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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『笑う蛙』『猫と庄造と二人のをんな』を新文芸坐で観て、ええ組み合わせやねふじき★★★,★★★

特集上映「人間っておもしれぇなあ 平山秀幸映画屋街道40年記念祭り」の1プログラム。

◆『笑う蛙』
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▲そう言えばこんなキャッチコピーだった。

五つ星評価で【★★★大塚寧々と長塚京三の掴みどころがない感じがおもろい】
初見。2002年に見逃して、劇場で観れるまで14年間。
ローバジェットの映画が劇場にかかりにくい事。

一人暮らしをしているポワーンとした大塚寧々の居所に、
小汚い長塚京三が人目を隠れて忍び込んでくる。
この二人は夫婦であるが、長塚京三が過去に犯した横領の罪で逃げ回っているのである。
もう全然未練もなく、離婚届だけ書いてほしい大塚寧々と
一目会ったら未練でいっぱいいっぱいになってしまう長塚京三の温度差がおかしい。
大塚寧々はポワーンとしてていいなあ。日本人なのにテンポが熱帯っぽい。
対する長塚京三はザ・日本人。ジメジメしててかっこ悪いなあ。
腰痛持ちとかも日本っぽい。そういや洋画で腰やられた人そんな見ん気がする。
それと、目つきがちょっとおかしい所がウルトラセブンのキリヤマ隊長に似ている。

この二人を中心に大塚寧々のボーイフレンド國村隼との対面しない三角関係みたいなのをけっこうネチっこく描く。話にググっと引きこまれるが、画面は暗くてどこか平面的に感じる。

大塚寧々は一見押しが弱そうに見えながら、
土壇場で機転を効かして盤面を自分の優位に導く試合巧者ぶりを見せつける。
そんな美女の怖さも見せられながらも、お地蔵さんな石彫りの大塚寧々像を見ると、大塚寧々の真の姿は菩薩と信じてしまいそうになる。ほんま捕え所がない。

エンドロール見て驚いたのは「本仮屋ユイカ」ちゃんが出てる。
大塚寧々の英語教室に来てる小学生役で國村隼の子供役。いやあ、子供だ子供だ。
ませた子供役で父親と大塚寧々の身体の相性を聞いたりする。
これ、今の年齢で聞く方がもっと恥ずかしいよなあ。そういうの見たい。


◆『猫と庄造と二人のをんな』

五つ星評価で【★★★あのラストで終わってしまうのか】
平山秀幸映画特集だが、この1本は「平山秀幸が選ぶこの一本」、
豊田四郎監督の1956年の作品。初見。

猫・庄造・前妻・後妻のヒエラルキーが上下しながら変わってく様がすげー面白い。

庄造役の森繁の戦慄するくらいなダメ男っぷりを見てるのがとてもイヤ。
前妻・山田五十鈴のバイタリティ溢れる「ちゃんとした感じ」も、
後妻・香川京子のラテンに「遊びしかしてきてないドラ猫な感じ」も、
どっちも強い女すぎて弱い森繁とではバランスを欠く。

猫かわいい。

それにしても、あんな放り投げるように終わってしまうとは思わなかった。


【銭】
新文芸坐正規料金1300円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
笑う蛙@ぴあ映画生活
猫と庄造と二人のをんな@ぴあ映画生活
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