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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『テラフォーマーズ』をニッショーホールで観て、おでは好きだよふじき★★★★

無題
▲テラフォの宣伝で始球式を行う麻里子様。

五つ星評価で【★★★★火星で番長映画】
原作マンガ未読。
粗筋を聞くだけでも壮大なバカ話である事が分かる。
マスコミ試写会で散々叩かれてるみたいなのだけど、
叩いてる人達は三池崇史の映画にいったい何を求めて足を運んだのだろう。
甚だ不思議だ。

で、「お前なんかバカ」とか言われても全然痛くも痒くもないので言っちゃうと、

これは火星を舞台にした番長マンガみたいな映画である。
そういう見方をすればかなり上出来の映画だ。

ともかく、脚本が適当で荒い。でも、この脚本を推敲して、乙女が涙を流すようなナィーブな話に仕立て上げても、所詮は虫退治に虫もどきが遠征す話なんだから大した話になったりはしない。そんなんどう考えても限界があるだろう。

なんで、色んな番長が自分達の特技を活かしつつ、
ずっとドツキアイをする映画に仕立てたのは間違えてないと思う。

いいよ、好きだよ、こんなバカな映画。

ただ、三池って技巧に走れる器用な監督ではないので、
後半はずっと同ペースで走ってきたツケが回ってちょっとダレた。

伊藤英明は正義番長。この正義の鉄拳を受けて見ろという感じビンビン。
山ピーはキック番長。沢村忠の血を引いてるかのようだ(適当)。
小池栄子はギロチン女番長。メイクが昭和っぽいんだよな。場末の酒屋にいそう。

他にも天敵番長とか噴射番長とか、不死身番長とかいるけど、
後から見る人の為に名前をあげておくにとどめておこう。

物語の構成上、特殊戦士の敵は基本テラフォーマーと呼ばれる火星の現地生物が全て請け負うのだが、このテラフォーマー達がCGバリバリでみんな似たり寄ったりで、数が頼りの没個性野郎なのだ。そこはつまらん。そういや、原作ではどうか知らんがメスがいなかったな。

武井咲、篠田麻里子、小池栄子なんかの女子宇宙服がステキやわあ。
武井咲活躍せんわあ。
そして、三池、お前、あのコスチュームは舐めるように接写せえやあ。
もう、もう、もう!(もちろん野郎のピンナップ・カットはいらん)

小栗旬、白塗りのジョニー・デップみたいな役で、役者としてあかんわあ。
あと、虫エキス満々になった宇宙飛行士達が誰彼かまわずみんなかっこ悪い。
原作のデザインもあんなんみたいだけど、もちっとシャープに仕上げてほしいわ。


【銭】
試写状をチケット屋で600円で購入。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
テラフォーマーズ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
テラフォーマーズ@あーうぃ だにぇっと
テラフォーマーズ@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記

PS テラ・for・マーズ = 火星の為の地球
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『家族はつらいよ』を新宿ピカデリー9で観て、朝早くはつらいよふじき★★★★

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▲集合写真。橋爪功だけワイプになってたらブラックなんやけどな。

五つ星評価で【★★★★面白いんである】
見終わって思う事は誰一人役名を覚えてないや、という事。
でも、よく考えたら祖父母の離婚を巡る家庭内ドラマなので、
出てくる登場人物は基本、家族。全員、続柄で呼びあうのである。

祖父に橋爪功。いるいるな感じの悪い爺ちゃん。
祖母に吉行和子。いるいるな感じの大人しいお婆さん。

長男が西村雅彦。いるいるな感じの会社人間。いい父親ぶりたいが見透かされてる。
長男の嫁が夏川結衣。ニュートラルな家族の調整役。

長女が中嶋朋子。家族の波立て役と増幅器。
長女の夫が林家正蔵。長女の立てた波を増幅して、夫婦で事を大きくする。

次男が妻夫木聡。物静かな家族の調整役2。
次男の恋人が蒼井優。良く出来た娘。

誰一人として悪いキャスティングがいず、
みなそれぞれの色を持って干渉しあってハーモニー奏でてる。
喜怒哀楽も起承転結もきちんと折り込み済みで出来過ぎの感がある。

キャラクターで面白いのが、
最初に波風を立てる飄飄として反省のない橋爪功、
割りかしそのクローンっぽい西村雅彦、
波風を立てる為にしかいない中嶋朋子&こぶ平(やっぱ、こぶ平だよ)、
どう考えても誰よりも立派な蒼井優。

これが成人映画だったら蒼井優がいい人すぎて、誰からの誘いも断れずに
橋爪功、西村雅彦、林家正蔵、小林稔侍、笹野高史、
そして、笑福亭鶴瓶と寝てしまうが、妻夫木聡とだけは寝れない、って設定だな。
あっ、犬のトトを忘れてた。バター犬にしよう。

それにしても予告はつまらなそうだった。
ホームドラマの予告は作るのが難しいかもなあ。
あまり、大きな衝突もないし、ビジュアル的に凄い事も出来ないし。
そういう意味では、そこを全部乗り越えて作れる
ホームドラマ『クレヨンしんちゃん』ってのは優れたコンテンツかもしれない。

ちにーなみに今作が『クレヨンしんちゃん』だとしたら、
しんちゃんに当たるのは橋爪功、
ヒロシは西村雅彦と妻夫木聡が半々ずつ。
ミサエは吉行和子と夏川結衣が半々ずつ。

中嶋朋子はネネちゃんで、こぶ平はマサオくん、
蒼井優は「おねいさん、ピーマン食べれる?」と聞かれる女の人、
小林稔侍は今年の映画に出てきた、ともかく明るい安村、であろう。


【銭】
チケット屋で額面1100円の前売券を850円でGET。

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家族はつらいよ@ぴあ映画生活
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家族はつらいよ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
家族はつらいよ@映画的・絵画的・音楽的
家族はつらいよ@お楽しみはココからだ

PS 観客に高齢者層が多いとすぐ、
 朝9:00台だけとかに上映予定を絞るのは止めてもらえんもんかな。
 アニメ・特撮枠は夜、上映しないのはそれなりにしょうがないけど、
 サラリーマンたまの休みに朝9:00の映画見るのに起きるのはしんどい。
PS2 三世代同居で家族の間に争いが起こると言えば『逆噴射家族』(笑)。
 ぶつかり方が直接的でしたけどね。
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『あいつだ』をシネマート新宿2で、『のぞきめ』を角川シネマ新宿2で、『デスフォレスト4』をユーロスペース1で観て、どれもなんだかなふじき★★,★★,★★★

同日三本鑑賞。
そんなに強く言いたい事もないので簡単に。

◆『あいつだ』
五つ星評価で【★★被害者がイヤな奴で同情しづらい】
二人きりで暮らす兄と妹。
兄は自己主張が強く、町に溶け込もうとせず、妹は露出高めのパープー。
ある日、妹が行方不明、死体で発見される。
兄は心霊体質の女性と一緒に真犯人を探すが……。

なんだけど、兄貴がイジメっ子気質、妹がアバズレっぽく五月蠅くて同情しづらい。
ミスリードを誘うために何人か犯人候補が意図的に配置されるも
最終的に一番怪しい人間が犯人ってのは拍子抜けする。
兄貴役のチュウォン、妹のリュ・ヘヨンはキャラが悪くて好感度が低い。
心霊女のイ・ユヨンと薬屋のユ・ヘジンは上手い。
ユ・ヘジンの崩れたイヤミ顔は一目で「あの人だ」と分かっていいなあ。
いつもの韓国映画らしく、相変わらず警察は安心するくらい無能。

『あいつだ』って強くていい邦題なんだけどなあ。


◆『のぞきめ』
五つ星評価で【★★「覗かれる」行為の怖さを説明不足】
「誰かから覗かれる」という行為は気持ちいい物ではないが、かと言って、一般的には即座にノイローゼになるほどの恐怖に結びつくものでもない。映画内ではいきなり、怖くて怖くてもうどうにもたまらないMAX状態だと冒頭から言いきるのだが、それを成立させる為には何かもう一工夫考えた解説なり説明なりが必要だろう。最終的に伝奇因縁物語となる展開は良いが、吉田鋼太郎やアリキリ、つぶやきシローなど硬軟の人材を配置して、必死に板野友美の演技をフォローしてる感じで、、、、、いやまあ、板野友美がちょっと凄い。

私、あまり、役者が大根かどうかという点に関しては気づかずにボーっと映画見てるタイプなのだけど、板野友美の演技に関しては「あーぁ」って気づいてしまった。熱がない。セリフが言いきれてない。素の板野友美を配置してカンペを読ませたみたい。こりゃちょっと独特だ。ここか。恐怖映画というのはこの演技の話なのか。

ちょっとしか出ないつぶやきシローの演技の上手さに舌巻いたりする。

しかし、AKBぱるるのホラー『劇場霊』もひどかったし(演技じゃなく映画がね)、そんなにみんなしてホラーを消費し尽して根絶しようとするのは何故? ホラーのお得意様は中学生、高校生でダメ映画があってもすぐ客層が入れ変わってしまうという事もあるのだろうけど、それにしてもメジャー売りのホラーでダメが続くとジャンル全体、見捨てられてもおかしくないような状態になりかねないんだけど。秋元さんの所の秘蔵っ子を主役でホラー作るのもう止めてほしいわ。

板野友美ってちっちゃくって、可愛くて、キャバ嬢っぽい腹黒さ隠してそうで、まあ、モデル的な魅力は高いんだけど、ああいうOLいそうにないんじゃないって意味でリアリティーはないわいな。


◆『デスフォレスト4』
五つ星評価で【★★★まあ、いつも通り低調だけど、これはこれでいいと思う。わはははははは】
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▲このありえないでかさの空に浮かぶ顔が非常識で怖い。
しかしよく考えたらホラーだから「非常識」で全然いいんだよなあ。

デスフォレスト前作「PART3」は見損なったが、多分、大勢に影響はなし。と思って、いつもお世話になってる「ぴあ映画生活」さんの粗筋を見ると、どうも第三作目で一応ラスボスは退治されたらしい。はっはっは、4作目であっさり何の禁忌もなく復活してしまいましたがな。そして、謎も謎のまま放置しっぱなし。
ストーリー面は何もないと断言しておそらく大丈夫なくらい弱いが、相変わらずビジュアルが強い。基本、お話としてはつまらないのに、唾を吐き捨てて「二度と見に来ねえよ」みたいな気分にならないのは、このビジュアルが楽しいからに他ならない。


【銭】
『あいつだ』:新聞屋系の招待券貰ったからただ。
『のぞきめ』:テアトルの会員割引+曜日割引で1000円。
『デスフォレスト4』:ユーロスペースの会員割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
あいつだ@ぴあ映画生活
のぞきめ@ぴあ映画生活
デスフォレスト 恐怖の森4@ぴあ映画生活

▼関連記事。
デスフォレスト 恐怖の森@死屍累々映画日記
デスフォレスト 恐怖の森2@死屍累々映画日記
デスフォレスト 恐怖の森5@死屍累々映画日記

オマケ。
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『あたりめ』もとい『うおのめ』もとい『のぞきめ』のともちん。
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定期投稿っぽいマクドナルドのハンバーガー記事。

三つばかし食いました。

新・旧・新というラインナップで、
そんなん絶対避けるべきと言う夜食を三回食べたりした。

(1) グランド・ビッグマック
 ビッグマックの拡大メニュー。
 そういうのでメガ・マックってあった筈だが、何やら傾向が違うらしい。
 ビッグマックは間にバンズを挟んで肉パテを2枚と言うのが基本だが、
 メガマックは肉パテを2×2で4枚にした物。
 グランド・ビッグマックはバンズや肉パテの直径を拡大。
 メガ・マックが縦に対して肉だけ伸びたのに対して、
 グランド・ビッグマックは横に伸びてる。
 ピザのMとLの違いみたいなもんだ。
 基本、味は変わらない。
 ビッグマックの味って完成されているので、ハッキリ言って不味くない。
 ただ、マックのバンズってふにゃふにゃだから具がモリモリ落ちて食べづらい。
 ピザくらい強度があればいいけど、お好み焼きライクだからなあ。
 このメニューが単品で500円切ってるなら安くはないが悪くもない。
 珍しく、ちょっと評価してあげてもいい。
 新しい物は作れないけど、バリエーションはそこそこ得意なんだよね。

(2) クォーター・パウンダー
 ハンバーガーの肉だけ大きい奴。
 形状的に厚ければ噛み応えとかあってよさげなんだけど、
 ただはみ出て広くなっただけ。
 ハンバーガーに上から圧力をかけて押しつぶした分、
 脇の方に肉がはみ出た商品に見えなくもない(そうではないんだろうけど)。
 ともかく、マクドナルドのハンバーガーって具が自重に耐えられず、
 メニュー見本と違って「べちょっとした」出来栄えになるので、
 見本見た後だと随分タッパのないふとっちょが来たなあと思わされる。
 スーパースリーのコイルみたいな感じ。
 味は普通。肉が大きくなってるのに薄く広がってるので
 強烈な「肉感」を感じられないのだろうなあ。
 でも、これも不味いという訳ではない。

(3) クラブハウスバーガー・ビーフ
 新製品。
 悪くないけど、特に強烈な何かがある訳でもなく、
 以前、期間限定バーガーのどれかで食ってるんじゃないかって気がしてしまう。
 ベーコンが入るとビーフパテより味が強くて、
 牛肉感減ったりするのは定番。
 でもまあ、これも基本に忠実な感じでそんな悪くないよ。
 最終的に「クラブハウス」がどんな意味だかは分からない。
 まあ、別に知らなくていいや。
 あ、上の二つは箱入りバーガーだったけど、これは包装紙のみだった。
 多分、高さとか直径とか、より形の悪さに繋がりやすい物が
 箱入りになるのだろうけど、箱入りの方が豪華に見えるからそこはちょっと残念だ。

それにしても、三つともそこそこ褒めてしまった。
何だろう、気弱になってるのかな。
死期でも近づいて来てるのかな。
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『アイアムアヒーロー』を新宿ピカデリー6で観て、しょーがないじゃん有村架純がかわいいんだから★★★★

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▲美女二人。映画の命題はこの二人と引き換えに世界を失ってもいいか、という気もするのだけど、それだったら答はYESでしょう。

五つ星評価で【★★★★虐殺されるゾンビよりまさみと架純がグーすぎる】
原作マンガ未読。
各人が映画に求める物はそれぞれ異なると思うが、
この映画公開後、観客からもっとも評判を呼んでいるのは、
ZQN(ゾキュン)と呼ばれる人喰い感染者達への容赦ない虐殺具合である。
それはいい。それはそれで好きなのだが、
私はこの映画の二人の女優の仕上がりがそれを越えて更に好きだ。
あと、空を覆う飛行機とか、壊れて幾つも連なってる車とか、
ビジュアル・イメージが優れてる。ビビビ美女あるイメージも(親父ギャグ)

有村架純 かーいー。
特別なにか変わった事をしている訳ではないのだが、いつも通り可愛い。
前半なんかは『僕だけがいない街』の彼女と役を交換しても、
ただ単に可愛いだけの役なので全く気付かないだろう。
多分、「可愛い」事は彼女の必要条件なのだろう。
個人的には後半もう少し活躍してほしかった(けど)、
掠れた声で無理に出したような「ヒーロー」という一声が限りなく良かった。

長澤まさみ りりしー。
最近、こーゆー強げな女役を好演している。
でも、痩せて、キリっとして、中々男前なのだ。
で、看護師役だと言う。うお、白いパンスト持ってこい。
しかし、TVCMだとモッチリしたお姉さんなのに、
ちゃんとシャープに仕上げてくるな、本当。

大泉洋はまあ、いいです。ようやってると思います。
ただ、大泉洋がいい意味で「あの体たらく」なので、
更に女優が引き立つのだと思います。

ZQNのハイジャンパーはいい設定だと思う。
それに匹敵する豪腕がクレー射撃なのだろうが、
ちょっと緩急考えずに最後で密集して使いすぎてると思う。
あの使い方だからこそのカタルシスもあるが、
あれに頼りすぎて、あれだけになってる気もして、そこはちょっと残念。


【銭】
松竹の前回入場割引+ネット予約割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
アイアムアヒーロー@ぴあ映画生活
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アイアムアヒーロー@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
アイアムアヒーロー@あーうぃ だにぇっと
アイアムアヒーロー@気ままな映画生活

PS 映画全体としては、前半感染拡大の山場と、
 後半楽園追放の山場と二か所あるので満足度はまずまずだが、
 山に入ってからモールに行くまで、ちょっともたつくのと、
 映画があっけなく閉じ方てしまうのとで、立派な映画を見た感が低い。
PS2 主人公が英雄(ヒデオ)で、ヒーロー。
 助ける女の子がヒロミって言うのは「ヒーローを見る」からヒロミなのかも。
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『ずっと前から好きでした。告白実行委員会』をトーホーシネマズ日本橋2で観て、女子目線オンリー映画はこそばゆいのうふじき★★

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▲エロまんが読者の私に言わせれば、これはエロい顔だと思うんだがなあ。

五つ星評価で【★★予告のキュンキュン具合にやられたが、どうにも男が女で】
ネット動画が元になった映画化作品らしい。
元のネット動画は勿論見てないが、予告編の完成度の高さは原典の完成度の高さを充分うかがわせる。少女マンガにかっけー音楽ぶち込んでまとめた物だが、どうもやっぱり男が男に思えないので、夢の世界だなと思いつつ、のめり込む様な事はなかった。

この物語の中の「彼氏」達は恋に恋する乙女たちの為に与えられる御褒美なので、学生服を着ているが役割は完全に王子さまである。いや、何もDVかませとか、無理やりエロ路線にせえとか言ってる訳ではなく、どうも目標としてのみ設定されたキャラ達には感情移入できんな、という事だ(それは自分が野郎だからかもしれないが)。

この物語の主人公 夏樹(♀)は幼馴染の優(♂)に片思いし、告白をするがつい「練習」と言って誤魔化してしまう。その後、ライブを夏樹に気のある恋雪(♂)と二人だけで行き、帰路の道中でキス未遂になったところを優に助けられる。最終的に夏樹は優に再告白してめでたしなのだが、このパターンは女性側が勝手すぎる。アッシーとかメッシーを認めておいた末、最後は本命の男とゴールインって、それを何も言わずに抱擁してしまう彼。おいおいおいおい、男だって傷付くんちゃうんかい。そういうの無視かよ。

あと、もちた(♂)と、あかり(♀)の恋はどっちも声が可愛すぎて、
すぐ赤くなるのも合わせて、もう公開SEXしてるみたいで見ていて恥ずかしい。

主人公 夏樹(♀)はスカートの下、トレパン着用なのだが、不思議なことにアニメだとそれが個性的でえらく可愛く見えたりする。実写だとそこに萌える事はありえない部分なので、なんか謎ぷんぷんだった。


【銭】
1300円均一料金設定作品。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~@ぴあ映画生活
▼関連記事
好きになるその瞬間を 告白実行委員会@死屍累々映画日記
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『水戸黄門漫遊記』をシネマヴェーラ渋谷で観て、呑気呑気ふじき★★★

五つ星評価で【★★★森繁黄門は違和感バリバリ】
特集上映「成瀬になれなかった男 映画作家・千葉泰樹」の1プログラム。
森繁が水戸黄門を演じる1969年の映画。
東野英治郎のドラマ黄門も開始は1969年8月4日。
テレビメディアの水戸黄門が始まったばかりだから、
水戸黄門というキャラに大きな色は付いてなかった事の反証かもしれない。
それにしても、まあ、こんなん後付けの文句かもしれないが

水戸黄門には枯れていてほしい。
森繁の水戸黄門は枯れた爺さんではなく、好色狸爺で、まだまだ現役な感じである。
現役な感じで精力剤飲んでる水戸黄門ってイヤでしょ(おらイヤだ)。
賭場に行って全財産すられて裸になったりもする。
お付きの宝田明、高島忠夫もTVに比べると軟派すぎて頼りないわ
(旅程中にお嫁さん候補を探してたりする)。

TVの名物話ヨロシク、偽物黄門ご一行が出てくる。
三木のり平+コント55(贅沢にも嘘くさい布陣)。
三木のり平の芸が濃い分こっちの方が本当くさかったりもする。


【銭】
シネマヴェーラの会員割引+ラスト1本割引で800円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
水戸黄門漫遊記〈1969年〉@ぴあ映画生活
▼関連記事。
水戸黄門(東野英治郎版)@死屍累々映画日記

PS 弥次喜多っぽい黄門だった。
 これ自体が悪いというよりもTV黄門見た後だと、これでは物足りない。
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『インサイダーズ 内部者たち』をシネマート新宿2で観て、男だったらあの飲み会に呼ばれたいよなふじき★★★

五つ星評価で【★★★飲み会に呼ばれたいずら】
イ・ビョンホンの片腕が妙にカクカクしたお金のかかってない義手で、『燃えよドラゴン』の鉄の爪っぽかった。あと、トイレのタオル係ってムルナウの『最後の人』かよ。確かにどん底の職業だけど、イ・ビョンンホンみたいに絡むなら、あの職その物がいらない。

ちょっと立て込んだ話は乗りづらいのだけど、それら全てを横に置いておいても、あの飲み会のシーンが最高。偉くなったらああいう接待が受けられるというのなら、私だって頑張って偉くなったのに。残念だ。


【銭】
新聞屋系のタダ券を貰って観に行った。

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インサイダーズ/内部者たち@ぴあ映画生活
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インサイダーズ/内部者たち@ここなつ映画レビュー

PS マスコミのおっちゃんがどこか田村正和っぽい。
PS2 『生き残る為の三つの取引』を絶妙にスケールダウンしたっぽい一本。
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『セーラー服と機関銃 卒業』を角川シネマ新宿2で観て、惨憺たる出来やんふじき★

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▲ちっちゃくって可愛いのう、とは思う。

五つ星評価で【★脚本何も考えてないやろ】
こう一人一人殺して最後にほぼ誰も残らん脚本って昔からあるけど、タチが悪いのはそれでも主人公が生き残っている理由も明確でなければ、主人公が勝つ事のカタルシスにも酔えない事だ。パット見5対30くらいの勢力差を埋める技量、力量、飛び道具的な奇抜などんでん返しも何もなく、自然に最後同数くらいになってしまうのは数学的にもおかしいだろ。あと、物語は主人公側から組むので、観客も主人公側勢力に非がない事は分かり切っているのだが、それでもそれを橋本環奈が「真っ向から状況が間違えている」と堂々と文書化して啖呵を切れないのにはガッカリしてしまう。それを伝えるのがこの脚本の一番の肝じゃなかろうか?

という事でチョコンと可愛い橋本環奈自身に罪はないと思うのだが(初主演で座長の責任を負わすのはいくら何でも酷だろう)、彼女の根拠もなしに気の強いキャラは面白いものの、彼女が組長として組員に慕われる素地が全く分からないまま、あれよあれよと彼女の「組長としての魅力」が表に出ないまま、ずんずん負け戦に突入するのは本当、脚本があかんやろ。仮にその「組長としての魅力」が前作に描かれているのなら、それはそうであるとちゃんと説明しなければいけない。

その橋本環奈のお付きの目高組組員は3名。ハゲとツッパリと武田鉄矢。
ハゲは宇野祥平じゃん。いい演技してる。ツッパリくんもまあよし。
武田鉄矢は出てきた途端、武田鉄矢以外の何者にも見えない。
安心な人材ではあるが、何か凄く映画のスケール感を下げてしまう人材でもある。
武田鉄矢が途中から気が狂ってしまい、伊武雅刀と安藤政信を同時に犯す、
くらいのラスボス化したら面白そうだけど、今の二曲対立さえ書けてない脚本が
そんなアクロバティックな構造には耐えられまい。

対抗するヤクザに伊武雅刀と安藤政信。
ちゃんと仕事をするのだけど、安定し過ぎて面白味がない。
安藤政信の強いけどイカレてる演技も随分みなれてしまった気がする。

前作薬師丸の『セーラー服と機関銃』と繋がってるようで微妙に繋がってないし、
ラストだけいきなり前作と同じ主題歌を歌われても、
いかにもマーチャンダイジング臭が匂ってくるだけだ。

と、コテンパになってもた。残念よのう。


【銭】
チケット屋で額面1400円のムビチケを800円でGET。

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セーラー服と機関銃 -卒業-@ぴあ映画生活
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セーラー服と機関銃 -卒業-@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
セーラー服と機関銃 -卒業-@流浪の狂人ブログ
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セーラー服と機関銃(薬師丸の)@死屍累々映画日記

PS 機関銃を持った出入りが2シーンあって、セーラー服が冬服なのが前作分、
 セーラー服が夏服なのが今作ラストでの衣装設定らしい。
 薬師丸のセーラー服は夏服だったから、季節感出すのなら逆の方がよくね?
PS2 仁義なき東映ヤクザばかりだったら、
 橋本環奈ちゃんの貞操はどう考えてももたない映画だったろう。
 いや、そっちの方が個人的にはいいんだけど。
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『砂上の法廷』をトーホーシネマズシャンテ2で観て、これは先が見えんふじき★★★★

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▲流し目が杉良っぽいキアヌ。

五つ星評価で【★★★★観終わると一人一人の立ち振る舞いなど、とても整合性が取れている事に気がつく】
うまい脚本だなあ。
ラスト二転三転での、物的証拠のないあの疑惑は陪審員裁判ならではの爆弾だ。
この爆弾を投下された後、弁護士のキアヌ・リーブスはその事実が
明らかに捏造であったとしても、その賭けに乗らざるを得ない。
裁判で誰が主導権を握っているかはともかく、
全員が共謀して船を沈めないようにするのが肝要だ。
その為には各個人が付いている嘘は全て見過ごす。
ただ、嘘で塗り固められているので、主導権を握った人物に
自分が噛み殺されない保証がない。
ないながらもバランスを取って船を沈めないようにする。
多分、それが大人であるという事なのだろう。

邦題がとてもいい邦題だわあ。


【銭】
トーホーシネマズデーで1100円均一。

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砂上の法廷@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
砂上の法廷@ここなつ映画レビュー

PS ネタ
「キアヌ・リーブスが河童になる奴?」
『沙悟浄の法廷』じゃない!」
PS2 ネタ
「法廷に立つ者はみな嘘を付く。私の嘘を言ってみろ」
「あなたは弁護士じゃなくて、役者のキアヌ・リーブスよ」
「それ以外を、だ」
PS3 ネタ
「法廷に立つ者はみな嘘を付く。あの警備員の嘘を言ってみろ」
「えっ、警備員は一言もしゃべっていませんよ」
「奴はヅラだ」
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