と言うのが作品に対する全貌で、決して悪い訳ではないのだけど、ノリノリにはならなかった。どっちかって言うと矢口史靖のもっとくだらない部分が色濃く出るだろうと思っていたら、実にバランスが取れていて大人になったなあとか思わされてしまった。多分、矢口監督初の原作物なので、原作者三浦しをんへの落とし前を付けるような形で自分の色は抑えてあるのだろう。ちなみに原作未読なので、原作の筋やテイストがどこまで活かされた状態なのかは知る由もなし。
基本的に登場人物個々のキャラはメリハリ効かせてるので、なかなか良い。
なるほど染谷将太ってダラっとしてるのだな。
頑張っても頑張っても全力で立ち向かってもスポコンにならないのが矢口っぽくっていい素材だ(できれば役名を「鈴木」か「佐藤」にしてほしかった)。
染谷と一対を為す、ツンケンした学級委員長タイプに長澤まさみ。
これは新境地なのに違和感がない。封印した笑顔の代わりに哀しさとタフネスと「何か当たってんだけど」がもーたまらん。
山男・伊藤英明とツガイの優香。二人ともそれそれ別の意味で「猿」みたいな役だ。
そんな意味で考えると染谷と長澤はまだまだ人間だ。
人間だからこそ、山の神の加護を受けられるのかもしれない。
矢口らしく、映画にちゃんとクライマックスを設定してあるのが、大声で偉いと言ってあげたい。あの奇祭はなかなか本当にあり気で恥ずかし気でいいんだけど、個人的には「何か当たってんだけど」をもうちょっとしつこく掘り下げてほしかった。
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PS 林業で結果が出るのは孫の代。
孫に恥ずかしい思いをさせない為にもちゃんと仕事しなければいけない。
聞いてるか、政治家ども。
PS2 『悪の教典』の伊藤英明、『黒執事』の優香、
そして『脳男』の染谷将太、みんな寒村で何かを企んでいるとしか。
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