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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『カルメン故郷に帰る』をフィルムセンター小ホールで観て、立ち位置に困る★★


▲国産初カラー映画だけど、画像はモノしかおいてなかった。デコちゃん。

五つ星評価で【★★鈍いからか、ああ、カラーだねとしか今回も思えなかった】
フィルムセンターの企画上映。映画の教室2017下
全五回で今回のお題は「色彩の探求」
二回目は「フジカラー」で、お題を満たす映画は1951年木下恵介の『カルメン故郷に帰る』。何回となく見る機会があったのに何回となく見逃し、今回が初見。

まあ、地味な色の中に刺し色されるヌードダンサー・カルメンらの着衣の派手な原色が際立つ。「カラー」を見せるための映画になっている。その「カラー」が表わすのは文明的だったり、都会的だったり、虚飾だったり、バカ騒ぎだったり、その反面の価値観として、笠智衆の校長先生と盲人の音楽教師が中心になる、墨絵のような品行方正かつ貧しくてもいたわりあっていく世界がある。この二つが対比され、カルメンのカラー側は楽しいながらも、正しくない物として描かれ、品行方正側は正しさを背景にカルメン達を糾弾、批判する。ここが息苦しい。正しい事はいい事だけど、正しい事で全てが塗りつぶされる世界は息が詰まってしょうがない。どちらも相立つように描きながらも、教条的な方々の方を贔屓してるようなのが、正しくない自分としてはちょっと居心地が悪かった。とは言うものの、カルメン達にもうちょっと「慎み」があれば良いのだけど、「慎み」がないのは、大部分の田舎の人の特徴なのだから、それをカルメン達だけに求めるのもおかしいだろう。


【銭】
フィルムセンター一般入場料金520円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
カルメン故郷に帰る@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
カルメン故郷に帰る@或る日の出来事
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