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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『ニルスのふしぎな旅』をUPLINK ROOMで観て、思ったよりシビアな世界観やなふじき★★★

五つ星評価で【★★★弱肉強食と神の呪い残りし世界】

TVアニメ未視聴だったので、今回のこの上映が初ニルスになる。

うっ、ニルス性格悪い。
小さいものや弱いものを見つけては虐める、って凄い主人公だな。
そのニルスが妖精を脅したために魔法をかけられ、
背が縮み、同時に動物の言葉を理解できるようになる。
つまり、動物と同列になったという事だ。
ニルスは今まで虐めていた家畜に追われる。虐められる立場になったのだ。
ニルスは行きがかり上、家畜の中の一羽、鵞鳥のモルテンの背に乗り、
ガンの群れと一緒に渡りをする事になる。
旅の間の色々な事件でニルスは成長していく。
帰路、家の近くで魔法を解く為にはモルテンの犠牲が必要な事を
ガンの隊長から聞かされる。果たしてニルスは………

最終的にニルスは元の大きさに戻り、動物たちとの会話は通じなくなる。
人間としてのニルスの生活が始まる、という事だろう。

今まで親友や家族同然に交流していた鵞鳥や雁と一切、会話ができなくなる。
「バベル」の神話のようだ。
人が神を軽んじ、神の国まで到達せんとする奢りの塔を作った為、
神はその民の言葉を乱し、会話を成立させなくした、という故事。
動物は神に呪われてない存在だから、
人間から動物に落ちたら全ての動物同士で会話が可能なのだ。
何だか地球と言う理想郷の中で、
全動物中人間だけ祝福が与えられてないみたいだ。
ニルスを小さくした妖精とは何だろう。
キリスト教伝播以前の土着の神であるかもしれない。
ならば、妖精が与えた罰は、ニルスをその呪いの系譜から解放したとも言える。
ニルスは人に戻りたい。そこが呪われた世界でも。
元々その地獄に生まれ育った者は、地獄を地獄と認識できないのだ。

なんてね。


【銭】
ユーロスペース主催北欧映画フェスの一本なので、ユーロスペース会員証持参で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 ニルスのふしぎな旅@ぴあ映画生活
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