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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『ナイスガイズ!』をHTC渋谷3で観て、あんな娘欲しいわふじき★★★★

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▲アンガーリーちゃん(右)

五つ星評価で【★★★★ナイスガイズがナイス外じゃないっす】

米粒みたいな顔型にヒゲと眠そうな目の付いたライアン・ゴズリング、
いい奴で、そこそこ仕事もこなすけど、超できる感からはほど遠い。
その欠落したピースを埋めるのが娘のアンガーリー・ライス、
赤ちゃんすっ飛ばしてこうゆう娘が欲しいよなってボンクラ垂涎の娘。
機転が利くし、ひたむきだし、何よりあのダメな父ちゃんへの信頼感がたまらん。
欠落したピースではないが、そこはかとなく上手く嵌る
ビア樽みたいに丸くなったラッセル・クロウ。

この三人が図らずながらも巨悪に挑む羽目になる探偵映画なのだけど、
それぞれの得意分野と不得意分野の組み合わせで
ユニークなチームが出来上がっているのが面白い。

正義感は強いが実行力を持たないアンガーリー・ライス。
世渡りは上手いが正義感は薄いライアン・ゴズリング。
ちょっとゆるげだけど暴力担当ラッセル・クロウ。うん、いい組み合わせ。

ああ、でも、しかし、良いアクション映画は何も残らない。
いつも通りなそんな一本だなあ。


【銭】
テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ナイスガイズ!@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ナイスガイズ!@ここなつ映画レビュー
ナイスガイズ!@SGA屋物語紹介所

メンバーズカードの失権について

トーホーシネマズのメンバーズカードがまた失権してしまった。
いや、失権というよりは磁気不良によるカード認識不能。
認識不能になるスパンがあまりにも短かったので、
カード物理媒体の切替をする時に、ダメパターンを聞いた。

「定期券と一緒に保管するとダメです」
「それだ!」

一発で回答に辿り着いた。
スイカ・パスモ型の非接触系定期券は電波出してるので、
その電波がカードの磁気に影響を与えてしまうようだ。

このパターン、ユナイテッド・シネマのメンバーズカードでも起った事がある。
あかん、あかんで。

大きな字で書いておこう。
トーホーとユナイテッドのメンバーカードはパスモ・スイカ系の定期券と重ねたらダメ。

ちなみに、飯田橋ギンレイホールのメンバーズカード、
銀行のカードに外観が似てる奴。
磁気テープ読取用の黒いテープが巻き付いてる奴。
こいつは水に弱い。極力ぬらさない事。

こっちも大きな字で書いておこう。
ギンレイの会員カードは濡らしたらダメ。

『ワイルド・シティ』をHTC渋谷1で観て、期待に応えるリンゴ・ラムやねんふじき★★★★

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佐々木希似。▲

五つ星評価で【★★★★リンゴ・ラム変わらんなあ】

リンゴ・ラムは相変わらず山のように登場人物を出して、
整理できないままチーム戦にして、でも、面白いって言う困った個性のままだった。

主人公兄弟(厳密には違う)に逃げ込んできた美女、
彼等を襲う謎のグループ二つに黒幕、
主人公兄が昔、勤めていた過去がある警察関係。これらが複雑に絡み合う。

普通、主人公は一人でいいし、黒幕はいてもいいにしても、
主人公と対立するチームは一つでいいし、
警察だって介入しない話の作り方にだって出来る。
でも、この登場人物の津波の中をちゃんと筋とアクションを
描き切ってしまうのが流石リンゴ・ラム(たまに失敗もするけど)。

話の発端になるお姉ちゃんが佐々木希に似ている。


【銭】
未体験ゾーンの映画たち2017前回入場割引200円引きで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ワイルド・シティ@ぴあ映画生活

『静かなる叫び』をHTC渋谷2で観て、ダメだと分かりつつ加害者に肩入れするよふじき★★★

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▲正者と死者が同居するカット。

五つ星評価で【★★★ファーストカットが衝撃的。全体はそんなに評価せん】

姉ちゃんがみんな綺麗なのは高評価。
まあ、それより何より冒頭のシーンの衝撃ったらない。
あんなん撮れるんが監督としての力量を表わしている。
あれを冒頭に持ってきた事で、続くどのカットも注目せざるをえなくなった。

欲を言うなら、事実に即した物語にした事で、できなくなったのかもしれないが、
目が醒めるようなオチが欲しかった。
オチがないからこそリアルなのかもしれないけど。

私、問題を起こした彼にはちょっとだけ好意を持った。
彼は彼の目標とするキャリアを彼が男である故に取れなかったのだろう。
最終的に彼の代わりにそのキャリアを得た女性は、
無計画な妊娠により、そのキャリアを捨てようとしている。
彼女が捨てる事により、その座は一つ無駄になるのである。
主張の方法が間違えているだけで、主張の内容が間違えてはいないのではないか?
では、彼はその主張を劇中の彼女のように、届けない手紙に書けばよかったのか?
今回は「対女性」であったが、これは「対人種」「対障害者」のような
特定の囲い込みを行う就職差別に対する怒りではないのか?

彼は女性と比べるとコミュニケーション・スキルに難ありの男に見える。
だが、だからこそ逆に彼はそのキャリアをすぐに捨てたりしなさそうだ。
彼だけでなく、「対人種」「対障害者」でキャリア得た者でさえ、
妊娠を優先させる彼女より、そのキャリアをまだ捨てなそうだ。
彼女たちだけが、彼の欲するキャリアを比較的簡単に捨てそうな者達なのである。
とは言え、それを持ってして、彼が正しいと主張しても通りはしないだろうが。


【銭】
未体験ゾーンの映画たち2017前回入場割引200円引きで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
静かなる叫び@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
静かなる叫び@ノラネコの呑んで観るシネマ

PS 『静香ちゃんの叫び』:もうのび太さんのエッチぃ~!
PS2 彼にはあの刑がふさわしい。→カーテンの刑。

『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』『ハドソン川の奇跡』をギンレイホールで観て、あんまよう分からんのと分かりすぎるのとふじき★★,★★★

◆『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』
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▲コリン・ファース(左)のスーツの仕立ての良さげな事。
内に着こむ部分はピッチリ仕立てて軽く動きやすく、
外に着こむ部分は防寒で厚手で隙間ないような堅牢さで作られている。

五つ星評価で【★★躁の作家と鬱の編集者か】
リアル会社でトラブルのケツふいてた為、
いたく疲労まみれでズブズブに鑑賞して撃沈。

実にサラリーマンチックなコリン・ファースが
実に破滅しちゃってたまらんぜタイプ作家ジュード・ロウの原稿を
切って切って切りまくる。

お話としてはアメリカの話だけど、
コリン・ファースのスーツの仕立てがやけに重厚でキチっとしていて、
全く弾けないキャラの性格と相まって、とってもイギリス人のようであった。
特にそれ以外は特別に思う事はない。
浮かび上がったり沈んだりみたいな状態でかなりの時間、睡魔に撃沈されてしまった。


◆『ハドソン川の奇跡』
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▲これは墜落直後のシーンだけど、スーツがペラペラ。
 公聴会の時もこんな感じのペラペラ生地だった。

五つ星評価で【★★★一回目同様だけど気まぐれで星一つ増やした】

手堅く何回も事故が再現されて
多くの時間を割きすぎないのが映画として、とても素敵。

ただ、やっぱトム・ハンクスはつまらんと思う。
アーロン・エッカートは若い時は変なガチャ目っぽい顔だったけど、
年とともに何でも演じられる普通の顔に変わった。

『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』と違って、
トム・ハンクスとアーロン・エッカートが公聴会に行く時に着ている
スーツの仕立てが妙にペラペラでショボい。
金持ち&エリートとしてのパイロットではなく、
地道に積み上げたキャリアの結果、辿り着いた職業である肉体労働者として、
制服(労働服)をスーツに着こんでる男という表現なのかもしれない。

個人的にスッチーが若くてミニスカで頭悪いのが一人もいないのが残念だ。
多分、前回はその落胆で星一つ少なかったのだ、きっと。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ@ぴあ映画生活
▼関連記事。
ハドソン川の奇跡(一回目)@死屍累々映画日記

『フランケンシュタインの逆襲』をキネカ大森1で観て、うむう古いなふじき★★

五つ星評価で【★★凄く大袈裟で良くも悪くも舞台みたいな芝居に舞台みたいな音楽】
多分、前にも見た事がある。
怪物役がクリストファー・リーで歴代の怪物の中ではスマート。
怖いというよりは可哀想なタイプだが、
それでも意思の疎通などは全くできそうにない。
動き方が意思で動いていると言うより、筋肉痙攣の結果動いているように見える。
うまいな、クリストファー・リー。


【銭】
ワーナーブラザーズ・フィルムフェスティバル番組料金 一般1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
フランケンシュタインの逆襲@ぴあ映画生活

『明治天皇と日露大戦争』をシネマヴェーラ渋谷で観て、精神論で戦う戦争の映画はあかんねんふじき★★

特集上映「新東宝のディープな世界」の1プログラム。

五つ星評価で【★★戦争映画は文系ではいかん。理系でなくてはいかん】
日露戦争の陸戦(旅順要塞攻略)、海戦(対バルチック艦隊戦)がお得なパックになってる映画。この日露戦争二つの戦いは司馬遼太郎の『坂の上の雲』で、もう嫌になるくらい勝利の理由が述べられている(嫌にはならない)。
でも、そういう理由は蘊蓄になってしまうので、ドラマには甚だ乗せづらい。
なので、この映画も軍人さんが頑張ったから勝てました、みたいになってしまった。
頑張ったのは相手の軍人さんも同じだから、精神論で勝敗はひっくり返らないよ。

宇津井健とか高島忠夫とか天地茂とか丹波哲郎とかが若手でバンバン出てくるのは、今見ると面白いかも。


【銭】
シネマヴェーラの夜間会員割引。一般1300円から400円引きで900円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
明治天皇と日露大戦争@ぴあ映画生活

『永い言い訳』を新文芸坐で観て、もっくん対竹原ピストルの構図に唸るふじき★★★

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▲モックンと子供
五つ星評価で【★★★竹原ピストルすげえな】

竹原ピストルって今までに全く見なかった訳でもないだろうけど、見た記憶はない。
もう、そこいらのダンプの運ちゃん捕まえてきて演技させてる風にしか見えない。
この竹原ピストルとモックンが好対照。
まあ、ざっくり言うとモックンいやな奴なのである。
竹原ピストルもダメな部分はあるが、イヤな奴感は薄い。
竹原ピストルのダメな部分は自分で変えられない部分がメインであるが、
モックンの嫌な部分は意識する事で変えられる、メンタルな部分である。
モックン大人なのに人に甘えて、上手く甘えられなそうになるとダダをこねてる。
子供ならともかく大人だし、モックンの役は恵まれた階層の人間なので、
そこはお前が大人らしく振る舞うべきだろう、とつい思ってしまう。

この物語はそのモックンが妻を失う前に既にマイナスであるのに、
妻を失う事が契機になってトントンの線まで戻る物語だ。

今回、やっとこさ名画座で見たのだが、やはり見るのに躊躇があった。
最初のチラシに付いてるコピー

妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。

居たたまれない。
私も父の葬儀では泣けなかった。
感情欠落と言われようが、そう泣けはしない。
そんなんを再確認させられるのはある意味たまらない。
なので後回しにしたが、やはり西川美和監督作品は見ておきたかったので見た。

これは、妻が死んであまりその事に親身ではないのに可哀想な自分を腫れ物のように開示しなければいけない自意識過剰のひねくれ者の話だ。妻の死が痛手でないと言えば嘘になるが、彼が冷静でいられるのは、彼女は彼に取ってどんな甘えをも許す甘え装置みたいな関係で、にもかかわらず彼が彼女に対して取っていた「甘え」が本当にどうでもいい事で、なくなっても困らない程度の物にすぎなかったからだろう。大した関係ではないのである。彼女から彼に対しての愛はなくなっていたが、逆に彼から彼女に対しての愛も自覚はないがなくなっていたと言える。

そんな彼がずっと居心地悪そうにしているのを見ているのはキツい。
だから、単純人間の竹原ピストルと、ごくごく普通の子供二人が出てきたのは良かった。
この三人が仮に出てこないなら、モックンは二時間ばかし黒木華と延々とSEXをする、そういう映画を作ればオチる気がする。それはそれで見たいのだが、映画としてはそっちの方がキツいだろう。

彼の事を「さちおくん」と呼び嫌がられる深津絵里を失った後にやって来るのは、彼の事を同じように「さちおくん」と呼ぶ竹原ピストル家族である。映画の冒頭では執拗に嫌がっていた「さちおくん」を竹原ピストル家族には許してしまう。それは「モックン」+「深津絵里」の関係が家族の外に見せつける「形式」の家族であった為「さちおくん」なんていうダサい呼び方は許容できなかったのだろう。「モックン」+「竹原ピストル家族」は外に見せるような関係では全くないので、呼び方はどうでもいい。この関係のイビツなこと。

深津絵里からモックンへの「さちおくん」。モックンは作家名で呼ばれたい。妻の深津絵里は自分のプロモーションの一部を担う存在なので「さちおくん」などと呼ばれて、そのプロモーションにマイナス展開されては困る。これは「家族」の形骸化であり、深津絵里からモックンへの個人的な感情である「さちおくん」は無視され続ける。
竹原ピストル家族からモックンへの「さちおくん」。モックンはこの関係は大事に思ってないし、公に公表すべき関係でもないので、どうでもいいと思っている。竹原ピストルはバリバリに距離を縮めようとして「さちおくん」を使っている。終盤、その距離が縮みすぎた事でモックンは自滅する。案外、呪い的な……


【銭】
夜間会員割引で800円

▼作品詳細などはこちらでいいかな
永い言い訳@ぴあ映画生活
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永い言い訳@映画的・絵画的・音楽的

『天国はどこだ』『群盗南蛮船』『貸間あり』『江戸の悪太郎』シネマヴェーラ二本立て×2レビュー

特集上映「新東宝のディープな世界」<『天国はどこだ』『群盗南蛮船』
「名脇役列伝Ⅰ浪花千栄子でございます」<『貸間あり』『江戸の悪太郎』
どれも旧作で、どれも初見。

◆『天国はどこだ』
五つ星評価で【★★★★悩む木村功、輝く津島恵子、善人なのに得体のしれない沼田曜一、そして金やん】
暴力団に生活を握られている部落の村。新任医師の沼田曜一は保育園の津島恵子とともに生活を改善しようと努力するが、なかなか難しい。そこに部落出身の津島恵子の恋人、木村功が刑務所から出所してくる。木村功は暴力団と拮抗しながら村の人々を守るが、暴力団の罠に嵌って暴力事件を起こして村の信用を失墜させてしまう。

若くて無鉄砲でケンカっ早くて子供の人気者のヤクザを木村功が好演。
ヤクザ稼業から足を洗い、カタギになるのだが、
実入りが少なくなり子供たちを豪遊させられなくなった彼を
子供たちが見限っていくという設定がリアルにイヤらしくて泣ける。
役名が「ケンさん」。
ちなみに高倉健こと健さんが初めての任侠映画に出るのは、
この映画の7年後だから役名については単なる偶然である。

映画のヒロイン津島恵子が美しい。松雪泰子っぽい。

沼田曜一、いい人っぽく見えない。何か企んでそう。
まあでも、目に輝きのない小金治と言えば小金治っぽいかもしれん。

若かりし日の金やんが特別出演で出てくる。国鉄スワローズのピッチャーだそうである。

木村功と揉めるヤクザのチンピラに西村晃。チンピラが板に付いていて、この人がこの後、水戸黄門になろうとは誰も思わんかったよなあ。

ヤクザの組長に加藤嘉。強欲でカリスマ力を持つオールバックの加藤嘉が一瞬も瞬きしないで怖い。


◆『群盗南蛮船 ぎやまんの宿』
五つ星評価で【★★★尾上菊五郎一座総出演……は売りではないと思うのだが。少なくとも今は】
最近、上映されると足を運ぶ稲垣浩監督作品。
基本的にダイナミックな娯楽作品ばっかでいいんですわ。
で、監督名だけで見に来た。
こっちが目当てだったけど『天国はどこだ』の方が面白かった。
歌舞伎の尾上菊五郎一座総出演らしい。
DNAのせいか、みな、ひょろうんとした瓜実顔っぽい。
江戸時代っぽい顔ではある。
主役の尾上梅幸が良くない。二枚目の役だが二枚目に見えない。演技の癖が強くて単に不真面目な役に見えて、女が惚れる男に見えない。これは役者の責任。
その主人公を支えるの尾上松緑も良くない。女にもてたがりで大酒飲みの自分知らず。男から見てもモテない事が分かる奴。こいつは好きになれない。これは脚本の責任。
後半、唐突に入る海賊のダンスはミュージカル風だが、
江戸時代が舞台の映画に馴染んでいない。

現代的な顔立ちの久我美子に惹かれるが、古風な顔立ちの花井蘭子の方が主役のせんである。そんなに強く魅力を感じないのは私が今の人だからだろう。1950年の作品。


◆『貸間あり』
五つ星評価で【★★★TVっぽい】
川島雄三監督、フランキー堺主演の有名な軽喜劇。
何だかスピディーでTVっぽいけどバタバタしてて、そんなに好みじゃない。
立ちション好きなのか川島?


◆『江戸の悪太郎』
五つ星評価で【★★★★明朗快活な泰然自若時代劇】
大友柳太朗の貧乏浪人が素行の悪い占い師をとっちめる。
子供に男装しながらも全く女の子丸出し状態の大川恵子が可愛い。


【銭】
各二本立てプログラム、シネマヴェーラの会員割引一般1500円から400円引きで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
群盗南蛮船 ぎやまんの宿@ぴあ映画生活
貸間あり@ぴあ映画生活
江戸の悪太郎〈1959年〉@ぴあ映画生活

『日本と再生』『I am Your Father』『Who Killed Idol?』『ザ・スライドショーがやって来る!』を4本まとめてレビュー

近近に見たドキュメンタリーを4本並べてレビュー。

◆『日本と再生』ユーロスペース1
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▲荘厳
五つ星評価で【★★★★あれ、あの続きやん】
見るまで知らなかったけどあの傑作『日本と原発 4年後』の続きの映画だった。
前作も用意周到に、かつ、分かりやすく、「何故、日本に原発がいらないのか」をネチネチと説明しきったのだが、今回は「原発をやめて自然エネルギーに変えるメリット」を洗脳まがいにプロパガンダする(褒めてる)。
洗脳、かつ、プロパガンダで間違いない。ただ、多分、ここで言われている事の方が、自分達の保身と既得権益を手放したくないが為に国の舵取りを誤っている政治家屋さんたちより正しいのだ。正しい事なら洗脳ANDプロパガンダでも悪くない。
困ったもんだ、既得権益。
映画の中で、自然エネルギーのデメリットに関する部分を殊更、小さく取り扱っているとは思うが、が、が、が、それにしてもメリットの方が大きいだろう。それは世界各国での自然エネルギーへの変換のサクセス・ストーリーが物語っている。仮に、これでもダメだというなら、何故ダメかを為政者側がちゃんと説明すべきだ。

ちなみに今でも続編が作られ続けている「仮面ライダー」は風力をエネルギーとする自然エネルギーヒーローである。もっともその風車を回転させる為に使っていたバイクはごくごく普通の化石燃料燃焼型のバイクであったが。


◆『I am Your Father』HTC渋谷3
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▲デビッド。
五つ星評価で【★★★デビッド・プラウズ伝】
『スター・ウォーズ』でダース・ベイダーを演じたものの(声は別人)、今ではルーカス・フィルムと疎遠になり、公式イベントにも大役なのに呼んでもらえないデビッド・プラウズの伝記映画。
気持ちいいのは撮影者が撮影対象に持っているリスペクトが伝わってくるからだろう。
それでいて、対象者を甘えさせてはいない。バランス感覚がいいのだろう。

映画は撮影対象とルーカス・フィルムのわだかまりを作ったと言われる事件の真相を暴く。もちろん、これたけが全ての原因ではないかもしれないが、この一例だけでも解明したのはとてもいい事だ。一事が万事で色眼鏡をかけられ、他の事も冤罪のように誤解を受けているかもしれない(その責任の全てが会社側にあるとは思わないが)。

デビッド・プラウズのボディービル仲間としてTVドラマ「超人ハルク」で変身後のハルクを演じていたルー・フェリグノが出ていたのには驚いた。


◆『Who Killed Idol?』テアトル新宿
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▲目が死んでる二人。
五つ星評価で【★★★可哀想な彼女たち、そして真相があまり明確にならない映画】
『Bis誕生の詩』の姉妹編映画。
アイドルグループの選抜合宿で新生Bisのメンバー選出が行われるまでが姉妹作品の内容。選ばれた後、落選した彼女たちに出された「ライバル・ユニット」への参加という御褒美と、その御褒美が大人の人間関係によって壊れてしまい、ユニット存続不可になるまでが今作。
アイドル映画としてとてもよい熱量を持っている。
女の子は可愛く撮れている。
「のび太」の仇名を持つ女の子は「すげーブス」という認識だったが、
ライブでは可愛く思えるようになってた。つまり、磨けてたのだ。
アイドルではないが、マネージャーの山下百恵の普通っぽい所がいい。

映画としてはいろいろ問題があって、
前作のオーディション、今作のユニット再構成みたいな事を延々とやっているのにも関わらず、女の子の顔や名前が最後まで一致しなかった。それは芸能物でありながら、各人の個性をアピールしたり、まとめたり、ダメ押ししたり、みたいな配慮が薄かったのではないか。
チラシでは解散の内幕が映画で全部明らかになるような勢いで書いてあるが、実際は藪の中でよう分からん。

①負けユニットSiSがライブで勝ちユニットBiSの楽曲を無断使用した事
②SiS統括責任者の過去の罪状についてBiS統括責任者が知らず仁義を欠いた。

この二点だと言われているが、芸能界と接点がないから①も②も大した事に思えない。単にSiSを解散させるためにダダをこねて「業界のしきたりがどうのこうの」「こんな奴に付いていっちゃダメだ」など無理強いしている風にしか見えない。その癖そんな事を言っているBiS側が人手が足りないからと解散させたSiSの統括責任者を雑用に使っている。斬るなら斬れよ。そこを斬らずにSiSだけ解散とか単に女の子たちに対して手の平を返したようにしか見えない。
BiS物はこれで3本目だが、どれをとっても過酷な目に会う女の子に対して、取り扱うスタッフに、それを強いるだけの強い覚悟を感じられない。そんな物ない。業界は女の子を騙して笑って生きていくのだ。そういうならまあ、そこに飛び込む女の子たちは不憫だが構造的にダメなのかもしれない。


◆『ザ・スライドショーがやって来る!』新宿ピカデリー4
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▲ロツクンロール・スライダーズ
五つ星評価で【★★★ネタより理屈なのはよくない】
みうらじゅんといとうせいこうの「ザ・スライドショー」の内幕暴露。
みうらじゅんやいとうせいこうサイドから見て、どういう理屈で、
どういう風にショーが作られているかを解説する。
成り立ちや成り行きを一度まとめておきたかったのかもしれないが、
それは日記に書けばいい事であって、
公に発表されても、それを他人が使える訳でもないし、どないすんねん。

個人的には単にネタをドッサリ積んでもらった方が面白かった。
ただ、もう全てのスライドショーを渡り歩き、
今までの全てのスライドは見てるから、ネタその物に興味はない、
という人だらけだったら、この構成でいいのかもしれない。


【銭】
『日本と再生』:ユーロスペース会員割引1200円。
『I am Your Father』:未体験ゾーンの映画たち2017前回入場割引1100円。
『Who Killed Idol?』:テアトル会員割引1300円。
『ザ・スライドショーがやって来る!』:番組特別料金1800円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
日本と再生 光と風のギガワット作戦@ぴあ映画生活
I AM YOUR FATHER/アイ・アム・ユア・ファーザー@ぴあ映画生活
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