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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『パンドラの約束』をシネマライズ渋谷で観て、我田引水だとは思うけど良作ふじき★★★

五つ星評価で【★★★説得力】  
はっきり言ってしまうと、私は実に洗脳されやすい人間だ。
こんなん見せられると洗脳されちゃってたまらない。
これはこれで、実に説得力のある話なのだ。
だから、この話に乗ってもいいと思うような気がしてきた。


【乗ってみたい部分】

要旨を単純化すると、
次のどちらかを二者択一する必要があるという事だ。
・原発災害のリスクを取る
・原発を選ばない事による環境破壊(CO2排出による温暖化)リスクを取る

原発を選ばない選択肢には
自然を利用した太陽光発電、風力発電、や、従来からの燃料燃焼系発電がある。
太陽光発電、風力発電には次の落とし穴がある(映画では①だけ)。
①安定供給が出来ず、発電不可時には安定した他のサポート電力を必要とする。
②現在の電力を代替するほどの規模になると、インフラ整備されないと使えないが、そのインフラ整備に莫大な金額がかかり、単純に現在のシステムと置き換えることが難しい(莫大な初期費用が掛かり安価な電力神話は実現しない)。
③ソーラーシステム等を在野で広く浅く方式の場合、各戸単位の費用に二百年持ちますみたいな重装備システムが付くとは考えづらく、家庭の電球のようにどこかでスペア部品と交換するような設計になるのではないだろうか(この辺は思い過ごしかもしれない)。スペア部品に限らず、個別家庭の新築・リフォーム時な作り替えられる軽装備システムであるなら、そのお手軽さに比例し、その軽装備システムを作るための工場が必要になる。その工場では多くの石油燃料や電力を使用するのだ。

要は、今の時点での自然を利用した発電システムだけでは、
既存同様の安くて温暖化が進まない発電は不可能らしい。
勿論、従来の石炭、石油、天然ガス、みたいな燃焼燃料中心でも、
環境破壊(CO2排出による温暖化)は進むばかりだ。
そして、この燃焼系燃料が安価であるため、貧困国が
発展する際のエネルギーとして使用されるのを妨げられない。

原発はほぼ唯一、CO2排出しないエネルギー資源らしい。
だから、原発事故のリスクはあるが、こちらを取ってはどうか?
という問いかけ。

原発事故リスクに関しては、
チェルノブイリはチェルノブイリが独自の設計であった為、
最悪の事故になったが、あの形式の原発は欧米にはない。

福島の事故は、最新の技術を使用していたら制御可能だった。

又、放射線は自然からも放出されており、
人が住めないほど高い数値は被災地に出ていないのだという
(この辺は数値で目まぐるしく表示されたからよう判然としなかった)。

核廃棄物に関しても、
核廃棄物を燃料として再使用する技術の開発が進んでいる。

うおおおおおおお、科学の世界は日進月歩だなあ。

なんて、悪魔の囁きを耳元で喋るのである。



【躊躇する部分】

温暖化による具体的な害悪が映画内であまり描かれていないため、
原発災害リスクと天秤にかけるのはどうなの?と疑問に思ってしまう。

チェルノブイリ、福島の健康被害に対する認識が表面的すぎないか?
確か、チェルノブイリ被害での健康疾患者に関する映画はあった筈だし、
今、住んでいるからと言って、それが安全である保証にはならない。
そこに住む人間は住みたいがゆえに「安全だ」と言い張るだろうし、
きちんとした統計が取られている訳でもない。

国やWHOなどの機関が行った調査も
そのまま結果だけを信用していいのか?
何らかの圧力により、事件を早期に解決したい場合、
これらの数字が正確でなくなる話は今までに後を絶たない。
意固地な活動家が無根拠に罵声を浴びせていることを
映像として映しているが、あの活動家に根拠は見つけられなくても、
本当に調査すれば根拠があるかもしれない。

原発災害反対家の出番はデモ行動みたいな場面のみ。
理屈としての対話は撮られないらしい。
勿論、この映画が環境破壊リスクを問題とする人たち
から見た起論にすぎないのなら、ここに全てが載っている必要はない。



【・・・】

ただ、原発はイメージが怖いから、無条件に反対しやすい。
宗教めいた活動家に対しては「反捕鯨のあの人」たちみたいにイラっとした。
思考の元ではなく、原始的に恐怖で反対しているような輩はKKK同様である。
(KKKが怒るか?)

現時点では、私は原発推進派寄りだ。

あと、けっこういいドキュメンタリーで話題性もあると思うのに
東京単館で二週間しか公開しないのね。
昔は単館公開だったら四週間は公開したのに
(いや、現に日曜でもそんなお客はいなかったけど)
やっぱり、日本での映画公開本数が多すぎるのだなあ。
いっぱいかかれば分散されて目につきづらくなるし、宣伝費用も減るし、
埋もれるよなあ。公開期間だって興行力の弱いドキュメンタリーなんかには
過酷な状態の枠しか提供されなさそうだものなあ。


この映画が大した期間、公開できない
映画興行システムがやっぱヤバイと思うよ。



【銭】
前売券を0円引きの1300円でチケット屋で購入。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
パンドラの約束@ぴあ映画生活

PS 日本の繁華街ネオンのシーンは節電しないアイコンとして使用されている。
 まあ、その通りだ。基本、雰囲気の為の明りなのだから。
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