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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『赤ちゃん教育』『僕は戦争花嫁』をシネマヴェーラ渋谷で観て、ハワード・ホークスのコメディー盤石すぎるぞふじき★★★★,★★★★

特集上映「ハワード・ホークス監督特集」の1プログラム。
今回ももう尋常じゃないくらい面白いコメディー二本立て。

◆『赤ちゃん教育』
五つ星評価で【★★★★どうしたらこんな話を思い浮かぶんだというくらい突飛な話の展開が凄い】
明日に結婚式を控えている博物学者のデビッドが悪気のないトラブルメイカー美女スーザンに徹底的に振り回される。
博物学者のケイリー・グラントがオタク的ではあるものの、ちゃんとした一般的な良識のある男で、それが台風娘キャサリン・ヘップバーンに会ったためにボロボロにされる。その畳みかけが凄い。こんなに続けざまに同じ一人の美女のせいで不幸になる人間を見た事がない。これはいくら何でもレディ・ファーストの国だとしても怒ってもいいでしょ。こんな目に会わされてトホホで済ませてくれるケイリー・グラントの懐の深いこと。とは言え、それでいいんか? コメディーじゃなかったらあかんやろ。まあ、たかがコメディー的なコメディーなので良しにしてるのだろうけど。しかし、ハワード・ホークス映画のカップルは結婚しても絶対幸せになれそうにない組み合わせばっかりだ。この組み合わせもあかんと思う。
『赤ちゃん教育』は原題『Bringing Up Baby(赤ちゃんを育てること)』の直訳だが、この映画の中には赤ちゃんは出てこない。赤ちゃんはペットの豹「Baby」の名前なのである。てっきとー。


◆『僕は戦争花嫁』
五つ星評価で【★★★★ケイリー・グラントが奪われつくされる】
こっちもケイリー・グラントがただひたすらいじめられるコメディー。
ちょっと横暴でプレイボーイだけど概ねいい人のケイリー・グラントは外国駐留の軍人女性と結婚したため、彼女と一緒に彼女の祖国で生活する為に「戦争花嫁」という扱いを受けなければいけない。「そんな男の花嫁がいるか」という事で、アチコチでいろいろ弾かれる。彼が努力して進めば進むほど男としての尊厳が冒されてしまうちょっと気の毒なコメディー。
これは原題が『I Was a Male War Bride(俺は男の戦争花嫁だ)』で、ほぼ原題通りの邦題。
ちなみにこっちのカップルは確実に離婚すると思う。


【銭】
シネマヴェーラの会員割引。一般1500円から400円引きで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
赤ちゃん教育@ぴあ映画生活
僕は戦争花嫁@ぴあ映画生活

PS 今回のシネマヴェーラ渋谷のハワード・ホークス特集で、
 ケイリー・グラントの映画を4本見てる。
 (1) 1938 赤ちゃん教育
 (2) 1940 ヒズ・ガール・フライデー
 (3) 1949 僕は戦争花嫁
 (4) 1952 モンキー・ビジネス
 ケイリー・グラントは(1)で安寧な生活を奪われ、
 (2)では特に奪われてはいないが、最初から品性だけが欠落していて、
 (3)では男のプライドを奪われ、(4)では大人としての威厳を奪われた。
 人として普通に持つべき物を不自由なく持ってる男だから、
 その欠落がしっかり目立つように描けるのかもしれない。
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