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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『世界侵略のススメ』『バナナの逆襲』『セバスチャン・サルガド』『光のノスタルジア』『真珠のボタン』6本まとめてレビュー

未レビュー洋画ドキュメンタリーをできるだけ短評で。

◆『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』トーホーシネマズみゆき座
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▲なかなかいい絵じゃん。

五つ星評価で【★★★決してつまらなくはないが予定調和で予告編のままで、ちょっと長い】
「世界侵略のススメ」というのは大層な題名だが、マイケル・ムーアが世界の国々に行ってその国のいい部分を見つめ直すというすこぶる大人しいドキュメンタリー。勿論、ムーアが撮るからには退屈はさせないし、相変わらず自分の生地アメリカに向ける視線はシニカルだ。

でも、細切れって言うか、箸休めって言うか、ターゲットをロック・オンしたら自分がどうなろうがもう止まらないという狂ったムーアの姿はここにはない。もう、そんなに心血注げないと言うのか、次回までの充電+資金集めなのかは分からないが、ムーアには前の感じで頑張ってほしいと思う。まあ刺されん程度に(刺されそうだよなあ)。

ムーアって外観がギリギリ熊さんっぽいのだけど、年取って歩くのが辛そうなのは見ているこっちも辛い。観客全員がフケセンのデブセンではないのだから、ここは一つ「ムーアくん」とかいうゆるキャラを作ってみてはどうだろう(声が届きさえすれば本当に作らないでもなさそうなところがムーアのいいところ)。


◆『バナナの逆襲』ユーロスペース2
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▲♪ばななんばななんばなな

五つ星評価で【★★★第一話、第二話ともに星三つ。個人的には第一話の方が好み】
元々はバナナメーカーと労働者の争いを描いた第二話の『敏腕?弁護士ドミンゲス、現る』が元になるドキュメンタリー作品であり、この第二話の公開に関する訴訟を自ら撮影して作品にしたのが第一話『ゲルテン監督、訴えられる』である。バナナ農家の受難を描く第二話より、映画監督がバナナ企業にメディア戦略で追い詰められる一話の方が好き。多分、異国のバナナ農家より異国のドキュメンタリー映画監督の方が世界が近いからだろう。大企業が映画監督に牙を向くとどんな事が行われるのかが実証試験でよく分かる。こういうの見てると金がある奴って碌な事をしない。
映画生活さんによると2015年スウェーデン映画祭で『触らぬバナナに祟りなし(仮題)』のタイトルで公開されたらしい。そっちのタイトルの方が好きだな。


◆『セバスチャン・サルガド』『光のノスタルジア』『真珠のボタン』いずれもギンレイホール
五つ星評価で【★★★,★,★サルガドの圧倒的な力。グスマンの好き勝手に良くも悪くも圧倒される】
『セバスチャン・サルガド』
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▲撮る人を撮る絵。赤い肌の人を見ると火星シリーズのデジャー・ソリスとか思いだしちゃうんだよなあ。

『セバスチャン・サルガド』を見た直後、ツイッターでこう囁いてる。

とてもテンポが悪いんだけど、使われる写真の力の強いこと。技術がジャンルを凌駕するのは大変カッコいい。

うん、そうだったと思うが、時間が経ったのでもうあまりよく覚えていない。
逆に言えば、やはりサルガドの写真の力の強さで救われてる映画だと思う。
わざわざ逆に言わんでもいいのか(つーか基本ヴェンダース苦手)。


『光のノスタルジア』『真珠のボタン』
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▲光のノスタルジア(1)ダンゴ三兄弟っぽい観測所。いい絵撮りよるんやけどね。
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▲光のノスタルジア(2)脚部が弱そうだとSWのメカっぽい。

『光のノスタルジア』は二回見た。一回目を見た直後、ツイッターでこう囁いてる。

「光のノスタルジア」見ている際中、何者かにクロロホルムをかがされたらしい

二回目を見て、こう呟いてる。

「光のノスタルジア」がどうしても起きてられない。ただ「見る」だけで引っ掛けて、星、遺体、木乃伊とかと緩い関心を繋げていくが、私自身の関心が持続しない。一つ一つの絵の力は強いのだけど

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▲真珠のボタン(1)北野武っぽい顔。いい絵(いい素材)撮りよるんやけどね。
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▲真珠のボタン(2)こんなんが夢枕に立ってたら泣くね。

『真珠のボタン』を見てこう囁いてる。

「真珠のボタン」あかんなあ。伝えたい事が演出が信じる俺意識のせいで逆に伝わらない。植民地時代と独裁者時代の悲劇を全て均質にして気付く俺ってかっけーって言ってるみたい

基本、この監督の事象Aと事象Bを関連付けて語る語り口が好きでない。そのAとBの関連付けが単なる思い付きにすぎなくて、「一緒に語るのってそんなに大事な事?」って思ってしまうのだ。それは監督同様そういう結びつけ方が好きな人もいるだろうから映画その物に対して価値が全くないとは言わないが、私個人はどうにもならなく嫌い。どれもこれも寝ちゃってるから映画の全てを見てないが上の暴論と言えば暴論だけど(こんなん起きてられへん)。

JKの言う「生理的にムリ」って奴。
いや、違うか。
「生理だからムリ」って奴。
もっと違うか。


【銭】
マイケル・ムーアの世界侵略のススメ:トーホーシネマズの
 メンバーサービス週で1100円。
バナナの逆襲:ユーロスペース会員割引で第一話、第二話、各1200円。
セバスチャン・サルガド:ギンレイホールの会員証を使用して鑑賞。
光のノスタルジア:ギンレイホールの会員証を使用して鑑賞。
真珠のボタン:ギンレイホールの会員証を使用して鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
マイケル・ムーアの世界侵略のススメ@ぴあ映画生活
バナナの逆襲 第1話 ゲルテン監督、訴えられる@ぴあ映画生活
バナナの逆襲 第2話 敏腕?弁護士ドミンゲス、現る@ぴあ映画生活
セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター@ぴあ映画生活
光のノスタルジア@ぴあ映画生活
真珠のボタン@ぴあ映画生活
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『HiGH&LOW THE MOVIE』を新宿ピカデリー2で観て、関口宏はどうしたふじき?★★★

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▲AKIRAがキングダークみたいに本当にこれくらい大きいキャラだったらおもろいのに
(番長マンガだったらそれくらいありやろ)。

五つ星評価で【★★★今時この昔の週刊少年チャンピオンみたいなフォーマットはリアルじゃないだろうけど、あえてそこは無視でいいのか?】
このタイトルで関口宏キンキン出えひんのか?
一見さんで鑑賞。思った以上にちゃんと粗筋言ってくれるので内容では困らない。
それにしてもごっつ人だらけだ。
抗争ものだが、抗争するチームの数が半端ない。
直接殴りあいに参加するのは9以下チーム「ムゲン」「雨宮兄弟」「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」「MIGHTY WARRIORS」「DOUBT」。

「ムゲン」:目がテリー伊藤なAKIRAが一人で頑張る今はなきチーム。
「雨宮兄弟」:ムゲンのライバル。長男は映画マニアのあの人。革ジャンバイク。
「山王連合会」:「お嬢さん俺を拾ってくれませんか」軍団。小奇麗。
「White Rascals」:白ホスト。エアバンドGBがここにいる事から多分弱いチーム。
「鬼邪高校」:黒い。3年で入れ変わる。なのに若者感がない。
「RUDE BOYS」:パルクール集団。汚い。
「達磨一家」:林遣都一人で歌舞いてチームを持たせてるっぽい。
「MIGHTY WARRIORS」:踊る悪もん。
「DOUBT」:よく分からないけど多分踊らない悪もん。幹部キャラのいない下っ端集団。

カラーギャングよろしく基本カラーが決まっているので、思った以上に見分けは難しくない。この辺はガルパン同様。見分けて何になるという事もないので、見分けられなくてもそんなに困らないけど。多分、みんな全裸で殴りあったら誰が誰だか分からなくなると思う。
基本、「ムゲン」「雨宮兄弟」「山王連合会」くらいまで判別できれば、後は「それ以外」と「悪もん」。このくらいで全然見れるから大丈夫。何、殴りあってるのが大勢でそんな大層な話もない。

メインは山王連合会のガンちゃんとその部下がおかしな行動をする先輩AKIRAを説得して正道に立ち返らせる話。悪夢でうなされるAKIRAが取った行動は自分の悪夢を断ち切る為にケンカ祭で他者をボコボコにするのを過程にするって傍迷惑な奴。キスでもしたれや。ケツにちんちんでも突っ込んだれや。その方がファンも喜ぶやろ。で、AKIRAが落ちたら(改心したら)何故かそれで争いが自然収束してしまう。ええっ。何だよそのルール、聞いてないよ~。

ケンカの最中ずっとエグザイルの音楽がなってて、こういうののBGMにはとても向く。エグザイルの演技力はよう分からんが、別に取り立てて下手とは思わん。ただ、スクリーンの大きさでそれぞれの顔がアップになると、この人たちは本当に普通の顔だよなあ、という事でカリスマ的なかっこよさを全然感じられんかった。アクションはカメラがどしっと動かないのが良い。とても見やすいアクションた。
そう言えばバイク乗るのに被るとかっこ悪いから下っ端の人以外はみんなヘルメットを被らないのね。映画内警察はこういうのを取り締まらんといかんよ。
だいたい大同小異だけどケンカしてるのにみんなスタイリストが持ってきて、今、商札外しましたみたいな綺麗な服を着てるのは違和感あり。特に山王連合会はこれでナンパして女の子とはめるんや感が半端ない。いやいや、みんな母さんが買ってきた白ブリーフ穿いてそうなんだよな。カラー白ブリーフでええやん(ひがみ)。

喫茶店のお姉ちゃんが可愛い。好み好み。
誘拐された女の子が辛酸も舐めずに何となく解放されてしまう。
DOUBTそれしかやってないにも拘らず仕事が遅いな。
この枠だけ成人指定でスピンオフしよう!
(バックにエグザイルの曲かけとけばええやろ)


【銭】
新宿ピカデリーの前回入場割引+ネット割引で1200円。あとで新宿のチケット屋見たら800円くらいのムビチケが数店舗で出てた。ちっ。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
HiGH&LOW THE MOVIE@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
HiGH&LOW THE MOVIE@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS ジャイアント・ロボの節回しで
 ♪すすめーHiGH&LOW、立ーてHiGH&LOW
 ♪すすめーHiGH&LOW、立ーてHiGH&LOW
 って、歌ったらリピート属性高い。
PS2 AKIRAの役名が「琥珀さん」なのだが、「琥珀さん」というと
 AV女優の「琥珀うた」とか思いだしてしまうからなあ。
 男が自分で名乗っているなら、けっこーダサい名前だと思う。
 「ダイヤモンド太郎」とかそういうダサさではないのだが、、、
 「明日から俺、仇名をウルフにするからそう呼んでくれ」みたいなダサさ。
PS3 何がHiGHで何がLOWやねん?
PS4 ひょえー、記事タイトルに関する内容間違えたあ。
 詳しくはコメント参照。
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『いしぶみ』『さとにきたらええやん』『マンガをはみ出した男赤塚不二夫』をポレポレ東中野で観て、ふーんおっおっうむうふじき★★,★★★,★★★

ポレポレで観たドキュメンタリー三本をできるだけ短評で。

◆『いしぶみ』
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▲綾瀬はるかの衣装は白と黒。黒の方が胸がボデっと見えます。

五つ星評価で【★★綾瀬はるかをずっと見てられる幸せというのが麻痺する映画】
繰り返し繰り返し聞かされる「なくなりました」という言葉。
野外奉仕に集められた広島三中一年生321人は
原爆爆心地から500メートルの位置で被爆する。
これはその被爆した少年の最後を周りの者が書き留めて記録化した事実の朗読だ。
砂ですら燃える原爆の熱の中、即死を免れた彼等の一旦時間を置いてからの死を朗読は延々と話し続ける。淡々と誰も助からない結果を話し続ける。
朗読者は綾瀬はるか。
色のついていない彼女が朗読するからこそ、失われたのは「命」であり、それがかくも残酷な方法で奪われたというのが伝わってくる。軽コメディー『高台家の人々』同様、これは綾瀬はるかという資質を前提にして作られた映画(正確にはTV番組の編集版映画)である。綾瀬はるかは優しいし強いし弱い。朗読を強いられる彼女は観客の代表者だ。

構成としては単純に面白くない。
絵的な演出は加えられているが、淡々と語られるだけと言うのは事実が驚愕するような内容でも、やはり退屈を誘ってしまう。ひどい出来事は「ひどい事を想像させる」だけでなく、「非人道的なひどいビジュアル」を叩きつけてもよかったのではないか。
もともとテレビ番組なので画素が多少荒いのはしょうがないが、カメラの影やカメラその物が移ってしまうのはあまりいい気持ちがしない。

池上彰パート(偶然、生き残った者へのインタビュー)は池上彰がインタビューしているという宣伝的な強みはあるが、池上彰だからこそという視点は感じない。いや、それはTVを見た上での池上無双に期待しすぎなんだろう。これはこれでよし。

早朝10:20,12:20と上映回があり、一回目、船を漕いでしまった。
二回目の回も入れ替え無しでいいというのでもう一回見た。
二回目の方が入場者が多く、車椅子のお客と視覚障害のお客が来ていた。
盲導犬と一緒に映画を見るのは初めてだけど、実に静かに待機をしていた。
『いしぶみ』は朗読が主体なので、耳だけで聞いていても分かると思うが、
本編前の予告って、聴覚だけだと謎の映画が多い。
今の映画の予告って映画のタイトルをほぼ話さないのだなあ。


◆『さとにきたらええやん』
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▲パワフルやね。

五つ星評価で【★★★「こどもの里」の魅力】
大阪、釜ヶ崎(貧乏人いっぱいおるところやろ)にある保育施設「こどもの里」を描いたドキュメンタリー。大阪のガキどもがつらい目を背景に抱えながらも「こどもの里」という居場所を得て、元気に暮らしてるのがよく分かる。うじゃうじゃ出てくる子供を見てるだけで元気が出てくる。本来、子供ってそういう力を持っている。ただ、あまり近くにずっといられるとうるさくてオデは嫌なのだけど。
ドキュメンタリーとしては、幾つもの事件をダラっと平行して淡々に描いてるのだけど、特に工夫や演出を感じさせないこの映画が予想以上に退屈を誘わない。きっと小さな一つ一つの出来事の積み重ねで少しずつ事態が前向きに進んでいくのが分かるから安心して見れるのだろう。


◆『マンガをはみ出した男赤塚不二夫』
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▲これ、アラーキーによる写真。

五つ星評価で【★★★赤塚不二夫を題材にしたドキュメンタリー】
晩年アル中になって、マンガから遠ざかったりする部分は
豊臣秀吉の晩年みたいで、やっぱりちょっとキツいんだわあ。
しかし、破竹の勢いのデタラメっぷりは良い。
気分でふらふらデタラメしてる訳ではなく、
それが社会的にタブーであっても、タブーであれば尚更のこと、
システマティックにデタラメする事が、赤塚不二夫の存在意義だったのだ。
赤塚っぽい絵でありながら、ちょっと外してるようなアニメート部分は微妙。
赤塚論としてはたいへんよく出来た映画だと思う。


【銭】
マンガをはみ出した男赤塚不二夫:額面1500円の前売券をチケ屋で980円でGET。
さとにきたらええやん:映画ファン感謝デーに観て1000円。
いしぶみ:1年有効の5回回数券購入(6000円)1回使用。
 ちなみに1年有効の10回回数券10000円というのもある。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
いしぶみ@ぴあ映画生活
さとにきたらええやん@ぴあ映画生活
マンガをはみだした男~赤塚不二夫@ぴあ映画生活
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『ワンピース・フイルム・ゴールド』をトーホーシネマズ日本橋7で観て、ある意味とても東映らしいぞふじき★★★

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▲カリーナ(右)のこの服って『時計じかけのオレンジ』のアレックスっぽい。

五つ星評価で【★★★ベタっちゃベタやのう】
いつものワンピースと大きく変わらん。
悪い奴(もしくは悪く動かざるを得ない者)がいて、ルフィが魂を込めて大喧嘩。
精も根も尽き果てるほどの戦いの中、最後まで我慢したルフィが勝利を治める。
これ以外は枝葉であろうが、その枝葉で映画の色が付くから枝葉は枝葉で大事。
ただベースが変わらんので、
見終わった後は「あゝ何かやっぱりいつも通りだった」との感慨を抱く。
まあ、そんなつまらなくないからベースの構成はこれでいいでしょ。
ただ、ルフィーの頑張りタイムがあまり長くなるのはよくない。

それにしても麦わら一味が多すぎて何をやるにも集団行動になりがちだ。
ルフィー、ナミ、ウソップ、チョッパー、ゾロ、サンジ、ニコ・ロビン、フランキー、ブルック。多い。整理つかん。ゾロよろしく、ニコ・ロビン、フランキー、ブルック辺りは処刑ショーの人質にして活動人数減らしてもよかったんじゃないか?(人選は別にしても)。

敵はテゾーロ(黄金)、タナカさん(抜け)、バカラ(運)、ダイス(筋肉)。
テゾーロはあまりに負けなすぎるのが難。
過去の回想はなかなか泣かせる。
タナカさんは敵部下三の線、まあ、こんななんでね。
バカラは敵部下美女線、ちょっとこの能力にはワクワクした。
こんなんどうやっても勝てそうにない。攻略も上手かった。
ダイスはいらんだろ。

あと大事な役ではナミの昔の仲間カリーナ。
声は満島ひかり。あまり上手くないなあ。
ああいう役だからかもしれんが感情移入しづらい。

海軍側のロブ・ルッチとスパンダムも別に出さんでいいキャラ。

ラストでかかるGLIM SPANKEY
勿論、よう知らんかヒリヒリするボーカルの声はとてもいい感じ。

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▲このお姉ちゃん(バカラ)の能力が今回の能力の中で一番怖いと思うんだけどな。


【銭】
トーホーシネマズのメンバーカイントポイント6ポイント使ってロハ鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ONE PIECE FILM GOLD@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ONE PIECE FILM GOLD@Akira's VOICE
ONE PIECE FILM GOLD@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS そうそう。同じフォーマットで客が喜ぶ物を作るのが東映っぽいと思ったんだよ。
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『屋根裏の散歩者』を新宿シネマート1で観て、もっと切っていいのよふじき★★

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▲木嶋のりこ(左)と間宮夕貴(右)。どっちも脱ぐ。偉い。

五つ星評価で【★★何故1カットをもっと短くしないのか?】
『失恋殺人』『D坂の殺人事件』に続く
江戸川乱歩エロティックシリーズ第三弾だそうです。
『D坂の殺人事件』の方だけ見てる。
監督もD坂と同じで、基本、同一世界の連作になっている。
D坂同様、1カット1カットが長い。役者の挙動を最後まで追ってるのだが、
観客はそこまで一つ一つの動作を確認したくて映画を観ている訳ではない。
1カットが長い事でテンポを悪くしている。
カットカット切り込めば113分の長さにはならないと思う。

河合龍之介が屋根裏から各部屋を覗く。
河合龍之介の熱演と舞台になる屋根裏の荘厳さとそこで掛かる音響で、
屋根裏のカットはとても素晴らしい。
魔的な屋根裏。
覗いている部屋より屋根裏の方が荘厳に見えるのはとても異界的でよい。
しかし、河合龍之介が屋根裏からの窃視にこだわっていく「狂い」が
河合龍之介によって語られる事がないので、その構図の面白さに反して
「女湯が見れる穴があったら覗くよね」みたいにライトに見えてしまう。
河合龍之介が真面目に影が薄い感じを熱演してるので、
そういうチャラさは微塵も感じないのだが、
だからと言って彼の気持ちが見える訳でもない。
悶々としてただ覗き、劣等感から殺人まで犯す男の狂いには焦点が当てられなかった。
だから、河合龍之介はタイトルロールであり、話の中心にいる筈なのに、
狂言回しに甘んじさせられてしまって、とても不遇な役である。
あと不遇と言えば屋根裏からの窃視画像。
これだったら俺も覗きたいと思わせる物にせんと、タイトルに負ける。

河合龍之介に比べると張りあいながら、
ともに狂っていくお嬢様・間宮夕貴と貧乏画学生・木嶋のりこはいい。
狂う事を熱望し、その初端に爪をかけながら常識が邪魔をして狂えずにいる間宮夕貴と
狂う事で愛を得られるなら狂う事に躊躇しない木嶋のりこのぶつかり合いがいい。
特に木嶋のりこの演技への欲望が熱く、ああ、この人はずっとこういう風に思いきった演技をしたかったんだろうなあ、とか感じさせられた。間宮夕貴は『甘い鞭』を見て、この人に任せておけば演技は大丈夫という安牌な人なので、どちらかと言うと引立て役だけどOK。
木嶋のりこって細かい役をチョコチョコ見てる。
『ピョコタン・プロファイル』
『ユリ子のアロマ』
『こたつと、みかんと、ニャー。』
『こたつと、みかんと、殺意と、ニャー。』
『Z~ゼット~果てなき希望』
『ちょっとかわいいアイアンメイデン』

ちょっとずつ演技が増えていってる。ああ、本当に演技したかったのだろうなあ。

監督の窪田将治はD坂以外だと『僕の中のオトコの娘』だけ見てる。あれ、嫌いじゃない。あれも女装癖に何故のめり込むのかの原因がはっきりしない映画だった。今回も窃視症の原因ははっきりしないが、今回のは女優二人にスポットライトを当てるのが目的だからいいのだろう。映画の中の女二人に河合龍之介に惚れろとは言えないが、どう見てもクズありありの歯医者に惚れるのが口惜しい。原因がハッキリしないと言えば、このクズに美女二人が惚れてしまう点だろう。そこは「そういう世界だから」でいいのだろうか。私はこのシリーズに出てる明智小五郎が嫌いなのだが、この映画の明智小五郎がこの映画の木嶋のりこ、間宮夕貴に関係を迫られたら、明智犯されてしまうだろう。それくらい明智が弱そうというか、女優二人が強そうというか。明智のホームズみたいな衣装、大嫌い。

色調がモノクロと見紛うくらい色身を抑えているのだけど、
屋根裏から覗く濡れ場シーンだけほんのちょっと色身が増す。
せっかくだから、すずきじゅんいちのロマンポルノみたいに
ここぞとばかり肉色の暖色を強調すればいいのに。

基本、文句が主体だけど、木嶋のりこ、間宮夕貴、河合龍之介はリスペクト
というのがこの映画に対する姿勢。


【銭】
25日はシネマートデイで全員1000円均一料金。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
屋根裏の散歩者@ぴあ映画生活
▼関連記事。
D坂の殺人事件@死屍累々映画日記

PS 
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▲「来るよ、屋根裏の殺人者はきっと来るよ」
 ガメラの藤谷文子みたいなショット
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『その日の雰囲気』を新宿シネマート1で観て、何でこの邦題?ふじき★★

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▲ちなみに宣材ポスターの二人は同一人物なのだろうが、映画撮影と別に撮られたらしく、映画の中の登場人物にあまり似てない。

五つ星評価で【★★誰を対象にしたのか分からない謎の題名】
ハングルは分からないが英題は『Mood of the day』なので、『その日の雰囲気』は全くの不正解ではない。だが、映画の中の「the day」を未鑑賞の人に悟らせるのは難しいので、思いっきり飛躍して意訳して『やりちんムードとやりまんムード』とかならニュアンスがそんなに間違えていない。これではオシャレな韓国映画ファンを捕まえられないので、チラシの図案にも取り入れられてる『無敵のこじらせ女子vs完璧なプレイボーイ』というのをタイトルにまで引き上げるのが分かりやすくていいのではないか。

物語はヒョンな事で知りあったガードの硬い仕事女とイケメン軟派男の短い二人旅。仕事女の仕事と軟派男のSEXがそれぞれのゴールに用意されてる大人のラブコメだが、相手に如何にキュンキュンするかみたいなのが極端に抑えてあるので、「ラブコメ」らしさは皆無なくらい低い。それぞれが性根を入れて相手をボロボロになるまで叩きあって親交を深める様は恋愛ものよりバディーものに近いかもしれない。

配役はこの女と男の二人がほぼほぼ出ずっぱりで、他はチョボチョボ。二人だけで『セトウツミ』よろしくずっと喋ってる(あんな間や余韻はない)。

ハッピーエンドは悪くないけど、あまり大きな爽快感がない一本。
この切り口のラブコメは今まで見た事がないので、ちょっと新鮮。

コジラセ女子はムン・チェウォン。井上真央と名取裕子を足して2て割った感じ。
ナンパ男はユ・ヨンソク。高嶋政伸を3000万くらいかけて整形した感じ。


【銭】
25日はシネマートデイで全員1000円均一料金。

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その日の雰囲気@ぴあ映画生活
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『死霊館 エンフィールド事件』をUCT6で観て、怖いより女の子可愛いと思ったおでは変?ふじき★★★(ネタバレ)

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▲この子がとっても自然でええわあ。

ネタバレします。注意

五つ星評価で【★★★あのラスボスが出てくると日本人は「それってちょっとどない」と思ってしまう】

シリーズ1作目、2作目未鑑賞。
とは言え、独立して作られているので見る上においては全く支障なし。
でも、「怖い」とかより、イギリス少女の可愛さの方が上。
イギリスっぽい、高くなくても質のいい感じの服の着こなしもステキ。

ポルターガイスト現象を調査に着た霊能力夫婦の前に明らかにされる相手の正体は!
という訳で心霊現象の相手が二段構えでラスボスがいる事になってるのだが、
このラスボスが西洋でいうところのDEMON、悪魔なのである。
こちとら仏教徒なので「悪魔」が少女を狙ってると言われてもピンと来ない。
私、個人的に霊、地縛霊、憑依霊などは信じる。
だけど、その上位存在である神様、菩薩、閻魔大王、鬼、悪魔などは信じづらい。
これは各宗教の物語が混入してきており、その物語を別の宗教では受け難いからだ。
それでも映画の中で悪霊に対して十字架をかざして調伏しようとするのは違和感ない。
同じ文化圏の者同士、「神」という概念をブラシーボ効果を使って
浄化に流用できるという推測ができるからだ。

本当に悪魔がいるとは思えない。
物語の上では悪魔は全能の神に反旗を翻した存在。
だから、悪魔の目的は全能の神に楯突いて人類を堕落させる事、
とするなら、悪魔は忌まわしい事なら何をやってもいい事になってしまう。
これは説得力がない。そんなことやっても悪魔に旨味がないからだ。
神や悪魔の高次元の存在の計らいは分からんと言ってしまえばそれまでだが。

なので、この映画もなかなか面白いのだけど、相手が悪魔になった時点で、
とても怪しい物語に感じてしまう。悪魔教として組織されているなら別だが、
単体単品の悪魔は寓話の中の道化のような存在にしか思えない。
奴等が一匹一匹現存しているとはどうしても思えないのだ。

であるなら「あれ」は何だったと解釈すれば落ち着くか。
ポルターガイストが思春期の少年少女の超能力の発露という説もあり、
それが彼等自身のコンプレックスを自虐に痛めつけるというのは説得力がある。
事件を収めるには少女を大人にしてしまえばいいが、成人映画じゃないから、
私は賛成だけど、多分、それはまずいだろう。

なら、どう話を持って行くかと言えば、悪霊が悪魔を偽装していたというのが
他宗教徒の私にも理解しやすいストーリー・テーリングだろう。
霊現象にはあまり理屈がない。
霊現象は実体のないパーソナリティーの感情の暴走のようなものだ。
なので、好き嫌いだけで好き勝手な事をする。
特定住人への嫌がらせや脅し、リピート属性などがそれを物語る。
霊のパーソナリティーが脳髄を持っていた時のように極めて論理的な行動や思考を
するかについては疑問があるが、それでも、霊が相手を単に恐怖させる為に
悪魔を偽装するというのはなくもなさげた。これは共通文化圏の忌むべき物が
同一であるから出来る事で、日本だったらもっと曖昧に「祟り神」みたいな存在に
偽装するかもしれない。

霊は悪魔に扮し、彼の好む絶叫を引きだすが、彼自身が悪魔を演じる事により、霊が十字架のブラシーボ効果で多少なりとも調伏を受けるように、悪魔に対する正しい攻撃がブラシーボ効果によって悪魔でない霊にも効いてしまう。そういう事象が起こっていたのなら面白い。まあ、そういう事にはならないでしょうが。


【銭】
会員特典の入場ポイント2ポイントを使って割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
死霊館 エンフィールド事件@ぴあ映画生活
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死霊館 エンフィールド事件@或る日の出来事
死霊館 エンフィールド事件@ノラネコの呑んで観るシネマ
死霊館 エンフィールド事件@Akira's VOICE
▼関連記事。
死霊館@死屍累々映画日記

PS あのラストの部屋で『レイダース』みたいやなと思った。
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『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ』を109シネマズ木場1で観て、今年のポケモンええやんふじき★★★(ネタバレ)

ポケモン2
▲左が善、右が悪、真ん中にマギアナ。何か鉄人28号っぽいな。

五つ星評価で【★★★ボルケニオンの男気とどう悪役を設定するか】
一部、練れてないとか適当と思わされる部分もあるにはあるが、
それでも去年までの「強いポケモンさえ出しとけばええんやろ、へいへいへい」的な
投げやりな話ではなくなっている。
善悪がはっきりしていて分かりやすいのはいい事だ。

新登場のスチームポケモン「ボルケニオン」は伝説のポケモン。
サトシ三日に一回くらいの割合で伝説のポケモンに会ってるよな。
体内に蒸気を溜め込み噴出させる事で山一つ吹き飛ばすくらいの力を持っている。

もう一つ新登場のポケモンは人工ポケモンのマギアナ。
世界唯一の人工ポケモンで、一応アニマル・ロボットという解釈でいいと思う。
山一つ吹き飛ばすボルケニオンの噴出に耐えうるボディーを持つ。
又、思念体のコアであるソウル・ハートは、
古代文明の移動要塞の起動・運用ソフトが内包されているようだ。

ゲスト声優はボルケニオンに市川染五郎。
ショタコンっぽい王子ラケルにショコタン中川翔子。
ラケルの姉キミア王女に松岡茉優。
悪役ジャービスに山寺宏一。
ゲスト声優陣、特に何の問題もなし。
市川染五郎はいい仕事をしている。山ちゃんは超プロ、ショコタンはセミプロみたいなもんだから。松岡茉優は普通。下手でも上手くもない。ただキミアの情感を薄く感じたのは彼女の責任かもしれん。
ポケモン1
▲キミアの服が超エロい。

話の中心はマギアナの争奪戦なのだが、
ボルケニオンとマギアナが捨てられたポケモンの世話をする存在というのが中々辛辣だ。人間以外の動物がいない世界で、ポケモンは動物の代用品である。捨てられたポケモンたちは高原で共同生活を送るが、彼等はその出自から人間をとても警戒している。捨てられたペット達が保健所で人間に慣れるまで時間がかかるのに似てる。
人間嫌いのボルケニオンの言葉は辛辣だ。「人間は嘘を付くから信用ならねえ」
彼の近くで暮らすポケモンは全て彼等の飼い主に裏切られた存在なのだ。

そのボルケニオンがサトシと交流し、少しずつ人間を認めていく中、
マギアナが捨てポケモンを人質に奪われ、解体されてしまう。
そして解体されたマギアナが部品として使われ、攻撃を命令される場所が
捨てポケモンの高原なのだ。もう、悪人の悪辣さがたまらん。
今回の悪人はポケモンを武器として使い、その命を野心の為に踏みにじる男だ。
活劇は悪人が悪いと乗る。

ポケモン3
▲キミア王女役の松岡茉優のポケモンイベントでの衣装。
そこはキミアになって来いよ

【銭】
毎月19日109シネマズのメンバーズデーで1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」@ぴあ映画生活
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『デビルズ・メタル』をシネマカリテ1で観て、ゲラゲラ大笑いふじき★★★

カリコレ2016年の1本

五つ星評価で【★★★トロント・アフターダーク映画祭観客賞受賞作品、どんなしょぼい映画祭でも(トロントのことはよく知らん)観客賞を取った映画なら俺は信じる】
学生メタルバンドがひょんなことから手に入れた黒い讃美歌をメタル・アレンジで演奏したら悪魔が復活して………つー可愛い一本。

主人公のメタル少年がメタルのくせにシャイでナイーブ。
価値観の逆転で田舎育ちの純朴そうな兄ちゃん達がいじめっ子のやな奴。
ホモじゃないが、傷つきやすくメタルに逃避する主人公にはちょっと萌えた。

しかし、疑似チンコ(バイブ)がこんなに出てくる映画って他にないだろ。

斧もってヒロインを演じる女の子より、
ゾンビになった教師にひたすら赤い血のゲロを食らい続ける女の子の方が好み
(本当にチョイ役でそのシーンしか出て来ない)。

何も考えずにスッキリできる1本だ。


【銭】
カリコレは基本の料金1500円均一だが、リピーター割引がある。
前回『シャークネード カテゴリー2(入場料金500円)』の半券見せて300円割引の1200円にしてもらう。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
デビルズ・メタル@ぴあ映画生活

PS 主人公がちょっとジャン・クロード・ヴァンダムに似てる。
 その分、若さがないっぽい(あくまで外観的に)。
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『モヒカン故郷に帰る』をギンレイホールで観て、癒し爆弾だふじき★★★★

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▲ザ・家族

五つ星評価で【★★★★当たり前の家族の話なのだけど、癒されてたまらない】
家族を演じる役者がみんないいんである。
息子・長男の役立たずモヒカン松田龍平の飄々としていて、社会は分かってくれそうになくても実は彼なりに一生懸命に優しいところ。
父・癌患者、柄本明の同じように不器用にずっと生きてきて全く目が出ずに、人生の最後を迎えるのにその最後もパッとしなそうなところ。
母・もたいまさこと息子の連れてきた嫁・前田敦子がどちらもロクデナシの妻なので、秒速で打ち解けてしまうところ。いや、前田敦子がもたいまさこの懐にすっと入りこんでく自然体が本当に素晴らしい。実の息子より実の子供らしい自然な甘え方。
そしてあまり出番のない社会的に受けのよさそうな当たり前の感覚を持つ次男・千葉雄大の映画の中での掘っておかれ方。普通であるという事は別に描かれなくて当然という事なのだ。なんて不憫な。一番マトモだというのに。

この五人も魅力的だが、島の名も知れぬ役者(だか役者じゃないだかの)有象無象の顔のいいこと。みんなホッとするお人よしの顔だ。

そういえばあの吹奏楽部。誰一人としてスター性のある芸能人みたいな顔が一人もいなくて、みんなそこいらで拾ってきたみたいな顔ばかりなのが凄い。親戚に声かけて集めたような、、、アマチュア映画かよ!

2時間5分、彼等の家族になって心配したり、楽しんだり、ニコニコしたりできる実にいい映画だった。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。同時上映の『家族はつらいよ』もいい映画だが、もう一回見なくてもいいやという事で、今回は一本だけ。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
モヒカン故郷に帰る@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
モヒカン故郷に帰る@映画的・絵画的・音楽的
モヒカン故郷に帰る@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
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