どこまでがリアルで、どこまでがフィクションだかが分からない匙加減の上で「斬られ役者」の人生の終りの日々を描く。
福本清三が演技してるのかどうかは分からない。
だが、殺陣回りや斬られた際のリアクションの素晴らしさは何回見ても目を引きつけられる。極にまで達した「型」の美しさ。「無形文化財」と言っても遜色ない。これは世界一の技術を持つ男が、一目置かれながらも世界から必要とされなくなるまでを描く哀しい物語だ。その哀しさに静かに耐える泣き言を言わない福本清三がいい。その人生の力強さはまるで健さんだ。
彼の晩年に薫風を吹かせながら、彼の人生を裏切りながら、最後に彼の人生を看取るために再登場する山本千尋がいい。
彼と同じく時代に抗いながらも、時代に負けていく人情家肌の本田博太郎がいい。
劇中クライマックスの殺陣がまた、実に素晴らしい。
【銭】
シネマート月曜メンズデーで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・太秦ライムライト@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・太秦ライムライト@ノラネコの呑んで観るシネマ
・太秦ライムライト@こねたみっくす
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