「夏のホラー秘宝まつり2017」から新作三本同日鑑賞をまとめてレビュー。
◆『血を吸う粘土』キネカ大森1五つ星評価で【★★★★味があるなあ】
ヤン・シュヴァンクマイエルの
『男のゲーム』の自由自在な人体破壊をきっちりホラーに戻して回収した傑作。美術スクールに通う学生たちの不協和音が一人また一人と犠牲者を拡大させていく。怪物の正体が粘土で、粘土だからできる人を襲うバリエーションの数々が面白い。津田寛治が楽しそうに仕事をしていていいなあ。何人かいる学生がみな美人さんなのはいいのだけど、それぞれのキャラが立っていず、どの人が殺されて、どの人が残っているというのが分かりづらい。ほんにホラーってのは難しい。怪物よいな。
◆『怪談新耳袋Gメン復活編』キネカ大森1五つ星評価で【★★★ホラー実況】
出演者の二人によるコメンタリ付き上映という特殊な上映でした。
4、5人のむさいおっちゃんたちが心霊スポットを巡り、真の霊体験に出会おうとする罰当たり企画。でもまあ、普通にちゃんと面白い。企画その物はマンガの『ソレミテ』に近い。でも、マンガの場合は何も起きなくても「起きない」という落ちで脚色が出来る。やはり映画はその点シビアだ。「何も起こらない」という事は、単に何も起こらないのだ。お金が許すのであれば、故障してる訳でもないのに何故か止まってしまう定点カメラを更に撮影する定点カメラ撮影用カメラを用意すればいいと思う。
コメンタリー付き上映は、ドキュメンタリーの上映は元から音がそんなに聞きやすい訳でもなく、聞き辛いなと思って見ていたものの、そのうちに馴れてしまった。人間の適応力って素晴らしい。
特に何をするという訳でもないのだけど、市松人形の「はちちゃん」可愛い。
◆『超怖い話2』キネカ大森1五つ星評価で【★★★四編からなるオムニバス】
音響デザインが命かけてるようで凄い。
あと、主演の女の子たちがみんな可愛いのにも命かけてるっぽい。
エイリアンが少女を犯しまくるという
『マウント・ナビ』というトラウマ映画を撮った千葉誠治監督の最新作だが、流石に人気アイドルグループで同じ事は出来なかった(まあ、そらそうだ)。いや、DVD特典でそういうのはどうだ!(どうだって、どうにもなる訳がない)
【銭】各作品テアトル水曜割引にて1100円で鑑賞。
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血を吸う粘土@ぴあ映画生活・
怪談新耳袋Gメン 復活編@ぴあ映画生活・
「超」怖い話2@ぴあ映画生活

▲このタイの水色がムチャクチャ青春カラー。
五つ星評価で【★★★前回、前編・後編を別々に見た時より評価をあげた。ただ明らかにそこはどうなのかなあという部分が払拭されてなかったので「好意的にバリバリお勧めしたい」的な四つ星にはしなかった。でもまあ、面白いというより興味深いコンテンツだよ】
二回目なので、前回見た時の情報が残っているので、前に見た時よりは迷わなかった。にしても、ようこんな複雑怪奇な話を映画にまとめた物だ。
基本、能力を見せる映画なのだが、能力が胡散臭い事で「ホントかよ」状態になってるのは前回も感じた。それは同じ映画見てるのだから、今回も変わらない。野村周平の「超記憶」と黒島結奈の「リセット」は個別には能力の自覚さえ難しい。玉城ティナの「消滅」は物を消すだけならありだが、概念や物理法則まで消せるのはなしだろう。これがありだったら「全身 時の流れ」と宣言して自分一人未来でも過去でもスキップできる。最強というより、能力の歯止めが利かなくなってしまう。恒松祐里の「記憶操作」は原作では分からないが映画ではもっぱら「能力封じ」にのみ使われる。それを「記憶操作」と呼ぶのはどうか? 加賀まりこの「未来予知」はいいとしても、その「未来予知」を成功させない為だけにあるような及川光博の隠された能力は全くどうにかしている。そういう能力を普通、思い描く事がないからだ。「音を飛ばす」「鍵を掛ける・解除する」「嘘を見抜く」は及第点。その逆に「写真に入る」は落第点。最初の一年の二人の能力も凄くロジック遊びのような概念的な能力なので、前回はここを1分くらいですり抜けられて全体、何がどうなっているのかの構造解析から落ちこぼれた。まあ、今回もあまり良く分かっていない。一番キッチリ説明すべきところが言葉だけで通りすぎてしまうからだ。
なのだが、これらの能力全てを「そういう事もあるかもしれないからしょうがない」と肯定すると、バトル物に転換して面白くなる。(野村周平+黒島結奈+健太郎)のチームが(玉城ティナ+恒松祐里)のチームを攻略する際のトリックとか実に良く出来てると思う。その逆に「写真に入る」事が前提となる能力の合成は「写真に入る」事で、その時の時間の設定がどうなるのか、写真の中の世界の物を外に持ちだせるかなど、説明されないまま勝手に進められてしまうのはちょっと困った。
追い付きません、頭が。
でもまあ、そんな能力者が能力を使いながら、これでもかと苦しんでいく様は青春の縮図のようでなかなか萌えなくもない状態でした。
そんな中、追い込まれて自分の限界を知る玉城ティナちゃんが良かった。
恒松祐里はちょっとうるさい(役が)。
黒島結菜は大人しくて意見も言えない小動物のようで、それでいて一番ストーカー気質が高そうにも見える。ヒロインであるのに信用できそうで実は一番信用できなそうな所もある、そんな風に見えたのは私だけだろうか?
平佑奈はその逆にハツキリとした明朗快活な口調が正しすぎて心が分からない。両方、化け物と言う事でいいのだろう。
この両極端から好かれる野村周平は御苦労様、という感じなのだが、この世界の女子は実の所、みんなおかしなのばっかなので誰に落ち着いても野村周平は幸せになりそうに見えない。おそらくBLに走った方がこの世界では野村周平は幸せになれるだろう。
【銭】キネカ大森の名画座でフィルムトラブルがあった時のごめんなさい券で見たので、今回は無料。
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サクラダリセット 前篇@ぴあ映画生活・
サクラダリセット 後篇@ぴあ映画生活▼関連記事。
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サクラダリセット 前篇(1回目)@死屍累々映画日記(旧コメ・TB)・
サクラダリセット 前篇(1回目)@死屍累々映画日記・第二章・
サクラダリセット 後篇(1回目)@死屍累々映画日記(旧コメ・TB)・
サクラダリセット 後篇(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
同劇場鑑賞2本をまとめてレビュー。
シネマート新宿1、割と好きよ。
◆『LUCK-KEY/ラッキー』シネマート新宿1
▲顔じゃない行動よって感じ。
五つ星評価で【★★★雑いけど嫌いじゃない】
あの超絶傑作
『鍵泥棒のメソッド』を原案とする韓国リメイク。
とりあえず、もうちょっと宣伝してもいいんじゃない。
最近の韓国映画は何でもかんでも
映画館の予告くらいしか宣伝してない気がする。
これなんて絶対、元があんなに面白いんだから
存在さえ知れば足を運ぶ人がいる筈。
で、「原作」ではなく「原案」としてるだけあって、
かなりバッサリ改変されてます。
広末涼子の女編集長という役柄はなくなり、
それが変化して女救急車隊員になり、
香川照之の役者修行部分が膨らんだ。
あんな繊細で全てに目が行き届いていた美麗な脚本は
大火力の中華鍋で一気に作ったようなドンブリ料理みたいになってしまった。
でもまあ、丼料理には丼料理の良さがある。
これはこれで敷居が低くなってそう悪くもない。
何より香川照之の役を引き継いでいるユ・ヘジンが良い。
香川照之も特徴のある顔立ちだが、ユ・ヘジンはそれ以上だ。
まあ、「伊藤雄之助を韓国人にしたような」で合ってると思う。
異相である。その異相のユ・ヘジンが自分探しをしながら
一つ一つ自分を取り戻していくさまが原典同様面白い。
不満なのが、ユ・ヘジンの役者部分が大きくなる事によって
事件の取り繕いが嘘くさくなった事と、
堺雅人側の役が縮んでしまった事だろう。
荒川良良に値する地獄のように怖い悪役もいなくなった。
普通のコメディーであるという。
ラストの「キューン」ってのはやってほしかったな。
あんなに内容変えたらやりようがないけど。
でもまあ皆さん、けなすなら見てからけなしてくださいね。ってくらい、とりあえずは見てほしい訳ですよ。◆『海底47m』シネマート新宿1
▲背景がまた目に良さげな青だこと。
五つ星評価で【★★★鮫がちょっとと思わなくもない】
ツイッターのTLでかなり評判がいいだけあって普通に面白い。
「鮫映画」だけど、敵は鮫だけではない状態。
海面下5メートル固定の鮫除けの檻が47メートルまで降下し、
救助して貰うためのミッションの立ち上がりと回収が上手い。
ちゃんとしてる。鮫が出ると言っても流石アサイラムじゃないだけある。
鮫が蛸と合体してたり、100メートルあったりしないだけある。
ただ、鮫があまりに都合のいいモブキャラっぽく、そろそろみたいな
タイミングで、あまりこれという芸もなく現れる。
「俺の存在だけで勝負だ!」みたいな潔さだ。
だけど、もうちょっと駆け引きみたいなのがあっても良かった。
鮫が二進数的に「0:来ない 1:来る」の二つしかないし、
基本、右から来るか、左から来るかしかない。
待機してるとか、二匹以上がかちあってとか、
もう少しバリエーションあっても良かったと思う。
それにしても47メートルなんて半端な数字を出すから
1メートル毎に赤穂浪士が救難サポートでもするのかと思ったよ。
主役の姉妹二人にあんまり感情移入できなかったので、
『彼女が水着にきがえたら』の時の原田知世をCG素材にして
リメイクとかしてくれないかな。
【銭】『LUCK-KEY/ラッキー』:テアトル会員割引で1300円。
『海底47m』:テアトル会員割引+曜日割引(火曜日)で1000円。
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LUCK-KEY/ラッキー@ぴあ映画生活・
海底47m@ぴあ映画生活▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
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LUCK-KEY/ラッキー@だらだら無気力ブログ・
海底47m@或る日の出来事・
海底47m@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評・
海底47m@だらだら無気力ブログ▼関連記事。
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鍵泥棒のメソッド@死屍累々映画日記第二章・海底47m@死屍累々映画日記・第二章
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海底47m 古代マヤの死の迷宮@死屍累々映画日記・第二章

▲左がカミーユ、右がフェラチもとい、フェリシー
これで欲情したら真性だというガチにヤバい感じのプロポーション。
五つ星評価で【★★見せ場が色々あって楽しめるのだが、主人公のメンタリティーが嫌い】
映画冒頭は孤児院から脱走しようとするフェリシーが屋根の上を歩いているシーン。
少し、話が進んで孤児院の年長さんらしいフェリシーが幼馴染のヴィクターと一緒に洗いものの準備をしてる。
この二つのシーンで「フェリシーうざいな」と思ってしまった。
持ち前の楽観主義から、計画性が低く見通しが甘い。
ルールを自分に都合よく変え、リスクに対する危機意識が低い。
それはまあ、「子供だから」なのだけど、脱走したくなるほど辛い生活を送ってきたのなら、もう少し大人の振舞いが身に付いていてもいい。なんか自分に甘くて物(皿)を大切にしない、イヤな娘である。
自分が子供である事に甘えている。
そして、ヴィクターもフェリシーも簡単に嘘を付く。
孤児院で生きる為にそうしなくてはならないとでも言わんばかりに。
いや、嘘はいかんよ。孤児院で育とうがどこで育とうが。
フェリシーは名前を偽って学園に入り込むし、
その為の身元引受人になるオデットから与えられた仕事もかなりぞんざいだ。
幼さにだけ甘えてあまりに誠意がないキャラクターではないか。
バレエを教えるメラントゥ(男)とオデット(女)も技術に性格が付いたキャラで、彼等は技術を求めようとする者には優しい。
それを考えると、敵役のル・オー夫人は自らはバレエ技術は持たずに、自分の娘にバレエ技術を覚えさせるのだが、映画は彼女に厳しい。そこまで人非人として描く事もあるまいという描き方である。彼女は自分の娘がただ、自分の計画した夢を実現できればと考えてるだけで、それが分不相応の夢だとは私は思わない。
映画内でもっとも魅力を感じたキャラは孤児院の舎監である。彼なりに人の幸せを考えて行動してるのだ。
フェリシーの一番の魅力は前向きに努力をする事である。
でも、映画の中で、努力をしてきたであろう人(オデットとカミーユ)への扱いがひどく、単に努力するだけでは成功しないと思わざるを得ない。99%の努力と1%の天分(神様から与えられる啓示)。そもそもその天分を貰えないと成功できないのなら、それは何よりも凶悪な呪いであると言えよう。
結論は面白いんだけど何かシコリが残る感じ【銭】東映の株主券を2800円で常設ダフ屋から購入。6枚券のうち東映配給作品以外なので2枚を使って鑑賞。
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フェリシーと夢のトウシューズ@ぴあ映画生活

▲左から萩原みのり、もたいまさこ、久保田紗友。
五つ星評価で【★★★★予告見が面白そうだったけど、実際見たらそれ以上だった。こういうギリギリに追い込まれた人たちが好きなんだよなあ、映画の中でなら】
同じクラスで互いを利用しあうような友達付き合いで一人を紛らわす「はづき」と、一見優等生だがメンタルがボロボロの「葵」が認知症の老婆の初恋を成就させようと反目しながら協力し合う。お互いがお互いの弱点を知り、それを抉りながら、決して抱きあうようなフレンドリーに落ちないのが「今」っぽい。「友達付き合い」はもう今では楽しい物ではなく、苦しい物なのだ。同じ友達グループの中でも常にマウンティングが行われ、いつ寝首を掻かれるか分からない。ここまで来たら一人で孤立している「葵」の方がいっそ清々しいのだが、彼女は彼女で病んでいる。もうみんなボロボロで目を離せない。これは極端な例だろうが、学校って本当はもう少し緩くて退屈な場所だろう。
「はづき」は萩原みのり。確か映画の
『昼顔』で厨房の№2をやってた子。ちょっと土人っぽい顔立ちで永作博美に似てると思う。
「葵」は久保田紗友。とっても委員長っぽい感じ。
学生側には「はづき」とマウンティングを争ってる感の岡本夏美がいる。この子は
『女流闘牌伝aki』の主役の子。美人だけど決して気を抜けない感じの女の子を好演してる。
老婆はもたいまさこ。認知症にしか見えない。手足の細さが演技以上に「老い」を感じさせる。
ゲスい日常から主役の二人が自分を見つめ直してちょっとだけ前進する映画。
これは好きな映画。【銭】ユーロスペース会員割引で1200円。
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ハローグッバイ@ぴあ映画生活
未レビュー邦画(比較的話題作4本)をできるだけ短評で。
ライブドアブログで寝かせてた記事だけど、
うわ、全部去年(2016)の映画じゃん。
◆『君の名は。』一ツ橋ホール◆『君の名は。』トーホーシネマズ日劇3
▲おめえらほんなこつ可愛らしか。
五つ星評価で【★★★★おっぱいだよ、諸君。】
試写会で見せてもらったのに感想も書かずにかなり経ってしまい、重点的に覚えてるのは以下の三点。
(1) 神木隆之介と上白石萌音の声優カミカミコンビがフレッシュでええのう。
いや、アフレコは別にカミカミじゃなくって達者なもんでした。
それは実写だとそんなにキャラじゃない感じの波風立てないタイプ女子を
演じていた長澤まさみもそうだけど。
新海監督の演技指導が上手いのかもしれん。 そこはよく知らない。
上白石萌音ちゃんかーいーのう。
神木隆之介くんも野郎だけどかーいーのう。
二人を同じ部屋にぶち込んで飼育したいなあ(いや、あかんやろ)。
(2) 朝起きて、乳。
これはやる。確実にやる。絶対毎回やる。
もう、あのシーン見て、この映画の全てがどうであろうと許すと決めた。
それほどまでに野郎って性的な存在なのだ。
(3) 現代東京の実景として
作られたばかりのバスタ新宿が背景として
採用されていたのにはちょっと感服した。
バスタ新宿開業2016年4月4日、本作公開2016年8月16日。
という事をしたためた後、面白かった記憶もありありなので、もう一回見た。
正月に見たのだから初見から8か月経ってる。そして、その感想を書くかと
8か月後に今、タイプインしてる。二回も8か月待たせるなんて、
そういう意味不明な魔力があるのか。
で、つまり二回目に見た時に感じた事。
(4) オッパイもそうだが、全体、設定エロいな。
瀧君があの世とこの世の挟間に行き、三つ葉と合う時に火山の裾野を
ぐるっと回る。これ、日本神話イザナギ、イザナミの「国産みの儀」の
暗喩だろう。つまりSEX。三つ葉が瀧君に会いに行って会えず、
最後、階段で瀧君から三つ葉に声掛けする所も、「国産みの儀」で
女性神イザナミから声を掛けて失敗した事に由来してたりして。
でもラストの二人が会う地名は代々木とか四ッ谷の坂なのである。
つまり地名に「ヨ」が付く「ヨモツサカ」。
「ヨモツサカ」はイザナギが死んだイザナミを迎えに行って逃げ帰る坂。
イザナミに相当する三つ葉は「死んだ女」という符号でピッタリだ。
じゃあ、瀧君と三つ葉は上手くいかないのか?
大丈夫じゃないだろうか?
ここから空前絶後、地獄のようなコジツケをする。
イザナギ(「誘う男」の意味)とイザナミ(「誘う女」の意味)は坂で出会った。
「イザナギ」は「イサナキ」に通じる(本当)。
誘い合う一組の男女(キ・ミ)。彼等の名前は失われている。
これが題名「キ・ミの名は。」の由来である(大嘘)。
二人は何故、名前を失ったのか。アジア圏には忌み名の風習がある。
生前の名前と死後の名前(本当の名前)を分ける風習だ。
つまり、二人がそれぞれの名前が分からなくなったのは、
それぞれが生前の者とも死後の者とも分からない
曖昧な状態になったからだ。三つ葉は死んだが生きている。
瀧くんも又、その三つ葉の中で生きていた時期があったから
瀧くんの一部が死んでしまった状態とも言える。
だから、お互いの名前が分かりあえない。
瀧くんの夢の中では三つ葉が死んでからは三つ葉の真の名前を
知らない故にもう、三つ葉に普通の方法ではたどり着けない。
だから「生とか死とか細かい事をゴチャゴチャ言うな」
という土地に行ったのだ。
だが、彼等が坂で再開した時には、
それぞれの名前が分かってない状態だ。
そして二人とも生きているのだから、生きた者同士、名前を
確認すればいい。生者と死者を分かつ坂ではあるが、
彼等はこの時点でただ単にそれぞれの名前を知らない
二人とも生きてる生者という福音を与えられているのである。
うおー、凄いコジツケ。これで大丈夫か?
(5) 入れ替わりが2016年なので最後の就活してるタキくんは2021年。
タキくんの目指す建設業は五輪の翌年だから建設需要は
冷え込んでる筈。だから内定が貰えないのはガチにリアル。
2020年に五輪ではなくアキラの大災害があるなら
二人には記憶がないがタキくんの命を救う為にもう一回入れ替わる
という設定だったりするのもありだったりして。
そして、今、思ったりツイッター見直したりした上でのバカメモ。
(6) 瀧くんがピエール瀧のアフレコだったらヒットしなかったよな。
(7) 続編は四つ葉ちゃんの恋物語でやれ。
(8) 君の名の隕石は実は三つ葉のスタンド。
(9) ツイッター会話
フォロワーSさん「『君の名は。』の脚本はよくできてると思いますよ」
俺「脚もとより胸もとが良かった。」
(10) 「隕石落下、下から見るか? 横から見るか?」
あー、なんかもう一回見たくなってきた。◆『聲の形』よみうりホール
▲青いねえ。
五つ星評価で【★★★★原作ファンなのだが、見切りが上手い】
これも試写で見せてもらったのに今まで感想も書かずにすんません。
原作全7巻は読んでて、これを映画にするのはいい根性しちょると思ってた。
出来上がったのを見てみると凄くちゃんと作られていて驚いた。
それでもかなりのダイジェストだ。
だから、映画観た人には原作に手を伸ばしてもらいたい。
絶対、そこでもう一回楽しめるから。
公開時期が
『君の名は。』と被さったため、
超アニメとして相乗効果をあげた面もあるが、
それ以上に興行食われた面もあったと思う。
真摯に映画化に取り組んだが、原作での重要要素を占める
有志友人が集まっての映画作りのエピソードを刈り込んだのには驚いた。
そんな事できるんだと思った。多少、歪になったが成り立たせていた。
その部分を残していたら、ちょっとビビるような尺になってしまったろうから
これは成功。
驚いたのは中学の先生とマリアの声。
ぞっとするほど脳内で思っていたのと同じ声だった。
みんなトコトンちゃんと原作に取り組んで映画にしてくれたんだなと思った。
主役の声を張った入野自由は流石本職という芸を見せた。
これタレント吹替えとかだったら作品が十中八九壊れていただろう。
ヒロインの声はありだけど可愛すぎるとも思う。
外れてるとは思わないが聞いた上での葛藤はあった。
もっとイレギュラーな声の出し方も考えられたのではないか。
彼女の声に関しては想像の域は越えなかった。
逆に多分、そこは越えてほしかったのだろう。
でも、これは褒めたい映画。◆『怒り』109シネマズ木場1
▲あおいちゃん、顔がゴツいからリアルに風俗嬢にいそうなんだよね(いないけど)。
五つ星評価で【★★★作品の中核に問題があるかもしれない】
広瀬すずが乱暴される映画と知ったら、
野次馬として見に行かない訳にはいかない。彼女はようやった。
そして、宮崎あおい、彼女が風俗やってるなら是非行きたい。それはそうだろ。
そして綾野剛のようにケツから犯されたくはない。それもそうだろ。
犯人探しが主眼の映画ではないのだが、
犯人が感じる「怒り」がどうにも感情として理解できず、
鑑賞後、宙ぶらりんな感じにさせられたのを覚えています。
人を信じても痛い目に会い、信じないでも痛い目に会う。
人を信じる事と、その結果には確固とした確実な因果関係はない。
それでも、出来れば人を信じたい。そういう映画と言う事でよいだろうか?
綾野剛の知り合いのトト姉ちゃん(高畑充希)が出番の少なさに反比例して美人すぎる。
ピエール瀧と三浦貴大が警察の上司部下役なのだが、
どっか他の映画でもこの組み合わせで上司部下やってそうな気がする。
ブッキーのあの役を奥さんのマイコさんはどんな気持ちで見たのか知りたい。
見応えはあったが、推しはしないな◆『四月は君の嘘』UCT6
▲石井杏奈って努力家だろうし、下積みも長いのだけど、何か凄く幸薄そうなんだよね。
五つ星評価で【★★広瀬すず繋がり】
広瀬すずだから見ておこうと思った。
見た直後のツイッター
主役四人の演技メソッドが噛み合わない不思議映画。ただ数少ない広瀬すずの演奏(勿論吹替である)はバリかっけー。石井杏奈がとてもいい演技なのに又、人目に触れない。Pはまた市川 RT 広瀬すずの評判が悪い方なう。けっこう眠いちなみに「広瀬すずの評判の悪い方」と書いてあるが、評判のいい方は同時期に公開していた
『怒り』。
演技メソッドのバラバラ具合としては石井杏奈は緻密な演技プランで一人だけ、登場人物の心情が物凄く深そう。
中川大志は凄く自然(少なくともそう見える)。
山崎賢人は単純に演技が下手。置かれてる感が強い。
広瀬すずは跳ねまわってる感じの演技の大きさ。これには意図や意味があるのだが、4人組の中での演技のメリハリとしてはそれはそれで悪目立ちしてるように感じる。
不思議な四人組でした(演技系統がそれぞれ別っぽくて)。
そう言えば「彼女には秘密があった」という「秘密」は「秘密」じゃないよな。
【銭】君の名は。(1回目):雑誌応募した試写が当選。
君の名は。(2回目):映画ファン感謝デーで1100円。
聲の形:雑誌応募した試写が当選。
怒り:109シネマズ、メンバーズデー(毎月19日)で1100円。
四月は君の嘘:ユナイテッド会員ポイント2回割で1000円。
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君の名は。@ぴあ映画生活・
映画「聲の形」@ぴあ映画生活・
怒り@ぴあ映画生活・
四月は君の嘘@ぴあ映画生活