ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『時空の旅人』を角川シネマ新宿1で観て、思った以上にトンマな感じだふじき★★

五つ星評価で【★★眉村卓って映画化されると変なところが誇張されて不憫だわあ】
おそらく二回目。公開時に見てる。

感心するのは、ちゃんと萩尾望都がデザインしたキャラクターが動いている事。
多少アニメナイズされているが、ちゃんと萩尾望都の線が見て取れる。
ただ、野郎や脇のキャラはあまり萩生望都っぽく見えない。
野郎なんてどこか大友克洋チックだ。そして作画レベルは最後まで持たなかった。

物語は「スチャラカ」で、行き当たりバッタリ。
タイム・リーパーのジロウの事件発端の気持ちは伝わってこない。
このジロウのラスト近くの翻意は面白いのだが、
そもそも彼の過去に向かう真意がピンと来ないので、
何か映画の全体像がボケてしまっている。

映画の途中途中に挿入される俳句はなかなかいい味わい。
角川春樹の俳句なんだよね。

変わってしまった歴史の方が絶対、面白そうだよなあ。
あの後の信長と秀吉がどうなるのか知ってもせんないのだけど知りたい。


【銭】
チケット屋で買った1000円の前売券で鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
時空の旅人@ぴあ映画生活

PS 「貴様らスパイだな!」……敵性語を使うなよ、お前!
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『ライト/オフ』を新宿シネマート1で観て、ゲラゲラ大盛り上がりふじき★★★★

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▲ブラックライトの使い方も上手い。

五つ星評価で【★★★★ああもう怖くて楽しい】
ダイアナが怖くていいよ。
なんか正体が分からんのがゴリゴリ強烈に攻めてくるのが本当いいよ。

どこか似た感覚を味わった事があるなと思って思い付いたのが
『悪夢探偵』のヤツ(塚本晋也)の暴力表現。
ノイズ的な音の処理が同じで、映像は全く別物であるが、衝撃度は近い。
ともかく訳も分からず襲ってくる超暴力的な何かって怖い。

こんなん見るとまだまだ、ホラーは終わらない、と分かって楽しくなる。
ハイリハイリフレ、ハイリホ。ハリハリフレホッホー。


【銭】
新聞屋系の招待券で無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ライト/オフ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ライト/オフ@或る日の出来事

『ラヴ・ハッピー』『ハリーおじさんの悪夢』をシネマヴェーラ渋谷で観て、悲しく怖いよふじき★★,★★★

特集上映「映画史上の名作15」の1プログラム。

◆『ラヴ・ハッピー』
五つ星評価で【★★あれ、どーしたマルクス兄弟】
マルクス兄弟最後の作品(グルーチョの単独出演とかはこの後にもある)。
なのか、冒頭グルーチヨのヒゲが本物のヒゲで、髪の毛薄いのに驚く。
そして異常に兄弟同士の絡み場面が少ない。

ハーポ、チコはいつも通りだが、両人の絡みも少ない。いったいどうした物なのか?
グルーチョなんか軽口はともかく、グルーチョ歩きをしてくれないのである。

メインの話(主役男女)にサギ紛いのマルクス兄弟が絡んでいくでもなく、どうもいつもの制御があまり聞いてない感じの一本。

ただ、「エロイ姉ちゃん」という感じのチョイ役で、マリリン・モンローが出演してる。うーん、エロいのう。


◆『ハリーおじさんの悪夢』
五つ星評価で【★★★怖い】
田舎町の旧家の明主ハリーは奥手で恋もしたことがない。二人の妹と召使の3人の女性と一緒に暮らす彼に恋のチャンスが訪れる。彼の家は荒れる。

コメディーみたいな内容だが、恋人を差し置いてかまわれたい妹の情念が怖い1本。

ラストに「お友達にこの結末は秘密にしておいでください」と一文が添えられる。
ラストネタバレを注意したもっとも古い映画の一本かもしれない。


【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ラヴ・ハッピー@ぴあ映画生活
ハリーおじさんの悪夢@ぴあ映画生活

『スプリガン』を目黒シネマで観て、ガン・アクションの映画って難しいのだなふじき★★

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▲うーん。

五つ星評価で【★★ずっとガン・アクションなんだなあ】
オーパーツの保護財団の凄腕エージェントを「スプリガン」と言い、
そのスプリガン№1御神苗優がノアの箱舟を狙うペンタゴンと対立する。

凄く1カット1カット緻密に作画されて作られている。
妥協なく、最後まで作画の質も落ちない。真面目だ。真面目である。
でも、面白くない。
1カット単位で見るとちゃんと出来ているのだが、トータルつまらない。

同じ監督の『鬼神伝』の感想でこう書いている。

娯楽を表現しようという嗅覚が最後の一線で鈍い映画だった。

どうもこの監督とは合わないらしい。

今回の娯楽に対するしくじりで私が気づいたのは二点。
 ①.主人公の感情表現が適当。
同級生を殺されりゃ、そら怒るだろうけど、その前後にこの同級生との関連付けが何もなされていない。何となく「同級生を殺せば怒るだろうから殺した」みたいに見えてしょうがない。全般、主人公の喜怒哀楽は薄く、彼が元同僚に対してどう思っているのか、オーパーツに対してどう思っているのかなど、心情的なものが何も伝わってこない。何となく戦いの渦中にいるから、ただずっと戦い続けてるだけみたいに見えてしまうのだ。人形っぽいな。
 ②.アクションの大半がガン・アクションだが、被弾すれば死んでしまうガン・アクションは主人公の強さを引き立たせない。相手が強かろうが、弱かろうが、被弾してしまえば同じように死ぬ。周りでバタバタ死んでいく両軍の兵士達は強い弱いではなく、運で死んでいく。銃弾戦の中、死なない主人公は超絶体力によって死なないようには見えない。それが最初から最後までずっと。強敵にあったが故の技巧の足し算や引き算もない。

喜怒哀楽のない主人公が、延々と運だけの死線をかいくぐって戦い続ける映画。
うん、そらあ、つまらなかろう。

「ノアの箱舟」の秘密も、そんなビビるほどの回答ではなかった。

エンディングにかかるテーマ曲だけはムチャクチャかっこいい。
この曲を聞くためだけにノコノコ劇場まで来ても後悔はない。
それほど響く曲である。


【銭】
1500円。同時上映の『アキラ』は近々で見ているので、今回はパスした。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
スプリガン@ぴあ映画生活

『シュガー・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ』をUPLINK ROOMで観て、公平性に疑問があるふじき★★

五つ星評価で【★★主張が間違えてる気はしないのだけど】
砂糖の取りすぎは良くないだろうし、
砂糖業界が自分達のシェアを死守する為に
購買客の健康よりも売り上げを優先するのが誤り、とかも間違えてはいない。
それを鬼の首を取ったかのように非難すべきかどうかは別の問題として。

どんな栄養素であっても過度に摂取すれば健康を害するだろうし、
一部の嗜好品については微量でも健康に益する効果が全くないかもしれない。
でも、それをもって「砂糖」を稀代の毒物みたいに扱わなくてもよいのではないか。

気になるのは最初に「砂糖=毒物」の結論ありきで映画が作られている気がする。
映画って別にそういうプロパガンダ目的で作られる物があっても構わないのだが、
それを成り立たせるには根拠が少ない。
いや、根拠に説得力がないと言った方がいいだろう。
そう、非難するに足りるだけの絶対的な悪役としての存在感が低い。

だから、ちょっと嫌な思いをしたクレーマーがヒステリーで
敵を攻撃してるようにしか見えなかった。それが真実かどうかは分からないのだが。


【銭】
UPLINK社長アカウントの日々のツイッター発言により
サービスを享受するフラッシュ割を使い、1000円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
シュガー・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ@ぴあ映画生活

『マルクスの二丁拳銃』『凸凹猛獣狩』をシネマヴェーラ渋谷で観て、バリ満足と不満足ふじき★★★★,★★

特集上映「映画史上の名作15」の1プログラム。

◆『マルクスの二丁拳銃』
五つ星評価で【★★★★あーもーマルクス兄弟おもろい】
相変わらずわんぱくでお茶目なチコのピアノ演奏。
相変わらずそこだけ耽美なハーポのハープ演奏。
そしてグルーチョの出鱈目っぷり。
3人集まると更にいつ終わるかも分からない出鱈目っぷりの連続。
マルクスの出鱈目って完全に実生活と離れたレベルの「出鱈目」なので、観てる観客をとても安心させる。今回はクライマックスの列車大暴走でのスラップスティックなアクション系笑いもいいが、どこを切りとっても何かしら笑いを取ってる細かいアチコチのシーンが本当、珠玉のよう。酒場のシーンとかで兄弟がふざけてると、舞台を見ているみたいに酒場の登場人物もみんなニコニコしてる。ゆるくて楽しい。ゆるいけど、物語の主筋はちゃんと貫くので安心して見れる。

「列車を止めるためにはどうするんだ」
「ブレーキを何とかするんだ」
「この後、この映画で一番のギャグを言います」
ブレーキを破壊するハーポ
「ブレーキをブレイク(破壊)したな」

「ブレーキを壊したな」なんて訳しちゃあかん。


◆『凸凹猛獣狩』
五つ星評価で【★★アボット&コステロはどうも向かん】
ジャングルが舞台、土人の音楽は楽しい。
人の三倍くらいの大きさのゴリラが出てくる。なかなか特撮じゃん。
と、見所はある物のヤセ君とデブ君がともかくドタバタ追いかけっこしてるのが
あまり面白く感じられないのよ、私。

アボット&コステロはどうも合わない。
痩せで辛辣、独善的なアボットと、デブでダメなんだけどラッキーなコステロという組み合わせで、ヤセの方は単に嫌な奴にしか見えないし、デブの方もその嫌な奴に最低の扱われ方をされて当然のようなクズにしか見えない。どっちかって言うとデブの方が嫌い。自分のダメな部分を「どうしようどうしよう」と右往左往してるだけの上島竜平みたい。つまり、割とダメ芸人扱いされている上島竜平だって、場を引っ繰り返せる秘密兵器的な一発ギャグを持っているのに、コステロにはそれがないのだ。ただ、事態から逃げ回ってヘラヘラ笑ってるだけ。そんな奴は好きになれない。男は血の涙を流して敵に噛みついてナンボ。


【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円で鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
マルクスの二挺拳銃@ぴあ映画生活
凸凹猛獣狩@ぴあ映画生活

『ヤクザと憲法』『徘徊ママリン87歳の夏』『ビハインド・ザ・コーヴ』『道頓堀よ、泣かせてくれ!』『尾崎支配人が泣いた夜』『存在する理由』6本まとめてレビュー

未レビュー邦画ドキュメンタリーをできるだけ短評で。

◆『ヤクザと憲法』キネカ大森3
五つ星評価で【★★★★すげー前に見たな】
ヤクザってどんな生活してるの?
関心に従って門を叩いてしまうのが凄い東海テレビのドキュメンタリー。
いかつい虎の剥製や事務所の防衛鉄板など物見遊山としてだけでも面白い。
主体をヤクザに移すと、グレーな部分(反社会的な部分)がグレーなまま映されても
ヤクザ側に感情がシフトする。そういう感覚が自分に起こるのがおもろい。
そら、ヤーさんに町で出会ったら警戒してしまうのは変わらんけど。
ヤクザの弁護など手を出さなければこんな目に合わないのに
弁護を依頼されて断れない山口組の顧問弁護士の人の良さそうな感じが泣けた。
「憲法の話なんかしてましたかいのう?」くらいにそこは小さい。
「ちんぽうの話なんかしてましたかいのう?」そこは小さい
ではないので、怒るなヤクザ!


◆『徘徊ママリン87歳の夏』K's CINEMA
五つ星評価で【★★ケース・バイ・ケースで、こういう事が出来る場合もあるだろう】
徘徊する認知症の母に合わせて会話する娘。
このやり取りに悲惨さがなく、おもろいのが見もの。
確かにこれは認知症患者とその肉親の上手くやれるモデルケースとしてとても良い。
なのだけど、誰もがこうやれる訳ではない(近づける事は可能)。
徘徊する肉親がいつ徘徊しても問題がないように、
保護する肉親がかなり自由でいなければならない。
実際なかなかこうはできないのではないか。

それで全てが解決する訳ではないだろうが、GPSとかで所在確認ができるなら、
徘徊者の介護はもうちょっと楽になりそうな気がする(今やってるかどうかは知らん)。


◆『ビハインド・ザ・コーヴ』K's CINEMA
五つ星評価で【★★★★コーヴへの返答】
デタラメな映画なのにアカデミー・ドキュメンタリー賞を取って私個人の失笑を買った『ザ・コーヴ』に返答する映画。結局、問題の映画がデタラメである事は分かる人には分かるのだが、言われっぱなしだとそれが真実にされてしまうと言うのが、とっても出来の悪い今の社会システムなのだ。
だから、ちゃんと「デタラメはデタラメ」という映画ができてよかった。
おもろいのは活動団体シー・シェパードに関しても監督はフレンドリーに取材して、現場にいるシー・シェパードが鬼畜みたいな存在でない事もちゃんと映ってたりする(但し、町にとってはいろいろ迷惑な存在ではある)。極めて冷静にフェアに作られている。

但し、結局、何故、日本の捕鯨叩きが始まったかという部分に関しては、この映画で語られる事は眉唾ではないかという異論も出ている。それはそれで、誰かが検証して『ビハインド・「ビハインド・ザ・コーヴ」』という映画が出来ればいいと思う。

結論部分は差し置くとしても、結論が誤っているからと言って、それ以外の部分が誤っている訳でもないだろう。だから、これはこれで見ものとしてとても面白い。ちゃんと欧米人に見てもらいたいんだけど、その辺りはどうなんだろうか?


◆『道頓堀よ、泣かせてくれ!』トーホーシネマズ新宿1
五つ星評価で【★★★★一生懸命な人がんばれ NMB48のドキュメンタリー】
普通のドキュメンタリー映画を撮ってる監督に撮らせたNMB48のドキュメンタリー。どうなんだろう。監督の作品、観た事あるかと思ったら1本だけ観てた。『フタバから遠く離れて第二部』イカもの食いだねえ、ふじきさん。「フタバ」はちゃんとしたドキュメンタリーでした。で、NMB48の事なんて全く知らない。グループでそこそこ中のメンバーも含めて知ってるのってAKBくらいで、NMBもSKEもHKTもよう知らん。なので、こういう自分と同じ門外漢が撮ってくれた映画は自分が分からない物を納得した上で、外部出力しようという明確な意思があって、非常に見やすかった。
劇場で欠けたメンバーの代役を務める為にどのパートでもこなせるようになってしまった
選抜されない異能「劇場職人」沖田彩華のエピソードが泣かせる。基本、とてもベタに頑張ってる女子を応援したいのだ。そして、この沖田彩華のエピソードを見て、映画『バトル・ロワイアル』の前回優勝者を思いだしたりした。彼女は800人のオーディションから生徒役に選ばれたにもかかわらずケガで降板した。彼女は黙々と出てこれない生徒の代役吹替えをこなす。何人かこなした後にスタッフの気づかいで彼女は前回優勝者という役を貰う。うん、あの子(岩村愛(=岩村愛子))ちょっとしか出なかったけどよかった。


◆『尾崎支配人が泣いた夜』シネマロサ1
五つ星評価で【★★★さしこ監督の手腕、HKT48のドキュメンタリー】
NMB48のドキュメンリーと同時期に公開されたHKT48のドキュメンタリー。NMBがプロのドキュメンタリー監督が撮る事に対抗して、HKTは「さしこ」こと指原莉乃が監督する事を売りにした。
ふんだんにある映像素材から祖型は作ってあったのではないかと思う。それに味付けしたり、この事件このインタビューだけは欠かせないという最終調整を指原がしたのではないか。という事で、あんまりトンマとかマヌケな映画にはなっていず、ちゃんとお金を払っても勿体なくないような出来になってました。
一番注目させられた、頑張ってもなかなか報われない女の子というフォーマットは奇しくもNMBと同じなのだが、AKBの内包する一番の泣きどころはここにある訳だし、これは観客側も容易に自己同一化できる場面なのだから、あって不自然と言う事はない。ただ、こっちの方を後に見てしまったので、個人的には題材の新鮮さは薄れた。


◆『存在する理由 DOCUMENTARY OF AKB48』トーホーシネマズ六本木4
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▲記事の中に一つくらい画像貼っておくかな、と。じゃ、綺麗どころで。

五つ星評価で【★★★★痒い所に手が届く】
毎年、作られるAKBドキュメンタリーの新作。
今年は長年彼女らと行動を共にしてきた石原真を監督に据える。
去年から今年にかけてのトピックスを追いながら、
ちょっとずつ、そう言えばあれはどうなった、あの事も描きたい伝えておきたいという部分が多く、とても内容が豊富でありながら、なかなかまとまりのいい一本に仕上がった。

主なトピックス
・総監督が高橋みなみから横山由依へバトンタッチ
・選挙
・NGT48
・新勢力エイター
その他に伝えたいこと
・海外グループってどうなのか?
・元メンバーの現状(焼肉店オーナーと光宗薫)
・モ娘。、モモクロ、文春へのインタビュー

企画力が強いというか、いや、せっかく監督になったのだから、これも収めておきたい。聞いておきたい。語らせてあげたい。という近くにいた者ならではの親心が強く出ててよかった。

ジャカルタでトップアイドルになってる日本人と言うのにも目を見張ったが、
あの時も今も綺麗な光宗薫さんが笑顔で語ってくれたのは良かった。


【銭】
ヤクザと憲法:テアトル会員更新の招待券で無料鑑賞。
徘徊ママリン87歳の夏:正規入場料金1500円。
ビハインド・ザ・コーヴ:正規入場料金1800円。
道頓堀よ、泣かせてくれ!:額面1500円のムビチケをチケット屋で900円でGET。
尾崎支配人が泣いた夜:安いムビチケ見つからず、泣きながらロサのレイトで1300円。
存在する理由:額面1500円のムビチケをチケット屋で980円でGET。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ヤクザと憲法@ぴあ映画生活
徘徊 ママリン87歳の夏@ぴあ映画生活
ビハインド・ザ・コーヴ~捕鯨問題の謎に迫る~@ぴあ映画生活
道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48@ぴあ映画生活
尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48@ぴあ映画生活
存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48@ぴあ映画生活
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ザ・コーヴ@死屍累々映画日記

『魔法使いの嫁 星待つひと:前篇』を新宿ピカデリ-10で観て、ちょっと商売としてアコギなんちゃうかふじき★★

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▲魔法使いと嫁(らしい)。詳細は知らん。

五つ星評価で【★★作品はともかくとして】
原作マンガ未読。
原作マンガの前日談にあたる部分の物語で、導入部は原作マンガと同じ時世から始まる。原作から初めて、過去の事を登場人物に語らせる手法。私はこのマンガについて知らないのだが、今回は「イベント上映」であり、「あなたたちはこの物語を知ってる人たちですよね」という前提で物語が語られる。登場人物の紹介等は一切ないが、叙事詩のような壮大な物語の一部という訳ではないので(憶測)、登場人物の関連性は見ているうちに何となく分かる。多分、それで充分なのだと思う。だから、より多くの客を掴む為の分かりやすい導入などがない事については殊更に非難する気にはなれない。残念だが、よくある事だ。いや、どうもこの「前編」は「前編/中編/後編」三部作の一つ目に当たり、これらは全てコミックス6巻7巻8巻のオマケになるらしい。と言うのが後からチラシを見て分かった。コミックスに付くオマケが元々の企画なら、もう完全に「知っている人」向けの映像でいい訳だ。今回のイベント上映はそのソフトをコミックス発売に先駆けて劇場でも見れるようにするという企画である。ごめんなさい、そんな人達の中に紛れ込んでしまって。だって「合言葉を言え」とか「踏み絵」的なガードが掛けられていなかったんですもの!

という訳なんだけど、話は至極、丁寧にちゃんと作られているのが分かる。
クリーチャーの見せ方とか「分かってるな」という感じを強く感じる。
実にいいのである。見せ方が上手い。
ただ、問題なのは短さだ。物語が始まる前に終わってしまう。
今回の前編は導入部にすぎない。
TVドラマでタイトルが出るまでの部分と思ってもらえばいい。そら、短いだろう。

観た後、ツイッターに呟いた。

「魔法使いの嫁・前編」上映時間50分、予告抜かして40分、メイキング抜かして30分。それでパンフ1600円取るってボロ儲け具合がヒドすぎるな

正確に時間測ってた訳ではないから予告とメイキングがそれぞれもう少し長かったかもしれない。特別価格の1000円ってのは昨今のイベント上映にしては安いなと思ったが、それに見合う本編の短さであった。でも、メイキングが付いてるから好きな人には、問題ない価格設定なのかもしれない。

しかし、この30分弱の作品に対して「劇場版パンフレット」を1600円の価格で売るってのはおかしくない? いや、買わんかったから分からないし、買えば納得する出来上がりなのかもしれないけど。「金を持ってる子供がいるから、巻き上げてやろうぜ」って感じがプンプンして、ちょっと引いた。

一応、イベント上映が続くなら、この後も見ると思う。
それは作品自体は面白いから。
やらないよね。次の上映で60分で特別価格2500円とか。
同じような価格帯なら行く、面白いから(こんな心配させられるのは本当やだな)。

なので、映画に関しては実はまだ評価できる所まで行ってなくて、
今回の星二つは劇場で感じた気持ちだけですね、気持ち悪いって言う。


【銭】
特別価格1000円均一。

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魔法使いの嫁 星待つひと:前篇@ぴあ映画生活
▼関連記事。
魔法使いの嫁 星待つひと:中篇@死屍累々映画日記

PS 嫁だけに「マンガ読め」ってことなんだろな。

『ルドルフとイッパイアッテナ』を新宿ピカデリー9で観て、そう閉めるとは思わなかったふじき★★★(18禁感想)

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▲どろろと百鬼丸みたいに、ルドルフが実はメスであっても全然驚かないね。

五つ星評価で【★★★ラストの閉じ方についてはちょっとやられた】
飽きはしないし、主役の二匹を演じた井上真央と鈴木亮平がともかく好演。
ルドルフをやった井上真央の宣伝での鈴木亮平いじりが面白くて、
この二人で何かしらのプロモーションを再度やってほしい。
それは別にこの映画の案件でなくても構わない。
そう言えば「クリーム玄米ブラン」CMの二人なのか。
鈴木亮平のイッパイアッテナは声優と比べて何の遜色もなし。
どちらかと言えば隣家の猛犬デビルをやった古田新太が起用されそうな役だが、
堂々と人生の酸いも甘いも味わった猫の声を演じている。何の違和感もない。
というより、イッパイアッテナの声から鈴木亮平の顔を逆算して思い浮かべられない。
これは大した事だと思う。

その逆にルドルフの井上真央は「井上真央の声」というバイアスがかかる。
でも、別に悪くない。配役知らない人が見たら、違和感なく見れるだろう。

ただ、私は普通ではないので、優香が『チキンラン』で雌鶏演じてた時のように、全くセクシャルでないアニメキャラで、声だけで劣情をもよおせるかとかいうのを今回も考えながら見てた(堂々ダメ人間だなあ)。優香ではダメだったが、井上真央のルドルフでは大丈夫、劣情もよおし可能である。
これは子猫のキャラが可愛い事と、声自体が可愛い事、井上真央とそのキャラが似てなくもない事に起因すると思う。単純にルドルフの着ぐるみだったら井上真央は着てくれそうだもの。
なので、ルドルフの「ハアハア(*´Д`)」声やトーホーシネマズの「でっかいのが来る」とかを聞いてニヤニヤしちゃう私なのだけど、よい子のみんなは真似をしないように。これは視野の広い大人だからやっていい特権だよ。と言うか、特権と言う以前にやるなよ、俺。

八嶋智人の演じたブッチーが嫌い。八嶋智人そのものがそんなに好きな俳優ではないのだが(役のレンジが狭いから)、この映画では八嶋智人は置いといて、お調子者とされる猫のピョンピョン跳ねるような非現実的なアニメートが嫌いだ。

しかし、岐阜か。
岐阜自体がこんなに大事な土地として取り上げられる映画が他にあっただろうか。
最終的に岐阜は約束の地ではなかった。
何だかルドルフってイスラエルに行ったらパレスチナ人がいたユダヤ人みたいだな。
黒猫はユダヤ系の黒髪の象徴だったりして。それに名前ドイツ系だし。
その彼が弾き飛ばされたのが魔都東京。
東京も岐阜も都市の違いが全然感じられなかったけどね。
まるで岐阜のように姿を隠す魔界都市東京。
そして、彼に色々な物を与えてくれる土地「岐阜」は「GIFT」に音が近い。

「お前、岐阜とかいう所に帰りたいらしいな。じゃあ俺がGIFTを送ってやる」
そう言うなり、デビルは捕まえたルドルフの菊門に彼の屹立した彼その物を押し付けた。
「ああ!」
ルドルフはもう子供だった頃の自分に帰れない事を自覚した。
ハアハア。
井上真央ちゃんの声で是非(やれるかボケ)。


【銭】
前回有料入場割引+ネット割引で1200円。

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ルドルフとイッパイアッテナ@ぴあ映画生活
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ルドルフとイッパイアッテナ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ルドルフとイッパイアッテナ@映画のブログ

PS 実はメスネコだったルドルフが自分の成長に戸惑う
 『ルドルフにオッパイアッテナ』も見たいぞ。

『少年ケニヤ』『カムイの剣』を角川シネマ新宿1で観て、ホラ話の異端と正統ふじき★★,★★★

少年ケニヤカムイの剣

▲歌詞から抜き出した「口移しにメルヘンください」というコピーがもう本当天才的

◆『少年ケニヤ』
五つ星評価で【★★なんつか気色悪いアニメ作りよったのう。】
初見。
大林宜彦監督作品。
実写監督がアニメ監督やる時は「名前貸し」みたいな事が多いらしいのだが、
実物を見ると、どう考えてもこれは大林が手も口も出している。
奇抜な演出が多く、現場の人は難儀したであろうことが手に取るように分かる。
で、そんなに苦労しただろうに、あまり良い結果が残っていないのが泣ける。

そもそも山川惣治原作の挿絵そのままのキャラがアニメートに向いていない。
花輪和一の描くマンガみたいで、爽やかさが一つもなく感情移入しづらい。
秘境大冒険絵巻であるが、明確な目的地もなく、父を探し歩く道程は出たとこ勝負で
ダンゴ状に並ぶエピソードの一つ一つがそんなに面白くない。

子供の頃に両親とはぐれてアフリカ原住民の神として崇められてる少女ケートの声を原田知世が演じている。いきなり自分と同じ年頃の半裸男子を見て、「♪ワタルワタル」とダチョウをバックに踊る少女に感情移入してアフレコをする原田知世を想像すると、これも泣ける。トカゲ族(コモドオオトカゲの皮を被ってる)に拉致され、トカゲの生皮を着せられたりもする。このシーンは実写の原田知世で観たかった。

エンディングテーマは渡辺典子の「少年ケニヤ」。
この曲がたいそう気持ちよくって映画の減点をかなり忘れさせる。
百恵ちゃんの竜童、阿木ペアいい仕事しよる。
渡辺典子の上手い感じじゃないけどスッと耳に入ってくる声が良い。

PS ティラノサウルスや原爆や2001年のスターボウ演出まで出てくる盛沢山っぷり。
PS2 ドイツの軍人は何でアフリカで原爆の開発をしてたんだろう?
PS3 彩色セルを裏から撮るなんて、素人がやりたいと必ず思う効果を
 実際にやってしまうのが大林だなあ。その場面のキャラは何か水死体っぽい。


◆『カムイの剣』
五つ星評価で【★★★壮大な物語と和太鼓が素敵】
劇場公開時に1回見てるので多分、2回目。
和太鼓をメインに据えた宇崎竜童の劇畔がともかくかっこいい。
久しぶりに見たのだが、話のスケールのでかさと敵の悪さにビックリする。
2時間13分は体感時間としてちょっと長いが、長い話をコンパクトにまとめてると思う。
主人公と惹かれあうお雪がなかなかエロい。
寸止めでエロ展開に進まないのがなかなか良識だ
(この良識を踏み外してたら凄いトラウマ映画になっただろう)。
それにしても主人公のジロウがモテモテだ(悔しいのう)。
そのジロウの敵天海のともかくねちっこい策略が凄い。
こういう人が近くにいたら嫌だなあ。舅とか姑が天海さんだったら地獄。
一つの事案を成立させる為に10年20年と謀略を巡らすものなあ。
主人公に対して、これだけひどい事を成し遂げた悪役は映画史上でも希だと思う。

そいで、これも渡辺典子の歌う「カムイの剣」が宇崎・阿木コンビで名曲。
天海さんの頑張りでけっこう濁った話なんだけど渡辺典子のクリアボイスに救われる。


【銭】
チケ屋で「角川映画祭」の共通前売券額面価格1000円を1000円でGETして、使用。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
少年ケニヤ@ぴあ映画生活
カムイの剣@ぴあ映画生活
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