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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『彼岸島デラックス』をシネリーブル池袋1で観て、ご苦労さんとは思いつつふじき★★

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▲「兄ちゃん、俺のプリン食うたやろ!」
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▲「食われんのが嫌なら、ちゃんと名前を書いとき!!」

五つ星評価で【★★アクション、アクション、また、アクション(すぎる)】
原作未読、TVシリーズ未鑑賞、劇場映画前作未鑑賞。
てな訳で、前提コンテンツを見てれば楽しめた可能性はある。
登場人物は多いが、何かいるだけの奴らだらけ。彼等だって長期展望のTVなら、それなりに個性を出せるエピソードがあったのかもしれない。けれど、一見さんの私にはそういうのはとんと伝わってこない。

映画始まってザックリ5分で今までのお話をまとめてくれてたのはよかった。
その後、アクション・シーンになり、ずーっと戦いが続くのだけど、それは映画が終わるまで延々と続いて、映画の終了で戦いが終わると言うより停まるのだけど、ふと気が付くとそれで何も話が進んでいないってのは、恐るべきことだ。

主役は白石隼也。仮面ライダー・ウィザード野郎。あれは嫌いな顔だ。
彼の兄貴で好敵手に鈴木亮平。彼一人見るなら別に悪くない。面白くもないけど。
ラスボスが栗原類。栗原類ならではの凄く良いビジュアルと及第点は出せるのだけど、どうにも心に響かない普通な演技。どこかホストっぽい。
栗原類に三人くらい美女がなびいているのだけど、彼女たちは凄くいるだけ。
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▲中居正広が新宿二丁目でジョニー・デップっぽいメイクをしながらホストしたらこんな感じ。

あと、怪物さん達はみんな出来の良いよい子たちです。

島に吸血鬼を含めて何人の人間がいるのか分からないけど、
大都会のように無尽蔵に人がいる訳でもなし、
あのペースで殺し合ったらすぐさま誰も人がいなくなってしまうと思うのだが。

エンドロール見て驚いたのは監督が渡辺武だったこと。
相変わらず生活の為に映画撮ってるなあ感。
それで面白ければ文句はないのだけど、、、
いやまあ、編集前のTVはおもろいのかもしれんけど。


【銭】
テアトルの会員更新の際に貰った1000円で映画見れる券を使って1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
彼岸島 デラックス@ぴあ映画生活

『国選弁護人ユン・ジンウォン』をシネマート新宿2で観て、おもろいのに客入りしてなくて勿体ないなふじき★★★★

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▲冴えない三流弁護士だけど誠実な感じのユン・ゲサン(左)と、
 相変わらずでかい顔のユ・ヘジン(右)。今回は主人公の先輩で善玉なのだ。

五つ星評価で【★★★★いや、普通におもろいの】
「国家権力 対 三流弁護士」
この構成は傑作『ベテラン』に似てる。
韓国映画は国家権力を描く時、けっこうえげつなく書きよるのと、
基本、韓国映画では「警察=ダメ捜査」だから、
主人公は「検事」とか「弁護士」の方が向くかもしれない。

「あの手この手」に対する「あの手この手」、なかなか見せてくれます。

それにしてもお客いない。映画をやってる事を知らないんだよな。
娯楽性高いんだからちゃんと宣伝すればいいのに、
宣伝媒体が劇場かネットしかないんだろうな。
韓国映画の良作を見て、興行振るわないの見てると、
そのうち持ってこれなくなっちゃうんじゃないかと思う。
ちゃんと力を入れて売ろうよ。
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▲綺麗どころ。ライター役のキム・オクビン。


【銭】
シネマートのメンバーズデー(火曜日)で、1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
国選弁護人ユン・ジンウォン@ぴあ映画生活

『やじきた道中てれすこ』『ターン』を新文芸坐で観て、よきかなよきかなふじき★★★,★★★★

特集上映「人間っておもしれぇなあ 平山秀幸映画屋街道40年記念祭り」の1プログラム。

◆『やじきた道中てれすこ』
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▲てれてれ、すこすこ歩く三人。いやそういう題じゃないで。

五つ星評価で【★★★9年前って、年を食った私に取ってはそこそここないだなんだけど、こんな落語みたいな人情噺をあまり当りそうな要素も採算もなしによう作ったもんだ(多分、当たってなかったと思う)。流石と言おうか無謀と言おうか、いつも通りと言おうか、うーん松竹】
初見。2007年に見逃した作品。まあ、その時は何か急いで見なくちゃいけない切迫感を感じなかったんだなあ。今回、『ターン』を見直したくて、ついでに感想。後頭部を殴られるような衝撃度はないが、ごくごく普通に面白い。まあ、基本そういう監督だしね、平山監督は。
中村勘三郎、柄本明、小泉今日子というメインキャストは9年前と言えども落ち着きすぎてる。それぞれの実年齢は江戸時代だったら鬼籍か隠居という年じゃなかろうか。ぐらいのキャストを持ってきたものだから、みんな凄く上手いのだけどね。特に柄本明はあまり一人で長時間自分の演技を表に出さない人だから、酒乱の演技とかムチャクチャ面白い。もちろん勘三郎も上手い。一部、『ターン』みたいな展開になる。


◆『ターン』
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▲ザンギリ頭やなあ。

五つ星評価で【★★★★ああもう牧瀬里穂が人間として美しくって】
2回目。2001年の映画。今はなきワーナーマイカルに1000円で見に行ったような記憶がある。ワーナーマイカル系列でのみ掛かったんじゃなかったか? だからムチャクチャ良作なのにマイナーな一本。

事故を起こして以来、人のいない閉ざされた時間に閉じ込められてしまう牧瀬里穂。
毎日、時間はリセットされ、午後2時15分に戻される。ある日、彼女の元に外界から電話がかかってくる。

もうたった一人の世界に挑む牧瀬里穂が凛として良いんですわあ。
セックスアピールとかじゃなくて、人としてこういうチャーミングで芯が強かったり良かったりする人と一緒に暮らしたい。

中村勘九郎(当時・勘太郎)は忍術を使えない。まあ、そうだ。すんごい普通の役。
画廊の経営者は小日向文世。どこか田村高廣に似てる。
そして一人きりと思っていた世界に現われる男が北村一輝。
抜群の不透明感。抜群の気持ち悪さ。

なかなか座りのいい映画。


【銭】
新文芸坐会員制度入会、入会金と合わせて今回は2000円。会員有効期限1年。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
やじきた道中 てれすこ@ぴあ映画生活
ターン@ぴあ映画生活

『高慢と偏見とゾンビ』『少女』『ジェイソン・ボーン』『貞子vs伽椰子』をまとめてレビュー

トーホーシネマズデー+1(山本美月繋がりで巻き込み)をまとめて駆け足で。

◆『高慢と偏見とゾンビ』トーホーシネマズシャンテ1
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▲「キッコーマンとハイネケンとゾンビ」っての思い付いた。

五つ星評価で【★★★そのゾンビはゾンビではないだろうけど、それでも許せるゆるいゾンビ映画】
原作未読。元になる『高慢と偏見』は同じく原作未読だが、映画化された1995年の『高慢と偏見』、2005年版の『プライドと偏見』は多分、両方見た筈。
徐々に失効していくとは言え、かなり高度な知性がある点で、ゾンビ映画としてはB級と言わざるを得ない。あと、ダーシー卿が自分達の窮地を挽回せんとするが為にゾンビを活性化させる手を打つのもどうかと思う(しかもその手は自分達の窮地の挽回に寄与しないのだ/おいおいおいおい、何の為の一手だったんだよ)。

みたいなゾンビ映画としてのマイナスを抱えながらも、見ていてニヤニヤ微笑を禁じ得ないのは、大恋愛小説『高慢と偏見』に『ゾンビ』を組み込むという、誰もがそんな事やっちゃいかんと即答できる禁忌を織り込んだのにそれが成功してしまっている大胆な着想とストーリーテーリングに敬意を表さざるを得ないからだ。すげえすげえ。

リリ・ジェームス(次女)の剣技と脚線美(見せ方が凄く上手い)に惚れ惚れ。
ベラ・ヒースコート(長女)のお人形さんチックな美麗さもOK。
金持ちの家に日本の戦国時代の鎧甲冑が飾ってあるのもおもろい。
リリ・ジェームス(次女)が野蛮的には無敵なのに、恋にはヘタレなのも可愛いったらない。


◆『少女』トーホーシネマズ六本木1
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▲物語の大半で着用される夏服よりこっちの冬服の方がフェティッシュ。

五つ星評価で【★★★★「少女」の映画が嫌いな訳がない】
歪な日本の構成要素が少女の周辺に再構成される。
作りものの世界を再構成するにあたって二カ所気に食わない部分があったが(後述)、何とも完成度の高い一本になっていると思う(これも原作未読だが、湊かなえ(一冊も読んだ事がない)の「呑み込めない感じ」が凄く映画に充満している。

役者が素晴らしい。
本田翼のラスト手前までチラリとも可愛さや輝きを見せない
常にカッターナイフを自分の手首の血管にあてがっているような白目の強い演技に
一つ演技の階段、上ったなと感じた。
この錆びたカッターナイフの刃のような感じを出しながら菅原大吉相手に
弱さも見せるという難しい演技をこなしてるのにも拍手したい。

山本美月は演技力がいらない役(失礼)だが、うまくピースが嵌っていた。
びっこ演技に違和感があったが、映画内の展開を見て驚かされた。
でも、それで「上手い感」はあまりない。
この子、顔がゆるくて凄く客を安心させる。
ああもう、俺、女子にバリバリ、コンプレックス人間だから
ビッコひいてる女の子はそれだけで好きなのだ(病んでる俺)。

稲垣吾郎のオーラの消し方が凄い。
普通に市井にあんな感じの人はいそう。
稲垣吾郎ではあるのだが、稲垣吾郎という元の存在をすっと消えさせる。
SMAPの他の四人はそうはいかない。

アンジャッシュ児島は児島らしい役。
でも、案外どんな役をやっても「児島らしい役」で片付けられそうな気もする。
それだけ役を近くに引き寄せてるのかもしれない(基本いつも同じだと思うが)。

本田翼の祖母は銀粉蝶さんだろうか? 
怖い。本当にああいう人を連れてきたようにしか見えない。

菅原大吉も割とああいう人を連れてきて、ああいうブリーフ穿かせましたみたいな感じが漂うのだけど、それでも顔がいつも通りに菅原大吉だから、そこまで怖さを感じない。今まで一度も菅原大吉を見た事のない人がこの役を見たら、本田翼の祖母同様、かなりの怖さを感じそう。

PS 世界再構築において気に食わない部分:
 ①子供の地獄の絵が上手すぎる。あれは大人が描いた絵だろう。
 ②本田翼の私服が整いすぎている。
  映画内の本田翼ならダーク系か、もう少し服に無頓着な感じだろう。
  親から押し着せられている清楚な服だとしても、
  ちょっと自分のモノとして着こなしすぎてしまって見える。
PS2 最終的に少女の周囲の大人は突出した障壁が3人、突出した支援者が1人。
 少女の周囲の少女達は本田翼と山本美月も含めて、
 全員、気が狂った悪人だ。それが「少女」と言わんばかりに。
PS3 対比される少年(真剣佑)は極めて常人なのだが、
 それがつまらないと言えば、つまらない。
PS4 監督『しあわせのパン』の人か。攻めた映画作ったな。
PS5 「因果応報」で思いだすのは『少女椿』だったりする。
 でも、『少女椿』の方が体温が温かいイメージだ。


◆『ジェイソン・ボーン』トーホーシネマズ六本木2
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▲こんな寄り添うような関係性ではない。

五つ星評価で【★★やはり問題は都合の良すぎるストーリー、演出は流石】
もう前の四作はよく覚えてない。人の違う『ボーン・レガシー』は別として
基本、「お前の知らない過去があるから、それを見つけながら問題解決しろ」
みたいな筋でボーンが毎回担ぎ出されている印象。
今回、父ちゃんの謎まで出てくるとは思わなかった。
次はきっと母ちゃんの謎に違いない。
いや、もう、「お前の知らない過去うんぬん」はどうでもいいでしょ。
どれだけ知らされてないんだよって逆に信憑性薄いわ。
今回の話の弱点は「謎を解く事=今の悪漢の悪事を同時に防ぐ事になる」、
こんな都合のいいストーリー展開はあかんと思うわ。
トミー・リー・ジョーンズは手堅い嫌われ役だが、
アリシア・ヴィキャンデルの小さい図体なのに「やり手感」バッチリなのも良い。
アリシア・ヴィキャンデル上手い。納得させる演技を持ってくる。
マッド・デイモンはメリハリを付けようとしてるのか、単に肉体年齢なのか老けた。ちょっとした皺がボーンっぽさを減じてるように思える。
ヴァンサン・カッセルのボーンっぽい作戦員の無敵っぷりはとても面白いのだけど、
オペレーションを彼一人に任せすぎだし、過去の因縁まで彼に被せるのは間違いだ。


◆『貞子vs伽椰子』トーホーシネマズ日本橋1
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五つ星評価で【★★★★白石晃士の超絶演出力と投げやりなラストに茫然とさせられるカルトホラー】
ともかく、貞子と伽椰子を対決させるという唖然とするようなストーリーテーリングが無理なく破綻せずに進んでいる、天才・白石晃士の手腕の冴えが素晴らしい。気まぐれな天才がラストシーンで物語ぶん投げちゃったのにも唖然としたけど。それで終わりです、で締めちゃいかんだろ。
あの安くて効果の高い大女優佐津川愛美が山本美月とペアを組んで話を引っ張っていくので、貞子パートは大丈夫。大丈夫かしらと思っていた玉城ティナの呪怨パートもなかなか良い。玉城ティナなかなかやるじゃん。
恐怖におののく3人の女の子を並べてしまうと、残念ながら山本美月がジャンルムービー的に大根というのが分かってしまう。普通の芝居では特に気にならないのだが、ジャンルムービーだから、彼女は彼女の演技で観客に恐怖を伝染させなければいけない。彼女が怖がっている演技をしている事は分かるんだけど、観客側がその怖さに乗れない。佐津川愛美、玉城ティナとメリハリを付けるためにそういう演技を充てられたのなら損をしてると思うのだが、何となく山本美月って感情の高低ギャップがあまり出ない芝居をする人みたいなので、おそらくこれが限界なのだろう。

俊雄をマスコットみたいにせず、得体のしれない変な子供に引きずり降ろしたのは演出側のいいプラスポイント。


【銭】
高慢と偏見とゾンビ:トーホーシネマズデーで1100円。
少女:トーホーシネマズデーで1100円。
ジェイソン・ボーン:トーホーシネマズデーで1100円。
貞子vs伽椰子:トーホーシネマズ、メンバー割引週間で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
高慢と偏見とゾンビ@ぴあ映画生活
少女@ぴあ映画生活
ジェイソン・ボーン@ぴあ映画生活
貞子vs伽椰子@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
高慢と偏見とゾンビ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
高慢と偏見とゾンビ@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
少女@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
少女@だらだら無気力ブログ
少女@こねたみっくす
ジェイソン・ボーン@ノルウェー暮らし・イン・原宿
ジェイソン・ボーン@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
貞子vs伽椰子(2回目)@死屍累々映画日記

『インデペンデンス・デイ リサージェンス』『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』『ゴーストバスターズ』『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』

俺の琴線に触れなかった洋画4本をまとめて駆け足で。

◆『インデペンデンス・デイ リサージェンス』109シネマズ木場5
五つ星評価で【★★何故、弱点を】
色々ちゃんとやろうとしている事は分かるのだけど、敵の宇宙生物が女王様を連れて来る理由が分からん。総攻撃で士気を高める為?そんな人間っぽい生物じゃないでしょ。そして、単体では馬力があってそこそこ強い女王陛下であるが、彼女は明らかに敵全軍のウィーク・ポイントである。そんなのをこれ見よがしに連れてくるのは、全身甲冑のど真ん中「金的」の部分だけ丸出しにして、敵が攻撃しやすいよう分かりやすく赤丸付きで「弱点ココ→」とか書いてあげるようなもんである。彼等が理解しあえない種族だとしても、こんな都合がいい「理解しあえない」を盛り込んではいかん。

お姉ちゃんは金髪も中華系もどっちも美人でよかった。


◆『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』新宿ピカデリー9
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▲何でこんなにカラフル極彩色にしちゃったんだろう? インク屋の陰謀か?

五つ星評価で【★★前のもダメだったのだけど】
キャラクターと色使いが元々嫌いなのだ。
私が脳裏に思い浮かべるアリスは挿絵画家テニエルの描くアリスで、
ディズニーのアニメ版アリスは見てないので、
このティム・バートン監修版のキャラクター達はどうも仮装の度が過ぎて見える。
「アリスが子供じゃない」と言うのは前作からの設定なのだが、
その大人アリスの着るチンドン屋かピエロみたいな服にゲンナリし、
ミア・ワシコウスカの自我の強そうな顔の作りに戸惑う。
大人だからだろうけど眉間皺寄せ顔もアリスらしさを欠く。
テニスンのアリスは無色透明な存在で、あまり強い感情を感じないのが逆にいいのだ。
ジョニー・デップの気狂い帽子屋も狂っているが、主に外面がおかしいだけである。
ティム・バートンテイストのキャラクターが好きだという人もいるだろうが、
ティム・バートンだって、自分のキャラクター、
例えば『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の各キャラクター達が、紙人形ロペに置き換えられた長編映画を作られたりしたら不快になるだろう?
その辺の微妙な感覚はもう少し大事にしてほしかった。
あと、CGを使えば描けない物はもうないのかもしれないが、タッチが全て同質性っぽさが強調され、シャープなデザイン感覚が失われてる気がする。

白の女王アン・ハサウェイは好き。でも、アン・ハサウェイだから好きというだけだ。


◆『ゴーストバスターズ』109シネマズ木場7
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▲このデザインは相変わらず盤石。

五つ星評価で【★★前作寄りにくだらない野郎の笑いがあるかと思った】
男3人を女4人に置き換えたリブート作品(シリーズ建て直し作品)。
原典もそんなにゲラゲラ笑える映画ではないのだが、
主人公が女子に置き換わる事で、バスターズの「一生懸命度」が上がって、
「その実本当はトンマ度」が下がってしまった気がする。
単純にもっと気楽に笑って見たかったんだけど、私はあまり笑えなかった。
ホモじゃないから褒めるのに抵抗があるけど、
ケヴィンを演じたクリス・ヘムズワースの馬鹿さ加減はちょっと見苦しいけどよかった。
逆にクリス・ヘムズワースにだけ笑いが集中してしまったキライがある。
ゴーストもCGの質感より昔の手作り特撮二重写しの方が好きだしなあ。
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▲並んでビーム発射してる絵柄って科特隊っぽいなあ。


◆『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』恵比寿ガーデンシネマ2
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▲終わってた奴

五つ星評価で【★★ふと気づくと取り残されていた】
えーと、気が付くと取り残されていた。
主人公が端からイヤな部分持ってる奴って嫌いだし、
設定の分からない神話にリアル感を感じられないまま、気づいたら終わっていた。


【銭】
インデペンデンス・デイ リサージェンス:109シネマズメンバーズデーで1100円。
アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅:前回有料入場割引+ネット割引で1200円。
ゴーストバスターズ:109シネマズメンバーズデーで1100円。
ソング・オブ・ザ・シー 海のうた:ユナイテッドシネマのポイントを2ポイント
 使って1000円割引
▼作品詳細などはこちらでいいかな
インデペンデンス・デイ:リサージェンス@ぴあ映画生活
アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅@ぴあ映画生活
ゴーストバスターズ@ぴあ映画生活
ソング・オブ・ザ・シー 海のうた@ぴあ映画生活
▼参考記事。
アリス・イン・ワンダーランド@死屍累々映画日記

『泣き虫ピエロの結婚式』をシネマート新宿2で観て、志田未来の演技と小ささに拍手ふじき★★★★

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▲「泣き」がなくて「虫ピエロ」だったらキャラとしてはちょっと怖くてやだな。

五つ星評価で【★★★★志田未来キラキラしちょるよなあ】

芋虫ピエロの結婚式じやなくってよかったって、
んな事言うなよ、俺。

普通にベタな片割れ難病物で素直に泣ける。
感動したり、泣けたりってのは、それ自体、悪ではない。
「感動」や「泣く」がそもそもの話を乗っ取って催涙ガスのように泣かされる映画は
下品でちょっとイヤだなとは思う。
そういう意味で最高に下品で泣ける映画は
私にとっては『フランダースの犬』なのだが、
あれはあれで、そこまでやるかという覚悟が見えて嫌いではない。
という観点で見れば、本作は至極真っ当。
泣かせる為だけに作られている訳でもないし、そういう嫌らしい宣伝もされてない。
そう、映画より「泣けます」宣伝の方がイヤなんだな、どちらかと言うと。

御託が長くなった。

映画に出てくる奴らがみんないい奴なんである。
死ぬと分かってる人を前にして、ひどい事や非情になれるのなんて
『コマンドー』のシュワルツェネッガーくらいだろう。いや、それはどうでもいい。

それぞれの思いが丹念に丁寧に誠実に描かれている。

志田未来が子犬みたいにキャンキャンしてて、ちっちゃくって、
セックスアピールゼロで最高である。笑い、怒り、泣く。
全ての演技に感情が乗っていて、ずっと彼女を見ていたくなる。

カップルになる竜星涼も取っ付き悪い兄ちゃんを好演。

二人の間に立つ親友役、新木優子の都度都度の微妙な表情もとても良い。

みなそれぞれがそれぞれを思いやり、支えになろうとしたり、支えになったり。
悪魔ではないから(ないんだよ)、そういうのには心を動かされる。
このメインキャスト3人に絡むそれぞれの両親や医者や病気の先輩なども各々好演。

ああ、志田未来のあの車のカット、いい演出しよるなあ。

って事で、見て損はないと字を大きくして言っておこう。


【銭】
新聞屋系の無料鑑賞券をもろうた。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
泣き虫ピエロの結婚式@ぴあ映画生活

PS 「ピエロ」が「ピンクでエロい娘」でも個人的にはOK。
PS2 分身を弄びたい感じがする。「こうか、こうか」みたいな。
PS3 「ピエロ」と「クラウン」の違いはちゃんと映画内で解説すべきだろう。

マンガ『あさひなぐ 第二十巻』こざき亜衣、ビッグコミックスを読書する男ふじき

本屋の書架で見つけて即購入。迷ったりはしない。

引き続きインターハイ団体戦決勝。

八十村vs的林 は似た者同士。
野上vs寒河江 は同じ素養を持ちながら離れてしまった者同士。
愛知vs安藤  は愛知の親離れ、子離れのみの為の試合。
東島vs一堂  は文句なしの大将戦。
東島は相変わらず試合に余計な物を持ち込んで苦戦する。

最終五戦終わって勝敗は引き分け。
代表者を出して決勝戦となる。
国陵は一堂、二ツ坂は八十村らしいが、まだよく分からない。

決勝戦の結果が分かる(筈の)次巻が早く読みたい。
次は11月末か。そう遠くないな。待て、俺。

『笑う蛙』『猫と庄造と二人のをんな』を新文芸坐で観て、ええ組み合わせやねふじき★★★,★★★

特集上映「人間っておもしれぇなあ 平山秀幸映画屋街道40年記念祭り」の1プログラム。

◆『笑う蛙』
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▲そう言えばこんなキャッチコピーだった。

五つ星評価で【★★★大塚寧々と長塚京三の掴みどころがない感じがおもろい】
初見。2002年に見逃して、劇場で観れるまで14年間。
ローバジェットの映画が劇場にかかりにくい事。

一人暮らしをしているポワーンとした大塚寧々の居所に、
小汚い長塚京三が人目を隠れて忍び込んでくる。
この二人は夫婦であるが、長塚京三が過去に犯した横領の罪で逃げ回っているのである。
もう全然未練もなく、離婚届だけ書いてほしい大塚寧々と
一目会ったら未練でいっぱいいっぱいになってしまう長塚京三の温度差がおかしい。
大塚寧々はポワーンとしてていいなあ。日本人なのにテンポが熱帯っぽい。
対する長塚京三はザ・日本人。ジメジメしててかっこ悪いなあ。
腰痛持ちとかも日本っぽい。そういや洋画で腰やられた人そんな見ん気がする。
それと、目つきがちょっとおかしい所がウルトラセブンのキリヤマ隊長に似ている。

この二人を中心に大塚寧々のボーイフレンド國村隼との対面しない三角関係みたいなのをけっこうネチっこく描く。話にググっと引きこまれるが、画面は暗くてどこか平面的に感じる。

大塚寧々は一見押しが弱そうに見えながら、
土壇場で機転を効かして盤面を自分の優位に導く試合巧者ぶりを見せつける。
そんな美女の怖さも見せられながらも、お地蔵さんな石彫りの大塚寧々像を見ると、大塚寧々の真の姿は菩薩と信じてしまいそうになる。ほんま捕え所がない。

エンドロール見て驚いたのは「本仮屋ユイカ」ちゃんが出てる。
大塚寧々の英語教室に来てる小学生役で國村隼の子供役。いやあ、子供だ子供だ。
ませた子供役で父親と大塚寧々の身体の相性を聞いたりする。
これ、今の年齢で聞く方がもっと恥ずかしいよなあ。そういうの見たい。


◆『猫と庄造と二人のをんな』

五つ星評価で【★★★あのラストで終わってしまうのか】
平山秀幸映画特集だが、この1本は「平山秀幸が選ぶこの一本」、
豊田四郎監督の1956年の作品。初見。

猫・庄造・前妻・後妻のヒエラルキーが上下しながら変わってく様がすげー面白い。

庄造役の森繁の戦慄するくらいなダメ男っぷりを見てるのがとてもイヤ。
前妻・山田五十鈴のバイタリティ溢れる「ちゃんとした感じ」も、
後妻・香川京子のラテンに「遊びしかしてきてないドラ猫な感じ」も、
どっちも強い女すぎて弱い森繁とではバランスを欠く。

猫かわいい。

それにしても、あんな放り投げるように終わってしまうとは思わなかった。


【銭】
新文芸坐正規料金1300円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
笑う蛙@ぴあ映画生活
猫と庄造と二人のをんな@ぴあ映画生活

『シンデレラゲーム』『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』をまとめてレビュー

『シンデレラゲーム』のレビューついでに未レビューだった『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』を道連れレビュー。

◆『シンデレラゲーム』シネマート新宿1
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▲山谷花純(左)と仲良しさん。キューティー・ハニーみたいな毒針首輪がオシャレ。

五つ星評価で【★★明らかに普通目線ではダメな映画なんだけど、一部の細かい目配せで凄く嫌いにはなれない】
女の子いっぱい集めて殺し合いさせるという、割とよくあるコンセプトの一本。
映画の個性としては集められた女子が売れないアイドルであり、その褒賞がトップアイドルの座である事と、殺し合いがカードによって行われ、そのカードの基本ルールがジャンケンである事。

カードバトルの勝敗によって首枷にセットされた毒液による処刑者が決まるのだが、
最後まであいこだったらダブルノックダウンになるかが説明されてないとか、
グー、チョキ、パーが王子、継母、魔女に置き換えられたせいで
勝敗が分かりづらいとかは、演出上の不備だろう。
逆に言えば、ジャンケンの心理戦その物はあまり見どころになっていない。
そのジャンケンカードを集める日中の探索タイムもけっこうダラダラしてる。

ジャンケンでの勝ち負けは対戦する少女のパワーバランスでだいたい予想できるので、
そのパワーバランス通りに勝つ、負けるが行われた時の最後の輝きを見るのがなかなか良いのかもしれない。
つまり、映画を見ている観客は、ゲームをネット中継で見ている観客と同じゲスな観点で楽しんでいる事になる。なかなか良い趣向だ。勝ちぬいてきて負ける少女にはそれぞれにとってもパターンに則しているがドラマがある。それがちょっとだけ泣ける。

主役の山谷花純は主役張るだけあって一番可愛い。
最後に殺し合う同じチームの子もなかなかいい。
眼帯の子と男装の子も美味しい役。
『真田十勇士』でクソみたいにつまらない役(三好清海)だった駿河太郎はこの映画ではかなりおもろい役。筋肉質なミッチーみたい。

PS 山谷花純のチームメイトの秘密はあかんやろ。ゲームの権威がのうなる。
PS2 姉登場も趣向として面白いが、これもゲーム権威の失墜だ。
 上位何名かはタイプの異なる毒薬を投入され、解毒薬も用意されており、
 枕営業要員として生かされるみたいな設定にしておけばいいのに。
PS3 ラスト有耶無耶のうちに映画終わってしまうのは良くない。
PS4 ファーストカット、裏日本っぽい浜辺の汚さに笑った。
 リアルと言えば、とてもリアルなんだけど。


◆『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』シネマート新宿2
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▲じんじろーげっげーむっ

五つ星評価で【★★★基本的にこの「人狼ゲーム」のフォーマットが好き】
みんなが一生懸命生き延びるために、
策略を巡らせ、人を出し抜き、はたまた最後の最後まで人を信じて殺されたり、
というろくでもないストーリー展開が大好き。
ひどい状況の中でこそ若さは輝く。

主役に取り立てられている小島梨里杏はとっても綺麗に撮られてる。
あと、ズベ(こっちにも出てる山谷花純)と眼鏡女子が目を引いた。
男子ではゲームを引っ掻き回す清水尚弥の得体の知れないふてぶてしさが良い。

人狼ゲームの役割が煩雑なのは前回同様。
この煩雑な役割の答え合わせがエンドロールでチラ見せのみという
サービス精神の欠如は前回同様良くない
(やはり劇場ではなく何回でも確認が可能なレンタル主体の作品という事なのだろう)


【銭】
シンデレラゲーム:シネマートのメンバーサービス曜日(火曜日)で1100円。
人狼ゲーム P.B.:シネマートの会員ポイント10ポイントを使用して無料鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
シンデレラゲーム@ぴあ映画生活
人狼ゲーム プリズン・ブレイク@ぴあ映画生活
▼参考記事。
人狼ゲーム クレイジー・フォックス@死屍累々映画日記

『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』をトーホーシネマズ日本橋1で観て、すんげー満腹ふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★すんげーの見たなあ。でも長かったなあ】
初見。
すんごい娯楽映画。
マカロニ・ウェスタンだからそんなに長い映画じゃないだろうと思い込んでたら
179分。2時間59分もある。でも、いっさい飽きさせないのが凄い。
これをインドに持って行って、歌と踊りをプラスしたら5時間は越える筈だ。
いや、無駄口無駄口。

英語題は『The Good, the Bad and the Ugly』

GOOD(いい人=善玉=クリント・イーストウッド)
BAD(悪い人=悪玉=リー・ヴァン・クリーフ)
UGLY(汚い奴=卑劣漢(醜い・見苦しい)=イーライ・ウォラック)

の三者が20万ドルの金貨を奪い合う。

リー・ヴァン・クリーフは女子供でも情け容赦なく善悪に関係なく欲望で殺すから「Bad」だろう。イーストウッドは「いい人」と言うより、三人の中で相対的に一番マシな人。三人とも全員地獄に落ちるのだけど、それでも一番天国寄りにいるのがイーストウッド。イーライ・ウォラックは「UGLY」。「UGLY」は汚い奴とか卑劣漢とか訳されるのだけど、ネットで「UGLYの意味」でググってみると「醜い、見苦しい、ぶかっこうな、いやな、不愉快な、おもしろくない、道徳的に不快な、下品な、邪悪な、物騒な、険悪な、不吉な、たちの悪い、やっかいな、不機嫌な、意地の悪い、敵意のある、けんか好きな」と出る。まんまこの映画の中のイーライ・ウォラックその物である。アクが強くえげつなく、下品なヨゴレ。芸人だったら出川とかエガちゃん。とことんヒドイ奴なのに憎めないキャラが映画のトーンを変えている。

この三人がくっついたり離れたりしながら軍の隠し財宝20万ドル分の金貨を奪い合う。それぞれみんな食えない野郎で、死ぬような目に会っても女子供のように泣いて自分の罪状を詫びたりしないところがクールだ。悪かろうが何だろうが、その人生を生き抜いてきた誇りが彼等を大地に強く立たせている。いや、ウォラックに誇りはないかもしれんが。

お宝にありつく手前の橋のシーンが、ならず者だからできる善行みたいな逆目で面白い。

あと、ウォラックがお宝のありかに一番乗りで到着して、嬉しさのあまり乙女走りするような演技が絶品。


【銭】
朝10時の映画祭企画料金1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
続・夕陽のガンマン/地獄の決斗@ぴあ映画生活

PS 「夕陽のガンマン」だが「夕陽」のシーンは1カットもない。
PS2 イーストウッドがのべつまくなくチビた葉巻を喫ってる。それがまた絵になる。
PS3 綺麗な姉ちゃんとか全然出る余裕がないな。しょうがないな。
 姉ちゃんが出てきても濃密な銃撃戦の中、生きていられるのが難しそうだもの。
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