ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『雨女』をUCT7で観て、いや、相変わらずホラーの話作りがあかんやろ清水崇ふじき★

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▲このビジュアルイメージはええねんけんどなあ。

五つ星評価で【★費用対効果として35分で1500円は高い】
乗り物にライドするイベントとしては面白い。
シート打突が画面連動してるのは内臓に直接話しかけられてるみたいで愉快だ。
ただ、お話がつまらない。
ホラーだからどんな不整合でも許す、という訳にはいかない。
ホラーはしっかりしたありえる話の中でどこか一か所だけ綻びがある、
そういう作りの方が観客に地繋ぎの恐怖を与えられる。
最初の設定が本当か嘘かふわふわしてる中ではホラーは客の心を刻めない。

清水崇は恐怖の「絵」をバーンと出すのは上手いし、
過去にも『呪怨』という超絶傑作(最初のだけ)をモノにしてるのだけど、
基本的には、あまりホラーが得意ではない監督だと思う。
『呪怨』という傑作でカヤコとトシオというホラーキャラを作りだしてしまった故に、
目で見える怖い客体にこだわりすぎる。
結果、その「なにか」を出せば成立するだろうという強引な作劇になる。
結果、話がお粗末なので、4D効果だけが突出してしまう(いや4Dはおもろい)。
イベントとしては面白いが、
みんな「なあ~んだ」という笑いで帰路に付いてしまっている。
それは、作品としてやっぱあかんやろ。

エキストラ子供の演技が腹立たしい。

清野菜々はいいのだけど話に翻弄されて感情移入とかできひん。


【銭】
1500円。最初の二週間のみ通常興行を同日に見れば1000円というキャンペーンをやっていて、それが最終日まで延長になっているのを知らんかったんで1500円で見てしまった。見る前から「どよーん」とする。告知ちゃんとやってくれ。

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雨女@ぴあ映画生活

PS ちなみに私は雨漏りする映画館、蒲田パレスの雨漏り付き上映の体験者だ。
 うん、やっぱり本当の雨漏りと効果の雨は違う(そらそうだ)。
 本当の雨漏りの方が頻度が低いけど来るとイヤ。
 効果の雨はまんべんなく如才なく霧っぽい、体温で乾くので基本的に濡れない。
 ただ「雨がまとわりついてくる感じ」は効果としてなかなか秀逸。
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『殿、利息でござる!』をUCT9で観て、日本人良いよなあふじき★★★★

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▲こんな黄金屏風前の贅沢な絵は映画上に皆無。実直に貧乏な絵ばっかり。

五つ星評価で【★★★★全力の善良】
とてもいい美談。
そうそう、美談ってついつい警戒してしまうけど、基本的には好きなのだ。
やはり、こういう「人の為に耐え忍んで、それを公にもしなかった」というのは
美談として後世に残していきたい。

こういう愚直なまでに善良な人間と言うのは、今の世の中で馬鹿にされがちだけど、善人が善人であるが故に後ろ指刺されるのも変な話だ。

出てる人みな名演だが、その中で一人だけ情に流されず「冷静なイケズ」を貫いた松田龍平の幕府側の勘定方が出色。こいつがマカロニ・ウェスタンの悪漢のようにふてぶてしく中央にいるので話が光る。

あと、どう控え目に見ても善人には見えない因業爺の山崎努もいいキャスティング。


【銭】
UCTのメンバーズデーである金曜日に見て1000円で鑑賞。

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殿、利息でござる!@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
殿、利息でござる!@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
殿、利息でござる!@映画的・絵画的・音楽的
殿、利息でござる!@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記

『言の葉の庭』をトリウッドで観て、絵が上手すぎるという弊害ふじき★★

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▲美しい。そして全体にフェティッシュ(脚だけでなく草木や雨などの描写が)。

五つ星評価で【★★詩のように綺麗であるが、綺麗であるだけになってる気がする】
何とも美しい。
詩のように美しいアニメ。
それでいて描写は写実的なのだ。
一人の男の子と一人の女性のミステリアスな出会いと、
出あった事の意味を描く中編アニメ(46分)。

何とも美しく隙がない。
思えば、新海誠はそのデビュー作の『ほしのこえ』から
圧倒的な画力で見る者をねじ伏せてきた。それはまた今回もであった。

「綺麗だな」と思いつつ、ねじくれた映画観客の自分としては関心しなかった。
綺麗である事に病的になっていて、そこからはみ出る部分が感じづらい。
何かとても綺麗な書割を見せられている感じ。
全体に整っているが故に、血が通っていないように見えてしまう。

主人公の男の子は雨が降ると高校をさぼってしまう。
それは彼の弱さではなく、彼のスタイルなのだ(高校生の癖に!)。
サブ主人公の女性はトラブルを抱えている。
それは彼女の弱さと言うりは、バックボーンで描かれる社会の歪みのせいだ。
主人公は浮世離れしていて感情移入しづらい超人。
サブ主人公は凡人だが、ある理由から主人公に対して感情をぶつける事ができない。この構図はどちらかというとダメダメな女子が超然とした男子との出あいで自分の常識を変えられていく(そして恋愛に進んでいく)という少女マンガフォーマットなのだが、彼女側をあくまでサブ主人公としているので、そういう踊るような感情の流出もない。

ラストの一点で主人公の彼とサブ主人公の彼女は強い感情を一瞬だけ流出させる。
ただ、それはアリバイ作りのようであり、カメラアングルがロングで引いており、
強烈に強い感情が叩きつけられる状態ではない。
何故、そこまで抑制された作りにしてしまったのだろう。

そういう意図が明確にあったのかどうかは分からないが、『ほしのこえ』はとても綺麗で統制された世界観の中で、その世界観を打ち壊すくらい強烈な主人公たちのエモーショナルな叫びがあった。私はそこに感動したのだ。

この物語の主人公は眉目秀麗だ。
いや、物語に登場する誰もが醜い容姿を持っていない。
持つ事が許されていないかのように。
この物語の主人公が、顔に大きな火傷を負っているとか、
生まれつきの障害でビッコを引いて、まっすぐ歩けないとか、
そういうブザマと言うと口が悪いが、コンプレックスの強い人物だったら凄く物語に惹かれた気がしてならない。

私は調和が計られ美しく作られた箱庭よりも、その中央に鎮座する世界最大の花ショクダイオオコンニャクみたいな異形に惹かれるのかもしれない。▼これがネットで拾ったショクダイオオコンニャクの図。
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【銭】
企画入場料金1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
言の葉の庭@ぴあ映画生活

PS トリウッド満席で立見席(と言いつつ椅子はある)で鑑賞。
 昔、集中的に通っていた頃は、いつも一人とか二人みたいな入場者数だったので、
 何だか実に感無量です。
PS2 新海監督作品はこれと『星を追う子ども』が未鑑賞。
 新作の『君の名は。』は予告だけ見てると感情がただ漏れしそうな感じで
 ワクワクさせられている。あー、早く見たい。

『白鳥麗子でございます!THE MOVIE』をシネマート新宿2で観て、なんかなあふじき★★

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▲今回の白鳥。松雪泰子の超絶美麗さとは遠いのだけど、庶民的で可愛い(いいんか?その方向で)。

【五つ星評価で【★★河北麻友子はともかくとして、映画の白鳥家が超大金持ちに見えない】
原作マンガ未読。
主役の河北麻友子が本当に金持ちのお嬢様らしいという話を事前に聞いていたので、そこは欲目で見てしまった。ただ、映画は予算が少ないのがありありで分かるのがちょっと寂しい。画面の光量がどうにも薄暗くってお金かかって見えない。お嬢様のお嬢様的な生活以上に、お嬢様が貧乏人の中にポツンと入ってる状況の方が多かったので、凄く違和感がある訳ではなかったのだけど、全体、予算、厳しそうだなあとお客に思わせる時点であかんっしょ。

お嬢様白鳥麗子には河北麻友子。昔はこの役、松雪泰子が演じていたのだけど、やはり「お嬢様感」的には河北麻友子の方がポワンとして適してる感じ。但し、その分、原作の高笑いする白鳥麗子とはちょっと違うかもしれん(それは松雪泰子の方がイメージ近そう)。本来のお金持ちってああじゃないという事かもしれん。
お相手の哲也に水野勝。
間違えても金持ちそうには見えないのはいいのだけど、
個人的にはホモじゃないので、こいつの魅力はよう分からん。
ドラマから引き続きだったら良いのかもしれんけど。

あ、メイド服はハイソ感あって好みだった
(それはTVドラマ側の功績かもしれんけど)。


【銭】
シネマートのポイント10回を使って無料入場したよ。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
白鳥麗子でございます!THE MOVIE@ぴあ映画生活

ツイッターアカウント乗っ取り続報、および、ツイッター一時休止の件

ツイッターアカウント乗っ取りにあいまして。
一回、自分がタイプインしてる内容と違う内容がポコポコUPされるので
ついに自分も気が狂ったかと思ったんですが(その疑惑は払拭されていない)
おそらく脆弱なツイッターの隙間を狙ったアカウント乗っ取りだと推測し
(気が狂ったという疑惑が払拭されてないんですが)、
チョコチョコ、ツイッターの設定を変えてみました。

で、一応、一度呟いた呟きへの修正が止まった風ではあります。
単に相手が飽きただけかもしれません。
ちょっとほとぼりが醒めるまで一週間くらいツイッター休ませてもらおうと思います。
再開の折には、又、ブログから開始宣言するつもりなので、
いきなりTLでブログ発じゃなく呟いてるふじきがいたらきっと「ニセふじき」です。
いや、二重人格になって気が狂ってるかもしれんのですが。
6月26日のの呟きに関しては、
ずんずん遡って書き直しをされてる風でもあり
(そういうの可能かどうか分からんし被害妄想かもしれん)、
何か自分が言ったのかどうかもあまり自信が持てなくなってしまいました。

いつも通りひどい事が書いてあっても、「ニセ者めえ~」と思ってやってください。
まあ、基本的には「悪い事はできんもんだな」という感じですかね。
悪い事やひどい事は自分の責任でやるのは構わんが、
人の悪い事まで被るのは割に合わないっすよ。
まあ、悪い事するなよって前提が本当かもしれんけど。

という事で、再開するまで基本TLも読めなくなると思います。
まあ、ツイッター夏休みみたいな感じだな、自分。

ツイッターアカウント乗っ取りの件

本日、ツイッターアカウントの乗っ取りにあいました。
パスワードは変えましたが、
これが有効な手段になってるかどうか分かりません。

当面、ブログ経由からしか呟きません。
二三日前の呟きまで乗っ取りにより改変されているようです。
なので、素のツイッターアカウントからの呟きがあるようなら私ではありません。
いろいろ迷惑おかけします。

パスワードは変えたけど、急いで変えたからうろ覚えでもう呟けないかもしれん。
まあ、その時は新しいアカウント立ちあげます。
とりあえず過去にさかのぼって改変を受けているので
二日くらい前までの呟きは私の物とは限りません。悪しからず。
いや、これで止むかどうか分からないんだけど。

ふじき78ツイッター休止

本日乗っ取られました。
パスワードは変えたんですが急いで帰譚で忘れてしまいました。
なので、しばらくツイッター休みます。
これ、ツイッターに届くかな。

『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』をトーホーシネマズ日本橋8で観て、嫌いじゃないけど土ワイ的ふじき★★★(ネタバレ的)

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▲キャー玉木宏。

五つ星評価で【★★★ミタライ先生の推理速度が速すぎて付いていくので精一杯というのが逆に早回しビデオを見てるみたいでおもろいのかもしれん】
原作小説未読。なので、探偵側の三人セットはとてもいいバランスに思えた。
メイン・ミタライ先生の玉木宏はとても声が良い。とりつく島もなくグイグイ一人で推理を進めてしまう超越者ぶりはあの声で板に付く。じゃあ麒麟の川島でもいいのか。下手すると成り立つかもしれん。
助手兼妨害役の広瀬アリスのイラっと来るバカっぷりもおそらく計算通り。殺人とかが霞むような場違いな華やかさがあっていいです。映画オリジナルなら壇蜜さんあたりを充ててミタライ教授を篭絡しようとしてくんずほぐれつみたいな妄想がすぐ浮かんでしまう。いやいや、宣伝的にも映画オリジナルなら「すず」も呼んできて姉妹で助手だ(とりあえずそれでバカっぽさも分散できる)。
警察側の実務をこなす小倉久寛の日が当たらない感じも他の二人と違って官僚っぽくていい。この人ちっちゃいのも対比としていい。

それにしても半端ない「土曜ワイド」「火曜サスペンス」感。
セット組にお金がかかってないとかどうとかではなく、
全体に絵が安く見えてしまうのだから照明と撮影が悪いのだろう。
あとトピックが物凄いテンコ盛りで一つ一つじっくり検証して余韻とか出さずに猛スピードで筋をなぞったダイジェスト感もTVの二時間ドラマらしさを助長してるのかもしれない。何かとても後々に残る「名作」という空気が醸し出されてないのだ。まあ、これは勿体ないとか残念程度の話で、見る分には支障ないのだけど。

伝奇ロマン部分はそこを入れないとタイトル通りにならないし、中心を欠いた物になる可能性も強いのだけど、除外してもうちょっとゆっくり推理ドラマを進行させてもよかったかもしれない。

ちょっとネタバレっぽいこと書くっす。
最初の計画者と偽装者の思惑が大きく異なるところは犬神家っぽい。
でも「罰」なんて気づかないだろう。気づかれもしないだろう。
気づかれる為には(気づかれる事はそれなりに必要な筈)単純に
縛られている木を交差させて「×」→「罰」の方が分かりやすかった。
「見ざる・言わざる・聞かざる」で、
聞かざるがないのは気化したからとか考えちゃったぜ。
謎の男・要潤はメカニカルライダーの中に入ったのが出世作だから、
まあそーゆーんも似あうのよ。あの突撃も水竜キックと言えば水竜キックだし。
ここまでネタバレっぽい話っす。

「せいろ」で思い浮かぶのは、まあ「しゅうまい」くらいっす。
「しゅうまい」で水竜を餌付けする話だったら、何やらドラえもんチックだ。


【銭】
トーホーシネマズのメンバーサービス週間で1100円で鑑賞。

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探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海@ぴあ映画生活
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探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

『高台家の人々』をトーホーシネマズスカラ座で観て、綾瀬はるかならではふじき★★★

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▲綾瀬はるかの天使の輪を磨く斉藤工。

五つ星評価で【★★★綾瀬はるかを主役に据えた事が成功です】
原作未読(映画館配布のお試し冊子のみ)。
なんつか、綾瀬はるかの好感度にどっしり寄り掛かった映画。
妄想癖がある綾瀬はるかが人の心を読めるテレパス斉藤工と付きあうようになり、彼の前で自然に心を閉ざすようになってしまい、彼との仲はもう上手くいかないの? と言うのが粗筋なのだが、綾瀬はるかが天使すぎる。ピカレスクでもなければ、主人公があまり信用できない奴でも困るのだが、この映画の綾瀬はるかは幼稚園児をそのまま社会人にしたようにピュア。そんなんおらへんやろ、役者の演技やろ、本当はドブドロに汚い事考えとんのやろ、と思えないのは綾瀬はるかに絶大なる好感度が付いているからである。

綾瀬はるかの心が汚いなんてとても思えない。
この映画はこのセオリー抜きには考えられない。
いやまあ、主役級はみんな普通の感情吐露で常人ですけどね。
純然たる脇役(恋敵とか)とガヤが著しく露悪的。
逆にあの露悪的な状態が通常状態なら、
斉藤工もそれに慣れた人格になるんじゃないかな。

綾瀬はるかが映画内で一等賞。脇を並走する斉藤工も
その脇を並走する間宮祥太郎、水原希子、夏帆もいい。

テレパス妹の水原希子、ツンツンしてるのに脆い役。かーいくてお得な役だ。
今までのどの映画の水原希子よりも「我」が出てない感じですっと入ってくる。

斉藤工を思う幼馴染の夏帆、超モジモジがかーいー。相変わらずいい仕事しよる。

テレパス斉藤の父ちゃん市村正親、変人だけど常人で善人という何気にいい役。妻が大地真央って新劇っぽい夫婦だな(「進撃っぽい夫婦」ではない。何となく市村正親も大地真央も赤い筋肉の肌襦袢は似合わなくもなさそうであるが)。

シャーロット・ケイト・フォックス がんばっちょるのう。メイクして老けさせてるのは分かるけど斉藤工のお婆ちゃんという役設定は無理があるだろ。

そう言えば八面六臂で妄想を制覇している感じの塚っちゃんはよくやった。

妄想の勢いが全力の前半がとても面白い。
後半の真面目っぷりは必要である事は分かるが、
前半の勢いが停滞してしまったのは残念。

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▲呪いのビデオを見たっぽい綾瀬はるか。


【銭】
トーホーシネマズのメンバーサービス週間で1100円で鑑賞。

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高台家の人々@ぴあ映画生活
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高台家の人々@映画的・絵画的・音楽的
高台家の人々@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS うら若き乙女に「野ぐそ」と言わせる脚本ブラボー。
PS2 クソと言えばトイレシーンには驚いた。
 便秘薬のCMのように一切の澱みを許さない。
 しかし、やっぱりこれを知られるのは普通嫌だよなという納得のエピ。
PS3 結婚まで行ってるのだから、絶対通過しているであろう
 テレパスとのSEXは面白い筈なんだがなあ、勿論ないのはしょうがないけど残念。
 言わずとも気持ちいい所が分かるけど、それが分かるのはとても恥ずかしい
 そんな煩悶が絶対おもろいのに。
 気持ちよくなるのを抑える為にたくさんの塚っちゃんが出て来たりして。

『青春100キロ』をUPLINK Xで観て、男も女もかーいーやんねふじき★★★★(ネタバレ) @Rubyred66xxx

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▲あいちん

五つ星評価で【★★★★平野節。上原亜衣の徹底的なファンはこれを早送りせずに見るのだろうか? だが、しかし、ここまで脱AVしていながら、映画としては不穏に面白いのだから、うーん、あははははははははは、こーゆーの困る】
監督の平野勝之自身が今回AVを引退する「上原亜衣」を知らなかったらしいのだけど、私自身も名前を知っているくらいで数多いるAV女優の中で顔と名前が一致しない一人である(マジに最近見てないから分からん)。でもチラシ見ると五年間で1000タイトルのAV撮っているというのだから控え目に言っても「バケモノ」と言っていいだろう。選ばれし数の「バケモノ」ちゃんと大量の有象無象が割と境界線なくぎゅっと凝縮されている業界だと思う(アンダーグラウンドを含む業界はどこもそうか)。
で、その上原亜衣ちゃんの引退作品6本のうちの1本、「上原亜衣に中出しする為なら100キロ走る」と公言したらそれが実現して100キロ走る男のドキュメンタリー作品。企画は凄いんだけど全くAVではないのではないか。いや、面白いけど。この作品自体が劇場用映画として再編集されているとは言え(どのくらい再編集されたのかは不明)、ほぼほぼ女の裸がクライマックスまで出てこないのだ。潔いというか、出されても困るけど男の裸すら出てこない。ラスト10分まで全く抜けない物はAVではないと思う。

でも、面白い(AVだったら早送りしちゃうと思うけど)。
一生懸命やる人(走る人と引退する人と、それを支える人)と、それをイベントとして第三者の視線で眺める人(監督)の視点がそれぞれ一致しない。一生懸命やる人達は、まるで空が落ちてくるのを支えてやらんとばかりに真剣なのだが、傍観者は単に「本当に空が落ちてきたらおもろいなあ」としか思っていない、この落差。この呑気だけど冷静な視点が最初から濡れ場まで付いて回るから面白い。みんな人生の一大事のような顔をしているけど、失敗しても死ぬ訳ではないし、俺が代わりに中出しをすれば体裁は整う。夢はなくドライだけど、これは年を取ってずっと生きてきた人の考えだ。思いもよらないトラブルから100キロ走破が危うくなる事態になるが、仮にチャレンジが失敗してたとしたら、ランナーの彼を目の前に引きずり出してお預けをくらわせながら監督は上原亜衣とSEXしただろう。その方が残酷だとしても絵として良いから。でも、彼が上原亜衣とSEXできても、できなくても、その後に彼の人生は続くのだ。別に死ぬ訳ではない。何とでもなる。やっぱり深く付き合っていた相手、林由美香が死んでしまったために、愛やSEXについては面白いけどどうでもいいという底意が感じられるような気がしてならない。まあ、それは受け手側の考えすぎだろう。個人的には全然、評価していない『監督失格』以降の平野勝之作品鑑賞であり、私がこの監督の人生にずっと付き合ってる訳でも何でもない。ただ、昔の自転車三部作の頃に比べたら、ずっと人間が丸くなって、受け答えとか見ているだけでも、すっとぼけてて面白い。いい感じで「俺が」意識が薄らいでいるように思える。

最終的にボロボロになりながらチャレンジは成功する。
上原亜衣は彼と目と目を合わせながらSEXして、彼が引退最後の相手で良かった。見つめ合ってる時間が長かったからと答える。ああ、いい子だなあ。でも、俺、野郎だから、彼には大女優で女神様の上原亜衣を目の前にして、上原亜衣が見つめたら見つめ返す、そういう受け身のSEXに甘んじなくてはならない感じだったんじゃないかという風にも推測できてしまう。ホモじゃないけど何か彼は可愛い。強烈なオスを感じない。オラオラやってやる。尻突きだせよ感を感じない。なら、彼はナカヨシになってSEXを共有するしかないだろう。その共有したSEXでも彼の人生には巨大でとてつもない勲章だと思うので、それは本当に良かったと思う。そして、監督自身が上原亜衣の最後の引退相手にならなくて本当に良かった。商品として成立させるため、その展開が取られる可能性はあったろうが、それはかなり等しく誰も幸せにしない。後味の悪さを感じさせて「アート」たらしめんとする変な空気が映画業界側にうっすらあると思うのだが、AVはどちらかというと本能渦巻いた先にある「夢」の世界だから、ハッピーエンドで締めてほしかったので、あーよかった。

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▲映画の9割がこんな感じの地味な絵。

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▲そして、その地味な絵の半分以上が夜景。凄いAVだ。
ドキュメンタリーとかにこだわらず嘘ついていいのなら夜景のあちこちにモザイクかけてバックに喘ぎ声をリミックスして、あっちでもこっちでも青姦してますとか、やるな。


【銭】
UPLINK社長提案の当日キーワードその場割引であるFLASH割引を用意して1000円で見せてもらおうとしたのだけど、割引一切効かないという事で玉砕。久々に通常料金の1800円で鑑賞。映画エンドロールのテロップ見たらUPLINKも協賛と言う形で企業名が入っていたので、そこは社長の一言を活かして割引してほしかったな。チッ

▼作品詳細などはこちらでいいかな
青春100キロ@ぴあ映画生活
▼関連記事。
監督失格@死屍累々映画日記

PS 100キロ走ってSEXしたいって青春の極致だ。
 100キロ走った男の子を迎えてあげたいっていう女の子側にも
 男の子ほど強烈だったりバカだったりはしないけど青春がある。
 ラストのSEXの時だけ付けるティアラが可愛くって
 彼女はスタッフに愛されてるなと感じた
 (撮影自体にいろいろ軋轢はあるだろうけど)。
PS2 最後、100キロ未到達だったら、彼女が監督と寝る横で、
 彼が平野勝之の撮影スタッフに犯されるという妄想を考えてしまった
 自分の性格の悪さにちょっとウンザリ。
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