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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『ラスト・ナイツ』をトーホーシネマズ日本橋6で観て、とてもいいけど一つ疑問があるよふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★忠臣蔵が好きなので】

忠臣蔵が好きなので、これを翻案して上手く作ってあると「ええなあ」と思ってしまう。今回は日本人が脚本・監督を担った事で、かって外国で作られたどの「忠臣蔵っぽい話」より忠臣蔵の本心を表わしたものになった。

なんて書きながら「忠臣蔵の本心って何よ」と自問自答したりする。
・ロイヤリティ(忠誠)と正義の為に耐え忍び、目的を達成する。
 暴力を振るう相手は限定されており、蛮勇にならないよう抑制されている。
 目的を達成するためには死をも厭わない。
とかかな。
なるほど、これは武士道→騎士道に置き換えても成立しそうだ。

ただ一点、忠臣蔵を複雑にしているのは「お家」の観念があるのだが、これは純日本的な観念なので、流石にバッサリ落とされている。その為、整合性が乱れている所がちょっとある。

そう言えばキアヌ・リーブスの『47RONIN』でも、同じ扱いだったが1年がポンっと飛び越えるように過ぎる。この1年の間の艱難辛苦が人情劇的には見せ場であるのだが、毛唐にはそんな人情劇は不要とばかりバッサリ。
まあ、長くなるから残せないのは致し方ない。
ただ1年待っている事はあまり道理が合わない。
出来ればすぐ攻めてしまえばよかったのだ。
日本の忠臣蔵で「待つ」のは、待つ間に刺客の軍団を精鋭だけに組織化するだけでなく、「お家の再興」嘆願の結果を待っているからである。キアヌのも含めて、西洋版ではこの観点を全く無視している。領主領家再興など考えていない。だって主家の娘が極貧にあえいでいても助けもしないもの。だから、待つ必要はない。敵の首に対する警護が大きく強くなる前に攻めてしまえばよかったのだ。その辺の紆余曲折が一切触れられていなかったのは手落ちではないだろうか。

クライヴ・オーウェンよし。
モーガン・フリーマンよし。
アン・ソンギ伊原剛志もよし。

まあでも、本当はもっといろんな戦略が組み込まれてるのが忠臣蔵の醍醐味だから、洋邦問わず忠臣蔵ベースの映画がかかると、面白くても長丁場のドラマの方が向いてるといつも思う。


【銭】
トーホーシネマズデーなので1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ラスト・ナイツ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ラスト・ナイツ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
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ラスト・ナイツ@だらだら無気力ブログ

PS 塙のお兄ちゃんの近況の映画だったりして
PS2 同じ原案の筈なのに菊地凛子の役がないのはいかがなものか?
PS3 悪役の人のしまりの悪い口元が、ちょっとマペットっぽい。
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