五つ星評価で【★★★★しまった、面白い】
同じ製作グループ、アストロン6の
『マン・ボーグ』が好きな事やってればボクちゃん満足のオナニー映画だったので躊躇していたんだけど、二番組券で前売券を買ってたので最終日に観に行ったらゲラゲラおもしれーや畜生。
お金の差(トロマが協力して銭と人材を出してるっぽい)と、演出全員ってのが功を奏したんだろう。
基本、悪役シリアルキラーのファックマン(只のオヤジだよ(泣))が退治されるまではちょっとハイセンスかました俗悪なB級ホラーくらいの位置だったんだけど、要は本来はいらない、その後の余禄の部分がムチャクチャ面白かった。
つうか、この余禄が明らかにバランス悪くて、思いついたらどんどん大きくなっちゃったけど面白えからやっちゃえ、みたいなだよな、絶対。
何でも我慢はして見てみるもんである(いや、我慢して近親相姦しろとか、そういう事じゃないから)。とはいうものの
「『エル・トポ』を超えた衝撃と興奮!」というコピーは明らかに言い過ぎだろう。でも、
『ホーリー・マウンテン』くらいは越えてると思う。
見終わって、人生的には糞の役にも立たない映画なんだけど、
映画って、そういうもんだし、
映画観て糞の役に立った事も記憶にないからそれでいいだろ。
【銭】二番組券2000円を購入、そのうち1回。
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マンボーグ@死屍累々映画日記
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◆『拳銃貸します』五つ星評価で【★★★★大娯楽】
全く何一つ知らずに鑑賞。
アラン・ラッド主演(出世作)のノワール物に当たるのかな。
いやあ、よく出来てる。実に面白い。
主人公、道行きになる女性、その恋人の刑事、悪漢、隠れた殺人鬼、国家反逆など、
様様な人物の登場や見せ方、話の組み立てが
いい手が切られ続けるカード勝負を見てるみたいな快感があった。
話が面白い、演出が的確。映画は基本、それだけで全く成り立つ。
PS
『拳銃化します』だと
『鉄男』◆『いんちき商売』五つ星評価で【★★★★マルクス兄弟の笑いは体力】
マルクス兄弟が豪華客船に密航。
話よりもいかにネタを突っ込めるかに全てを賭けてるっぽい。
だから、とても映画っぽくない。
メインの話なんてマルクス兄弟が絡むことでヨレヨレだ。
トーキー以後、ここまで詰め込んでる笑いの映画って
『フライング・ハイ』シリーズくらいで他にないんじゃないだろうか。
惜しいのはグルーチョが延々喋ってる下らない言葉がネイティブじゃないから
字幕で、そっと窺い知れることだ。
ああ、グルーチョもチコもハーポも(ついでにゼッポも)エネルギッシュだなあ。
これ、3本とか4本見るのは持たない。基本、緩急が乏しいから。
でも、よし。マルクス兄弟だから。
原題の
『モンキー・ビジネス』の方が有名そうな気がするが、
それはモンローが同じ題の映画を作ってるからか。
どう考えても同じ映画じゃあないな。
【銭】シネマヴェーラの会員割引で1000円。
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拳銃貸します@ぴあ映画生活・
いんちき商売@ぴあ映画生活
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五つ星評価で【★★ミイラ状態の出番が少ない】
包帯でグルグル巻き状態のミイラは最初の復活の時だけで、
その後は包帯を解いて普通の(アクの強い)エジプト人になってしまうのである。
エジプト人になった後もボリス・カーロフの強烈な顔芸は確認できるけど、
やっぱりそれは人間だから、今一つ面白味に欠けると言わざるを得ない。
発掘隊の娘にエジプトの王女を乗り移らせるみたいな設定も因果関係がよう分からん。
ただ、似てるだけみたいなんだけど傍迷惑な話だ。
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ミイラ再生@ぴあ映画生活
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◆『幌馬車』五つ星評価で【★★★★映画が人生っぽいなあ】
いやあ、ジョン・フォード。
何はなくとも、ジョン・フォード。
間違いないな、ジョン・フォード、という感じ。
でも略歴、調べたら、ジョン・フォードなんて全然見てなかった。
堅物のモルモン教徒の旅の先導に雇われたカウボーイ。
旅は途中で旅芸人とお尋ね者を拾いながら、インディアンや難所を乗り越えていく。
今の映画と比べると実にノンビリした感じだけど、それもまたよし。
映画の中にきっちり人生が詰まってる感じ。
ガン・ファイトはクライマックスだが、
ガン・ファイトで映画が終わらないのがしっかりしてるってか、
ちょっともたれるような感じってか。
カウボーイの兄ちゃんはまあ、実にそこいらにいる兄ちゃんっぽいんだけど、
ロデオ・チャンピオンでスタントマン出身なので、凄い馬術の見せ場がある。
これみよがしに鞍なしの馬に乗ったりもする。うんうん、分かったよ、分かったよ。
旅芸人夫婦はともかく、一緒にいる姉ちゃんの仕事が全く分からないんだけど(ホステスさんか?)、この姉ちゃんはちょっと性悪そうで気位高そうで抜群に美人だ。よいなよいな、西部劇の美人はよいな。
悪漢は人間くさいけど、本当に屑だ(マカロニじゃないからまだマシか)。
宗教団体の旅なので、その寛容さから、旅芸人や悪漢どもを完全に追い払えないみたいなパワーバランスが上手い。そもそも主役のカウボーイがモルモンから見ると、てんでなってないけど我慢しての旅なのである。それぞれの立場が対立するからキャラクターが深まる。立派に面白い物を見たなあ。
モルモンの中で角笛を吹くおばちゃんがキャシー・ベイツに似てる。
いや、単に普通のおばちゃんです。怖くなんかありません。
キャシー・ベイツが変えるまでは
キャシー・ベイツの体型は普通のおばさんの物でしかなかったのです。
◆『キートン短編集』五つ星評価で【★★★短編4本中2本ほど春が来る前に春眠】
『隣同士』
『化物屋敷』
『ハード・ラック』
『強盗騒動』
キートンはクール、かつ、母性本能くすぐるって相反要素持ってていいな。
疲れてて後2本を居眠り。
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幌馬車〈1950年〉@ぴあ映画生活
ライブドアさんで「ライトなラノベコンテスト」なる物をやってて、
ふじきさん、止せばいいのに三つばかし手を出してます。
(①②は以前に告知したけど、③はお初)
▼以下のアドレスにあるので、暇つぶしにどうぞ。
①
ライトなラノベ用行き当たりばったりブログ(完結)②
AくんとBくんはPCパーツの夢を見るか?(AKIBA賞応募)(完結)③美少女力士伝 佐藤錦ブルース ←NEW ③、どこをどう考えてもラノベじゃないんだけど、
個人的には極限までコンパクトにした作りがお気に入りです。
なかなかキュートやと思うしー。