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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『怖すぎる話 劇場版』をユーロスペース2で観て、ささやかだけど褒めておきたいふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★やりすぎてないところが好き】
  
実話心霊テイストの恐怖映画で難しいのは、
やりすぎると恐怖が徐々に笑いにシフトしてしまう点である。
だから、本当に「怖い、薄気味悪い」映画を作りたいなら、
物凄く用意周到に立ち回るか、
原初的な恐怖をあまり加工せずポッと出した方がいい。
これは後者のいい実例みたいな映画。

人は未知の存在やありえない事象を怖がる。
窓の外に人がいる……高層階なのに。
これだけのエピソードでも「そっ」と怖い。
たまに、ブレーキが壊れてやりすぎてしまう人がいる。

窓の外に人がいる……高層階なのに……しかも斧を持って。

これは急に怖くない。どう考えても付けたした条件がリアルに見えない。
そういう余計な追加は巷に溢れている。実はそういう余計な追加を加えないと、なかなかオリジナル性の高いホラーストーリーにならないのだ。これは、そういう筋の通ったストーリー性を捨てて、そっと嫌な感じを家に持って帰れるように作った、初期の『本当にあった怖い話』みたいななかなかの佳作だ。
けど、いろいろよく分からないアイドルをいっぱい出しているので、それが故に凄くチープつぽく見えてしまうのは仕方ないけど、残念だ。うん、アイドルも好きだけどね。そんなに詳しくはないけど若いってだけでいいじゃん。

80分でエピソード6つって長さも適量で良し。

『キヨコ』:写真ボックスに潜む霊。ちょっと感心したのは主役の女の子は明らかに自分の好みではないのだけど、魅力的に撮れている。女の子をいい具合に撮る奴は信用度が高い。友達役はちょっとうざい。

『おちてくる』:もっとも何だか分からないのに破壊力の強い1本。主役のOLのナレーションは凄い棒読みなんだけど、これを演出としてあえてやっているのなら凄いし、偉い。舞台挨拶に出てきた人との落差が一番大きかった。

『蛇口』:これもオチが放り投げたみたいな感じなんだけど、こういうキッチリ終わってないような話の方がリアルで怖い。怖がりの子が可愛かった。

『添付ファイル』:こんな話もあんねんな。

『はどろば』:これもこんな話もあんねんな。いきなり大声出す人とかは霊より怖いかもしれない。

『痩せ細る友人』:これだけ演出として、ちょっと「やりすぎ」が出てしまった。霊は喋って自己主張をしてはいかん。

好みでは②③①⑤⑥④とかの順かな。
初日の舞台挨拶で「おっPサンバ」の姉さま方があまりに面白かったので、おっPさんの舞台挨拶のある木曜に再び見に行こうと思っている。


【銭】
ユーロスペース会員割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
怖すぎる話 劇場版 @ぴあ映画生活
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