『アヤメくんののんびり肉食日誌』『DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団』をシネ・リーブル池袋2で、『アンダー・ハー・マウス』をシネマート新宿1で観て、ふにゃ、ズガン、ああん💛
- Date
- 2017/10/28/Sat 23:35
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
同日鑑賞3本をまとめてレビュー
◆『アヤメくんののんびり肉食日誌』シネ・リーブル池袋2

▲御両人(地味にフレディっぽいセーターだな)。
五つ星評価で【★★リアル人間として確立できず】
原作がマンガらしいのです。
おそらく原作のマンガの中ではそれぞれにこだわりがあるニッチ同士が小さな特殊な村世界の中で分かれたり、くっついたり、というのは、そんなに違和感がない話運びなのではないかと推測する。『ドラゴンボール』や『はじめの一歩』のような頁めくり速度が異常に早い主人公と過度に一体化するマンガを除けば、カルト枠のマンガは作者が語る内容を客観視して見る形式だから、登場人物が人間として満たない様な存在でもそれほど気にはならない。遠い世界の出来事を伝聞で聞いてる感覚と言ったらいいだろうか。
この伝聞状態をそのまま掘り下げずに人間が演じる実写ドラマにしてしまうと、ありえないメンタリティ同士のキャラが「変人」という設定だけで特殊な恋愛をする事になってしまう。
主人公の椿(足立梨花)は恋より化石。美人だが酒に弱い。こういう娘はアレじゃない。本人が望む望まないにかかわらず、早目に攻略されちゃうんじゃない。大学って専門分野のみで成り立ってる訳でもないし。そもそも「化石化石」とそれしか考えられない事にリアリティーがない。彼女が彼氏に求めるのは「骨格」。ニッチではあるがそういう人もいるであろう。でも、いきなり骨が好きと言いだすのは突然すぎるし、設定だからそうであるようにしか見えずに薄い。何故、どんな状態の、とかちゃんと語らせないと「ニッチ」にすら見えない。
彼女に近づいてくる高名な考古学者の息子のアヤメ(黒羽麻璃央)、こっちも何か変。自分が好きになった女子に対して「おっぱい触らせてもらっていいですか」といきなり聞かないだろう。しかも、この言葉の意味は深く説明される事もない。これもこういう人はいるかもしれないが、彼が何故そんな事を言ってしまったのか、そんな事を言うに至る心理プロセスについてもう少し説明してくれないと、全く彼がどんな人間か分からない。容姿が出川哲郎だったら単に変質者だろう。
なので、恋愛ドラマらしいものが展開されるのですが、男女どちらにも共感性が低いので、見ていて盛り上がりに欠ける。黒羽麻璃央くんは普通にイケメンだと思うし、足立梨花ちゃんのホワホワした顔立ちは好きなのだが。足立梨花ちゃん服もとてもオシャレで明るい服を着ているのだが、地道に埃っぽい所で行う作業にアレラの服はオシャレすぎるのではないか。骨の削り出しとか汚れるんじゃないのかな?
◆『DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団』シネ・リーブル池袋2

▲どう、無理やり実現したかはちょっと知りたいところ。
五つ星評価で【★★★退屈な部分と面白い部分が交互にあり】
低予算フラッシュアニメで有名な鷹の爪団と湯水のように金を使うDCの格差コラボ。
バゲッジ・スケールとか過去作の焼き直しも見られるが、今回は本気で資金格差がひどい筈だから、これを再採用したのは正しい。話運びはいつも通り。個々の小ネタは凄く面白いのだけど、フラッシュ・アニメの抑揚のなさで一時間越えるのは長さ的にキツい。
DCスーパーヒーローズは上手い絵を描く人に見られたがっている人が描いたみたいな絵。お金がないので絵はフレーム内を平行にただ動くみたいになっている。まともに動かせるスキルの人がいないのかもしれないが、もちっとちゃんと動かさんとアニメとして勿体ない。美男美女だが一昔前っぽいデザインだ。何故か、アクアマンだけ実写と全然イメージが違う。おそらく今回のが原型のアメコミ版に近いデザインなのだろう。
全体、なかだるんではしまうのだが、たまに物凄く考えさせられる程度の高いセリフがポンポン滑り込んでくるのは流石フロッグマン監督」。一筋縄ではいかない。
◆『アンダー・ハー・マウス』シネマート新宿1

▲かっけー姉ちゃんエリカ・リンダー。
五つ星評価で【★★エロい。】
冒頭レズ・セックスの吐息から始まる。
エロい。
主役ダラスを演じるエリカ・リンダーの少年を思わせるユニセックスな外観が凄い。ちゃんと胸や腰の括れなどあるにもかかわらず、少年っぽくも見えるって凄いデザインである。このエリカ・リンダーを引き立たせる普通の女子っぽい女子役にナタリー・クリル。「ザ・女の子」的。この二人の絡みがステキ。昔、高名な写真家のデビッド・ハミルトンが勢いに任せて作った『ビリティス』みたいだ。あれ、面白いんだろうか。ペニバンがこれでもかと市民権を得ているように描かれている最初の映画(だと思う)。
ベッド・シーン以外は、あるあるな差別構造描写で、これを面白いとは言い難い。なんでまあ、大層イビツな映画。
【銭】
『アヤメくんののんびり肉食日誌』:テアトル会員割引+曜日割引で1000円
『DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団』:テアトル会員割引+曜日割引で1000円
『アンダー・ハー・マウス』:新聞屋系の招待券をいただいて、それを使わせていただきました
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・アヤメくんののんびり肉食日誌@ぴあ映画生活
・DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団@ぴあ映画生活
・アンダー・ハー・マウス@ぴあ映画生活
◆『アヤメくんののんびり肉食日誌』シネ・リーブル池袋2

▲御両人(地味にフレディっぽいセーターだな)。
五つ星評価で【★★リアル人間として確立できず】
原作がマンガらしいのです。
おそらく原作のマンガの中ではそれぞれにこだわりがあるニッチ同士が小さな特殊な村世界の中で分かれたり、くっついたり、というのは、そんなに違和感がない話運びなのではないかと推測する。『ドラゴンボール』や『はじめの一歩』のような頁めくり速度が異常に早い主人公と過度に一体化するマンガを除けば、カルト枠のマンガは作者が語る内容を客観視して見る形式だから、登場人物が人間として満たない様な存在でもそれほど気にはならない。遠い世界の出来事を伝聞で聞いてる感覚と言ったらいいだろうか。
この伝聞状態をそのまま掘り下げずに人間が演じる実写ドラマにしてしまうと、ありえないメンタリティ同士のキャラが「変人」という設定だけで特殊な恋愛をする事になってしまう。
主人公の椿(足立梨花)は恋より化石。美人だが酒に弱い。こういう娘はアレじゃない。本人が望む望まないにかかわらず、早目に攻略されちゃうんじゃない。大学って専門分野のみで成り立ってる訳でもないし。そもそも「化石化石」とそれしか考えられない事にリアリティーがない。彼女が彼氏に求めるのは「骨格」。ニッチではあるがそういう人もいるであろう。でも、いきなり骨が好きと言いだすのは突然すぎるし、設定だからそうであるようにしか見えずに薄い。何故、どんな状態の、とかちゃんと語らせないと「ニッチ」にすら見えない。
彼女に近づいてくる高名な考古学者の息子のアヤメ(黒羽麻璃央)、こっちも何か変。自分が好きになった女子に対して「おっぱい触らせてもらっていいですか」といきなり聞かないだろう。しかも、この言葉の意味は深く説明される事もない。これもこういう人はいるかもしれないが、彼が何故そんな事を言ってしまったのか、そんな事を言うに至る心理プロセスについてもう少し説明してくれないと、全く彼がどんな人間か分からない。容姿が出川哲郎だったら単に変質者だろう。
なので、恋愛ドラマらしいものが展開されるのですが、男女どちらにも共感性が低いので、見ていて盛り上がりに欠ける。黒羽麻璃央くんは普通にイケメンだと思うし、足立梨花ちゃんのホワホワした顔立ちは好きなのだが。足立梨花ちゃん服もとてもオシャレで明るい服を着ているのだが、地道に埃っぽい所で行う作業にアレラの服はオシャレすぎるのではないか。骨の削り出しとか汚れるんじゃないのかな?
◆『DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団』シネ・リーブル池袋2

▲どう、無理やり実現したかはちょっと知りたいところ。
五つ星評価で【★★★退屈な部分と面白い部分が交互にあり】
低予算フラッシュアニメで有名な鷹の爪団と湯水のように金を使うDCの格差コラボ。
バゲッジ・スケールとか過去作の焼き直しも見られるが、今回は本気で資金格差がひどい筈だから、これを再採用したのは正しい。話運びはいつも通り。個々の小ネタは凄く面白いのだけど、フラッシュ・アニメの抑揚のなさで一時間越えるのは長さ的にキツい。
DCスーパーヒーローズは上手い絵を描く人に見られたがっている人が描いたみたいな絵。お金がないので絵はフレーム内を平行にただ動くみたいになっている。まともに動かせるスキルの人がいないのかもしれないが、もちっとちゃんと動かさんとアニメとして勿体ない。美男美女だが一昔前っぽいデザインだ。何故か、アクアマンだけ実写と全然イメージが違う。おそらく今回のが原型のアメコミ版に近いデザインなのだろう。
全体、なかだるんではしまうのだが、たまに物凄く考えさせられる程度の高いセリフがポンポン滑り込んでくるのは流石フロッグマン監督」。一筋縄ではいかない。
◆『アンダー・ハー・マウス』シネマート新宿1

▲かっけー姉ちゃんエリカ・リンダー。
五つ星評価で【★★エロい。】
冒頭レズ・セックスの吐息から始まる。
エロい。
主役ダラスを演じるエリカ・リンダーの少年を思わせるユニセックスな外観が凄い。ちゃんと胸や腰の括れなどあるにもかかわらず、少年っぽくも見えるって凄いデザインである。このエリカ・リンダーを引き立たせる普通の女子っぽい女子役にナタリー・クリル。「ザ・女の子」的。この二人の絡みがステキ。昔、高名な写真家のデビッド・ハミルトンが勢いに任せて作った『ビリティス』みたいだ。あれ、面白いんだろうか。ペニバンがこれでもかと市民権を得ているように描かれている最初の映画(だと思う)。
ベッド・シーン以外は、あるあるな差別構造描写で、これを面白いとは言い難い。なんでまあ、大層イビツな映画。
【銭】
『アヤメくんののんびり肉食日誌』:テアトル会員割引+曜日割引で1000円
『DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団』:テアトル会員割引+曜日割引で1000円
『アンダー・ハー・マウス』:新聞屋系の招待券をいただいて、それを使わせていただきました
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・アヤメくんののんびり肉食日誌@ぴあ映画生活
・DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団@ぴあ映画生活
・アンダー・ハー・マウス@ぴあ映画生活
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