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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『私をスキーに連れてって』をヒューマントラストシネマ渋谷1で観て、やはり原田知世よのう★★★

五つ星評価で【★★★バブルでビンビン。なんか遊びすぎてる奴等に親近感が湧かない】
「原田知世映画祭」という、とてもそそる企画にて、久しぶりに再見。多分3回目か4回目。
1987年、30年前の映画。
この後に撮った『彼女が水着にきがえたら』のキャラクターがソバージュかけて、それなりに世慣れたタイプなのに比べて、秘書で可愛子ちゃんでお嬢様で、ともかくずっとニコニコ笑ってるという、少年マンガに出てきそうなズブズブの美少女キャラクターである。ホイチョイの映画は、基本男の子の映画で(女性客がトレンドに乗っていっぱい見に行ったかもしれないが)女の子はみんな男にとってとても都合のいい存在として描かれている。原田知世はとてつもなく可愛くて、好きになったら命を賭けるくらい一途だし、相手の男が趣味のため(=仕事のため)、自分との恋愛時間を持てなくても耐えてしまう。超都合がいい。こんなの空から降ってくる美少女くらいリアルじゃないだろう。
この原田知世とセットになって身持ちの軽いビッチが付いてくる。本作では鳥越マリであり、次作では伊藤かずえ。軽くって安い身体。何となく原田知世みたいに絶対的に都合のいい可愛子ちゃんが手に入らないなら、四の五のうるさく言わない、こういうサセ子ちゃんも侍らせたいというゲスい欲望が見えるよう。というシニカルな目で見ると、この映画の中の女性は男子を甘やかす母親タイプか娼婦タイプなので、野郎が見る分には危険な事に居心地がいいのである。
特に原田貴和子と高橋ひとみのお姉ちゃんコンビが最強。昔、自分達を振った朴念仁男子を憎めず世話を焼いてしまう。男子から見たら,何て甘く切ないシチュエーション。グッと来るが、これは物語の上だからだろう。何となくリアルではそーゆーのとてもなさそう。モテた事ないから分からん。

しかし、三上博史と高橋ひとみって寺山修司の秘蔵っ子コンビじゃん。
もっとそういう映画にしてほしかった気もする(いや、ならんだろう)。

三上博史、布施博、沖田浩之、原田貴和子、高橋ひとみのグループの遊びっぷりが金をかけて責任は取らないみたいな感じで個人的にはとてもイヤ。どう考えても自分はコツコツ仕事してるだけの竹中直人タイプだったから(しかし、この遊び人メンツに好感が持てないのは、このメンツがあの悪辣な根岸吉太郎の『狂った果実』の大学生たちと被ってしまうからだろう)。

『彼女が水着にきがえたら』に比べて格段に良いのは
・ユーミンの曲がBGMとして凄く良い効果。
・アクシデントがあって、それを挽回する為のミッションがある。
・このラストに向けた緊迫したスキーシーンが実に映画っぽい。
この辺り、1本撮って「俺、もう映画関係者の助言とかなくても撮れるから」みたいな驕りを感じる。いや、本当はどうか知らんけど。


【銭】
映画祭特別価格で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
私をスキーに連れてって@ぴあ映画生活

PS 高橋ひとみのバニー姿最高。

『死人にシナチク』藤井青銅、アニメージュ文庫を読書する男ふじき(ネタバレあり)

ライブドアブログで2012年4月8日に書きかけていた原稿。
5年前はまだ小説とか読んでたらしい(今はもう全然)。

アニメファンジン界を舞台に繰り広げられる国際謀略。
作者がこれでもかと小説内に小ネタをばらまくさまが涙ぐましくも面白い。

これを手に取って読む事が出来る人もそういないだろうから、
明確なネタバレを一つしながらくだらない話をダベらせてもらうなら、
短編3編が収められてるうちの2編目『死人にシナチク』内で、
麻薬をアニメカラーに入れて密売するエピソードが出て来る。

この文庫本の発行元である徳間書店と経営母体を一緒にする
ジブリ主導でアニメ業界が従来の手塗りからPC彩色に
変わっていった事を考えると、本当にアニメカラーに麻薬が入れられる
密貿易があり、それに基づいた内部告発が小説に影響を与え、
最終的にアニメ業界がクリーンになったんだったりして。

小説が書かれた1987年にはまだアニメ下請けを人件費の安い
中国に発注するとかいったグローバリズムはなされてなかったに
違いない。もし、なされていたら、話の展開が中国のアニメーターは
薬漬けで重労働させられてるみたいな方向に進んだだろうから
(それって阿片戦争的でもある)。

今現在でも貧乏なアニメ業界なので、
麻薬密貿易が行われていた方がみんな幸せだったりして。

あさりよしとお氏のイラストがいい感じ。

『彼女が水着にきがえたら』をヒューマントラストシネマ渋谷1で観て、懐かしくってもうそれだけでいいや★★★


▲イラストの彼、誰だかは分からんが織田裕二ではないな(いや織田裕二だろうけど)。

五つ星評価で【★★★原田知世は好きだけどソバージュは似あわなくない?】
「原田知世映画祭」という、とてもそそる企画にて、久しぶりに再見。2回目か3回目かは覚えてないけど4回は見てないだろう。この映画を見る為に『ワンダーウーマン』の試写を蹴った。まあいい。あれは急がずとも見れるだろう。
1989年、28年前の映画。
ちなみに「時かけ」の6年後。基本的に知世様は年を取らんのだわ。

で、流石にOL感を出したかったのか、髪はソバージュにして、出勤時のスーツはバブルのイケイケっぽいスーツで今見ると痛い(しょーがないけど)。うん、ソバージュは似あってないよなあ。「水着にきがえたら」と言いながら、ダイビングの映画で、水中でアクアラング咥えるから知世様の綺麗な顔が遮られて見えないし。だが、その逆に映画タイトルの裏をかいて水着露出こそすくないけど全編ウェットスーツ姿が多く、知世様の「身体で勝負よ」みたいな意気込みがハラショー。うん、大きすぎない胸に品の良いヒップ。お尻が柔らかそう。まあでも、そういう身体の誘惑は置いといても普通に性格良さげで知世様が可愛い。OL同僚の伊藤かずえが汚れ役を一気に引き受けてるからとも言えるが。女優はあと田中美佐子が頼れる姉貴スタンスで出てた。

基本ラブコメ映画でお相手は織田裕二。
今では外交官なり損ねてCMで犬になってしまったが、この頃はまだまだ若いです。基本、演技は変わらず。
竹内力もまだ二の線で出てる。

みんな、海で、仲間と恋と冒険と、みたいな話なんだけど
映画としてのテンポがメチャクチャ悪い。
「海で遊ぶってこんなんやったら楽しいで」
という遊びがいっぱい入っているが、その映像が長くて
物語を間延びさせてしまっている。

おそらく凄い事をやっている水上チェイスも凄そうには見えず、
悪役として出てくる中国人が妙に魅力がない。
悪い奴とやってる追っかけっこが悪い意味でスラップスティックで、
バタバタしてるだけでドキドキも盛り上がりもしない。

でもまあ、知世の柔らかそうな尻を見れたからまあ、いいっぺ。


【銭】
映画祭特別価格で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
彼女が水着にきがえたら@ぴあ映画生活

『カーズ クロスロード』をヒューマントラストシネマ渋谷2で観て、染みるねえ★★★★


▲まあでもどっちかと言うとマックイーンの性格は嫌いだな。

五つ星評価で【★★★★相変わらずピクサーはスキがないのう】
シリーズ三作目だが二作目は見逃している。
うろ覚えだが一作目は町の兄ちゃんのマックイーンがレースで頭角表わすまで。三作目のスタートでは連勝チャンピオンになっていたから、二作目ではレースでチャンピオンの地位を確立するまでが描かれたのだろう(※)。そして三作目はャンピオンとして老いを感じ、若者の台頭で限界を感じ始める物語。
これ、何かに似てる。と思って思いだしたのがロッキー。
※ カーズの二作目は全然そんな傾向の話ではないらしい。
   ???宇宙に飛ばされて考える事をやめちゃうとか、
   もしかしたらそういう話か?
   いや、それはカーズ違いだ。

一作目で町から引き上げられ、二作目でチャンピオンになり、三作目で老いを実感しだす。
ロッキーの三作目は特訓により、若い時に持っていた「アイ・オブ・ザ・タイガー(虎の目)」を獲得し、再度、王者に返り咲く話だったが、本作はそこに着地点を求めない。本作はロッキーの三作目と『クリード』が合成された映画になっている。後半のテリングは思い切った事をやったものだ。これは自分が大人だから物語として納得がいくのだが、小学生低学年くらいだとマックイーンが何でああいう行動を取ったのかがピンと来ないのではなかろうか。
何にせよ四作目はロシアから来るドルフ・ラングレンみたいな車に注目だ。

メインキャラは主に三台。
マックイーン(主役):すっかり余裕が出来た中年っぽい車。
クルーズ(ヒロイン):新チームでマックイーンを担当する女子トレーナー。
ストーム(ヴィラン):圧倒的な高性能を有する敵役。

三作目では『ロッキー3』で敵役のミスターTがしたように超科学訓練をするかと思いきや、やはりロッキーのように森に籠って特訓なのだった。特訓する中で当初あったクルーズとの溝は埋まるのだが、生殖器を持っていない車同士なので(持ってないんだよね?)、恋愛とかSEXには発展しないのが安心できていいと思う。

わざわざ必要ないと言えば必要ないのだけど、個人的には全部終わった後のストームの苦痛に沈む顔を見たかった。


【銭】
テアトル会員割引で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
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カーズ/クロスロード@お楽しみはココからだ

マンガ『ベクターボール 第3~5巻』雷句誠、講談社コミックスを読書する男ふじき

なんつーか、これから話が大きくなると言うところで体裁も何も取らずに、ただ終わるという終わり方を選択したので驚いた。連載時に読んでて、最近マガジンに載らなくなったなあとは思っていたが、まさか終わっているとは思わなかった。伏線の回収も何もブツっと切れてるものなあ。マガジンさん、そういう切り方はいけないよお。

『ガメラ対ギャオス』『妖怪百物語』をフィルムセンター大ホールで観て、ゼネコンと地上げの映画なのだな

同日鑑賞同場所2本をまとめてレビュー。

◆『ガメラ対ギャオス』フィルムセンター大ホール
五つ星評価で【★★★良心的な怪獣映画】
昭和ガメラ3作目で何回か見てる。
緊張感の欠如からちょっと船漕いだ。

ギャオスの背中ってあんなスケートボード
背負っているようなデザインだったか。

ギャオス退治作戦が何回かに分けられて複数案実行されるのは
一本調子な東宝ゴジラと比べるとよく脚本が練られている。

主人公の本郷功次郎は建設会社の社員なので、
その作戦に対する建築案件をその場で作っていく。
そういう視点も珍しいと思う。


◆『妖怪百物語』フィルムセンター大ホール
五つ星評価で【★★★★土台の時代劇フォーマットがしっかりしているので見やすい】
これもTVで何回か見てるが通して見るのは初めてかもしれない。
ギャオス一転、こちらは建築物を普請する側が悪である。

長屋の立ち退きを強いる強欲な商人と寺社奉行が結託して
悪事を働くが、悪を働く者は正義の前に滅びる。
というベーシックなドラマ作りがなされている。
違うのは大団円にもつれ込む前の剣劇の代わりに
悪人を懲らしめる妖怪が跳梁跋扈する姿が映される事である。

正義の浪人に藤巻潤。余裕がありいつもニコニコしているさまは
強烈に斉藤工チックである。

ラストで出てくる唐傘の足の部分に色の段差がありちょっとニーソっぽい。
ぬらりひょんって頭以外は成金の人間と一緒だ。
怖いのはインパクト強い大首。
ただ、ラストの悪人の棺桶運びながらの百鬼夜行は
喋らず無言で執り行われる。
ここに異常な緊張感が生まれ、妖怪の仕立てが作りものっぽいと
分かった上でかなり怖い。

先代林家正蔵のちょっとモゴモゴ言ってる風でありながら、
ちゃんと伝わってくる落語がいいなあ。

平泉征が滑舌いい若者だ。


【銭】
どちらもフィルムセンターの一般入場料金520円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
大怪獣空中戦・ガメラ対ギャオス@ぴあ映画生活
妖怪百物語@ぴあ映画生活

『変態アニメーションナイト2017』をヒューマントラストシネマ渋谷1で、『銀魂(2回目)』を新宿ピカデリー6で観て、即死して復旧★,★★★

同日鑑賞2本をまとめてレビュー。
1本目があまりに満足感を感じさせてくれなかったんで2本目安牌な映画の2回目に逃げ込んだ状態。

◆『変態アニメーションナイト2017』ヒューマントラストシネマ渋谷1
五つ星評価で【★短編アニメで描く禅問答】
尖がるのはいいけど金を取るのならオチを付けてほしい。
「ナイト」というのに昼間に見てごめんなさい。
一本一本趣きは違うが、30年くらい前の学生時代によく見ていた、自主アニメーションの上映会で技巧に長けているか、特殊な性向に極端に片寄せしてる映画をそれぞれの上映会から1本だけセレクトしたのを単に羅列して上映したみたい。それぞれどこか凄いけどつまらない。最初のインパクト以上の感動が映画が終わるまでに与えられない。

チラシ・コピー「一生忘れられないくらいのインパクトを残す」

すまん。俺、明日には忘れてしまいそうだ。
『スペース・スタリオン』の「フォース(理力)」と「ホース(馬力)」をかけてるのと、
『愛・ボールシリーズ』のやっとこさ意味が分かる最後の数秒と
『ピーターと6人のアルファベット神様』の押しつけがましい音効果は
ちょっと褒めてもいい。
でも、次回があっても足は運ばないだろう。


◆『銀魂(2回目)』新宿ピカデリー6

▲橋本環奈のチョコチョコ走るアクションよかったな。

五つ星評価で【★★★安心のクオリティ】
上記『変態アニメーション』で痛めつけられて、当初続けて見に行こうと思っていた『山村浩二アニメーション』をこりゃ連鎖爆発したらたまらんと急遽キャンセルして、普通にストーリーのある映画に切り替えた。場内最後の一席最前列最左端。買ったら満席になった。

2回目の鑑賞で普通に面白かったんだけど、前回同様、後半ドラマが競り上がっていかないのが残念。ダラダラ長い妖刀紅桜の戦いの後に来る、銀時とヅラと高杉のアクションを交えながらの「どこが違っちゃったんだよ」という違いが痛みとして全然見えてこないのが問題。この違いが原作にはあるのかもしれないが、映画内には取り込まれてないので「なんか3人で違うって言ってるから、きっと違うんだろうね」という風にしか見えない。

逆に感心したのは必ずしもアクションが得意そうに見えないキャストに付けてる殺陣。一つのアクションを本当にやっている動作を綺麗に見せるのではなく、歌舞伎の見栄みたいなシーンをモンタージュで組み立てて、効果的な劇伴で盛り上げてアクション映像として成り立たせている。なかなかクレバーな撮影&演出だ。

最後、悪の三人が引き上げていくシーンで、菜々緒と佐藤二朗が実にいい、悔しそうな表情をしてて、前回の感想でディスったがそこはよかったので、ちょっと株をあげた。

エリザベスの中身は虹村形兆とアンジェロ。バリバリ危険な奴だ。


【銭】
『変態アニメーションナイト2017』:テアトル会員割引で1300円。
『銀魂(2回目)』:ピカデリーのポイント6ポイント使って無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
《変態(メタモルフォーゼ)アニメーションナイト2017》@ぴあ映画生活
銀魂@ぴあ映画生活
▼関連記事。
銀魂(1回目)@死屍累々映画日記第二章

トーホーシネマズ日本橋が新しく出来た時の事を今更言う。

ライブドアブログで2014年4月4日に書きかけていた原稿

新しく出来たシネコンに行ってきました。

場所は三越前、神田、新日本橋が最寄駅のコレド室町2にある。
三越前、新日本橋は駅が地下で繋がっているし、
今回は地下街直結だから慣れない人でも
駅とビルだけ覚えていれば便利かもしれない。
神田は10分くらい歩くけど、軽食店舗とかが多いので、
慣れている人にはこちらをお勧めする。
この辺りは仕事で通っていたことがあるから土地勘がある。
神田から歩いて進入。

ふむふむ。
外からは全くシネコンが入ってる事がわからない。
シネコンってそんなだからなあ。

混雑してる。
しゃあないな。

劇場に行くのにエスカレーター。
2Fにトーホーシネマスのモニュメントみたいなのがある。
なんじゃこりゃ。
2階に劇場があるかと思ったらなかったんで、3階まで上がる。
あった、あった。
なんだったんだ、あのモニュメント(今もあるのか記憶がない)。

新しくわざわざ作ったのにロビー構造がなんか間抜けな形になってるなあ。
発券機は奥で、売店やプログラム売り場とぶつかる。
劇場内に進む入場口は地震とか起こったら事故が起きてしまう狭さ。
狭くする事で無料入場客が出ないようにセキュリティを高めてるのかも
しれないけど、ちょっと不快な狭さだ。

劇場は基本でかいし、椅子も文句は付けられない。

トイレは場内の1Fと2Fにあって、
どう考えても1Fのトイレは需要に対して供給(トイレ個数)が
満たされない大きさでの設置だ(勿論、女子トイレは知らん)

2Fのトイレは良い。
なんか広さもそうだが、あまりに明るくて、トイレに閉じ込めて
掃除用具上から投げ入れるみたいなイジメとかが置きづらそうだ。
いやいや、そんなん汚いトイレでもやるなよ。

でも、明るくって綺麗なトイレは普通に気持ちいい。
だって、あたし、当たり前の常識人だもん💛

『世界は今日から君のもの』を渋谷シネパレス2で観て、感想はあっさりで★★★


▲ずっとキョトンと瞳孔開きっぱなしでまばたきしない風。

五つ星評価で【★★★麦ちゃん推し】
門脇麦ちゃん主演。
うん、よいよ。麦ちゃんのこの変な娘スタンスにはやられる。
かーいー。子供みたいである。
あまりに引っ込み思案でイライラもするが、
子供なんだからしょうがない。
もう、見ていて守ってやりたいオーラがビンビン出る。

後半、初めての成功と挫折の後の展開が雑い。
盗難事件の犯人に高い必然性がないし、
彼女が掴むオリジナルのタッチがいきなりすぎて、
今までの絵の延長が全く見られないのが胡散くさく見える
(いかにも誰かに頼んで用意してもらった風)。
マンガ模写から始まってるのだから、リアルを絵にするにしても
もっとマンガ絵調になってた方がスムーズに見れる。

『愛の渦』の同窓生の駒木根隆介くんは相変わらずSEXできない。
SEXできちゃったら、どう考えても話が空中分解しちゃうけど。

エンドロールで「音楽:川井憲次」を確認。幅広く仕事してるなあ。

最終的な結論としては麦ちゃんかーいーな、でいーです。


【銭】
渋谷シネパレス木曜メンズデー割引で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
世界は今日から君のもの@ぴあ映画生活

『となり町戦争』をヒューマントラストシネマ渋谷1で観て、原田知世が良い演技するんだよなあ★★★


▲ボリビアの麻薬ディーラーっぽい服だな江口洋介。

五つ星評価で【★★★原田知世が凄い。江口洋介が若い。岩松了は岩松了で瑛太も瑛太】
「原田知世映画祭」という、とてもそそる企画にて、見逃してた1本をキャッチ。
2006年、10年前の映画。
江口洋介がまだ長髪で、「よきサラリーマン上司」側ではなく「少し棘のある若者」側。別に演技メソッドとか変わってないだろうけど、長髪のサラリーマンという役柄であるだけで、役者としてとても青く感じる。きっとこれは岩松了がモジャモジャのアフロだったら同じように「否応なしに昔で若いんだ」と感じる感覚だろう。もう、この頃の江口洋介は今の江口洋介では再現できない。もしかしたらとても上手く再現できるかもしれないが、それでもそれはやはり「再現された物」なのだ。
岩松了は今とほとんど変わらない。今の初老よりは中年真っ盛りといったところか。得体が知れないのに普通で、狂っているのに人生の指南役という難役をマイペースで演じている。幾つも引き出しがあるというより役を自分に合わせてしまう。サイドにいる限り、岩松了って何でも収納できる抜群の引き出しだと思う。
瑛太も10年前だと若い。最近、ヒゲとか生やしてヤングだけど年長っぽさをアピールしてるが、ここでは生粋のヤング役。原田知世の弟役で、戦争制度には反対だが兵士に志願する若者を演じる。
そして、原田知世がいい。
戦争を事業として推進する町役場の公務員という役をコチコチに言葉で武装して演じている。武器や弾薬は携帯しないが、彼女自身が戦争の核であり、プレイヤーである。彼女は戦争に選ばれており、彼女の意思とは別に戦争から逃げられない。とても異常な役を生真面目に演じる原田知世がいい。日本のあちこちにいるだろうな、いただろうなと匂わせる役。

自分の知らないところで始まっている戦争、そして自分が知らないだけで着々と戦死者を生んでいる戦争というのは、10年前よりとても「今」であるように感じる。まさに今、「となり町」が「日本」にシフトして現実化している。とても怖い。
戦争と言う枠組みは、その枠にはめられたら、役所仕事のようにもう後は遂行するしかないスケジュールを立てられてしまう。反論や反抗も「既定」を乗り越える事は出来ずにただただ先に進められてしまう。最初から「立ち止まる」という選択肢が用意されていない。おそらく誰もがコントロールできずにただただ流されてしまう。戦争そのものが最大の「アンチモラル」なのだから、人はそれを「モラル」では矯正できないのだろう。「モラル」で矯正できるのなら、戦争は始まらないでいれる筈だ。だから、始まった戦争はもう止められないのではないか。この映画では為政者が落とし所を勘ぐりながら戦争を終結させていくが、実際の戦争では戦争を起こして、その戦争をコントロールしようとしている者が、戦争中に(戦争自身によるか否かは問わず)生きている保証はない。それこそが戦争が止められない理由なのではないか。

とても変な映画だし、演出的に大袈裟で「あそこはイヤだなあ」みたいに思う部分もあるのだが、それでもスリリングにとても面白かった。


【銭】
映画祭特別価格で1200円。
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となり町戦争@ぴあ映画生活
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