今年のドラえもんは一言で言うと『ギャラクシー・クエスト』です。
のび太たちがスーパー・ヒーローごっこをやっていると(勿論「超」ごっこ)、
それを真実と信じた宇宙人に悪い宇宙人との戦いを依頼され、実際の戦いに挑む。
宇宙に連れていかれて、実際の宇宙人と戦うまでが実にスムーズに進んで違和感がない。のび太たちは結果的に嘘を付いているのに、有無を言わさぬ巻き込まれによって、のび太たちも「しょうがなかった」側になるから、そこに罪悪感が発生しないのだ。
最終的に、のび太たちの嘘は敵の追い込みによって露見するのだが、のび太たちが自分が偽物である事が分かりながら、弱者の為に本物になろうとする気概がとてもよく描けていた。強い者が強い者に立ち向かうより、強くない者が自分の強くない事を知っていながらそれでも強い者に立ち向かっていくというフォーマットに基本、自分は弱いのだ。
一本の映画としては我を忘れるほど入り込まなかったが(そこは大人だからかもしれない)、充分にいい映画である。
ドラえもん達が着用するヒーロースーツは各人の個性がグレードアップする仕様になっている。
ジャイアン:怪力
スネ夫:機械いじり
しずか:お風呂
のび太:あやとり
しずかのお風呂はどうかと思うが(お風呂と言いながら基本はセーラー・マーキュリーである)、のび太のあやとりはラス1を除いてギャグ線の繋ぎとして、あやとりとしてしか機能しない。なのでラス1はもっと効果高く使ってあげるべきだろう。相変わらず映画の見せ場としてはジャイアンが一番機能する。
ゲスト声優が盤石。
爆笑問題の田中裕二、観月ありさ、市村正親、みんなプロと変わらん。
【銭】
テアトルの会員割引で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記〈スペースヒーローズ〉
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記〈スペースヒーローズ〉@カノンな日々
PS ノーランのダークナイト調で行くなら、
ジャイアンは両腕を折られ、スネ夫は機械の下敷き、
しずかちゃんは水の中で裸に向かれ、のび太のあやとり紐で縛られる。
でも、タイムマシーンを使えば大丈夫、みたいな感じかな。
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