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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『ゴジラvsスペースゴジラ』を神保町シアターで観て、おそらくここがゴジラ映画の底だふじき★

特集「シン・ゴジラ映画総進撃」から1プログラム。

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▲「なんとなくクリスタル」なスペースゴジラ。

五つ星評価で【★ここが最底辺。vsデストロイアも似た程度だったと記憶するけど】
昔、見てつまらなかったけどそれが本当につまらなかったのか、
自らの体調のせいなのか自信が持てずに確認の為にもう一度みると
本当につまらなくて安心する。そんな一本。
22年越し。やっぱり本気でつまらなかったあ。

まず、スペースゴジラって敵の存在が適当だ。
宇宙に散逸したゴジラ細胞がブラックホールに吸い込まれ
ホワイトホールから排出されると宇宙怪獣になるってどんなオカルト科学だよ。
多分、評判が良かったら、スペースモスラとか
多様なスペース怪獣軍団とかも作りたかったんじゃないかなあ。
スペース小美人はちょっと見てみたい気がする。衣服クリスタル透け感強で。
この辺りの三作の怪獣「スペースゴジラ」「デストロイア」「オルガ」は
顔の造形がゴジラに似てる。顔はでかくてトータルバランスが悪い。
特徴薄くてただ凶悪な顔だけが頼りのダメ・パターンだ。

特撮は良いけど本編悪しという映画群の多いゴジラ映画の中で、
珍しく特撮パートも同じくらい良くない。ダメは目立つが特に褒める点もない。
宇宙空間でのクリスタル成長のCGは粒度が荒い。
光源の光が合成マスクから漏れてるのか、宇宙空間が無駄に明るい。
これは夜の地上戦も同じで、光源の光の明るさが周囲に漏れてる。
結果、コントラストが弱く、画面が煩雑になって見づらい。

NASAの宇宙船の遺留映像はデジタル映像だと思うが、
お金がかかってなさすぎて教育テレビの寸劇みたい。

モゲラは嫌いじゃないけど、合体・分離システムはある必然性がない。
初代モゲラの重厚さが失われたのは勿体ない。
機能としてはvsメカゴジラ同様、移動銃座でしかない。
G対策として地中を潜る必要はどこにもないので、
デザインはメカゴジラのままの方が正しいと思う
(オモチャ売らんかながあるんだろうけど)。

特撮パートは技術的に良くないのだが、ドラマパートはこっぱずかしい。
陽光明るいゴジラ島で人間6人と怪獣だけと言う環境で繰り広げられる
人間側の恋愛ドラマ。どんな客層がこれを見たいのか全く分からない。
ともかく登場する人間の数が少ないのでスケール感の小ささが半端ない。
ゴジラを遠隔操作しようというプロジェクトに投入された人員が総勢6名で、
そのうち1人はプロジェクト反対で規律違反の行動をし、
そのうち1人は反国防組織(海外マフィア)と通じている。
世界の命運を賭けるような計画ならせめて二桁ぐらいの人間を使おうよ。

髪をショートにした小高恵美は妙に原田知世っぽくなって
『天国に一番近い島』みたいでもあるのだが、
妙にウェストを絞った服を着て、けっこうスタイルいいのである。そら、いい事だ。

ゴジラ憎しの柄本明は行動が行き当たりばったりで、
その無責任な行動を何故か国防長官のネジネジ中尾彬が評価して、
モゲラをお前の好きなように使えとパイロットに指定。
モゲラは今まで一度も操縦経験のない3人のパイロットに操縦されるのだ。
この辺のロジックが全く分からない。自殺行為だろ、普通に。

あと、色々な方向に媚び媚びしながら作ったであろう、
リトルゴジラのデザインがファンシーで嫌い。マンガっぽいんだよな、顔立ちが。

そう言えば小高恵美が超能力を使うとイヤリングが動くという謎の演出はいったい何だったんだろう。同じく、ラスト近くだけ着せられる小高恵美と吉川十和子女博士のメタリックな衣装も謎だ。

最終的に「ゴジラってなかなかいい奴かもしれない」って結論はおかしいだろ。
確かに、あれだけ建造物を破壊していながら、驚くべきことにこの映画で、ゴジラもスペースゴジラも一人も人間を殺していないかもしれない。いや、あ、斉藤洋介がいるか。あれは事故死でいいだろ。人間側だって海外マフィア殺してるだろうし。

モゲラ・パイロットは大きな黄色い「M」がかたどられたヘルメットを着用するのだが、あれはマックを想像させられる。


【銭】
神保町シアター正規入場料金1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ゴジラVSスペースゴジラ@ぴあ映画生活

PS うおおおお、『ゴジラVSメカゴジラ』に続き、悪口だらけになってもたあ。
 いや、俺は悪くない。
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