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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『ハイキック・エンジェルス』をHTC渋谷3で観て、おらそんなにマニアじゃねえから厳しいづらふじき★★

五つ星評価で【★★話がないのはどうでもいいけど、アクション中心の映画でアクションの見せ方に問題があるのは困る】
単純にストーリーはないも同然で、それは本当は良くないが、よくある話だからもう無視しても心が痛まない。ただ、アクションシーンに気分を乗らせるためには、本当はちゃんとストーリーがあった方がいいし、キャラクターももうちょっと普通に同調しやすい性格にした方がいい。

主人公は格闘映画オタクの宮原華音。
アクションは冴えてるが、かなり立派にバカな役で、
しかも愛せないバカなので見てて困る。
愛せないバカって、単純に自分の行動が人の迷惑になる事が分からないバカだ。
映画内で自分の限界を知り、バカは反省するが、
反省に至るまでは好き放題なのでイライラする。
アクションは、動き回る、飛び回る系。
エロとかとは関係なくバンバン、パンツ見えるのはいい。
いやらしい目線とかではなく、見える方が自然だから作意を感じさせなくなるのだ。

二番手に付くのが主人公のライバル的な位置づけでやってきた青野楓。
高身長から出されるハイキックが綺麗だ。
これは現実目線を持ついいキャラだ。

三番手が宮原華音に憧れる心の弱い格闘少女川本まゆ。
この子が贔屓。
ハイキックみたいな華麗な技ではないが、
ゴリゴリ接近戦の肘打ち、関節技、絞め技を超スピードでかける。
一番、相手が痛そうに見える。
勝った時にちゃんと制圧してるように見える。
それと心が弱いのに、仲間を捨てれずにボロボロになって戦う姿にはキュンと来た。

四番手がバレエ少女、長島弘奈。
アクションシーンその物が少ないが、
こういう違う目線のアクションが一つ入ってるのはとても新鮮。

敵、笛少女。分かりやすいキャラ設定。
スカートの下がスパッツなのは良くない。
撮影の為にスパッツ穿いてるように見えちゃうからである。
第二戦の負け方はコロンブスの卵なんであるが、
それで終わらせちゃうのは惜しい。

問題なのはタイトルにあるハイキックがあまり痛烈な打撃に見えない事である。
映画の中の見え方の問題だから、プロデューサーの西冬彦がこだわってそうな、
実際の戦闘として有効かどうかは関係ない。
絵としてダメージを与えてそうかどうかである。
ハイキックを出す宮原華音、青野楓とも重そうな一撃には見えず、
敵がこれで駆除されるのはリアルに見えない。
特に青野楓のハイキックは綺麗にまとまりすぎていて、なおかつ、
伸びきった所で相手にタッチするようにキックしているので(安全策か?)
相手が倒れるのが何かとても不思議に見えるシーンが幾つかあったりする。

後、素人が臨場感を増すために無計画に手持ちカメラを揺らすのは止めてほしい。
機材のデジタル化により軽量化したことで更にやりやすくなったんだろうけど、
あの揺らし方には極力中央はずらさずに揺らすなどの配慮があるのだ。
そういう事に意識せずに揺らすと観客が疲れるだけで目で追えない画面になる。

凡人演出家の西冬彦が監督からプロデューサーになったのはいい。
監督の絵の撮り方は映画っぽい。
出来れば次は脚本も西冬彦から取り上げてしまえ!

割とどうでもいい事だが、幾つかツッコミ。
・悪い人はあんな明確に「悪い人ですよ」と主張するファッションは着ないでしょ。
・1億円運ぶのにジェラルミンケース1個だから、
 10億だったら10個いるよ。1個しか出てこなかったから後9億どこかにある。
・強い弱いのパラメータが割と戦いごとにバラバラ。
・USB五つ見つけるより、多額の現金を見つける方が簡単だと思うが、
・映画館一週間に一回しか上映せずに、その回一回に客足を集中させ、
 大ヒットとあおるのは止めてほしい。


【銭】
テアトルの会員割引で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ハイキック・エンジェルス@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ハイキック・エンジェルス@徒然なるままに
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『祖谷物語 おくのひと』をユーロスペース2で観て・・・ふじき★★★

五つ星評価で【★★★活劇だったら】  
ハイキックの武田梨奈と、
『たそがれ清兵衛』で人外の魔剣をものしたように見えた田中泯と、
『さよなら渓谷』のレイプ魔大西信満がぶつかり合う。
寒村の舞台には謎の外人と、
使い魔、式神を思わせるソフト案山子が跳梁跋扈する。

こ、こんな伝記アクション映画向けなキャスティングなのに、
そうか、そうか、そんな風に撮るのか。
個人的には武田梨奈と田中泯の一騎打ちと
襲い掛かってくる無数の式神案山子との戦い、
それと、大西信満に襲われる武田梨奈は見たかったは見たかった。

武田梨奈、撮ってる側が愛情込めてるからか、
アクションなしでもちゃんと成立してる。
めんこくて、とてもいい娘だ。

田中泯も大西信満も誠実に役に取り込んでいる。

後半、武田梨奈が都会に出る所からが
話が大きくうねるところだが、バランスから行ったら
この前の部分が長すぎる。
田舎と都会を対比するにしては都会が短すぎて
どうにも「都会も付けておきましたから」感が漂ってしまう。
都会の場面全体を制御するクールな青の色は綺麗で好き。

映画全体3時間弱で、
ちゃんとそれに見合ったものを映画から与えてもらったとは思うが、
見ている観客が私も含めて老体が多かったから、
もちっと短くしてもらった方がみんな楽だよ(あー人のせいにしてしまった)。
興行もあまり長いとかけづらいし。

いや、興行の事を言うなら武田梨奈の脱ぎを!
(期待させて空振りすんのはいくないぞ)


【銭】
映画ファン感謝デーで1100円。流石にこれに通常料金払うのは気が引けるし、バルトの売りだったシネマチネーは1400円ってつまんない額にあがっちゃったし。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
祖谷物語 -おくのひと-@ぴあ映画生活
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祖谷物語 -おくのひと-@お楽しみはココからだ

PS 外人の自然保護団体が開発阻止のためにトンネル開通を反対していたのに、
 トンネル開通後はそのトンネルを使って帰っていくのが皮肉だった。
 高邁な理想も簡便さには勝てない。

『サケボム』をシネマカリテ2で観て主張がよう分からんふじき★★

五つ星評価で【★★最後まで見れるけど面白かったかと聞かれると黙っちゃうような映画】  
前売券を安売りしてたので買ったら、公開回数が少なくて見るのにしんどい思いをした。
友情譚なるんだろうけど、濱田岳の相手になるユージン・キムが生粋の日本人から見ると、どうにもいけ好かない野郎で、それが映画見た後も変わらないので、それじゃダメだろ。奴はアメリカンとしての都合のいい処世術には長けているが、日本人としての美徳にかける。その欠けている美徳が映画終了後に埋まりはしない。深い溝は浅くなるが、もうちょっと劇的な何かがあっても良くないだろうか?
あと、フェアに行くなら日本人・濱田岳が堂々とダメ出しされるクライマックスがあってもよかったと思う。

酒蔵に死体隠してそうな、でんでんと
もしかしたらホモちゃうんけと邪推したくなるマッチョ渡辺裕之は儲け役。
姉ちゃんは美人が多いが、あまり話にグイグイ入ってこない。

濱田岳の役名がナオトなので、
「この後、ナオトは酒蔵を継がずにインティライミになりました」と締めると
RGのあるあるネタみたいに「散々引っ張ってそれかい」になって、
それも又よし!(よかねーよ!)


【銭】
チケット屋で前売券を750円で買ったが、1日1回で、フェスティバル扱いなので、毎回上映時刻が変わるとは思ってなかった。そんなん前売券売るなよお。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
サケボム@ぴあ映画生活