FC2ブログ

ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『サロン・キティ』『刑法175条』をシネマヴェーラ渋谷で観てダレダレと175は傑作ふじき★★,★★★★

特集上映「ナチスと映画Ⅱ」の1プログラム。


◆『サロン・キティ』
旧邦題『ナチ女秘密警察/SEX親衛隊』
五つ星評価で【★★何ともティント・ブラスだなあ】

やっぱ旧邦題の方がしっくりくるな。
ナチスのゲシュタポ将校が娼館サロン・キティで
愛国子女を選抜して高級娼婦にしてドイツ軍人・政治家の
夜の情報を集めるが、いろいろあって内部壊滅。

20人くらいの愛国子女が「国を愛するなら服を脱げ」と言われて、
ためらいなく脱ぐ冒頭が美しい。うん、ドイツ女の裸は美しい。
ヘアまで普通に見えてボカシなし。

野郎が出てくるとはみ出てる外性器(チンコ)の分、ボカシが入ってしまう。
しかし『カリギュラ』で有名なティント監督、
脱がしまくり、ボカシまくりで、
ボカされると筋が分からなくなるようなキーめいたボカシもあり、
もっと薄モザイクみたいなボカシにできんのかなあ。

とりあえず、姉ちゃんの裸は堪能できる。



◆『刑法175条』
五つ星評価で【★★★★おもろい】

収容所に収監されたドイツのゲイについてのドキュメンタリー。
イギリスの耽美ゲイ映画『アナザー・カントリー』
主演したルパート・エヴァレット(本人もゲイをカミングアウト)
がナレーター。なかなか気が利いている。

そして知る。かってのドイツがゲイ大国だったことを。
ユダヤ大虐殺の時に集められた男のゲイ1500人のうち
10人しか生き残れなかったことを(女性のゲイは矯正可能として未収監)
ゲイは収容所の中でも最下層でユダヤ人からも差別される。
「汝、罪なき者のみ石礫を投げるがよい」あっ、キリスト教じゃないから
ユダヤ人にこの考えはないのか。どんどん投げてしまう。

それにしても第一次大戦と第二次大戦の間に咲いた
ベルリンのゲイ文化がちょっと垣間見えるだけでも素晴らしい。
男の写真も女の写真もみな、美しい。
あれじゃホモになるかもしれん感じの神々しさすら感じる。
軍服着た女のレズ写真とかに超・萌え

刑法175条:獣姦・同性愛は有罪。
つい、こないだまで生きていた法律で、
ナチス時代を国をあげて反省して、
今、ドイツは同性愛に優しい国であるらしい。
ナチスと同性愛が一部両立していた時代があるなど、
色々、隅から隅まで面白い映画。


【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
サロン・キティ@ぴあ映画生活
刑法175条@ぴあ映画生活

『死の実況中継 劇場版』をシネマート六本木1(B2)で観て、ファンの皆さんごめんなさい私は全然ダメですふじき★

五つ星評価で【★基本的に泣き叫んで逃げてが延々で飽きる】

乃木坂46の能條愛未主演。
うーん、ごめんなさい。乃木坂は生駒ちゃんくらいしか知らん。
別にどのアイドルについても均しく詳しくないんだな。
主役が大学生役で、学内に妙に綺麗どころっぽい人たちがウロウロしてるので
その辺が乃木坂の人なのかもしれないけど、それもよく分からない。
でも、準主役が関係ないみたいだから、そういうのはないのか。
だとしたらエキストラが目立ちすぎてて、エキストラの演技事務が悪い。

ホラーが凄く苦手な主人公が大学の映研でホラー映画を撮ることになり、
家に持ち帰った都市伝説の資料が元で同じ体験を味わう事になる。

主役、準主役の女の子3人は普通に演技が出来てたと思う。
イヤなのは映研の映画話。長いし、滑舌悪いし、映画自慢だし、
思った以上に「死の実況中継」寄りの話にはならないし。

で、何がどうして同じ体験を味わう羽目になったのかが分からぬうちに
いきなり実況中継は始まってしまう。雑だけどこの辺は力技でいいか。
追って、逃げて、泣いて、逃げて、泣いて、を繰り返して、
片が付いたかと思ったら、又、出てきて、
この時点で助からない事は分かった。じゃあ、もうどうにもならんじゃん。
追っかけてくる赤い服の女は貞子ライクであるが、走り方が変でよかった。
そこは評価したい。

ホラー部分と、恋愛・青春映画部分がそれぞれ個別にアクが強くて
溶け合ってない感じ。

【銭】
番組料金1800円普通に払ってしまった。観れればポイントで観るつもりだったのだが、ポイントカードを紛失してしまったのだ。ああ、痛い。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
死の実況中継 劇場版@ぴあ映画生活

『ハッピーネガティブマリッジPart2』をシネマート六本木3(B1小)で観て、大団円にほっとするふじき★★★ @setosaki

五つ星評価で【★★★瀬戸早妃の頑張りを見ながら、大団円にホッとする】

さて、Part1の感想で、瀬戸早妃を褒めて、永山たかしをディスった。
ふんふんふんふーん、男なんて嫌いだもんね。
いやいやいやいや、単純に役柄に合わんと思ったのだ。
それは今回も変わらないが、彼はやり遂げた。
途中降板もできんから、その道しかなく、やり遂げた彼には感謝を送ろう。
やっぱちょっと違うんじゃないかと思う気持ちはそのままだけど。
多分、彼の役柄30にしては10代っぽいところや
過剰なあがり演技が嫌いなのだ。あのあがり演技を見ててると、
顔の系統がちょっと似てる春風亭昇太師匠を思い出してしまう。

Part1が恋に浮かれる二人がそれぞれの欠点に気づき、
お互い相手を何で好きなのかを確かめられなくなり、別れてしまうまで。
Part2はお互いの欠点に向き合い、その欠点を埋めあう欠片が
相手である事を理解して、歩み寄れるようになるまでを描く。
まあね、ハッピーエンドに終わる事を書いてもネタバレにはならんしょ。
ハッピーエンドじゃない終わりってドラマとしてしんどすぎるもの。

Part1は一回上げといて落とす話なので気分が落ちるのだが、
Part2は回復の物語だから心配はしなかった。
だけど、けっこうなかなか回復せずにヤキモキした。
野菜から話が進んでいくのはその辺それまで触れてないのでいささか唐突。
最終的に悪い人がいないと、二人の仲が元に戻らないのは、うーん?

とかギクシャクしたシナリオ運びはあったと思うが、
そのシナリオに乗った役者の感情はちゃんと伝わった。
永山たかしは自己を滅しても瀬戸早妃の幸せを願い、
瀬戸早妃は顔をクシャクシャにして泣きながらカミングアウトした。

うん、よかった。よかった。
傍観者として拍手を贈りたい。

瀬戸早妃は今回も美女美女しく、やはり乳首は見せてくれず、
乳首を見せないがために、かなりアクロバティックなアングルなんかを
こなしていたが、そこは大人の事情や都合があるのだろう。
大人の事情や都合が解消された時、
乳首だけ延々と拝見させてもらいたいものである。
いや、乳首だけって事もないか。

あと、先輩役の、杉山彦々は原作とイメージが違うが、
血が通ってる感じでよかった。


【銭】
番組料金が1300円均一。
だけど、前回の半券割引で1000円。
だけど、シネマートの会員証落として再発行で300円余計に散財。
うおおおおおおおおおおおお、ポイント20個以上付いてたのに!

▼作品詳細などはこちらでいいかな
映画 ハッピーネガティブマリッジ Part2@ぴあ映画生活
▼関連記事
映画 ハッピーネガティブマリッジ Part1@死屍累々映画日記

PS 観終わって、後ろ向いたら瀬戸早妃様が鑑賞されていた。
 うわあ、びっくりした。とツイッターでツイートしたら、
 返信をいただいてしまった。すんげえ世の中だ。
 これで、あの世に行っても自慢できる。
 いやいや死なないよ。ストーカーになるんだから。
 いやいやならないよ。地道にコツコツ後をつけるのです
 ・・・って、だからつけないって。
PS2 とりあえず、瀬戸早妃様のツイッターアカウントをブログ記事に付けて
 瀬戸早妃様に記事を読んでもらう計画を画策。
 お、俺のブログで瀬戸早妃様の指先の一つでも汚したい
 (って、そーじゃないだろ)
 うん、よかった事を伝えたいのです。

『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』をキネカ大森2で観て、しんちゃん面白えーふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★ギャグに織り交ぜる哀しいオヤジ復権の調べ】  
ひろしがマッサージに行ったらロボとーちゃんになって帰ってきた。
野原一家は父親革命に巻き込まれていく。

という事で、今回は泣かせ系です。
ロボになった父ちゃんが
・・・マジに新生『ロボコップ』以上に家族での位置を模索します。
父とは何か、父であるためにどうあらねばいけないか、父なる証明です。
ギャグの散りばめもバランスよく、
設定の適当さも心地よい(敵のバックボーンがあるようでないもの)。

ツイッターで誰かが、しんちゃんが狂言回しで、
ヒロシの映画になってると鋭い事を言ってましたが、その通りだ。
まあ、22本も作ってるんだから、こういうのもいいでしょ。
映画館を出る時に、親子で「パパも大変なの?」
みたいな会話を是非してもらいたいもんだ。

しかし、前作は春日部防衛隊主体だったから、
しんちゃんが話・ギャグとも、トップを張ったけど、
家族中心の話になると、どうしても
しんちゃんはそれなりにおとなし目になってしまうな。

お話そのものは謎あり、山場あり、バトルあり、で盛り沢山。
くどくてちょっと長いくらいに感じた。
でもね、見終わった後の周りのお子さんの目がキラキラしてて
「面白かった」「面白かった」と評判はよさげでした。若いもんにゃ勝てん。
にしても、日本のロボットと言ったら(コロッケの)五木ひろし
・・・なんて絶対に子供分からないだろ。まあ、効果が面白いからいいけど。

ゲスト声優のコロッケは脇役クラスなら十分プロでも通じる技量。
でも、声が変わりすぎてて、タレントゲストとしての起用意図が希薄になる
という皮肉な結果になった。
いや、これで生きていくのなら別に構わないけど。
もう一人のゲスト声優、武井咲の段々原照代は
『戦力外捜査官』から、アニメの方にすり寄ってきたのか、
あっけからんとした抑揚のないキャラで、とても聞き心地がよかった
(上手いという意味ではない)。これはこれでありだろう。
あ、『戦力外捜査官』は見てません。

OP・EDとも歌ってる「きゃりーぱみゅぱみゅ」を本人役で
ゲスト声優出演させればいいのに。何かまずい事でもあるのかな?


【銭】
テアトル会員割引で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん@ぴあ映画生活

『ザ・ドア』『母なる復讐』をキネカ大森3で観て、お得よお客さん★★★★,★★★

◆『ザ・ドア 交差する世界』
五つ星評価で【★★★★アイデアと展開が秀逸】

過失で娘を死なしてしまった父親がふと迷い込んだ娘が死ぬ前の世界。
そこで男は娘の命を救う事に成功するが、その世界の自分を殺してしまう。
男はその世界の自分に成りすまして生活しようとするが。
というのが導入部。

ここから男が殺害(自分殺し)をばれないようにする
サスペンスになるのだが、中盤以降、え、何、という展開になる。
なるほど、言われてみればそうだけどなあ。
この展開がとても好き。
しかし、基本的にお金がかかってない。
アイデアが5年前の異世界(タイム・パラドックスではなくパラレルワールド)
を繋ぐドアが会ったらというだけで、目立つような特撮の一つも使ってない。
技術的には1970年代だって充分、作れる映画。
やっぱ脚本が面白いのである。

主役の売り出し中男優マッツ・ミケルセンなかなかやりよるねー。
いい男だねー。ホモじゃないから抱かれたいとかは思わんが。
妻を演じるのは多分ジェシカ・シュワルツという人だと思うんだけど、
この人、香里奈にちょっと似てる。この人も熱演だ。
セクシーよりママさん重視だからそんなに抱きたいとは思わないけど、
って全部それ目線かよ!
ついでに隣のオヤジ。いやいやいやいや、弁士中止!



◆『母なる復讐』
五つ星評価で【★★★鉄板復讐映画】

教科書に載るくらい(いや、本当は載らないけど)、
昔からある復讐映画。
ムチャクチャにされた人生の仇を主人公が成し遂げる、
それだけの映画である。
でも、こういう映画は時代や国がどんなに違おうとも鉄板で燃える。

えい、屑は死ね、殺してしまえ。

やれ、刺せ、容赦はするな。


いやあ、映画に復讐はよく似合う。

唯一、そりゃ失敗で残念だろうと思ったのは邦題。
韓国映画『母なる証明』にあやかって『母なる復讐』なのだろうが、
母ではあるが、とっても若いのだ。
それが『母なる証明』に引きずられて、
おばさん映画の印象が強くなってしまった。
このイメージで、興行としては損したと思う
(俺が見に行かなかっただけで大袈裟な!)。



【銭】
キネカ大森3回使える名画座専用回数券を使って1000円で鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ザ・ドア 交差する世界@ぴあ映画生活
母なる復讐@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ザ・ドア 交差する世界@いやいやえん
ザ・ドア 交差する世界@CINECHANが観た映画について
母なる復讐@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
母なる復讐@銀幕大帝

『リベリオン』を新橋文化で見て、ガンカタかっけーふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★ガン=カタに尽きる】

二回目か三回目。

ガン=カタのかっこよさに尽きる。
これを堪能する為にはやはり劇場のスクリーンで見たい。

ガン=カタ以外は、メソメソくんの社会転覆どーんと来い、
みたいな話なので今一かもしれない。


【銭】
夜間割引ラスト1本で700円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
リベリオン@ぴあ映画生活

『愛の渦』をテアトル新宿で観て、単純に麦ちゃんプッシュふじき★★★

五つ星評価で【★★★麦ちゃのセックス】  
原作未読。

門脇麦ちゃんがかーいくて好み。
割とそれだけっぽいところもあるけど、お話も見せる。

一か所気に食わないのが、乱交パーテイーの映画なのに、
けっこう皆が皆、コミュ障っぽいところ。
さっさと話せよ。話も切り出せず、次の地点に進める訳ないだろ。
原作、脚本、監督の三浦大輔は実地で体験してから脚本を書いたらしいので、
このぐらいの、おっかなびっくり感が現実なのかもしれないが、
そのチェリーボーイっぽい踏み込みの悪さにちょっとイライラした。

男4女4(後から追加カップル1)の組み合わせは実によかった。
混同がなく、すぐあの人と思い浮かべる事が出来る。

折衝や、感情の行き違いはきちんと処理されてて、見てて面白い。
であるが、やっぱり見せ場はセックスだ。
そればかりやってる訳ではないが、普通に面白い。
でも、映画自体が長目(123分)なので、
セックス場面(かなり短い)だけを目当てにもう一回見たいほどではない。
許してもらえるならダイジェストで見たい。


最後、池松壮亮が言われる「それは素敵なことですね」が切ないけど、唯一の救いなのかもしれない。あと、自分の性欲をプラスに考えられない彼女の悲しさにも聞こえる。

【銭】
テアトルのメンバー割引で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
愛の渦@ぴあ映画生活

PS 窪塚君の高音ボイス軽くっていいな。

『トリック劇場版 ラストステージ』をトーホーシネマズ渋谷3で観て、有終の美だなあふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★こんなんで泣くのかと言われたら、そら泣くよと答える】
  
堤幸彦が監督だから、ダメだろうと言う憶測は当たっている。
今回だって、ダメに片足を突っ込んでる。何ともスリルとサスペンスだ。
映画内容の話ではない。映画自体が、である。
みんなそんな目をもって見てるのに、堂々とダメを出し続けて、
最後だけキッチリカタを付けた堤には
「てめえなんか全然好きじゃないけど、今回のラスト10分は評価する」
と言ってやりたい。ダメなんだ、あんな手口で来られたら。
堤が腹の中でせせら笑おうが何だろうが、基本的にこのシリーズは好きだったから。
(小ネタは最初から邪魔だと思っていたが)

仲間さん劣化が激しいなあ。
そりゃそうだ、最初はピチピチ少女だったものなあ。
阿部寛はいい具合に貫録が付いて、
貫録が付いた中で「巨根」とか言うのが下らなくていいなあ。

本来は無知な民衆を騙す新興宗教団体に奇術師と科学者が挑むというのが、
ベースストーリーだから、海外の秘境に行って、
そこの霊能力者と対峙するってのは、明らかに違うと思うんだけど、
まあ、事情があってしょうがないってのも分かる。

これで本当に終わるのなら有終の美だ。


【銭】
毎月14日トーホーシネマズデーで、1月くらいに見たからまだ1000円だ。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
トリック劇場版 ラストステージ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
トリック劇場版 ラストステージ@映画のブログ
トリック劇場版 ラストステージ@映画的・絵画的・音楽的
トリック劇場版 ラストステージ@或る日の出来事

『スペシャリスト 自覚なき殺戮者』をユーロスペース2で観てアイヒマンはやっぱり最高ふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★アイヒマン、ハラショー】

『ハンナ・アーレント』にも出てくる
アイヒマンの裁判記録を扱ったドキュメンタリー映画。
アイヒマンのザ・官僚がクローズ・アップされてて最高。

判決はともかく、
裁判に臨む姿勢としては、
ともかく何が何でもナチスだから断罪しないと気がすまない検察
(姿勢的にはユダヤだから差別しないと気がすまないと変わらん)と、
戦時下の官僚作業であった事を主張するアイヒマンとで、
アイヒマンの方が正しく見えさえする。
そして、融通が利かない、実に優秀なお役所仕事人間アイヒマンが実に面白い。

やっぱ、どっぷりアイヒマンだけを描いた、このドキュメンタリーは
ねちっこくっていい。ドイツ人アイヒマンの論理的に冗長な所がよく出てて
実におもろい。


【銭】
ユーロスペースの会員割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
スペシャリスト・自覚なき殺戮者@ぴあ映画生活
▼関連記事
ハンナ・アーレント@死屍累々映画日記
アイヒマン・ショー@死屍累々映画日記

『さよなら渓谷』をギンレイホールで観て、すげえな真木よう子ふじき★★★★★

五つ星評価で【★★★★★真木よう子に尽きる。他のキャストも素晴らしいが、真木よう子に集中するように映画が作られている】
原作未読。

真木よう子は今、日本で一番「セックスの見せ場がすげえ女優」だと思う。
現在、他に並ぶ者を思い浮かべる事ができない。
いやあ、凄いし、良かったし、それだけでもなかった。

薄皮を剥ぐように、二人の関係が丸裸にされる。
過去に向かうにつれ、明らかになる二人の心の柔肌、
これを丹念に丹念にフィルムに転写していく。

「愛」とか「恋」と言うには、過酷な関係。
魂を常に裏切りながら依存しあうような関係、

最後、真木よう子が取った決断は、
生活よりもあるべき理屈を優先させた結果だろう。
とても難しい。どこか宗教のようですらある。

その決断を甘受しながらも、
更にその理屈に屈したままではいれそうにない男を映して物語は終わる。


真木よう子はもちろんいいが、
その連れ合いになる大西信満の強い弱さだか弱い強さだかがいい。
二人を追う事で、二人の歴史を追体験する記者役に大森南朋と鈴木杏。
懐深いな。この二人がベーシックとして機能しつつ、
真木、大西と共感できないと全て崩れるのだが、そこは達者なものだった。

あと、端役なんだけど、新井浩文が唾を吐きたくなるような役で、
実に仕事として安定してるなと感じた。
最近の新井浩文は出る映画出る映画、ひどい奴である。
素に思えるのは大したものだけど、役者としては安定しすぎて気がする。

あ、真木よう子濡れ場以外も全てのシーンがいいです。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
さよなら渓谷@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
さよなら渓谷@映画的・絵画的・音楽的
さよなら渓谷@迷宮映画館
さよなら渓谷@ノラネコの呑んで観る映画

PS 総論は「映画的・絵画的・音楽的」さんをはじめとする
 初期TBのコメントの方に書いてしまった。
 徹底的に打破されたりするかもしれないけど、
 気にかかった人は上記にリンクを張っているのでそっちも見てください。
PS2 公開当時「さよならK子くん」って映画の方が見たい、なんて
 言ってたなあ。
前のページ 次のページ