ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『浮草の宿』を神保町シアターで観て、基本清純は合わんのだなふじき★

特集「女優は踊る 素敵な「ダンス」のある映画」から1プログラム。

五つ星評価で【★鈴木清純は『けんかえれじい』くらいだな、俺】
1958年のモノクロ映画。初見。鈴木清純演出による二谷英明初主演映画。

二谷英明は年取ってからの方が渋くていいかな。
初主演だからか、清純が芝居付けられないからか、何か下手。
悪役の安倍徹は目がギロン目の悪相だけど、
そんなに二谷英明と違わない気さえしてしまう。

昔の恋人の面影を求めて横浜に戻ってきた死んだと噂されている二谷英明、いやいや、恋人の事が気になるなら5年も外、うろついてるんじゃないよ。
そのお相手の恋人の山岡久乃(妹と二役)はここぞとばかりにタイプじゃない。

ほんま乗れへんかったなあ。


【銭】
神保町シアター一般入場料金各1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
浮草の宿@ぴあ映画生活
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『パークス』と『あにめたまご2017』をテアトル新宿で観て、どっちもごめんなさいふじき★★,★

同日鑑賞2本をまとめてレビュー。

◆『パークス』
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▲問題の三人。

五つ星評価で【★★そこに各人各様の真摯さを感じづらい】
橋本愛、永野芽郁、染谷将太というキャスト陣目当てで見に行った。
50年前の歌を復活させるというプロジェクトを発生させてしまった三人の男女とプロジェクトの顛末。
三人にはこのプロジェクトに対して三人各様のプレッシャーがあるが、そのプレッシャーを跳ね除けて歌を作る、作った歌を歌うという行動が納得できるように描かれていなかった。いや、描かれてはいたのかもしれないが私には納得できなかった。だから失敗したのか。商品として俎板の上に乗せるのを失敗した上で伝承として復活させて語り継ぐという結論なのか。ロックじゃないよフォークだよって。
彼等三人が50年前の曲をどう復活させようとしていたのかが、その成り行きが「その場の気分」に支配されすぎていて、どうにも同調できない。それは私が若者ではなく、50年前の人間に近いからだろう。若者は自由に模倣したり、破壊したりする。そこにあまり厳格なルールは存在しない。でも、その振舞いがあまりに適当であるなら、50年前の原曲を持ちだす意味その物がなくなってしまう。せめて、その原曲が訴えたかったメッセージやエッセンスを抽出する真摯さをもうちょっと丁寧に汲んでほしかった。そうは見えなかったから。

橋本愛は自然で強く、主役として映画を支配している。
ただ、そこで演じられる主役の彼女が単に主役である事に胡坐をかいて
物語の最初と最後で何も変わってないように見えるのはおかしくはないだろうか。
何だ、そういう呪いか?

まん丸い目の永野芽郁が可愛い。橋本愛に吹きかける一陣の風。
でも、彼女には人としての重さがない。
後半メキメキ人としての重さを獲得すると橋本愛や染谷将太と繋がらなくなってしまう。
繋がらない事が正なのか否なのか分からないうちに映画の幕が閉じてしまう。

染谷将太はいつもの「軽くて若くてモテないのに女好きで『んぐー』と呻いていそうで、真面目に見えない」典型的類型的な染谷将太演技の奴だ。俺、このいつもの染谷将太が嫌い。

三人はそれぞれにそれぞれを演じているが、この三人が揃った上で爆発的に生じるような化学反応はなかった。


◆『あにめたまご2017』
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▲俺が悪いのか映画が悪いのか。

五つ星評価で【★ほんまごめん。俺に体力が残ってなかった】
お上が主催している「若手アニメーター等人材育成事業」の成果発表。
役者がワークショップやって映画に出演するののアニメ版みたいな奴。
という事で、お金をかけてなかなかいい事をやっているのであるなあ、と思いつつ
そういう教育的側面はちゃんと作品にも反映されているのであろうが、
娯楽作品として見た場合、何だか平坦な感じで、
『パークス』を気を張って見ていた副作用が出たのか、全然持ちこたえられなかった。
申し訳ない。


【銭】
『パークス』:テアトル割引曜日(水曜日)に観たので1100円。
『あにめたまご2017』:番組固定料金1100円に水曜割引が付いて1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
PARKS パークス@ぴあ映画生活
あにめたまご2017@ぴあ映画生活

『人間の値打ち』『エル・クラン』『幸せなひとりぼっち』『手紙は憶えている』『エヴリバディ・ウォンツ・サム!!』をギンレイホールで観て、手堅くバタバタレビューふじき★★★,★★★★,★★★★,★★,★★

◆『人間の値打ち』
五つ星評価で【★★★群像劇としては面白すぎないけどなかなか良い】
一つの事件に関わる人間を主体を少しずつ変えて描写するスタイリッシュな群像劇。
だが、最初の男が実に価値のないクズで、もう最初からゲンナリ。
クズに引きずられるように徐々に不幸にベクトルが変わっていく一群。
善人も、悪人も、老いも、若いも、
実像以上に尊敬されている者もいれば、実像以上に軽蔑されている者もいる。
彼等は映画の中では断罪もされなければ、持ち上げもされない。
ただ、均等にその一連の出来事のどこかに加担している。
「まあ、あいつが一番のクズだろう」と観客が心の中で思う奴はいても、
それは映画内では結果に現われず明らかにされない。
一見「値打ち」という言葉から金銭ゲームにより、誰が一番「持つ者」であるかが
争われているようにも見えるが、最後、金銭の有無とは無関係に「さもしい者」は
最初からさもしいし、心根が優しい者は最初から優しい。
特に事件によって根打ちの上下変動は起きないのである。
金銭に関しても、小さな移り変わりはあっても階層を変える程の大きな変遷はない。

集団は親の層と子供の層に分かれる。
子供の層は等しく可能性を秘めているが、持つ者と持たざる者に分かれ、これからの生き方を決める上でとても不公平だ。

親の層は結果として、それぞれの社会的階層を維持しながら生きているが、
モラルはあったり、なかったりで、モラルの有無と貧富が関連性を持たない事が分かる。

正しく生きても、不誠実に生きても階層は変わらず、同じ辺りをウロウロしている。
つまり、金銭の有無に「値打ち」がある訳ではないという事か。
これは至極当然な常識的な結論すぎる気がする。

映画はラストに人間の価値を死後の保険金額として算出する。
単にそういう目安もあるとの皮肉なんだろうけど、
それを最後に持ってくる事で映画としての引っ掛かりと言うか、エグ味が出来たのだが、
作品としては不安定さを増し、失敗したんじゃないかと思う。

PS 『人間の千畝』(笑)


◆『エル・クラン』
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▲このオヤジさんのとても優れているが突き詰めると怪物という感じがとても面白い。

五つ星評価で【★★★★父ちゃんの瞬きしない目が強烈】
営利誘拐を生業とする家族の実話。
「実話」が効いてる。
政府の元・情報管理官であり、その情報ネットワークを使いながら、
家族の生活費として資産家の営利誘拐を着々とこなす父ちゃんのキャラクターが強烈。
一見、大人しそうだが、目が狂信者のそれである。
自分の正義を信じて一切疑う余地がない。
野に放たれて一家の長となったヒットラーのようである。
だが、「揺るがない」存在は、見世物として外から見ている分にはとても面白い。
家業に影響を受けながら、徐々に父親が沁み込んでいくような息子たちに同情する。
そして娘は美人姉妹でそれだけでグー。
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▲ローラっぽい空気の姉妹。

長男の婚約者は軽いブス(と言うか好みでない)なのは残念。

自分の父ちゃんがこういう断固としたタイプの狂人でなくて、本当に良かった。
日本でこれやるとしたら、若い時の仲代達矢さんとかが適役だと思う。

PS 「クラン」は「族」という意味。
 と言うのは『伝説巨神イデオン』の「バッフ・クラン」から学んだのだ。


◆『幸せなひとりぼっち』
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▲猫映画でもあるんだよな。猫が適度に不細工なのは良い。

五つ星評価で【★★★★身につまされる】

不器用爺さんのオーヴェ。
あんなんどう考えても俺すぎる。
俺すぎるオーヴェに涙を流さざるをえない。
若かりしオーヴェが社会的にはとても変なのだけど、
パッと見イケメンであるのは何か天の恩恵くさくていい。


PS 『幸せなひとりブッチャー』という映画も見てみたい。
 ルールを守らない奴らには地獄突きじゃ!


◆『手紙は憶えている』
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▲「わたしボケていますが足腰は健康です」
  対「わたしボケていませんが足腰は不自由です」
五つ星評価で【★★そんな事をしちゃいけないだろう】

ラストのどんでん返しは分からんでもないけれど、
でも、道義的にこういう事をさせたり、させられたり、
それを見せられたりするのはイヤだな。

オウム真理教の麻原彰晃が記憶を完全に失い、子供のような精神状態にあったとして、それでも被害者は彼等の復讐心の為だけに麻原彰晃を殺すべきか、という問いかけをこの映画は含んでいる。私個人はそれはイヤだとする派なのだけど、麻原彰晃は見た目がキツくて、とても記憶を失ってるように見えなかったりするものだから、「麻原彰晃ならOK」と我ながら結論を出してしまうかもしれない。人間って弱いのだ。

PS AI搭載の手紙だったりして。


◆『エヴリバディ・ウォンツ・サム!!』
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▲あーもー可愛いカップルだ、にゃろめ!

五つ星評価で【★★そういう青春も否定はしないが、自分にとってあまりにもリアルに乏しいので同調はしづらい】
アメリカン男子大学入学直前の三日間。バカな仲間と笑いながら女の子とハグ。人生の中でのイケイケドンドン無敵時期。
自分も大学生だった時期はあるが、あまりにもそこから見える風景が違うので、なんだかファンタジーでも見ているよう。
クレバーなのにちょっと尻軽そうに見える匙加減のヤンキーガールの撮影は最高。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。
『人間の値打ち』&『エル・クラン』で一番組。
『幸せなひとりぼっち』&『手紙は憶えている』で一番組。
『エヴリバディ・ウォンツ・サム!!』&『マダム・フローレンス』で一番組。
『マダム・フローレンス』は音痴歌をもう一回聞くのはまだ早すぎるとスルーした。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
人間の値打ち@ぴあ映画生活
エル・クラン@ぴあ映画生活
幸せなひとりぼっち@ぴあ映画生活
手紙は憶えている@ぴあ映画生活
エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に@ぴあ映画生活
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人間の値打ち@映画的・絵画的・音楽的
エル・クラン@ここなつ映画レビュー
手紙は憶えている@ここなつ映画レビュー

『グレート・ウォール』をトーホーシネマズ新宿6で『キングコング 髑髏島の巨神』を新宿ピカデリー2で観て、どっちもメインカルチャーから嫌われるから嫌いになれないふじき★★★,★★★★

メインカルチャーへの仇花2本をまとめてレビュー。

◆『グレート・ウォール』
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▲武侠キャバクラ的なコス。

五つ星評価で【★★★あの秘密を知らないで見てゲラゲラ】
ツイッターでけっこう評判がいいのであるが、ちょっと褒めづらさげでもある。
「こんな事しちゃって、このこのぉ~」みたいな、
出来の悪い子をよしよししてあげたい感覚が呟きに溢れてる映画。
この壮大な歴史巨編がどんなに面白くてもアカデミー賞の対象になったりする事はないだろう。そして、どんなに面白くてもラジー賞の大賞になったりする事はなくもないだろう。そんなもんに手を出してしまった映画スタッフのモノノフな心意気を買いたい。
主演はマッド・デイモン。
なんかユアン・マクレガーでも、マーク・ウォルバーグでもいい気がする。
ヒロインがジン・ティエン。友近を遺伝子改造して100倍くらい綺麗にした感じ。『キングコング 髑髏島の巨神』にも出ていた。そっち側は友近の10倍くらいかな。何かハリウッドの映画見学に来た可愛子ちゃんが急に穴が開いたアジア人娘役にホットドック100本で買収されて出演したみたいな感じだった。
そのジン・ティエンが万里の長城を守る将軍の一人で青いカラーの鎧を着用してる。
胸元がガッツリ寄せて上げてな鎧はかっこいいと言うよりコスプレ感満載だ。
ジン・ティエンも含めて、女兵士たちはみなけっこう美人でけっこうふくよか顔。
遺伝子は中国系だけど、中国人っぽさが薄い。
女戦士の鎧もであるが、他の将軍とその部下の戦士の鎧も光沢が強すぎて
必ずしもかっこ良くない。ここは減点対象。
なので、鎧を着用していない重鎮役のアンディ・ラウが贔屓目にもかっこよく映る。

まあ、でも、あのドババババと大量に現れる敵がよろしいわあ。
そして敵の醸し出すべべべべべ的な「音」もよかった。

一応、これで全部退治できてめでたしめでたしだけど、
次世代があったら一人将軍ドニー・イェンと力の限り戦う映画を作ってほしい。

アレと戦うのなら木星から最強の壁モノリスを呼びよせるのもアリではないか?


◆『キングコング 髑髏島の巨神』
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▲「いっちょめ、いっちょめ、わーお、いっちょめ、いっちょめ、わーお」

五つ星評価で【★★★★素晴らしい】
バリバリ超怪獣映画。
何が凄いって怪獣その物を予告編でことごとくその姿を見せているにも関わらず、
実際映画を見ると、そのビジュアル的なネタバレが全く鑑賞の妨げになってない事だ。

でかいよ。
戦うよ。
強いよ。
人を襲うよ。
いやあ、ワクワクする。

あと、島の刺青兄ちゃん達の刺青も独特で良かった。

コングと怪獣の対決シーンがちょっとクドクド長い。
そこで思ったのは、外国の怪獣映画には必殺技がないんだな。
つまり、スペシウム光線のように、これが来れば殲滅という
非人道的な対怪獣手段がない。だから、なまくら刀で斬りつけるように
最後まで気を抜かずに対処しなければならない。
この辺は文化の違いなんだろうなあ。

フリー・ラーソンはそんなに美人じゃないので、ああいう探検隊に加わるというのがリアリティーがある。


【銭】
『グレート・ウォール』:トーホーシネマズデーに観たので1100円。
『キングコング 髑髏島の巨神』:おそらくピカデリーの誕生月割引が誕生月以前に発動。よく分からないが割引で1100円で見た。何で発動したのかは劇場の人にも分からないらしく首をひねっていた。おいおい大丈夫かよ。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
グレートウォール@ぴあ映画生活
キングコング:髑髏島の巨神@ぴあ映画生活
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グレートウォール@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
グレートウォール@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
グレートウォール@徒然なるままに
グレートウォール@ペパーミントの魔術師
キングコング:髑髏島の巨神@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
キングコング:髑髏島の巨神@徒然なるままに
キングコング:髑髏島の巨神@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

マンガ『あさひなぐ 第二十二巻』こざき亜衣、ビッグコミックスを読書する男ふじき

新キャラ河丸摂がよいなあ。

常態のようでいて、ギリギリの綱渡りをしているような女の子の危うさに超ひかれる。

やす子コーチ側のエピソードは河丸摂と二本立てするのがはがゆく、今、今、語るんか
みたいにちょっとヤキモキさせられてしまう感じ。

『名探偵コナン から紅の恋歌』『ねこあつめの家』を109シネマズ木場でふんふんふむふむふじき★★★,★★★

同日鑑賞2本をまとめてレビュー。

◆『名探偵コナン から紅の恋歌』
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▲ピアスしてて巨乳だぜ!

五つ星評価で【★★★今回のゲストキャラが好き】
『ちはやふる』もどきコナン(笑)。
舞台が関西になって
西の高校生探偵・服部平次とコナンくんとのコンビネーションもよく、
カルタのお家騒動も、通常のコナン映画よりは動機がまだリアルに感じられ、
かなりちゃんと楽しめました。
つうか、男子高校生二人いてエロトークもなしかよ。
まあ、コナンくんがアレなんでナンパとかにはいけんだろうけど。

爆弾騒ぎが初めに一回、最後に一回あって
今回もしっかり都市破壊シーンが織り込まれてます。
劇場版コナン全てを通して、絶対、裏にゼネコンが謀略とか仕組んでると思う。
あと、これだけ毎回、高所からの脱出みたいなのが発生するのなら
コナンくんはタケコプターくらい用意すべきだろう。
まあ、タケコプターが阿笠博士に開発できないのなら、
ルパンがやるような折畳式のグライダーでもいいんじゃないの?
あのビルくらい壊すサッカーボールに比べれば余裕で開発可能でしょう。
 不動明 「俺なら、名探偵コナンを空から攻めるね」
『デビルマン対マジンガーZ』かよ。

関西まで少年探偵団、蘭、おっちゃんと、みんなでノコノコ移動してるのだけど
出番的には少年探偵団もおっちゃんもいらない。
蘭もラストのラブコメパートだけの存在だから関西に行かなくてもいい。
結局、子供のコナンくんを一人で関西に行かす訳にはいかない配慮なのだろうけど
そこは阿笠博士にどこでもドアを開発してもらって、、、、、
いや、何か「初めてのお使い」とか適当に理由考えて一人で行動させてもいいでしょ。
たった一人いつもコナンくんが個人行動をしてるのは異常だよ
(映画内では話がズンズン進んでくから気にならないけど)。

服部平次:西の高校生探偵。沖縄で在留米軍に孕まされた父なし子かと思うくらい
 肌が茶色いが、誰も突っ込まない所を見ると、オール・シーズンの日焼けらしい。
 シーズンで色が薄くなったり濃くなったりしないので、肝臓が悪いという方が
 リアルなのだろうけど、、、、、、えーと、いやまあ、何でもないです。
 喋り言葉が関西弁なのは劇に抑揚が付く感じで良い。
遠山和葉:平次の幼馴染。コナン・蘭(空手)と対照になるように平次・和葉(合気道)
 という構造になっている。平次と和葉は本人同士憎からず思っているが、
 マンガの中の幼馴染は告白できないという不文律通り、煮え切らない関係である。
 お前ら早くセフレにでも何でもなってしまえ。
 でも、胸、小さいし、アップになってもそんなに可愛くなかったりする。
 幼馴染というポジションを逆に使わないとこの子はダメだろう。
灰原哀:少年探偵団が全員、関西に行っているというのに
 一言の説明もなく、博士と二人で居残り組。
 高性能の皮肉屋SIRIみたいな役になり下がってしまった。
 サザエさん的な世界観の中で何年も新一に気づかない蘭より
 全てお見通しの世話女房・哀の方がベスト・カップリングだと思うのだけどなあ。
鈴木園子:鈴木財閥のお嬢様。この子に札束で頬を張られたい。
 今回は出番が少ないが、蘭同様、関西まで行っても特にする事がないし、
 ゼニだけ出して、病欠と言うのは実に正しい処置だったと思う。
 名探偵コナンの世界の中で一番ホストクラブにはまってしまいそうな女の子。
 3万円よこせって恐喝するなんて考えられず、店ごと買いきっちゃうだろうなあ。
大岡紅葉:服部平次(服部半蔵+銭形平次)、遠山(金四郎)、に続いて
 大岡(越前)という苗字ネーミングなのね。今回のゲストキャラ。
 高飛車で実力者で恋に積極的で巨乳。
 いいな、このキャラ。
 作画がちゃんと意識して巨乳に描いてるのが分かってニヤニヤしてしまった。
カルタ部部長:貧乏くさい眼鏡美女。
 それなりに大事な役の筈なのに、ある仕事が終わったらもうほとんど出てこない。
 そんな扱いはないだろ(笑)。キャラが多くてちょっと整理が効いてない感じ。
 整理は効いてないが、生理は来ているに、、、、、、いや、何でもない。

PS エンドテーマをX JAPANに歌わせて題名を
 『紅からの恋歌』にするコラボもありだな(ないない)。


◆『ねこあつめの家』
171832_3▲ろくろっ首っぽいくつなしおりさんの首筋。

五つ星評価で【★★★画面をぼーっと見て、猫が出てるだけで満足すればよかろうみたいな映画。自分は特に猫好きではないのだけど、日常の中にポカンと何もない時間があるのを追体験できるのは映画で行えるデトックスとして良いと思う】
猫を集めるだけのゲームをよく映画にしたなあ。
それでゲームの主旨と映画の主旨がずれてなかったりする(ゲームやらんけど)。

役上の伊藤淳史はけっこう鬱陶しいと思う。
コミュニケーション不足がちなのに服の柄がハデハデな奴って性格おかしそう。
これはスタイリストが間違えてるんじゃないかと思う。
小奇麗である事はもっとも大事だが、
できるだけ個性を主張せず都会なら、
街全体に埋没するような服を着せてやればよかったのに。

私は特に猫好きではないので
(それでもツイッターに流れてくるような画像は可愛いと思う)
猫の映像については「猫だなあ」くらいしか思わないのだが、
代わりに忽那汐里と木村多江が出てるシーンは
「忽那汐里だなあ」
「木村多江だなあ」とホッコリした。
猫同様、生まれたままの姿だったり、
忽那汐里と木村多江が頬摺り寄せあったりする絵もあれば
もっとよかったと思うが、その場合の『ねこあつめの家』の「ねこ」は
違う意味になってしまう。まあ、それでも、全然かまわんのだけど。

最初、『ねこあつめの家』という題名を聞いて、『悪魔のいけにえ』でレザーフェイスが人間の遺体を加工して、
色々な家具を作るのを猫でやるのかなと想像してしまった。

エンドロール後のシーンもてきとーでいーわー。


【銭】
109シネマ会員感謝の日(毎月19日)に見たので、メンバー割引で各1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
名探偵コナン から紅の恋歌(からくれないのらぶれたー)@ぴあ映画生活
ねこあつめの家@ぴあ映画生活

『結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章 第二章』をトーホーシネマズ日本橋2で観て、このテンプには弱いふじき★★★

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▲立ち姿が凛々しい。

五つ星評価で【★★★この展開にはいつもやられてしまう】
TVアニメ「結城友奈は勇者である」未鑑賞。一見さん(前劇場作は見てる)。

脱力ものの日常エピソードが長すぎるのにはちょっと閉口
(と言うのは同テイストの短編を事前に見せられてるからである)。
これが作劇上、必要なものである事は重々承知たが、それでも長い。

でも、あの終わり方は鮮烈だ。
次の物語をどう転がすかが非常に気になる。
あーもう、こんなん転がされてるのは重々承知なんやけどね。


【銭】
特別興行1500円均一。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
《『結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-』先行上映/第2章》@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
《『結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-』先行上映/第2章》@だらだら無気力ブログ
▼関連記事。
《『結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-』先行上映/第1章》@死屍累々映画日記

『君も出世ができる』と『ひばり・チエミの弥次喜多道中』を神保町シアターで観て、堂々たる狂人フランキーにオキャンすぎるひばりとチエミふじき★★★★,★★★

◆『君も出世ができる』
五つ星評価で【★★★★あー狂おしいくらいおもろい】
特集「女優は踊る 素敵な「ダンス」のある映画」から1プログラム。
1964年のカラー映画。多分、TVで一回くらい見てそう。

冒頭からフランキー堺が歌いまくり、踊りまくりで、
テンション高いったらありゃしない。ただ、それがイヤじゃない。
今、こういう高いテンションで歌ってイヤにならない俳優はいないんじゃないだろうか?
しかも、この映画のフランキー堺は出世の為なら、オベンチャラ、裏切り、自己中にやりたい放題。なのに最終的には憎めない。歌や踊りはともかく、キャラ的には今だったら大泉洋とかこういうの似あうかも。

フランキー堺の対極位置の、ぼんやり君に高島忠夫。なるほどな配役である。

女優陣はアメリカ帰りの女性上司に雪村いづみ、社長の愛人に浜美枝、フランキー堺と恋人未満な中尾ミエ。どれもそこそこで惚れるほどの可愛さを感じさせない。なんか勿体ない。

まあなんだ、それにしても歌と踊りがステキだ。
今はもう、こういうの作れないのだろう。
作ろうとして失敗したのが近作だと二本。

『舞子はレディ』『恋に唄えば♪』>。
前者はミュージカルという形式に乗っ取ってるだけで楽しくないし、
後者はもうはっきり覚えてないけど、やはり歌が自然じゃなかったのだと思う。

PS ウルトラマンのイデ隊員がモブの一員として歌って踊ってる。
 セリフがないのが知名度から考えると何か不思議。
 ちょうどウルトラマンが始まった頃の映画だから、
 これからメキメキ有名になっていくのかもしれないけど
 子供のTVと大人の映画ではジャンルが違うからイデ隊員は
 知名度を活かせなかったのかなあ?(あまり普通に見た記憶がない)


◆『ひばり・チエミの弥次喜多道中』
五つ星評価で【★★★時代劇に洋楽も合うなあ】
特集「女優は踊る 素敵な「ダンス」のある映画」から1プログラム。
1962年のカラー映画。初見。

おきゃんだなあ。
主役の二人がちゃんとキャラ立ってて
観客に凄いアピール度で、それをぶつけてくるのが新鮮。
美空ひばりは江戸時代なのに、時折、メガネっ子である。


【銭】
神保町シアター一般入場料金各1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
君も出世ができる@ぴあ映画生活
ひばり・チエミの弥次喜多道中@ぴあ映画生活

『クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ』をUCT4で観て、どないなもんかふじき★★★

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▲エンタメしてるなあ。

五つ星評価で【★★★ええのんか?】
今回は野原一家+宇宙人でロード・ムービー。
そしてまたテーマは「子供とか大人なのかよ」とも思ってしまう。
そもそも「クレヨンしんちゃん」というマンガが
子供らしからぬ子供を題材にしているのだから、
「親子関係」や「大人と子供」についてが主題になるのは不自然ではない。
でも、それしか作っていけない訳ではない筈だし、
ここのところは作品傾向が偏ってはいないだろうか?
(偏った目で見るから、そう思うのか?)

しんちゃんのギャグも今回は抑えめだし、冒険に行く人選もちょっと変だ。
どう、変なのかと言うと、しんちゃんのギャグは
しんちゃんが変な子供である事とそれを取り巻く一般人とのギャップによって起こる。
一番分かりやすいギャップの相手はヒロシとミサエの父母である。
通常、日常的な大人の位置にいるヒロシとミサエが外見だけながら
子供化(非常識化)してしまった事により、ギャップ笑いの幅が小さくなった。
その上、この父母とはぐれ、しんのすけはシリリと二人旅をする事になる。
彼は宇宙人という常識外の存在であり、加えて子供である。
つまり、大変しんちゃんのボケが効きづらい相手なのだ。

実はしんちゃんのギャグは相手が子供であっても春日部防衛隊相手だとちゃんと効く。
それは春日部防衛隊の4人は子供であるが、
一部の大人の常識を誇大化させたキャラだからだ。

風間くんのエリート主義による建前礼賛、
ネネちゃんのストレスによる冷静で冷酷な部分、
ボーちゃんの揺るがない哲学者のような泰然とした部分、
まさおくんのともかく負け犬な部分。
彼等は子供だが、カリカチュアされた大人属性を持つので、
しんのすけの言動にはちゃんと揺さぶられる。

父母や擬似大人の春日部防衛隊と接合点を持たず、
自分より非常識な宇宙人と二人旅をする事は殊更、
しんちゃんのギャグを低下させる。
それゆえに、しんちゃんは単純な「いい奴」になってしまう。

犬のシロはあまり活躍しないから今回は留守番でもよかった。
ヒマはあの年にして、女王様気質を持ってたりするのが面白いのだが、
介護者(通常はミサエかシンノスケ)がいないと自由度が落ちてしまう。
という事で、残念ながらヒマの出番も少なかった。
みんな均等に薄く出てて、等しく出番が少ない感じ。

逆にシリリがしんちゃん以上に非常識な言動をしてくれれば良いのだが、
このシリリがとても常識的で、不合理な親の言い付けも必ず守るという
実に面白味のない奴で、ずっと見てるのがつらいくらい魅力が乏しい。

終盤、野原一家とシリリの父親の対決で、更なるピンチに追い込まれる部分や、
それを跳ね除けて反撃する部分はスラップスティックな面白さに満ちいていて良い。
ただ、しんちゃんの世界だから成立するが、普通だったら
反撃のきっかけ等、説得力は薄いだろう。

ロードムービーの形式で次から次へと話か展開するので、
飽きる事なく普通に見れるのだが、果たしてこれでいいのだろうか?
という疑問は最後まで払拭できなかった。
それはシリリの父親が父親であると言う一点でシリリを制圧している。
暴力を振るわないDV状態で、これが物語が終わっても解消されないのだ。
野原一家に対するひどい仕打ちは解消されるものの、
シリリに対するケアはなされないで話が終わってしまうのである。
シリリに対するケアはラストシーンで行われないではないが、
それは彼と彼の父親との関係に対して必ずしも救いを与えるものではない。
私はシリリ自身が父親になった時、
同じような関係を築いてしまうのではないかと邪推してしまう。
彼と彼の父親は、今回の衝突に関して乗り越えていないし、
子供のシリリが父親になった時点で、
その子供を力のない者(=導いてやらないといけない者)としてしまう可能性は高い。
ただ、それは地球での代理父、野原ヒロシがじっくり、
父親と息子の関係は力の強弱ではないのだと再教育しているに違いない、
と考え直す事も出来るのだが、それは映画で語られていないので不安になってしまう。

何となく、そこまで考えるのは考えすぎだろうとは思うんですけどね。


【銭】
ユナイテッドシネマの有料入場ポイント2ポイントを使って1800円から800円割引の1000円で鑑賞。

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映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ@ぴあ映画生活

『北陸代理戦争』『沖縄10年戦争』をシネマヴェーラ渋谷で観て、ゲラゲラ堪能ふじき★★★★,★★★

特集上映「抗争と流血 東映実録路線の時代」の1プログラム。

◆『北陸代理戦争』
五つ星評価で【★★★★松方弘樹のエネルギッシュな壊れっぷりと3対1000でも戦い方だという暴れっぷりがたまらない】
抗争中の事件を無理やり映画化して、激化した抗争により主人公の組長が現実で射殺、実録路線映画を終焉に導いた曰く付きの映画という事だが、そんなん関係なしに自分が生き残る為にエネルギッシュに他のヤクザの死骸を食い散らかすような松方弘樹が強烈で無性にかっこいい。
利権が少ないから共食いしてでも生き残る。
親でもオジキでも筋が合わなければ牙を剥く。
中央から利権搾取の動きが来れば、地方の力を集めてでも抵抗する。
自分の筋さえ通れば、後は無勝手流で流れに掉さす
スマートさのかけらもなく、ただただ無法な力というのが今は逆に新鮮。

親(西村晃)とオジキ(ハナ肇)の出来が悪くて、
北陸の帝王・松方弘樹だけが突出しているのだが、
松方弘樹を葬るために中央からやってきたのが同じ狂犬の千葉真一、
この役回りは『京阪神殺しの軍団』の主人公・小林旭と同一人物なのだが、
やっぱ、この千葉真一の方が暴れると歯止めが効かなそうでいい。
小林旭は物事を脳で考えるが、千葉真一は脊髄反射で動く感じだから。
割と出番も少なく、実際にはそんなに暴れてないんだけど、
それだけ千葉真一のイメージ戦略が良かったという事だろう。
中央のトップが遠藤太津朗でこの辺は、単に偉いヤクザ役でつまらんけど、
№2に成田三樹夫がいるから、もうそれだけでこの組織は大丈夫。
成田三樹夫もそんなに出番、多くないんだけど出ると画面がピッとする。
あの顔は他にないからなあ。

野川由美子のチーママ感。でも、ラスト一人で去っていくシーンのかっこよさ。
この映画の中では西村晃やハナ肇より野川由美子の方が普通に男前だから。

西村晃やハナ肇もあんな演技なのにもう絶品。
西村晃が最初、雪に埋められた拷問にあって、解放されて風呂に入ると
刺青が背中に全然仕上がってなくて、チンケな感じなの最高。

しかし、こんな「俺の目の前の皿に盛られた料理を横取りする奴は許さない」
という倫理観を楯にして面白い映画になってるってのは凄いなあ。
気が狂ってる。狂っててよし。

おぼこい感じの野生っぽい高橋洋子も可愛い。


◆『沖縄10年戦争』
五つ星評価で【★★★俺の知ってる沖縄とウチナンチューはこんなんではないんだけどどないなんやろね】
沖縄ウチナンチュー通しの争いに、本土から海洋博の利権を食いにヤマトンチューが攻めてくる、その抗争。
沖縄側の主人公が三人。松方弘樹と佐藤充と千葉真一。
佐藤充と千葉真一は何となく南国っぽい。まあ、服がかな。
松方弘樹はいつものヤクザスーツにベシャリで本土のヤクザと一個も変わらない。
本土側は小池朝雄に今井健二に藤田まこと。
小池朝雄えげつなく骨までしゃぶりそう。
人相が悪すぎる今井健二、この顔と態度が本土が沖縄を見下すベーシックになってる。
藤田まことがヤクザ映画に出るなんて珍しいと思うのだけど、
これは佐藤充と親交が深いベビーフェイス・ヤクザなのだ。
うーん、ヤクザっぽくないのう。

そして野川由美子がまたしても松方弘樹の情婦。
座布団を配る山田隆夫と空に太陽がある限りなにしきのあきらがチンピラ。
栗田ひろみがとってもカタギな女の子で可愛い。

そういや、藤田まことと山田隆夫って「必殺仕事人」繋がりか。

具志堅さんとかダチョウ倶楽部の肥後さんとか、沖縄人のイメージはああなんで、
やっぱなんかみんな真剣過ぎるように見えてたまらない。
あんまりゆったり時間で抗争やってるとヤクザ映画にならなくなるのかもしれないけど。

ラストシーン、ショットガン片手に走り出す松方弘樹は「大都会」の大門みたいで。

加藤嘉は目をうるうるさせてました。


【銭】
シネマヴェーラの会員割引400円減の1100円。

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