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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『スター・トレック ビヨンド』『ファインディング・ドリー』『朝鮮魔術師』を3本まとめてレビュー

未レビュー洋画(片付けてしまいたい3本)をできるだけ短評で。

◆『スター・トレック ビヨンド』トーホーシネマズ日本橋5169092_6
▲ブル中野っぽいペインティング。
五つ星評価で【★★★見ていてちょっと息切れする】
まあ、これも面白いは面白いんだけど、どうも全編バタバタして落ち着きがない。
あのペイント女は好き。どこが好きって言うとペイントだけ好き。

そこらへんに二束三文で転がってる感じで「最終兵器」が登場しちゃうのだけど、その兵器の特性・性質が今一、観客に伝わってこないのがようない。そういう意味では、今回の敵の「とてもせわしない群体攻撃」も今一よく分からない。よく分からないままでも見れるのは娯楽としては大丈夫な状態だが、まあ、分かった方がいい。

あと、結局、××からの復讐だったというのは
スター・トレックではそこそこ使われる手なので、「えっ、また」と思ってしまった。

「びよんど」という題名なのだから、バイクや転送装置もいいけど、
一回くらいゴム紐で「びよんびよん」移動するシーンがあってもよかったのではないか?
次があるなら『スター・トレックがちょーん』がいいと思う。


◆『ファインディング・ドリー』トーホーシネマズ日劇1
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五つ星評価で【★★★★おもしれーはおもしれーよ】
もう、ニモがオスだったか、メスだったか、ホモだったか、ニューハーフだったかも忘れていたし、前作の細かい事もあまり覚えていないドリーのような忘れん坊な私。
ドリーが忘れん坊と言う事は覚えていたが、こんなに山下清みたいなキャラだったっけ?

この映画で未だに覚えている事は「八代亜紀」である。
やはりそれだけ違和感があったという事だろう。
演歌歌手のプロモーションとして水族館で活動しても何らおかしくはないのだけど、
「八代亜紀」という演歌ブランドがその「シーサイド」な雰囲気を拒んでる気がする。
「舟唄」は、太平洋的じゃなくって日本海っぽいんだよね。
水族館より、海苔とか昆布とかの海藻を無人スペースで売ってるイメージ。
東北のみちの駅で海藻のキャンペーンガールをタイアップでやってる設定なら似あうが、そんな『ファインディング・ドリー』はみんなイヤでしょう。

ああ、何となく、本当に何となくなんだけど、
巨大蛸と戦う巨大八代亜紀が見たい。
八代亜紀ってどっちかって言うとそっち寄りよ(ごめん、本当にごめん)。

あと、陸に上がった魚のような、手も足も出ないような存在でもその気になればトラックを強奪し、物凄い災害を引き起こす事も可能である、という『トイ・ストーリー』の続きのような脅威も感じさせられた。こんな未知の有象無象があちこちに隠れているようでは、アメリカの国防を担う組織は安心できないに違いない。

ベビー・ドリー可愛かったな。
「流石にあの声は室井滋じゃないよな」と思ったら子役の女の子があててた。良し。


◆『朝鮮魔術師』シネマート新宿1
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▲ザ・童顔。
五つ星評価で【★★★姉ちゃんは可愛い。兄ちゃんはかっこいい……か?】
魔術師のマジック+アクションってのは珍しい発想だ。
アクションもある恋愛映画という趣で、
ヒロインのコ・アラちゃんはロリ可愛い。
主人公のマジシャン、ユ・スンホはロッチ中岡の顔を
無理やり魔法で美男子に挿げ替えたみたいな感じで、
日本人の私にはあまりかっこよく思えなかった。


【銭】
スター・トレック ビヨンド:メンバーサービス週間で1100円。
ファインディング・ドリー:映画ファン感謝デーで1100円。
朝鮮魔術師:新聞屋系の招待券を貰ってロハ入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
スター・トレック BEYOND@ぴあ映画生活
ファインディング・ドリー@ぴあ映画生活
朝鮮魔術師@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
無伴奏スター・トレック BEYOND@或る日の出来事

『スウォーム』をTV放映先行試写で観て、やっぱ珍品やと思うねんふじき★★

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▲安い絵で、どう見ても真ん中の人はマイケル・ケインではないのだけど、映画の空気感はちゃんと出てる。

五つ星評価で【★★オールスターキャストでお送りする珍作】
初見。見逃してたけど、見逃しててよかったのかもしれない。
1978年公開時より40分長いエクステンデッド版だそうで、
当時の物よりかなり話の繋がりが補完されているとの事だが、
115→155分でお尻が痛い痛い。これで補完されてるんなら、前は………。
話の大半がどう勝利に勝ち進んだかではなく、負けに次ぐ負けなので意気消沈が続く。

蜂軍団vs人間の生存競争圏獲得戦争みたいな映画なのだけど、
いきなり現われた蜂の大群に対して、駆除しようというのはまあそうだろうが、
大群の規模も進路も大惨事の想定予想もあやふやなので、何かダラダラしてしまう。

八王子近辺に規模はよく分からないが凄い数の蜂がいて、
たまに府中とか高幡不動とかも襲うので、ひょっとすると23区に来られると困るから
全滅させよう全滅させようとしているうちに23区に来てしまったので、
23区を5人くらいの火炎放射隊で蜂諸共、全部燃やしてしまえ。そんな感じの映画。

リミットを利かせて、ちゃんと戦線の拡大を書かないと盛り上がらないでしょ。

主役の科学者マイケル・ケイン、熱血漢っぽくない。
今と同じく目がとろーんとしてる。
だらっとした服も昔から同じ感じ。
「かっこいい」という設定でどうにか成立してるっぽい。

ヒロインは『卒業』のキャサリン・ロス。
大熱演だけど、ここで熱演しなくてもいい感が強く漂う。
蜂に刺されてショック状態で寝込んだり治ったり、病状にセオリーがないので、
凄く空気を読んで病気になってるみたいに見えてしまう。

軍人にリチャード・ウィドマーク。
科学者マイケル・ケインと衝突する、頭が悪いが愛国心は強いという損な役回り。
マイケル・ケインの立案する作戦に何かとケチを付けるが、
大統領の威光を笠に着るケインに直接逆らう事は許されないのが哀愁。
顔がハマコーさんに似てるから、頭が良くないのはしょうがないよな、それも哀愁。
「賛成の反対!」と叫ぶ役。

ヘンリー・フォンダにリチャード・チェンバレン、
何か訳も分からずに負けて退陣。

これ以外のスター役者は一律電車に乗せられて避難させられるが、
その電車が蜂に襲われ、全員、謎の爆死を遂げる。
ユダヤ人移送のように整理される為に移送されたようにしか見えない。
横転する電車が、自動車が爆発するように大爆発を起こすのは
一見電車だが、ゆりかもめのように固定通路を走る自動車で
自走行が出来るようにガソリンと発火プラグとかを詰め込んでたのかもしれない。

音楽ジェリーゴールドスミスって豪華だな。

ラスト近く、蜂に襲われた大都市ヒューストンを最後の手段として
蜂諸共焼き尽くすという狂気の作戦が執行されるが
その作業担当要員が5人くらい。
田無市くらいの大きさなのかヒューストン?(いや、それも失礼だ)

この炎の二次災害で「火人間」がいっぱい登場する。
蜂に刺されないよう坊蜂スーツを着てるのかもしれないが(あまり有用に見えなかった)
せっかく火炎放射器を手に取って、割と狭い中で密集して対応取るのだから、
防火機能も普通にほしかった。


【銭】
申し訳ないのだが試写状をチケ屋で300円でGETした。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
スウォーム@ぴあ映画生活

PS 最終的な解決策は少しスリムアップされて
 『ガメラ2 レギオン襲来』で使われた気がする。

『死霊館』を新文芸坐で観て、ワンさん上手いなふじき★★★

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▲ワンさん、子供を可愛く撮るのが美味いんだよなあ。

五つ星評価で【★★★音が怖い】

初見。
続編の『エンフィールド事件』を先に見ている。
これ、本当キリスト教素養が必要なオカルト映画だったのね。
続編側では最初キリスト教的な素養は全く潜めていたので単にホラー映画と思っていた。
私が考えるにホラー映画の中に「オカルト映画」という一群があり、これは
この世界には唯一神が存在し、その唯一神に反する悪魔が恐怖主体として取りあげられる物という認識です。『エクソシスト』『オーメン』の時代に量産されたけど、それ以降はそんなに作られていない。
やっぱり「霊」の目撃体験はそこそこあるけど、「悪魔」の目撃体験はそうそうなく、これをリアルに表現するのに製作者側に躊躇があったという事だろう。リアルにいない物をリアルに表現するのは匙加減が難しい。これは北極圏みたいな所に住み、文献なども含め、一回も象の画像を見た事のない人間にCGで象を作らせる事に似ている。試みとしては面白いが、異形になればなるほどリアルからは離れていく。だから、悪魔の表現は難しい。この映画のようにほぼ「霊」と同じ撮り方をしておき、ここぞの場面だけ、異形側面を強調するのは優れたやり方だろう。

一番感心したのは音の演出。
あの扉を叩く、容赦ない「ドンドン音」が怖い。
あの扉に対する強打には、人間らしい感情が見えない。
ただ、相手に対する威圧感を与える為だけの悪意しかない打突音。
本来、気配りの筈の「ノック」に反比例するように、
悪意しか見えない打突音が怖い。
あの音に他人に対する協調が全く感じられない事が怖いのである。


【銭】
新文芸坐会員割引で1300円→1050円。但し、同時上映の『エンフィールド事件』は時間の都合でパスした。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
死霊館@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
死霊館@或る日の出来事
死霊館@いやいやえん
▼関連記事。
死霊館 エンフィールド事件@死屍累々映画日記

ちょっと弱音はいておきます。

週明けから(勤務シフト上、火曜が週明けだった)勤務終わって2本ハシゴ。

一本は『この世界の片隅に』、
もう一本は『愛コンタクト』。代々木忠原作の映画。

また極端な二本立てを。
そして夕飯抜いたのに、これから風呂入って6時には起きんと。
感想はそのうち書きます。ああ、書かん(と言うより書けん)感想がたまっていくう~

『この世界の片隅に』はアレみたいな映画だな。
一言で言いきる感想を思い付いたが、本当の感想書くまで覚えてられるだろうか
・・・不安。

『ソーセージ・パーティー』をトーホーシネマズ六本木2で観て、不謹慎で大儲けだふじき★★★

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▲ソーセージの面々

五つ星評価で【★★★超下ネタ映画だがラスト一発で大笑い】
要点三つ。
・ラストの落とし方は感動的ですらある。
 あのメタな落とし方はホドロフスキーの『ホーリー・マウンテン』に通じ、
 深作欣二の『蒲田行進曲』に通じ、寺山修司の『書を捨てよ町に出よう』に通じる。
 ただ、そのどれよりも安直だし、俗だし、適当なのである。
 とは言え、世界ってもともとそれくらい適当なもんだろう。
・続編作ってほしいわ。
・現代日本では、ちゃんと制御された不謹慎はいいビジネスになる。それがこの映画。
 みんな「不謹慎」は嫌いじゃないのだ。
 「不謹慎が好き」と思われるのは嫌うだろうけど。


【銭】
東宝シネマズのメンバーカードにたまったポイント6ポイントを使い、無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ソーセージ・パーティー@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ソーセージ・パーティー@ノラネコの呑んで観るシネマ

PS パーティーには是非、『バスケット・ケース』のあの兄弟も呼んでほしい。
 兄貴にソーセージがあろうと、なかろうと。
PS2 前の18禁洋物アニメは『ヘビーメタル』だったと思うが、
 前と比べると格段に手が込んできてる。
 前のはアニメキャラの腰の動きがただ卑猥だったってだけの
PS3 ラストのゲートは洋式便所にシルエットが似てる。
 食物としての死(便になること)を経ないと、高次元の存在にアクセスできない
 とするなら、それも又、宗教的な構成である。
 事故みたいなもんだものなあ。

『モンパルナスの灯』をトーホーシネマズ日本橋3で観て、キッツイなこれふじき★★★

五つ星評価で【★★★美男ジェラール・フィリップと大勢の美女、眼福だけど話はきっつい】
何も知らないでポートレイト写真一枚で見に行ったら、実にしみったれた話だった。
モディリアニその生と死。才能があっても売れない芸術家はつらい。
冒頭からモディリアニの酒と女に汚い所がクローズ・アップされて気分が落ちる。ただ、超が付く美男子ジェラール・フィリップ(見るの初かもしれない)が演じるとダメ男でもあまりに爽やかすぎて、常人を飛び越えてまあいいやという感じになってしまう。
マジでそれだけの美貌だ。

彼に関係する三人の女性もアンサンブル取り揃えられてて素晴らしい。
元恋人で酒場経営者ロザリー(レア・パドヴァーニ)母性。
現恋人のベアトリス(リリー・パルマー)これはいいタマ。ザ・女。
新恋人ジャンヌ・エビュテルヌ(アヌーク・エーメ)生真面目で若い。処女そして妻。
ああ、フランス女はええのう。
この女たちが掴みあい罵りあいみたいな境地に行かず、みんなそれぞれにジェラール・フィリップに愛を捧げていく所を見ると、新興宗教起こした方が成功するだろうとか筋違いな事を思ってしまう。

才能はあってもプロデュース能力に長けていないと成功しないのは白黒映画の時代から変わらない。何かデジャ・ヴと思ったらアレだ。ギャグマンガ家コンタロウがプロレスを題材に描いたストーリーマンガ『ザ・サムライ』だ。プロレスのテクニックでは誰にも負けないが、ショーとしてのプロレスを見せる事を拒む為にチャンピオンなのにマッチメイクさせてもらえない男。こういう話が人を引き付けるのは誰もが自分の中にある芸術家肌の部分を他人に上手く開帳できない経験があるからだろう。勿論、私にもある。
ああ、印税生活とか絵を売って生計を立てるような生活がしたかったなあ。
私、自覚があるのは、口が立たなかったのである。
口が勃起しない大勢の私のような凡人の皆さまは、この映画を見て、口はともかく、ジェラール・フィリップでも生計が立たないならしょうがない、と溜飲を下げましょう。口が勃起する一部の人の中で、河崎実は口よりもう少し作品に力入れないかな、とかいつも思うよ。

【銭】
午前十時の映画祭料金1100円。
モンパルナスの灯@ぴあ映画生活

『きんいろモザイク』を新宿バルト9-6で観て、清々しいほどにテンプレふじき★★★

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▲主要キャラ5人。

五つ星評価で【★★★高音の連続に頭が痛くなる感もあるが女の子の声は可愛い】
元になる4コマ漫画、そこからのTVアニメ、どちらも未読未鑑賞。
全くの一見さんでいつものように映画に挑む。

基本、ファン・ムービーなので、ファンにしか分からない所もありーの、
それでも、ちゃんと独立して見れる話になっている。
それにしても徹頭徹尾、アニメ声の女の子だらけだ。
とても普通の女子高生活らしいが、設定は共学の筈なのに男子がモブにしかいない。
男子はTVモニターの外とか、スクリーンの外にいるのか。難儀な感じやな。

青春っぽく無駄に「友情の悩み」に胸を痛める小路綾が中々可愛い。
しかし、アングロサクソンの血を受け継ぐ金髪の二人組がどちらも度を越してバカ。
ええんか、それで?

これは本編(TVシリーズ)観てた人は共感を強くして見れるけど、
一見さん的には、他愛もなく似たり寄ったりの顔の少女が
飼い犬が主人に向けるような感情の発露をどうしても抑えきれずに
漏らしまくってるような、表現的にはあからさますぎて疲れる、感じの映画
(ちょっとディスっちゃった)。
なんつーか、バリバリにテンプレで、これ以上ないくらいに小さい作品。というのが結論かな。


【銭】
入場料1200円均一。チケ屋で見かけた前売券も1200円だった。窓口マシーンで購入。ちなみに予告抜いて正味50分。60分割るなら1000円にしてほしいが、業界では何となく60分割るなら底値1200円みたいな線引きを感じる。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
きんいろモザイク Pretty Days@ぴあ映画生活

ガラケー充電器買い替え

2016年11月12日 旧ガラケーから新ガラケーへ機種変して以来(2014年.8月)使っていた充電機が故障。外見からソケット側のプラスチックコード部分がささくれ立つ様な感じで中身の実線が見えてしまっている。のと、逆の携帯アダプタ側も見えるべきでない実線が何故かプラスチック抉れるような感じで見えてしまっている。11月10日くらいまではそれでも普通に使えていたのだが、充電動作は変わらないのにいつまで経っても携帯の充電量が増えない状態になる。実際に充電できないので、何時までもこの状態をほっておけない。という訳で、すぐさま電気屋に出向いて同じ充電器(家庭用ソケット→携帯)を購入。
物持ちはそこそこいい(と言うよりモノグサなので新製品を極力買わない)が、
一度故障しだすと、どれも同じくらいに耐用年数越えて故障が相次ぐのか。
ちっ、タチ悪い(「膣、立ち悪い」という誤変換が最低)。
ここんとこ携帯のハードトラフルが多い。
2年経ってるからもう買い替えろって啓示かもしれんけど、
馴れてて使い勝手がいいガラケーじやなくちゃあかんので、
ガラケー使えなくなる近未来(近未来だよなあ、きっと)まではガラケーのままでいい。

『スーサイド・スクワッド』『にがくてあまい』『planetarian星の人』を観て、みんなそれぞれ中々じゃんふじき

同日鑑賞三本を忘れないうちにできるだけ短評で(と書いてから時間が経ってもた)。

◆『スーサイド・スクワッド』トーホーシネマズ新宿5
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▲やっぱこの娘やねんな、この映画は。

五つ星評価で【★★★つまんなくないじゃん】
かなり酷評が渦巻いてて「あの予告編からそんなにつまんない映画を作れるなんて逆に難しいよなあ」とか「予告編作った人凄く才能あるのか」とか思ってたが、まあ、悪評ほど最悪につまらなくはない。ただ、無条件に「最高!グッジョブ!面白い!」と言うにはあちこちパーツが欠けてるみたいな状態だった。
「ダメ」って人は「みんな悪党の癖して、何あまっちょろい感傷に浸ってやがるんだ」という意見で、バーに入って、みんなで傷を舐めあった挙句、盛り上がって巨悪を倒しに行ってしまうシーン辺りに、悪役としての美学を感じないらしい。奇しくもそのシーンにはこの映画きってのイカレポンチ、ジョーカーは場を共有していないのだけど、彼がその場にいたらそんな甘い言動は一笑にふしただろう。ジョーカーって言うのはそういうキャラだ。まあ「悪役の前に人間だ」ってのもジョーカー以外ならいいんじゃないの? ワニの人なんて「あんななのに人間だ」って部分がチャーミンクな訳だし。
さて、基本こういうビックリ人間大集合映画は好きよ。
銃撃つ人、火を噴く人、水の中ぬろろろろろん、とそれぞれ見せ場が用意してある。
その中でもマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが魅力全開だ。
メインの流れはウィル・スミスのデッドショットなのだが、最終的にはハーレイ・クインのプロモーションビデオみたいな映画になった。ブーメラン男と紐男なんてつまんない役回りだし、鰐くんと火吹き男はまずまずだけど、敵に対する戦力がバラバラなので、ここに頑張ってもらうしかないという裏事情も透けて見える。
あと黒くてあくどい女上司。あーいう人がぶんぶん豪腕を振り回せる状態がアメリカ政府のブラック企業っぷり(下の奴隷労働の上に上がアグラ)を露呈している。

今一つ「ぽわーん」とした感じが漂うのは、ラスボスを倒す時の爽快感が1ランク下だったからかな。ラスボスがやりたい事も凡人の私どもには今一つ分からない感じがありましたし。そのラスボスが操る下っ端とかよう設定が分からなかったり。こういうのは緻密にやらないといかん。にしても、純粋にパワーやテクニックだけ取り出せばラスボスに自決特攻隊は誰一人敵わない筈なのだ。だからこそ、ドカーンと一発納得できる勝ちで終わらせなければいかんかった。多分、そこはジョーカーにご登場願うのが一番納得できる落とし所だと思うのだけど。

まあ、いろいろ問題があるDCブランドだけど、スーパーマンが出てる前の二つよりは、このチンケな悪いのがガヤガヤやってる映画の方が好きだ。

PS 最初に出た横組みのチラシのビジュアルがかっこよかったので、
 後から出た縦組みのチラシのビジュアルは滓。


◆『にがくてあまい』トーホーシネマズ新宿8
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▲ホモを男装でたぶらかそうというくだらないシーン。

五つ星評価で【★★★川口春奈大好き】
最終的に「どうよ!」という話で言えば「川口春奈好きよ!」としか言いようがない。
原作未読。
適当な生活を送ってる野菜が苦手な川口春奈に何故かいいように扱われてしまう、ベジタリアンのゲイに林遣都。面白い役をリアリティー持って演じれるいい役者になったなあ、と言うか昔からいい役者か。少年だったのが大人になったなあ、だけか。

その林遣都が陰で狙ってる風なノンケの体育教師に真剣佑。
今まで見たどの真剣佑よりも芋い。これはわざとだろうか? 
まあいい。別にホモじゃないから真剣佑が芋だろうが何だろうがどうでもいい。


◆『planetarian 星の人』トーホーシネマズ新宿1
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ロボットのゆめみちゃんはうざいけど、いい子です。▲

五つ星評価で【★★★泣かせよるのう】
「プログラミング」である事は重々承知しながら、
人の事を思いやれるという事に対して、心がぐっと来てしまう。
今は人が人をなかなか思いやれない時代だから、なおさら刺さるのかもしれない。
そんなの錯覚だと言わんばかりに、プログラミングである事を再三提言されるのに。
やはり、人は人の形をした物に感情を投入してしまう。


【銭】
スーサイド・スクワッド:トーホーシネマズデーで1100円。
にがくてあまい:トーホーシネマズデーで1100円。
planetarian 星の人:トーホーシネマズデーで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
スーサイド・スクワッド@ぴあ映画生活
にがくてあまい@ぴあ映画生活
planetarian~星の人~@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
スーサイド・スクワッド@或る日の出来事
スーサイド・スクワッド@徒然なるままに
スーサイド・スクワッド@SGA屋物語紹介所
スーサイド・スクワッド@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
planetarian~星の人~@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

『死刑弁護人』をポレポレ東中野で観て、システム不備だよなあふじき★★★

五つ星評価で【★★★人として正しい】
特集上映「東海テレビ ドキュメンタリーの世界」から一本。
死刑を科せられる被疑者を弁護する弁護士を主役に据えたドキュメンタリー。

弁護が必要な者の所に行って弁護しているに過ぎないのかもしれない。
彼が手掛けるのは「和歌山毒カレー事件」や「オウム真理教事件」など、
大量殺人等から被疑者が死刑になる確率が高い事件。

彼を突き動かすのは使命感とやりがいだろう。
彼は人は更生できると信じているし、
押し付けられた真実が必ずしも事実とも限らないと確信している。

この映画を見ていると、それで当たり前だと思っていた事件の沿革がぶれる。
それがとても面白い。
オウム真理教事件は、麻原彰晃が全くの無罪だとは思わないが、
全ての罪を麻原に被せてしまい、早く幕引きしたいと考えている者がいる、
和歌山毒カレー事件は被疑者は清廉潔癖な人間ではない。
でも、そのパーソナリティーから一文の得にもならない無差別殺人はやらないと説く。

真実が分かると都合か悪い検察や警察。
検察や裁判官はチャッチャッと仕事が片付いた方が良いだろう。
その為に決まった事が覆されるのを嫌う。冤罪事件が減らない筈だ。

『ヤクザと憲法』でもやられていたように、
弁護士の罪を告発し、公判が出来なくする。
そんな汚い手口を常套手段で使うほど、覆されては困る真実がある、と言う事だろう。
膨大な事件を手際よく片付けて社会に安全をアピールしたい権力側(検事+判事)と、正しい判決にこだわるが、その正しさをマスコミを使ってすらアピールが許されない状況の弁護士側が真っ正面からぶつかって、権力を持たないが故に弁護士側がごっつ損してるような印象を受けた。


【銭】
1年有効の5回回数券購入(6000円)したうちの1回使用。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
死刑弁護人@ぴあ映画生活
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