原作が相原コージ、監督が鶴田法男。
原作は未読だが、テイスト的には相原コージの色に鶴田法男が強く染められたように見える。
どんな異常な世界でも、人間の恥ずかしい部分や滑稽な部分はなくなったりはしない、と言うのが相原コージ・テイストだろう。そういった意味で、この映画のゾンビは人間を描くための環境にすぎず、作者や監督の目はゾンビ自身には全然向いていない。
だが、ゾンビのジャンル映画を観にくる観客は大抵ゾンビが好きで好きでたまらない観客なのだ。観客に対するこの映画の感性の乖離がとてもスリリングなのだけど、普通に考えたらいい評価になったりはしない。
「そこじゃない、そこじゃないんだ、ツボは」みたいな作りの映画になってるのだから。
個人的にはこういうのも面白いと思う。でも、普通に人に勧めづらい映画だ。
人間ドラマが好きな人にも。ゾンビ映画が好きな人にも。どっちにも。
あと、女の子がそれなりのタマを揃えてるのにピクリともしないようなヒドイ撮り方じゃないだろうか(エロく撮るって話ではなく、可愛く撮れてないし、シーンシーンかなりウザい)。『ちょっとかわいいアイアンメイデン』で200点だった木嶋のりこはこの映画では20点くらい。『ハイキック・エンジェルス』で80点くらいの川本まゆはこの映画では30点くらい。川本まゆなんか始終むっとしてる。無意味に喜怒哀楽足してもしょうがないけど、にしても輝いてないよなあ。いやまあ、そっちベクトル描く事には元から全く興味ない映画って言っちゃえば、それまでだけど。
【銭】
木曜シネマート六本木メンバーズデーで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・Z~ゼット~果てなき希望@ぴあ映画生活
スポンサーサイト