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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『カルテット! 人生のオペラハウス』をギンレイホールで観て、ダスティン・ホフマンらしい感じだなあとふじき★★★

五つ星評価で【★★★煮え切らない感じがダスティン・ホフマンっぽいのかなあ】

『わらわは犬』もとい『わらの犬』を未見だからか、
ダスティン・ホフマンはあまりキレる演技をしないイメージがある。
いや、キレてもキレすぎない。家庭的にキレるというか、
刃物や銃まで到達しないという印象の人だ。
そもそも「ダスティン・ホフマン」って語感で
ちょっとだけ「ジャスティン・ビーバー」を思い出しちゃうのがダメだって、
それ「ダスティン・ホフマン」に罪はないだろ。

で、あのウッディ・アレンの方がキレた時には酷い事をしでかしそうだ。
でも、ウッディ・アレンの方が確実に返り討ちにあいそうでもあるけど。

『カルテット!』は何となくそういうダスティン・ホフマンの良くも悪くも柔和っぽいイメージそのままを継承した感じの映画だった。映画のバックにはずっとクラシックやオペラの名曲が流れ、満たされており、最初から最後までそこでの会話はちょっと滋養がある感じで、爆発力はないけど面白い。ただ、何か「物凄く深い」に関してはどこかに置き忘れて来てしまったような。大きな山場に向けてのせり上がり感が乏しいので、どこかTVドラマっぽい気もする。でも、つまらなくはないのだ。難儀な映画だ。ギンレイホールで同時上映していた全てが山場のような『きっと、うまくいく』と好対照と言っていいだろう。まあ、監督も出演者も観客もみんな爺さん婆さんだし、こんな映画もいいだろう。俺だっていい加減爺さんだし。

さて、主役の4人以外の出演者は全てプロの音楽家らしい。
なので、主役が歌ってその力量の落差が明確になってはまずい。
だから、映画内で主役の4人が全力で歌いきるようなシーンはないのだという。
でも、それを意識することはない。とても自然に歌のシーンが処理されている
(逆に言えば、歌のシーンがない事が気付かないように技巧的に作られている)。
それを聞いて、あれを思い出した。『BECK』
不自然さの極み。
なるほど一事が万事じゃないだろうけど、
演出力の差ってこういう所に出るって事だろうな(笑)。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
カルテット!人生のオペラハウス@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
カルテット!人生のオペラハウス@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
カルテット!人生のオペラハウス@映画的・絵画的・音楽的

PS ちんちんが元気そうな不良爺さん
 ビリー・コノリーにちょっと勝新の空気を感じた。
PS2 マギー・スミスが昔やったひどい事を一々ピックアップしないから
 映画として、とても上品。でもそれによる感情の葛藤みたいなのが薄らいで
 浅さにも繋がったのかもしれない。
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