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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『四十九日のレシピ』を渋谷TOEI②で観て、ちょっとピンと来ないふじき★★★

五つ星評価で【★★★ことさら悪くはないが】

ボクシングに例えると、
ずっとボディーブローをかまし続けたのに最終ラウンドまで持ちこたえられてしまって、判定勝ちしましたみたいな映画。一発でっかい大振りパンチが当たってKOみたいな爽快感が欲しかった。

妻を亡くした夫とその娘のところに現れる更生施設から来たというイモとハル。
彼等4人は49日の大宴会を開くための準備を始める。

夫、石橋蓮司はいつものクオリティーで、とても安心。
娘、永作博美も安心。元々が童顔なので、
 アップで皺とか映ると予想以上にかなり老けてしまった印象を受けた。
施設から来たイモ、二階堂ふみ。変で可愛い。それでいい。
施設から来たハル、岡田将生。映画ごとにメリハリは付けてるけど、
 ちょっと出すぎ。役柄が普通じゃないからってのもあるけどウルサイ感が強い。
 色が茫洋としてるような無名の若い役者を使ってあげればいいのに。

コアになる話は妻から夫、妻から娘への、
伝えたのに忘れられたことや、
伝えそびれていたこと、だろうから、
取り上げられるレシピはもう少し多くても良かった。



【銭】
映画の日に観て1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
四十九日のレシピ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
四十九日のレシピ@映画的・絵画的・音楽的
四十九日のレシピ@C’est joli~ここちいい毎日を
四十九日のレシピ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS 何でもいいと言われてしまうと言い返せないのだけど、
 最後の踊りはフラダンスではないと思う。
PS2 岡田将生は日系ブラジル人って役柄でキャスティングされてるのだから
 サンバでも良かったじゃん。あのキレッキレのサンバ衣装でポロリ行け! だ!
PS3 レシピ実行陣の4人もいいですが、
 レシピ作成者の妻・乙美を演じた荻野友里さんがダンチによかったです。

『ばしゃ馬さんとビッグマウス』を丸の内TOEI②で観て、断腸の思いで三ツ星だふじき★★★

五つ星評価で【★★★素晴らしい事は重々承知】

いい映画だ。
そして、あざとい。
世の中のほとんどの誰もが人生の中で「ばしゃ馬さん」の時期を通り越した末に、今を生きているに違いないと確証しながら、その誰にも響く作り方をしている。
対する「ビッグマウス」も誰もが通る道の一つである。
つまり、「ばしゃ馬さん」と「ビッグマウス」は映画の中で別々のキャラクターを与えられているが、どちらも普通の一人の人間が通る一工程なのだ。
何かに取り掛かる前の逡巡が「ビッグマウス」であり、
取り掛かった後の逡巡が「ばしゃ馬さん」だ。
「ビッグマウス」の時期の長い短いはあれ、ゼロという事はないだろう。
「ビッグマウス」直後の大成功により、「ばしゃ馬さん」時期がゼロというケースもあるかもしれないが、ほとんどの人は「ばしゃ馬さん」で自分をすり減らした後、荷台から荷物を下ろす人生を迎えているのに違いない。

なんて盤石に観客に共感を強いるシナリオワーク。

そして、もう麻生久美子が「ばしゃ馬さん」をやる為に生まれてきたような痩せ馬っぷりなのだ。そして、ああ、胸を揉まれたりもするし。揉みたいなあ、痩せ馬の胸(いや、リアルな馬の胸じゃなくって)。

もとい
それでいて、星三つってなんじゃいと言う状態なのだが、
それはこの映画が吉田恵輔監督作品だからに他ならない。

秘かに、もっと行儀の悪い展開を期待していた。
吉田恵輔監督のフィルモグラフティー的に
『なま夏(プロデビュー前)』『机のなかみ』『純喫茶磯辺』『さんかく』『ばしゃ馬さんとビッグマウス』という順番になるのだが、『ばしゃ馬さんとビッグマウス』前の四作は物語のターニングポイントに決して社会から認められない「異常な性」が地雷のように埋められている。『なま夏』は主人公がそもそも異常だし、『机のなかみ』は主人公が可愛いけど異常なことをするし(秘密)、『純喫茶磯辺』は麻生久美子が通常の麻生久美子の100倍ビッチだし、『さんかく』は二股の片っ方がロリだ。

実際、その地雷はどんどん薄れていって、薄れていくにつれて吉田恵輔監督作品は社会から受け入れられていってる気がするのだが、ついに今作ではゼロになってしまった。ゼロにしないためには介護施設の汚物に興奮を隠しえない麻生久美子とか書くしかないけど、そんなことすると全部ぶち壊しになってしまうものなあ。でも、何か自分が知ってる吉田恵輔監督が遠くに行ってしまったようで寂しかった(ストーカーとかじゃないんで監督の事をリアルには知りません)

ちなみに、試写会で先行して観せてもらった『麦子さんと』にも、そういうのはないです。うん、そういうのありの堀北真希を見たかったけど、それは如何ともしがたいよなあ。社会は一定のルールで動いてるのだから。

なので、吉田恵輔監督がバリバリの大人になったことを祝いつつ、星は一つ減で三つだ、ちきしょー。何か嫌いじゃないけど、喉に匕首つきつけられてるみたいで好きになりきれない。いやらしければ好きになったかどうかは出来てみないと分からない所ではあるけど。………誰もが認める大監督になって、誰も文句を付けられなくなったりしたら、こっそり、又、元の路線に戻ってきてもらいたいものである。


【銭】
東映の株券4回分を2500円で買ってそのうち1回分。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ばしゃ馬さんとビッグマウス@ぴあ映画生活
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ばしゃ馬さんとビッグマウス@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ばしゃ馬さんとビッグマウス@映画的・絵画的・音楽的
ばしゃ馬さんとビッグマウス@ノラネコの呑んで観るシネマ

PS 麻生久美子の元彼役の岡田義徳のリアル感がなかなかいい。
PS2 井上順と松金よね子の夫婦ってバランスが凄く完璧。

ユーロスペース会員更新

ユーロスペースの会員を更新したのは2013年12月12日

有効期限が2013年11月だったのを持って行って更新してもらった。
有効期限の翌月でも更新は可能でポイントは失権しない。
年会費は案内の郵送付加だと1200円、郵送不要だと900円。

ポイントが36ポイントたまってるから、
そろそろ無料入場せんといかんかな。
8ポイント一回だから4.5回か。

『ルパン三世VS名探偵コナンTHE MOVIE』を109シネマズ木場3で観て、良し悪し半々ふじき★★★

五つ星評価で【★★★ダメとヒリヒリ混在】

基本フォーマットはコナンだが、そこに大胆にルパンの暗躍が加えられる。
なかなかうまく出来ている。

特に冒頭、宝石を盗み出すルパンのピカレスクな悪い笑顔にやられる。

コナンは制約が多い物語だ。
何時まで経っても成長できず、同じような展開でグルグルと何回も謎を解いている。
サザエさんみたいなフォーマットで名探偵ものを何年も続ける事に無理があるのだ。
その矛盾をルパンや次元が出てきて、そっと笑い飛ばす。
痛快。大人を分かってる。
大人の観客は、コナンのあの子供喋り(フォレスト・ガンプかよ)が
秘かに気に入らなかったのである。
多少、コナンが蘭・園子の前で活躍しすぎではあるけど、その辺は愛嬌。

で、全体の話に、前回のTVスペシャル(未見)を見てないと
分からない設定があったのはマイナス。残念。

それにしても、ルパンのキャラは立ってる。
変幻自在自由自在で、いい加減、かつ、熱いハートも持つルパン。
コナンと相性のいい次元、武器として使い勝手のいい五右衛門、不二子。
思った以上にやり手、かつ、濃く描かれてる銭形。
基本的にみんなコナン組より面白い。
だけど、ルパン単体の作品だと、自由すぎて使いづらい(最近見てないな)。
一つ対象軸があった方が映えるのだ。
本来はこれは悪役の仕事だが、ルパン自体が泥棒であったり、
映画の短い時間で、魅力のある悪役の作成が難しかったりで、困難な状態だ。
この役を元からネームバリューを持つコナンが担うのなら願ったり適ったりだ。
これはコラボとして、かなり成功してる組み合わせだ。


【銭】
毎月10日109シネマズのサービスデーで1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ルパン三世 VS 名探偵コナン THE MOVIE@ぴあ映画生活

PS 不二子の服のセンスが最悪すぎる。
PS2 次元の声に張りがななくって痛々しい。
PS3 五右衛門の斬鉄剣を防ぐためにはスケボーをコンニャクで覆うこと。

『ラブクラフト・ガール』をHTC渋谷3で観て、商品が主役じゃないのはいいのかふじき★★

五つ星評価で【★★主人公にイライラ】

クトゥールとは関係ない。

原作マンガがあるらしいが未読。
アダルトグッズ業界に間違えて入ってしまった女子デザイナーの奮戦記。

主演女優の「ダメダメ・アダルトグッズなんてダメ」って演技が完璧だったのか、この冒頭のアダルトにダメ出しをする「下らない女」みたいなのが異常に鼻についてしまって、最後までこの主役を好きになれなかった。

いや、おそらく、そうではない。
私が彼女を嫌いなのは、彼女が表面上、変わったように見えながらその実、変わってないからだろう。

入社当初、彼女はアダルトグッズを汚い物、恥ずかしい物のように取り扱う。まあ、そうだろう。それが一般的な反応だ。そして、彼女は仕事を進めていく中で、グッズの必要性を悟り、仕事に誇りを感じていく。うん、一般的な展開だ。ここで、彼女が仕事に対して意欲を見せるのは、肉体的に愛液が出づらい女性の悩みを解消するローションを仲介してである。つまり、それは人助けであり、そこには正義がある。えーと、違うだろ。正義があるから性具が肯定される、そういう一面はあってもいいが、それだけではいかんだろ。主人公が理論武装できるような言訳を作ってやる事は必要かもしれないが、性具を決してそれだけの物と捉えてはいけない。つまり、この正義の理屈だとテンガはダメなんである。彼女の性具に対する立ち位置は変わっていない。例えば、彼女の前に変態仮面が現われたら、彼女はその存在を認める事が出来ないに違いない。変態仮面にどんな事情があるにせよ、ないにせよ。

性ってもっとアバウトでいい加減なものだと思う。

だから、決まった方向からしか、性を見れない彼女にイライラする。
多分、この正義の性の到達点は「産む機械」としての性なのではないかと邪推する。

彼女の周りのキャラは、単に設定が明確になってないからかもしれないが、その辺の受容に関してアバウトである。だから、周りのキャラは皆、好感をもって見る事が出来る。

彼女(安藤聖)は普通にちゃんとやってるのだと思う。
けど、容姿も含めて好きなタイプじゃない、すまん。

彼女の教育係、中村倫也は『風俗行ったら人生変わったwww』のクズ男役をやった人。
クズ男じゃなかったんだな(笑)。ちゃんとしてます。
男っぽい敏腕姉ちゃん、女っぽいフェロモン姉ちゃん、職人っぽいおばちゃん、
正体不明だけどポリシーを持ってて頼りになる社長、この辺りはみんな良し。


「女の子の奮戦記ドラマ」としては、ありがちだけど、特別、悪くはない。
しかし、アダルトグッズ(映画内ではラブグッズ)が腫物を触るように、
単に背景としてしか書かれていないのは映画の題材としてどうなんだろう?
なら、アダルトグッズじゃなくても全然いい筈だ。

誰が覚悟を決めてないかすら、分からない状態ではあるのだけど、
もうちょっと覚悟を決めてほしかった感じの1本だった。

ああ、何か、妙に「ぷんぷん」怒ってるような文章になってしまった。
やっぱり、出自がクズだから、自分たちの振りをして近寄ってくるモラリストには心を許せないのかもしれない。

なのでクズ度が低い人は楽しめる可能性が高いかもしれない。
なんかクズ度高いカミングアウトみたいでやだな。


【銭】
テアトル系会員割引で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ラブクラフト・ガール@ぴあ映画生活

『マリア狂騒曲』をポレポレ東中野で観て、水井真希おもろいふじき★★★

五つ星評価で【★★★水井真希のラインと吉岡睦雄のラインがもう少しスムーズに一体化すればいいのになあ】

水井真希のこの映画での立ち位置は『スーパー』のエレン・ペイジだろう。
決して悪人側に分類される人間ではないが、
感情が高ぶると、正義遂行の快楽が異常に高まり、本来の目的を凌駕してしまう。
そもそもこのマリアが正義に肩入れする理由があまり明確でないのだ。

吉岡睦雄は大倉孝二に似てる声が嫌いなのだけど、
随分、繊細な演技もするんだな、とちょっと見直した。


後半、第三の男が登場する展開には目から鱗が落ちた。


【銭】
1年間有効の10回券を10000円で購入。そのうち1回1000円分で鑑賞。

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マリア狂騒曲@ぴあ映画生活

『夢と狂気の王国』をトーホーシネマズ六本木アートスクリーンで観て、動かされないふじき★★★

五つ星評価で【★★★真摯を感じないのは私だけ?】

いいなあ三吉(※1)。三吉で全然行けるよ。
いいなあ砂田麻美(※2)。砂田麻美の声で全然行けるよ。
爺さん(※3)が姉ちゃんたちにかまってもらっていい余生だよな。

※1ジブリ女性スタッフ。
※2当該ドキュメンタリー映画監督。
※3宮崎駿。仮想敵。

ってことでジブリには特に恩もないのでズケズケ言ってく
(おら基本的にアンチ・ジブリだ)。
宮崎駿に関しては、あんな「ゆったら」な作り方をしてたら
いい物は作れないだろ。
「脚本ありません」なんて自慢してたらいかん。
絵コンテが出来上がった部分だけ次に渡して、
作っていくという体制(に見えた)も物作りのやり方として正気とは思えない。
そんな事やったら後から前の部分を直したくても直せないし、
映画全体のテンポだってガタガタになるだろう(現になってる)。
「絵コンテが脚本替わり」だというなら、
脚本工程終了と同タイミングで絵コンテを完成させるべきだ。
事前に全貌を掴めない映画が、いい映画になる筈がないと思うのだ。
そのための時間が果てしなくかかると言うなら宮崎駿一人にコツコツ作らせておいて、
他のスタッフは高畑勲の支援に回ればよい。

何でそういう事が出来ないのかというと、
宮崎駿に、もうそういう姿勢を貫くだけの気力がないのだろう。
本来、そんな人間を神輿に乗っけてはいけないのだが、
商売的に彼のネーム・バリューが生命線であるので、
その特異なやり方に対してダメを出せないでいる。

作家主義と言えば聞こえはいいが、作品が商品として管理されていない。

なるほどジブリは宮崎駿と高畑勲が、それぞれの領土を分割統治する王国なのだ。
王様が二人に鈴木敏夫Pが法皇みたいな位置で背後に暗躍する。

変な担がれ方をして、恩人故、起用を断わる事も出来ない庵野監督が気の毒だ
(本人そんなに嫌がって見えないけど)。
鈴木敏夫(※4)を加えたジブリの3人より冷静で、
いい意味で大人に見える(オブザーバーだからだろうけど)。

※4「鈴木と塩を加えた」という漢字変換にのけぞった。
 庵野秀行がいい意味で大人なら、鈴木敏夫は悪い意味で大人。

そう言えば、話には上がるけど、それぞれの細君は一切出て来なかった。

退屈はしないけど物理的には長い。
いや、この物理的に長い118分を退屈させない手腕を誉めるべきか。


【銭】
東宝シネマズの会員デー火曜日で1300円。

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夢と狂気の王国@ぴあ映画生活
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夢と狂気の王国@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

『キャリー』をUCT豊洲6で観て痛恨のミスキャストだふじき★★★

五つ星評価で【★★★クロエちゃんが可愛いという罠】

大雑把にそんなに前作デ・パルマ版と変わってはいない。
変わったのはキャリー、キャリーの母ちゃんを除いて、
それ以外のメンツのキャラ力が薄まったことくらい。
あと、シャワーシーンのすっぽんぽん具合がテキトー。
役のためにみんな乳首くらい見せようよ。

キャリー母ちゃんのジュリアン・ムーアはいいや。
前作の聖書持って訪問してくるの方が「嫌だ」感が強かったけど。
ボーイフレンドの彼はいい奴なのは分かったが、イケメン度は下がった。
前作のようにキャリーがイジメられオーラを呼吸困難になるほど
出してないのでイジメっ子たちも何か、イジメの理由が希薄でやりづらそうだ。

で、キャリーが可愛いんである。
これが大誤算。
別に可愛くっても、イジメられっ子オーラが濃ければいいけど、何かそれも薄い。
アヒル唇だし、全般、ちょっと友達になってあげたくなるような容貌なんである。

成り立たない。これじゃ『キャリー』として成り立たないよ。
特殊効果シーンは面白かったけど。

あと、血を被って以降のクロエちゃんも、何か変。
髪質の関係で髪がボワっとしちゃうのはしょうがないけど、
強い目力で、ボクサーのように念動力を叩きこむのはアグレッシブすぎる。
全体ボコっとした体型と言うのもあって、
何か着ぐるみが怒ってるみたいな外見になってしまった。
あと、血を被るとちょっと米倉涼子にも似ててそこも減点対象です。

残念だなあ(ただ単品として見て必ずしもつまらない映画ではない)。



【銭】
額面金額1300円の前売券をチケット屋で1200円でGET。

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キャリー@ぴあ映画生活
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キャリー@或る日の出来事
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キャリーの旧記事@死屍累々

PS 血のクロエちゃんを見て『カーリー・スー』っぽいなとも思った。
PS2 「すぐさまCMキャラクターとして契約しなさい」ロリエ社長
PS3 クロエちゃんの役に性同一性障害の男子を配したり、
 『ホームレスが中学生』のホームレスを配した方が理解度は深まるかもしれない。

『ある精肉店のはなし』をポレポレ東中野で観て、「銀の匙」前の予習に抜群だぞふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★そこそこ数は観てるけど、ドキュメンタリーはどっちかっていうと苦手。でも、これは面白かった】

冒頭から町中を歩く牛。
牛と言うのは立派な生き物だなあ。

そして、牛の尻辺りには何だかよく糞が付いている。
生き物を飼うのは大変だ。臭いよなあ。

牛舎のシーンのすぐ後に、土間にあるちゃぶ台が写る。
ちゃぶ台の近くにはペットの犬が牛が繋がれていたように繋がれている。複雑。

屠畜シーンからはやはり目を逸らせない。
ゲスと言われようが、このシーンが一番インパクトのあるシーンである。
期待に応える強いカットだった。

しかし、一頭の牛のでかいこと。
その牛が解体にあいながら、隅々まで活用される事、
これは恥ずかしくない食肉風景だ。
イギリス貴族の狐狩りみたいに、狩るだけの狩りの欺瞞はどうだ。
いや、肉に限らず、魚だって骨に付いてる身をしゃぶるように食べるべきだ。

108分、ちょっと長めに感じなくもない。
テーマを肉、肉屋に絞ればもう少し短くも出来たのだろうが、
直接、関係のないだんじり祭のシーンなどが悪くないのだ。
これはこの監督が肉屋の家族のど真ん中にズンズン入っていき、
映画を見ている最中、観客に自分の家族と同様の親しみを感じさせてしまうくらい、
関係性が近いのが功を奏している。
みんな、いい顔(面構え)してるし。

さて、今時、当たり前だが、カラー映画になっているのはいい。
ポレポレ東中野の劇場入口階段などにモノクロで本橋成一撮影の屠畜の写真が飾られている。この写真は写真集として発売されており、予告編で何葉かの写真がスライドとして映し出されたりする。白黒って深刻に移る。本当以上に悩んでいるように見える。そして、陰影の深い表情は何かを企んでいるようにも見えるのだ。刃物を持って何かを企む生命力の強そうな輩ども、怖い。
カラーになると、そう言うのは外れて、凄く素顔に近くなる。


【銭】
1年間有効の10回券を10000円で購入。そのうち1回1000円分で鑑賞。

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ある精肉店のはなし@ぴあ映画生活

PS 『ある精肉店のはなし』『豚がいた教室』『銀の匙』
 3本立てオールナイトとかやったら、いい企画だと思うな。
PS2 肉屋のコピーで「生産直販」って凄い。
 育てて、屠畜し、解体して、売るのだ。
 →「聖餐直販(笑)」

『潔く柔く』をUCT豊洲5で観て、長澤まさみはようやってるぞふじき★★★

五つ星評価で【★★★カンナのズルズルな感じはリアルだと思う】

二週間くらいか。そんなに大昔でもないのに記憶が埋もれつつある。
基本、自分の日常生活に関係のないストーリーだからだろうなあ。
恋愛映画の仮面を被りながら、
恋愛側面のウェイトはそんなに高くなく、
主人公の傷ついた心が再生するまでのウェイトが大きい。

長澤まさみがとても頑張ってる。

同時期に公開された『陽だまりの彼女』より、
興行が振るわなかったので、
「負け映画」のイメージを刷り込まれてしまったが、
似ているようでいて、どちらもベクトルが違う映画なので、
単純比較は失礼な話だ。

『陽だまりの彼女』での上野樹里の演技は
あの映画ならではの独特のルールに基づいている。
ちょっと特殊な演技と演出で、あの演技はあの演技で、とても秀逸である。
そして、『潔く柔く』の長澤まさみの演技は
現実とつながった地道に実直な物だ。実に多彩な表情を節度を持って演じている。
って事で、どっちがいいではなく、どっちもいいのだ。

でも、池脇千鶴が相変わらず上手いのはもう、しょうがない。
そして、小池栄子があんなに役者として大成したのに、
MEGUMIはこんな単につまらん恋愛横取り女の役を
誰にも気づかれずに演じている、それでいいのか?
バラエティ度胸から言ったら、
絵に描いた様な女ヒールとか面白そうなんだが。



【銭】
毎週金曜日はユナイテッドシネマスの会員サービスデーで1000円。

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潔く柔く@ぴあ映画生活
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