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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『新宿スワン』を109シネマズ木場4で観て、残念なことにこの俗な感じが俺好きだわふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★濃い顔の面々と美女がええわあ】

上映時間がちょっと長めではあるが話はかなり絞り込んで短くしてる風であり(原作未読)、これ以上の刈り込みは難しそうだ。自分の知り合いにスカウトもヤクザもホストも風俗経営者もいないのだけど、この映画の登場人物は先に挙げた職種のどれであってもおかしくない「暴力の匂いをぷんぷん撒き散らしてるチンピラ」人種ばかり。彼等は一目で「スカウト」と分かるほどスカウトっぽくはないし、スカウトあるあるがちょっと入ってたりするものの、「スカウト」を題材にした映画ではない気がする。「スカウトって世界をちょっとお借りして映画を作らせて下さい」的な一本。だから、歌舞伎町と言う実にアケスケな世界を舞台にしながらヒシヒシ迫ってくるようなリアル感ははなく、昭和テイストの空気が漂う。そんな昭和な空気が漂う方が、町中で大声出してケンカしたりする奴がいない今、話が場に馴染んでいるかもしれない。

それにしても拳で全て解決するこの世界は少年マンガ的だ。
少年ジャンプっぽく、少年マガジンっぽく、少年チャンピオンっぽく、
そして、少年サンデーっぽくはない。

基本、こういうあっけらかんとした話は好きだ。
ラスト近くのケレン味たっぷりの演出は
園子温やっつけ仕事だけどよくやったと誉めてあげたい。
そして、出てくるキャラがみんな濃くって面白い。

主人公綾野剛が直情バカなのに過去が重そうなのもホモじゃないけど可愛らしい。

対立する男性化粧品臭いホストもといスカウトの山田孝之の屈折具合もよろしい。タイガーマスクのエンデイングみたいだよ(♪ 強ければそれでいいんだ~)。この町を手に入れると豪語する男だが、この擬似歌舞伎町には何故かヤクザの姿が見えない。だからそんな夢が成立しているんだろうなあ。

伊勢谷友介はかっこよくて頭もキレて人望もあるという美味しい役だけど、原作(販促見本誌を見かけた)の真虎にちゃんと似てるし、崩れてない。

武闘派スカウト(って存在がそもそも変)の深水元基も
ゲスい中、キラっと輝く好演。こういう人は身近にいそう。

同じくスカウト幹部の村上淳。あまりに強すぎることと、その説得力が凄いけど、これってヤクザのボディーガード的なスタンスだよな。この人が町中で女を口説きそうには見えない。腹に一発ボディーブローをぶち込んで浚ってきそうには見える。

安田顕先生が出るシーンは「憩い」です。

沢尻エリカはええなあ。やっぱ上手いし可愛いし。
女を撮るのが苦手な(と私は思ってる)園子温の無力を凌駕するオーラ。

リストカッターのキャバ嬢、真野恵里菜じゃん。
真野恵里菜ならキャバ通いたいかも。

そして、ゴク妻っぽい山田優。
この人がこんなマンガみたいに「折れない女」に嵌るとは思わなかった。

新宿って今はあんなにネオンとか綺麗に輝いてないと思う。
カラリストが色を調整したか、そっくりの作りものを作ったか、
いずれにしてもいい仕事だ。
あと、地面で自由に撮れないなら上から撮ってやるみたいな、
階上とか屋上みたいな場所でのショットが、
逆に歌舞伎町らしさを濃厚に出している。
ロケハンスタッフもいい仕事をした。


【銭】
6回入場分のポイントを使って無料鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
新宿スワン@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
新宿スワン@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
新宿スワン@映画的・絵画的・音楽的
新宿スワン@ここなつ映画レビュー

PS 結局、見るのを躊躇してしまったのは予告が詰まらなそうだったからだな。
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