げる推薦図書を全裸の彼女が庭でキャッチして「あ、ああん」とかそういうプレイかよ。ってか、「ブックプレイ」じゃないよ、「プレイブック」だよ。そもそも「プレイブック(=作戦図)」って言葉自体が一般的な言葉じゃないのに使ってるのが宣伝戦略上まったくダメだと思う。「プレイブック」使うなら、カタカナ原題でよかったのに。じゃないなら『次のダンスは君と』くらい飛躍した邦題でも良かった。

というのが一番言いたかった事だ。

後は監督の前作『ザ・ファイター』に妙に構成が似てる。
ブチャイク犬マーク・ウォルバーグの代わりには、
完璧な子犬役者ブラッドリー・クーパー。
彼が結婚相手に対する一方的な思いを捨てきれない所、
それでいて観客に彼をギリギリ憎ませない所、
もっとも効率的に計画された誰も逃げられない萌えのOL地引網みたいだ。
一見、問題がありそうな兄も出てくるし、
結局、問題を乗り越えるのは個人ではなく家族という作りも
『ザ・ファイター』に似てる。
それにしても、デ・ニーロが単に普通の親父役で
ちゃんとそれが成立するんだものなあ。
クリス・タッカーはいつの間にか普通の黒人になったのね。
言われなければ気付かんわ。

そして、ジェニファー・ローレンス。
顔がオリエンタルなのに、胸がデカいな。
チャキチャキして江戸っ子つぽい。
役柄上、ブラッドリー・クーパーよりちょっとだけ真っ当に狂ってる役を
ジェニファー・ローレンスが器用に演じる。
身体は割とムンムンだけど、顔からあまりSEXを感じさせない彼女は
誰よりもこの役に合っていると思う。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
世界にひとつのプレイブック@ぴあ映画生活
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世界にひとつのプレイブック@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
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