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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『モンキー・マジック 孫悟空誕生』をシネマート六本木3(B1F小)で観て、これは大人が見る映画ではなさげだなふじき★★★

五つ星評価で【★★★学芸会やわあ】

ドニー・イェン、チョウ・ユンファ、アーロン・クオックなんて三大スターを集めておいていったい何をしてんのよ、、、、、これ、子供向けっしよ、そうっしょ、みたいな映画。ムチャクチャ金はかけてるけど底が浅い感じのハリボテCGか全編を彩り、話は天界と魔界の戦争なんて都合のいい二元論を下敷きにする。

物凄くお金をかけた学芸会みたいで、微笑ましいと言えば微笑ましい。
「微笑でぶ」的な玉帝(天上の王)にチョウ・ユンファ。
なんかニヤニヤ笑ってキンキラの衣装で髭面だと新宿二丁目狙いみたいだ。
あ、北斗晶のダンナに似てきたかもしれない。
ずっと怒ってる牛魔王役にアーロン・クオック。薄い。薄っぺらだ。
物凄い葛藤を抱えてそうな内容の役なのに、その辺ドカンとスルーした演技、
いやまあ、学芸会だからそれでいいけど。
孫悟空にドニー・イェン。猿、猿、猿にしか見えない。
凄いぞドニー。凄いのかドニー。ちょっと素っぽいぞドニー。
極力「人間性」を排除した孫悟空と言うのは初めてのアプローチではないのか。
これがなかなかリアルで嫌いじゃない。

家族全体で孫悟空の話を見ましょうという興行なのだとしたら
オリジナルの「西遊記」に準拠した話にした方が良かったのではないかと思う。
ただ、やっぱり天竺に旅する前の話は「西遊記」の上では状況説明にすぎず、
話としては面白くないからなあ。
だからと言ってムリムリ牛魔王を出して戦争とかにせんでもいいと思うのだけど。

狐の妖精ユーシュ(シア・ジートン)が可愛すぎてたまらない。


【銭】
シネマート六本木メンズデーで1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
モンキー・マジック 孫悟空誕生@ぴあ映画生活
▼関連記事。
モンキー・マジックの続編@死屍累々映画日記
モンキー・マジックの続編@死屍累々映画日記・第二章
モンキー・マジックの三作目@死屍累々映画日記・第二章

『ラン・オールナイト』をトーホーシネマズ六本木1で観て、ネット評判はいいしおもろいはおもろいけど、割と普通やないかふじき★★★★

五つ星評価で【★★★ちょっと丁寧ないつものリアム無双映画】

最近のリアム・ニーソンはアクションがない映画は別として、アクション映画の中では「得体のしれない強さを秘めた老いぼれ」であり、この映画もその線は変わらない。
好々爺になって、孫などに取り囲まれてもいい年なのに、何かにつまずいて不遇な晩年だったりするのも変わらない線だ。

じゃあ、この映画がアクション好きの映画ボンクラを歓喜させるのは何で、どこなのかと言うと、不幸なリアムに対比される幸福な好々爺エド・ハリスであり、老いぼれなリアムに対比されるジョエル・キナマン演じる彼の息子の存在だ。

若い時から凄く強い眼力を持っていたエド・ハリスは、老境に差し掛かって、眼力にとてつもない人生を籠めているようで、映画の中ではその片鱗が脚本の節々に現われる程度なのに、マフィアのドンとして壮絶な人生を送ってきたことが佇まいで分かる。いい役者だよなあ、本当。その賢者老人が愚かな息子を持っていて、息子は軽はずみな行動によって、命を失ってしまう。一方、壮絶な人生を送ってきたためズタボロになってるリアム、彼はエド・ハリスの人生の裏面なのだが、彼と折り合いの悪い息子には希望を抱いており、細やかでも健やかに暮らしてほしいと思っている。
このリアムとエド・ハリスの関係の対極具合が上手い。どちらにも自然に共感してしまう。そこに投入される、ゆとり世代チックな殺人者。脚本の構成の上手い事。

父に頼りたくない息子が警察に頼ろうとした為に手ひどいしっぺ返しを食らうエピソードや、生き残るために嫌っていた父との共闘を選択するシーンなど、物凄くそれぞれのキャラクターの感情のラインが計算して書かれている。

という事で、基本線、とってもよく出来た映画だと思っている。
納得のいかない点は次の二点。
・壊滅に追いやられるエド・ハリスの組織があまり大きく感じられなかった事。街に繰り出している人間が多く、本部詰めが少ないというなら、そう言わせればいいし、トップを潰した事により、組織として機能しなくなるなら、そこまではっきり提示した方が良かった。
『ラン・オールナイト』という題名からも、一夜、逃げ切ればいいという事で、タイムリミットは朝までと早い段階からリアムは口にする。その根拠が不明。組織と話を付ける(もしくは壊滅させる)にしても、上手くいかない可能性の方が高いし、朝、自首をするという行動についても、組織との調整が上手くいっていなければ、自首その物によって追手の追撃が止む理由にはならない。何か、私が見落としてるのかな。

息子の奥さんがジェネシス・ロドリゲス。
なんか話の幹に入り込んでこないちっちゃい役だなあ。
ジェネシス・ロドリゲスちゃんはもっと出来る子ですよ。


【銭】
トーホーシネマズのポイント6ポイントを使って無料鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ラン・オールナイト@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ラン・オールナイト@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
ラン・オールナイト@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS もんたよしのりを思いだしてた場違いな俺。
PS2 「乱一世のオールナイト・ニッポン」ってのにもちょっと近い。

『百日紅』をテアトル新宿で観て、ああ普通だなあ。他の人のように後から染みんなあふじき★★★

五つ星評価で【★★★普通に通りすぎた】

山場の設定もなく淡々と進む。
映画館の椅子に拘束されている時間が退屈な訳ではないが、
強いエモーションを感じなかった。
後からじわじわ来るという感想もツイッターで散見されたが、
私に関しては特にそうでもなかった。

日常を描く。
その世界での当たり前や生活の機微を描く。
それはもちろん大変な事だし、
採光に注意した映像は一見に値する。

でも、これは実写で撮った方がいい素材だろう。
アニメならではのデフォルメは活きないし、
実写で撮った「人の皮膚」が語りかけてくる感覚があった方が
より「人が生活している感」が伝わってくると思う。
原作がマンガ(未読)なので、実写化による原作との乖離を避けたかった、
というのはあるかもしれないが(未読なので判断できん)。

有名俳優を多く集めた声のキャステイングは「下手」な人がいない事は評価したい。棒読みにもならず、声はちゃんと聞き取れる。だが、声優として確立された声ではない。普通の声が大多数で、そういう普通の声が集まると何とも耳触りが地味だ。もうちょっと無駄に分かりやすい声優の声が入ってバランスを取れたらよかったのに。

後、これは演技メソッド側の問題であろうが、美保純と杏の掛け合いとか、演技の同一線上にいないみたいなやり取りも面食らった。

杏は宛て声で、キャラも似せてるだろうから違和感はない。ただ、やはり、見ていて「杏」を忘れるのには時間がかかった。
陰間茶屋の部分だけでも実写にならんかなあ。
いやあ、あそこだけでいいよ。


【銭】
テアトル火曜会員割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
百日紅~Miss HOKUSAI~@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
百日紅~Miss HOKUSAI~@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
百日紅~Miss HOKUSAI~@ペパーミントの魔術師
百日紅~Miss HOKUSAI~@こねたみっくす

『かちこみ ドラゴン・タイガー・ゲート』をシネマート六本木2(B1F大)で観て、その趣味性の高さにゲラゲラ大笑いふじき★★★

五つ星評価で【★★★話が薄すぎてステキ】

ファースト・ランの時に見てるので二回目。
確か、あまりに話が「お花畑らんらんらん」みたいに
能天気に適当なので、どえれえアクションは別として、
公開近々で二回見ようとは思わなかった一本。

んでもまあ、今見ると、バカな子供の様なもんで、これはこれで可愛い一本だ。

ざっと話すと、いい人チームと悪い人チームがいて、
親分のお世話になった為、悪い人チームにいるドニーさんが
親分ともどもいい人に寝返ろうと言う時、ラスボスにコテンパンにされる。
結局、いい人チームと共闘して、ラスボス倒して終わり。

他愛もない話で、それはそれで良しとして、マンガ原作から持ってきた
超ビジュアルに、ことごとくリアリティーがない。
主人公三人がTシャツ来てて、それぞれ「星」「雷」「蠍」が図案化されてる。
果てしなくダサい。昭和っぽいというか、1970年代くらいっぽい。
一歩間違えるとフォークソング歌うとか、マイムマイム踊るとかやりそうだ。

そんな蛸ビジュアルな癖に、
ドニー・イェン自らが手がけるアクション・コーディネートは絶頂状態。
すげえすげえすげえを200回くらい言いたい状態。
そして、それを助長する川井憲次の超熱いスコア。
魂が籠りすぎてる。
合うんだよね、ドニーのアクションに川井憲次の過呼吸っぽい熱いスコアが。

映画を見終わった後に、話がタコすぎて
面白い物を見た気分が駿足で失われていっちゃうのが惜しい映画。

ドニーさん、この映画だと身長けっこうあるみたいに見えます。


【銭】
シネマート六本木さよなら特集で1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート@ぴあ映画生活

PS あの中華料理の円卓を気円斬みたいに使うカットは
 今見ても惚れ惚れするかっこよさ。ああいうの思い付いて、
 ちゃんとかっこよい絵に仕上げてしまう所が凄い。

『メトロレディーブルース』を下高井戸シネマで観て、作品は面白いが、劇場を運動の場にするのは好きじゃない★★★

五つ星評価で【★★★東京メトロ売店で働く女性の労働争議】

『メトロレディーブルース』 2013年7月26分
『続メトロレディーブルース』2014年7月40分
2本のドキュメンタリーによる上映。

東京メトロ売店で働く非正規雇用女性は同じ仕事をしているにも関わらず、雇用条件の格差がひどい。その雇用条件を是正しようとする労働争議のドキュメンタリー映画。いわゆる「正義の為に権力を撃つ」系のドキュメンタリーなのだが、組合がない所から(組合素人から)、組合を立ち上げ、何を問題として争議するかなど、運動自体が分かりやすく説明されているので全く退屈する事がない。

おかしなところをおかしいと主張し、欲しいものを勝ち取っていく話。
組織がミニで5人という規模は撮影にもちょうど良い。
5人ともキャラが立っているが、みんな明るくギスギスしない。
その辺が作品の魅力だろう。

彼女たちを雇用している「メトロコマース」は東京メトロの子会社で、
今、会社は売店の数を縮小し、無人店舗を増やそうとしている。
そんな逆境の中で、彼女たちは裁判に踏み切るが、
映画の外の世界の話で、メトロとローソンが提携して、
地下鉄ホームにローソン店舗を設置する事が決まった。
今後はメトロコマース売店は徐々にローソンに置き換わっていくだろう。
それを機に彼女たちの雇用は破棄されてしまうのか? 
まだまだ荒れそうな火種がくすぶってる状態である。

映画その物は面白かったが、プラスでオマケに付いてる質疑応答とかで、
「私もこういう労働争議をやっているんですが」という人がQAで
次々と質問するのは胡散臭くていやだ。
私自身は単に映画を見に来ているだけなのに、そういう人に囲まれると
無理やり労働運動に参加させられるような気がしてしまい、どうにもイヤなのだ。
別に嫌がる人を無理やり参加させたりしないのは分かっているのだが、
どうにもそういう気持ちが自分の中に沸いてしまう事がイヤなのだ。
身勝手なのは重々承知なのだが。


【銭】
ドキュメンタリー特集上映1300円をチラシ割引で100円引き。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
《『メトロレディーブルース』~東京メトロ売店・非正規女性のたたかい~》@ぴあ映画生活

『脳内ポイズンベリー』をトーホーシネマズ六本木3で観て、乗り切れず客観視ふじき★★★

五つ星評価で【★★★操縦されるロボット真木よう子には感情移入できず、脳内の感情たちはちょっとうざい】

この映画の真木よう子は鉄人28号だったり、マジンガーZだったりするので、感情移入がしづらい。操縦者の操縦テクニックを具現化する機械としてそこに存在するだけのように見える。感情移入は出来ないが、素晴らしい演技だ。今まで北風ピューピュー吹く中で刺した刺されたやったやられたみたいな役ばっかりだったのだが、こんなポワンとした儚くて可愛げのある役も出来たんだという驚き。頬のチークの濃い所は『弁護士のくず』の豊川悦司を思いだしたりしたけど、それは思いだす自分が悪い。あと、基本路線は凛としてフェミニンだけど(スカートひらひら)、コートでワイルドさを付けたしたり、それでいて帽子がどうにも女の子を主張してたり、真木よう子に対するコーデが一々見事だった。

真木よう子がロボットであるなら、その操縦者である脳内会議メンバーに感情移入できればいいのだが、彼等がうるさくて、うざくて、ちょっと好きになれない。ただ、ここも役者がみんな上手い。理性の西島秀俊のクタクタっぷり。ポジティブの神木隆之介のはしゃぎ感、ネガティブの吉田羊の沈み込む感じ。適材適所というより、役者が上手いので、配役をシャッフルして、どの役を当てられても演じられそうな安定感がある。

あと、越智さん役の成河はどちらかと言うと整った顔立ちの筈なのに、かっこよく見えてはいけないという面倒な役を凄く上手くこなしてたと思う。普通の人に無理やり「ずんの飯尾」エキスを大量に投入したものの、まだ、身体がせいいっぱい抵抗して、ズん化をこらえているくらいな感じ。彼の優しさ誠実さには、ホモじゃないけどちょっとキュンキュンした。

映画終盤で辿り着く真木よう子の結論がとても納得のできる物だったので、映画の体裁としてとてもうまくまとまって気持ちよく見終える事が出来たのは、良きかな良きかな。


【銭】
トーホーシネマズデーで1100円。

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脳内ポイズンベリー@ぴあ映画生活
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脳内ポイズンベリー@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
脳内ポイズンベリー@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
脳内ポイズンベリー@ペパーミントの魔術師
脳内ポイズンベリー@こねたみっくす

PS ラスト、運命の相手がカンニング竹山で、
 みんな怒りながら劇場を背にするというのも乙な気がします。

『MAD探偵 7人の容疑者』をシネマート六本木3(B1F小)で観て、偉大だけど乗れない映画ふじき★★★

五つ星評価で【★★★ラウ・チンワンは正しいが正しさを証明できない】  

主人公は精神病の為、警察をクビになった探偵。
彼の操作は一般常識的にはメチャクチャだ。
だが、常に捜査結果は正しい。

誰もが彼に一目を置きながらも狂人なので信頼を勝ち得ずにいる。
これは数ある捜査物の中で随一のハードな設定かもしれない。
彼はいついかなる時でも正しいのだが、世界が彼の正しさを証明できない。
狂人の彼の理屈の中では全て整合性が合っているのに(しかもそれは正しい)。

狂人である彼の視線に映るちょっと違う世界の表現方法が
子さ更に特殊な映像技術を使っている訳でもないのに凄い。
ベタなんだが、そんな撮り方があったのか!

ラスト、映画の締め方はそれはないんじゃないの?と思った。


【銭】
さよなら興行1100円均一。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
MAD探偵 7人の容疑者@ぴあ映画生活

PS デジタル素材での映写だったが、
 昔のエロビデオのフィルム起こし(キネコ)ほど画像が悪かった。
 デジタルだから、美麗な映像と言うのは思い込みにすぎない。

『セッション』をトーホーシネマズ六本木2で観て、もろもろ連想ふじき★★★★(ネタバレあり)

五つ星評価で【★★★★なんつーか悔しいけど、面白さ自体は否定できない】

ネタバレです

まず、あのラストは好きではない。
勿論、主人公が負け犬のままなんてのは言語道断だが、
牙を剥き出しにする化け物と、気持ちが通じ合ったような一点で終わる、
そうではない。化け物は化け物らしく退治して乗り越えるべきだろう。
あの化け物を放置して、同じ事を繰り返しても仕方ないとしてはならない。
仮に、同じ事を繰り返すのなら、主人公のニーマン自身が怪物の座に着くべきだ。
その為には怪物フレッチャーを追い落とさねばならない。
絶対的な強者が一人いて、それにかしずくチームがある、
チームにボス猿は二人いらない。これはそういう映画だ。
あくまでチームをサポートする素材の一人であるなら、今のラストでいいが、
一度、ボス猿に牙を剥いたらもう戦い続けるしかない。
ニーマンはフレッチャーが譜面さえ渡さずに自分を落とし入れ、
観客の一曲を台無しにした事を告げればいい。
それは音楽という神に逆らう私情でしかない。
私情が演奏にプラスするなら使えばいい。
私情をも罵倒に取り込んで教育しているフレッチャーの方針と合致する。
どんな状態であれ、目的の為により強くなるならそれはそれで良い。

フレッチャーにはアメリカ映画の軍隊にいる黒人の鬼軍曹の面影を見た。
理不尽なまでに権力を持ち、理不尽なまでに強靭。
彼等も№1を作り出せさえすれば他は捨ててもいい、という方針を持っている。
結局、それは何なのかというと、彼等が「狩猟民族」だからではないか。

『セッション』は日本人には作れない。
日本人は農耕民族なので、『セッション』を作ろうとすると、
『マエストロ』になる。皆で話し合って和を大切にしながら成長する。
罵倒などしたら喧嘩になって、相互扶助が必要な農耕作業に支障を来たす。
その点、狩猟民族は違う。
誰か一人飛び抜けた才能を持っているハンターがいて、
そいつが一人で象を仕留められたらそれでいいのである。
話し合いなどしていたら、獲物は逃げてしまう。
仮に一人で仕留められないのなら、狩りの天才が自分が頭になって、
他を手足のように使い、全員を統率して事を起こす。
絶対的な強者が先頭に立ち支配する。
理屈は後からついてくる。身体が動く者が群れを率いる。これが狩りの鉄則だと思う。
おそらく人が猿であった時からの原型的な形質がこれだろう。
だから、『セッション』で女性演奏者にスポットライトは当たらない。
彼女たちは男同様のハンターなので、
内面を叩いて耐えれば男同様で絵にならないし、泣けば世界観を壊す。
村で釣果を待つ側に回れ、という事になる。

個人的には本当に日本人で良かった。
あんな世界観を持ってる奴らと一緒には暮らせない。

教育の映画と言えば『ビリギャル』『セッション』
メチャクチャ好対照である。

フレッチャーはニーマンに
「ニーマンくんは可能性に満ちた、とても素敵な男の子です」
とか、口が避けても言わない。
「ニーマンくんは可能性に満ち満ち満ち満ち………ファッキン・テンボ!」

ぬるかろうが何だろうが日本人で良かった。


【銭】
トーホーシネマズデーで1100円。

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PS ファッキン・チ〇ポ!
PS2 ラストシーン、バズーカ片手にステージに戻ったニーマンに
 ニコっと笑いかけた途端、吹っ飛ばされるフレッチャーという締め方でもいい。

『パトレイバー THE NEXT GENERATION 首都決戦』を新宿ピカデリー5で観て、不満はあるけどこれならOKふじき★★★★(薄くネタバレあり)

五つ星評価で【★★★★破綻してる部分はあるけど面白い事は認める】  
前回のエピソード12はやはり予告編でしかないからいらなかった。
あれを見てないと今回のが見れないという訳ではないだろう。

今回の評価観点は三つ。
・軍事論戦争論を土台にした都市伝説スリラー映画としては★★★★。
 「シミュレーションだからこそ出来る戦争」という脆弱性はあるのだが、
 見ている最中は全くそれを気づかせないのは悔しいながら
 押井の語り口が上手いのだと思う。
・パトレイバーのシリーズ映画としては★★。
 アクションシーンがあるのはいい事だが、
 この映画の中でのパトレイバーは人型である必要がない。
 今回の「THE NEXT GENERATION」シリーズ内で出た
 ロシアのレイバーもレイバーとは名ばかりの武装強化戦車だった。
 それ故、人型のレイバーが何らかの理由(例えば経済的な理由)で
 根絶されているなら、世界観的に矛盾はないのだが、
 今回のシリーズ内で土木産業用の酔っ払いレイバーとかを
 出してしまっているので、整合性が合わない。
 敵レイバーなどを頻繁に出す予算がないならないでないなりに
 用意周到に世界観を練るべきである。
・一連の押井守演出作品としては★★★★。
 「カス」とさえ呼べんダメ映画も作るから、ここまで作れれば上出来でしょう。
 ただ感性は古いと思う。
 今更、理念を主張するためだけにテロは起きない。
 理念を主張す為だけにテロを起こしたいなら、テロを起こす人間は
 戦前を知るルバング島の小野田少尉みたいな存在か、
 理論でだけ物事を遂行していく二進法機械のような人間だろう。
 この映画にはどちらも出てこない。
 テロを起こしているのは非現代的な人間か、仮想現実の人間という事だろう。
 なので、フィクションとしてはいいが、現実味は果てしなく薄い。
 押井の頭の中だけで構築された物語という感が非常に強い。
 アニメ劇場版第二作の直後に見たら、こうまで現実と乖離しているという
 違和感は感じなかったかもしれない
 (アニメであるという事時点が虚構だから)

灰原零って又、適当な名前を。
灰原哀+綾波レイの合算という趣味の悪さだ。
最終的にこの灰原零が何者か分からないというのは、パターンとして散々やられてきた気がするので、又かと思ってしまった。名探偵コナンの黒の組織とか、エヴァンゲリオンのネルフとかが現実に存在して、そっちから来てたりするのか。ルパンとコナンがコラボしたみたいにコラボしたら、いい経済効果生みそうだぞ。
だけど、ふと思った。この灰原零はマンガ版パトレイバーのバドに境遇が近いんじゃないか? そう思ったら一気にこの娘が好きになった。東洋系じゃなく中東系だったらもっと惹かれたかもしれないけど、今回の映画の設定上、それは無理だな。

結局、私はパトレイバーにリアルロボットアクションの夢を見ていたのだ。
旧TVアニメは未見で、マンガを通読しているとそうなるのかもしれない。


【銭】
松竹メンバーズカードのポイント6回分を使って無料入場。

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THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦@ぴあ映画生活
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THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦@映画のブログ
THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦@徒然なるままに
THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦@だらだら無気力ブログ

PS カーシャ、泉野、灰原、高島礼子、戦闘最前線は女ばっかじゃ。
 押井って、いつも女に戦わせてるものなあ。

『ルパン三世アニメ・ナイト/峰不二子スペシャル/3』をトーホーシネマズ新宿で観て、おんなおんなおんなあみたいな峰不二子だふじき★★★

五つ星評価で【★★★大人のルパン三世】

深夜枠アニメ『峰不二子という女』から
11話「愚か者の祭」
12話「峰不二子という女(前篇)」
13話「峰不二子という女(後篇)」 を上映。

大人絵のルパンたちがかっこよくってたまらない。
正体の掴めない「峰不二子」という女も、まさに「女」そのもの。

あまりにも絵や表現がスタイリッシュなので、
物語がちょっと月並みなのは気づかないまま押し通される。
でも、その月並みな物語の中で、「峰不二子」こそが語られるべき「女」
とのテーマが迷路が崩れて浮かび上がってくるのは荘厳な感じだ。

スタイリッシュなOPでは大人不二子の乳首をバンバン露出させ、
ミステリアスなEDではロリ不二子のギリギリなアングルを激写。
やーらしーな。
こんなのがまだ地上波で放送できるのね。
こういう覚悟をちゃんとして放送してるスタッフは信用できる。


【銭】
一律1200円。

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《新TVシリーズ放送決定記念特別企画 ルパン三世アニメ・ナイト@TOHOシネマズ新宿/峰不二子スペシャル》@ぴあ映画生活
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