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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『カタクリ家の幸福』『ザ・タイガース 華やかなる招待』を新文芸坐で観て、ゲロゲロあっさり。

新文芸坐が企画した沢田研二特集から二本立て。

◆『カタクリ家の幸福』
五つ星評価で【★★三池崇史攻めるなあ。いやこんな方向に攻めるなよ】
ともかく凄い作品である事は確かなのだが、逆に言えば凄いだけとも言える。開始一分で後悔させられたもの。うーん、世界のキヨシローをこんな風に使っていいのかあ?いいか。丹波哲郎なんて、この辺がかなり遺作に近い筈だが、まあ丹波哲郎はいいか。丹波哲郎が何に出ようが何をやろうが今更だよね。すげーかっこいい時期もあったんだが。
ジュリーに松坂慶子、丹波哲郎、西田尚美、武田真治
パッと見普通に見えるけど割と濃いメンツを揃えてる。
私、松坂慶子のいい意味でプライドがなくて何でもやるのは好き。
とは言え、やっぱり何もやらなくても丹波哲郎が一番面白い。

駐在役の森下能幸って、この間見た『ブレイブストーム』にも出てた。
17年も間が開いているのに外見が全く変わって見えない所が凄いな。

全く内容に触れてないのだが、こんな映画みんなが
手を出して思いっきりみんなで後悔すればいいのだ。
俺だけが後悔するなんてやだいやだい。
そんな映画。


◆『ザ・タイガース 華やかなる招待』
五つ星評価で【★★★思う所はあるけどライトでいんでね】
ザ・タイガースがミュージシャンを夢見る高校生。
「ビートルズまがい」の彼等が親や教師とぶつかりながら
成功を掴んでいく様をライトに描く。
あちこちにかかるタイガースのメロディーが映画を元気にしている。
コテコテのコメディーでもないのに努力した人や
一生懸命やってる人が報われる訳でもないのがちょっと気になる。

ヤングなタイガースと対比されるのは剥げかかった西村晃。
ちゃんと主義も主張も人情もある大人が子供(タイガース)に
振り回される姿はちょっと寂しい。

タイガースはジュリーと岸部一徳しか分からん。


【銭】
新文芸坐の会員割引300円減の1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
カタクリ家の幸福@ぴあ映画生活
ザ・タイガース 華やかなる招待@ぴあ映画生活
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『機動戦士ガンダム Twilight AXIS 赤き残影 + サンダーボルト BANDIT FLOWER』をトーホーシネマズ上野2で観て、あれれまあなんだ、みたいな。


▲「こう見えてバリバリ、やられキャラです」サンダーボルトから。

五つ星評価で【★★,★★★AXISの一見さん無視に星二つ。サンダーボルトの一見さん無視ではあるけど濃厚なイカレポンチ空気に星三つ】
『Twilight AXIS』は一見さんを無視して話が進んで行ってしまい、全く追い付かない。この世界ではガンダムに乗ってる野郎が主人公ではないらしいのだけど、それでも、よりによって随分メンヘラな奴を乗せたものだ。
主人公側の「人を殺せないからテスト・パイロット。でも誰よりも技術はある。」と言うのは又、随分、青くさく、それゆえにガンダムっぽい設定であるが、そうであるなら敵を圧倒する技術力や機知による出し抜きなどをもっと見せてくれないと、単なる大法螺吹きになってしまう。ベースの話が分からないので「だから何だ」という感じ。
『サンダーボルト』側も完全に一見さん無視であるのだが、これはこれなりに画面見てれば何も知らなくても楽しめような気がする(私が前回のイベント上映を見て一見さんではないので今一判然としないのだが)。まあ、のべつまく続いているモビルスーツ戦が面白いっす。主人公がジオン、連邦に分かれて二人いるのだが、ガンダムに乗ってるのは性格がメンヘラな方である。この二人の主人公の戦線はそれぞれ異なり、今回は交わらない。
連邦ガンダム側、氷土の上での対ゴック・ズゴック戦。ズゴックはガンダムの性能の良さを見せつけるために担ぎ出されたやられキャラ感バリバリだが、ゴックは凶暴な野猿みたいでその活躍はなかなか良い。
ジオン側、アッガイを使った情報奪取作戦。アッガイ手足短くて熊さん軍団みたいで可愛い。にしてもそんなに装備が厚くない機体でも重装備っぽく見える。弾薬量が『ガンダム・オリジン』の一年戦争時代とは比較にならないほど潤沢である。あんな無駄遣いして勿体ない。ともかくこの戦争で軍事企業がバカみたいに儲けている事は間違いない。
信教の為に為に命を投げ捨てる新興宗教団体みたいなのが出てきて、更に世界観が病みを深めていく。戦争なのにとても綺麗な感じがするガンダム世界に対して、戦争ってそんな綺麗事ばかりじゃないっしょと物申したのが「サンダーボルト」という認識なので、病んでれば病んでるほど「ああ、サンダーボルトだなあ」と感じてしまう。ガンダムの世界で死を恐れずに敵艦内部にお札を貼りに来る狂人がいるというのは又、強烈に病んでいるなあ。うん、よしよし。


【銭】
額面1800円の前売券を常設ダフ屋で1650円で見つけてGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
機動戦士ガンダム Twilight AXIS 赤き残影@ぴあ映画生活
機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER@ぴあ映画生活

『ジグソウ:ソウ・レガシー』『マイティ・ソー バトルロイヤル』『ご注文はうさぎですか??』『はいからさんが通る 前編』『ラストレシピ』『女神の見えざる手』『ブレイブストーム』『猿の惑星 聖戦記』

東宝シネマズメンバーサービス週間(2017年11月11日~17日)鑑賞8本をまとめてレビュー

◆『ジグソウ:ソウ・レガシー』トーホーシネマズ日本橋6

▲ローガンっぽい。

五つ星評価で【★★ごくごく単純に殺人マシーンとかは好き】
上手い事、観客をだまくらかして、最終的には「ああ、そこがそうなんね(期せずして親父ギャグになった)」と納得させられる作りにはなってるが、まあ、それはジグソウのおっちゃんが偉大だった事の反証でしかない。事件側と捜査側が交互に描かれている作りなのだが、最終的に全部見終わって思い返すと捜査側の話のウェイトの小ささにビックリしてしまう。星が二つなのはそのバランスの悪さが好きじゃないから。


◆『マイティ・ソー バトルロイヤル』トーホーシネマズ日劇3

▲「孫の手よ」

五つ星評価で【★★★★単純におもろいやん】
ジェフ・ゴールドブラム演じるグランドマスターの闘技場しかないような世界がとてもバカでよい。これ日本って国が両国国技館とスラムしかないみたいな設定だからちょっと痺れる。グランドマスターに大奥の首切り女官みたいなのと変なチョンマゲ付けたモデル美女しか部下らしい部下がいないのも何か凄くバカっぽくて好き。そんな中、何で目覚めたのか思いだせない死の女神ヘラとソー&ロキが壮大な兄弟ゲンカをする。アスガルドは国じゃない。本質が民である本身のアスガルドが兄弟ゲンカで故郷を追われてしまうのはちょっとどうなの。まあ、もともとロキが国の統治の大事な一翼を担うような位置にいる事自体で、アスガルドの住民は国ってそんなにしっかりした物ではないという認識を持っているのかもしれないけど。
シーンとして燃えたのはデストとトロイの活躍。あのクズが活躍の場を浚うのはいいなあ。
あとデビッド・バナー博士のベチャも好き。やるとは思ったけど。
ハルク髪が短くなって、より頭が悪そうな外観になったと思う。
ソー髪が短くない方がソーらしいのだが、話の流れであーならしょうがないか。あんな事されたら雷神ソー怒りで世界を滅ぼす電撃とか出すんでないの? ムジョルニアなーむー。この映画の中で復活しないとは思わなかった。
ヴァルキリーは同じ意味なら「ワルキューレ」という名前の方がしっくり来るんだけど、それ言ったら「ソー」だって「トール」だろうし。「ロキ」は「ロキ」のままだな。
邦題の「バトルロイヤル」も絶妙のチンケ感があって妙に作品に馴染んでていいと思う。「ラグナロワ」でもいいんだけど、個人的には「バトルロイヤル」の方が好き。


◆『ご注文はうさぎですか??』トーホーシネマズ上野3

▲ぷにぷにっぽい。

五つ星評価で【★★一見さんじゃきよう分からん】
女の子だらけのゆる~いマンガの映画化。
こういうのは撲滅されんな。仲良しが未来永劫継続されるこの世界観が、現実の虐めに会わないようにコミュニティを作るような現実と正逆であるが、おそらくこの作品は女の子の逃げ場所としてのアニメではなく、男の子(おっさん)のファンタジーの逃げ場所だから現実と噛みあわさる部分が全くなくていいのだろう。
俺もおっさんだけど、客もみんなおっさんなのが「可愛い」に耽溺しようとする様はちょっとキモい。男性と女性で言うなら、女性の方がずっと合理的な生き物だから、こんな程度のあやふやなアニメにはお金を払わないのだろう。


◆『はいからさんが通る 前編』トーホーシネマズ上野8

▲もう少し原作寄りの絵にしてほしかったな。

五つ星評価で【★★★ダイジェスト感高し】
割りかし丁寧な仕事で原作のストーリーを漏らさぬよう微細繊細に取り組んでいる。だが、いかんせん原作が長くて、一つ一つのエピソードをゆっくり回遊できない為、ダイジェスト感が強く出てしまった。原作やTVアニメにあった(実写劇場版にはなかった)ゆったりした話の中での「遊び」を割愛せずには作りえなかった長さが残念。まあ、でも、次も見たいよ。


◆『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』トーホーシネマズ日本橋2

▲「大日本帝国食菜全席」最後のメニューは「娘の活け造り」です。

五つ星評価で【★★★なかなかいい話だけど、〆がダラダラ長い】
二宮くんが主役になってるが、彼はストーリーテラー狂言回し的な役で話の実態は西島秀俊が請け負う。この過去パートの料理人と軍との諍いが実に「そんな事あるだろうな」というリアリティーに満ちている。理想的であろうとする西島秀俊と料理は道具でしかない(美食で笑顔を見せない)竹野内豊の対比がなかなか良い。本来、竹野内豊的にぶれてもおかしくない西島秀俊を形作る良心が宮崎あおいであって、、、、まあ、宮崎あおいに演じてもらえるならそれだけで大丈夫という安定感がある。ラスト、話の全貌が見えてからが何故かチンタラ長い。
まあ、しかし、食い物が満漢全席のように縁遠いので、これ見てもそんなに強い食欲は沸かないというのが逆の意味で面白い所かもしれない。かと言って綾野剛の作るチャーハンがその対をなしているにもかかわらず、そんなに上手そうに見えないのも不思議。単に俺が鈍いのか。しまった。露見した。


◆『女神の見えざる手』トーホーシネマズシャンテ1

▲インテリ猿と売女みたいな組み合わせ。

五つ星評価で【★★★★単純におもろい】
凄く定石的な作りなのだけど、それでもこのひっくり返す快感は楽しい。
しかし、あの、違法でも何でも提示した者が勝ちというやり方は、闘争の方法としては正しいが、それやるなら誰でもどうでも勝てそうなのだから映画自体を否定しているようでもある。
男娼を金で買う主人公が出てきて、観客がそれを認めてしまえるってのは凄い進歩だな。その進歩がいい進歩かどうかは別にして。

◆『ブレイブストーム』トーホーシネマズ上野5

▲映画内よりかっけー(それじゃあかんやろ)。

五つ星評価で【★★★★真面目にオマージュしてる者を笑うべからず】
『シルバー仮面』『レッドバロン』という昭和特撮リビルド映画。
『シルバー仮面』をベースに巨大ロボットのレッドバロンが借りられて作られている。
低予算はバレバレだが、思った以上にちゃんと作られている。
そう、こういう絵になったSF大バトルみたいなのが見たかったのだ。

チグリス星人、キルギス星人の造形は昔の方が好き。
シルバー仮面も出だし土方スーツみたいでやけにかっこ悪い。
キルギス星人の最後の憎まれ口はセブンっぽい皮肉でよかった。
あと、短いセリフでSF状況とかをちゃんと説明してて違和感ないのは上手い。

壇蜜さんステキです。


◆『猿の惑星 聖戦記』トーホーシネマズ日劇1

▲かーいーやんけ。

五つ星評価で【★★★★ごくごく普通に大したもんです】
猿のリーダー、シーザーが個人的な理由でする旅が、実に人間的。
一作目二作目のような公的な理由での戦いではなく、私的な怨恨なのである。
つまり、猿はここで人間に追い付いたのだ。
それに対応するように人間側でも事件が起こる。
退化が始まり出す。そして、その退化を退けるために行っていた
「大佐」の処置が、最後の最後、大佐自身の身体で判明してしまう皮肉。

猿は最後、大佐に囚われていた仲間を開放し、約束の土地へと戻る。
人語と手話を操る猿シーザー、人語を喋らず手話で意思の疎通を図る猿、人語で喋り手話は分からない猿、人語も手話も分からないが、発声器官をやられたためか手話を少しずつ覚え出そうとする人間というメンツによる。この言葉を巡る対立軸がバベルの塔を崩壊させた神々が操作した罰のようで面白い。但し、最後には四者に諍いはない。

「そして、猿の惑星になる。」

と言うのが最初のポスター図案のコピーなのだが、
少女ノヴァの介入により、人が猿の一種族のような形で群れに溶け込めるなら、旧『猿の惑星』とは似て非なる未来が待っているのかもしれない。「ノヴァ」は「新星」の意味だが、単に「新しい」という意味も持つ。未来の鍵は「ノヴァ」にあるのかもしれない。もう、かーいーし、ほんま

「ドンキー(驢馬)」と仇名される人間の下で下働きをするゴリラが、最後の最後で高所から低所にいる人間に物を投げおろして初の抵抗をする。彼のその姿はあたかも「ドンキーコング」のようであった。分かりづらいわい。


【銭】
キャンペーン期間中に付き全て一興行1100円。いや、『ご注文はうさぎですか??』だけ1300円均一料金で割引対象外だった。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ジグソウ:ソウ・レガシー@ぴあ映画生活
マイティ・ソー バトルロイヤル@ぴあ映画生活
ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~@ぴあ映画生活
劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~@ぴあ映画生活
ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~@ぴあ映画生活
女神の見えざる手@ぴあ映画生活
BRAVE STORM ブレイブストーム@ぴあ映画生活
猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)@ぴあ映画生活
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ジグソウ:ソウ・レガシー@だらだら無気力ブログ
ジグソウ:ソウ・レガシー@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
マイティ・ソー バトルロイヤル@タケヤと愉快な仲間達
マイティ・ソー バトルロイヤル@徒然なるままに
マイティ・ソー バトルロイヤル@SGA屋物語紹介所
マイティ・ソー バトルロイヤル@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
女神の見えざる手@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
BRAVE STORM ブレイブストーム@だらだら無気力ブログ
猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)@映画のブログ
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2016年着服記録

お金を拾ったら、都度ツイッターで呟いてる。

2015年は1104円だった。
2016年は 823円、前年比マイナス281円。

01/21     1円
01/23     1円
02/20     1円
03/04    50円
03/24    10円
03/31    100円
05/07    100円
05/11     5円
05/23     1円
05/24    50円(自販機釣銭忘れ)
06/22     1円
07/30    40円(自販機釣銭忘れ)
09/05    10円(自販機釣銭忘れ)
09/14    50円
10/02    20円(自販機釣銭忘れ)
10/23    10円(自販機釣銭忘れ)
11/11     1円
11/22     1円
12/02    50円
12/13     1円
12/18    200円
12/24    20円(自販機釣銭忘れ)
12/29    100円(自販機釣銭忘れ)

計     823円

2015年は35回拾ってたから12回拾えなかったことになる。
そら、トータルも減るよなあ。
にしても、いつも1月に出す記事なのに
ズボラだから11月になってしまった。
うかうかしてると2017年も終わってしまうぜ。

『楊貴妃』をフィルムセンター小ホールで観て、チャイナ大奥大悲劇で泣けみたいな映画なのね★★

五つ星評価で【★★楊貴妃に感情移入でけへん】
フィルムセンターの企画上映。映画の教室2017下
全五回で今回のお題は「色彩の探求」
四回目は「イーストマンカラー②」で、お題を満たす映画は1955年溝口健二の『楊貴妃』。申し訳ないけど、中華圏のお家騒動みたいな話にどうにも乗れず。

溝口の『楊貴妃』は初見。
ここんとこチョコチョコ見だしたが、元々、溝口は『雨月物語』くらいしか見てなかった。これは溝口初のカラー映画で、発色を逆に抑え,落ち着いた色調。

京マチ子演じる楊貴妃が本人はいい人なのに、皇帝のお手付き用として大奥に献上され、彼女を取りたてた周りの者の素行の悪さに足を引っ張られ最後まで不運に扱われる。ちなみに皇帝は「ミスター色男金と力はなかりけり」森雅之。なんかこの人はいつも自分の人生思い通りに行かない役だらけな気がする。あと、山村聰が京マチ子側の癌みたいな役どころ。ああそうか『雨月物語』『羅生門』の二人なのか。

香港・日本合作だが、題材が中国というだけでスタッフ・キャストに香港の影がパッと見で見えない。出資と配給だけなんだろうか? 「楊貴妃」なんて世界三大珍味もとい世界三大美人くらいという情報しか知らない。細かいエピソードすら知らないのでツイッターに「チャイナ大奥大悲劇」と書いたけど、やはりあまり親身になれない中国の話はどうも身が入らんなあ、という感じ。


【銭】
フィルムセンター一般入場料金520円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
楊貴妃@ぴあ映画生活

『映画キラキラ プリキュア・アラモード』『ユリゴコロ』『リンキング・ラブ』『ブレードランナー2049』

プリキュアとユリゴコロは東映株券繋がり。
ユリゴコロ・リンキン・ブレランは同日鑑賞繋がり。

『映画キラキラ プリキュア・アラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』新宿バルト9-5題名省略しないとマジ長いな。

▲全員集合。

五つ星評価で【★★★つまらなくない。いや、どちらかと言うと面白いんだけど一般社会人に対する訴求力は低い】
パティシエをモチーフにしたプリキュア戦隊、プリキュア・アラモードの劇場用映画。TV5人集まるくらいまでは見ていたけど、劇場用を見たら6人目がいるではないか。戦力の随時再投入とか本当に戦隊シリーズみたいやな。で、今回はその6人目シエルの過去エピソード。
シエルの師匠ジャン=ピエール・ジルベルスタインがスウィーツへの愛情を逆手に取られ、敵として立ちはだかる。ジルベルスタインは味への追及は果てしないが美的センスが今一で、グロい外見のスウィーツを作ってて中央から認められない異端のパティシエだ。えーと、お前、長髪はまだ許すが、動き回って調理をするのなら結わえるか、コック帽に髪の毛全部入れろよ。で、その師匠が「究極のスウィーツ」のうたい文句に騙されてせっせと怪物に餌をやってる状態。頼みの綱のプリキュアは動物の姿に変身させられ勝手が異なり有利に戦闘を進められない。で、この動物プリキュアがマヌケかつ、そこからの回避がまんがチックで楽しい。
最終的には勿論ハッピーエンドで終わるが、尺も短いし、普通に面白い。
敵の本陣は売れずに死んだパティシエの幽霊(ネタバレだけどかまわんだろ)。なので、有名パティシエの味覚をおかしなものにしたり、巨大なケーキに街を襲わせたり、街をお菓子に変えてしまったりする。
芋虫みたいに動くエクレアがきもい。
マドレーヌみたいになったエッフェル塔が可愛い。しかし、あの巨大建造物がマドレーヌになって軟体化した足を使って歩こうとすると大怪獣みたいで特撮側の視点でちょっと萌える物がある。


『ユリゴコロ』丸の内TOEI①

▲ナチュラル異常者吉高由里子と破壊神・佐津川愛美

五つ星評価で【★★★中心人物三人の演技はとても好感が持てる】
何でも原作は語り口その物にトリックが仕掛けられているのでそのまま映画化できない内容の話らしい。原作未読なのでその辺は意識せずに楽しく(というのも違うか/「他の死苦」と漢字変換されたがこれも違うよな)見た。どの辺がどうなのか。木村多江辺りの事なのか? ノートとか原作になかったら凄いけど、それはなさそうだな。

松坂桃李×吉高由里子×松山ケンイチ でこの三人がみんないい。
みんなそれぞれが嵌りそうな絶妙な役をキャスティングされている。
松坂桃李って謎に悩んで絶叫しそうだし、
吉高由里子って先天的に人と違ってて
映画じゃなくても率先して人を殺しそうだし、
松山ケンイチの地味な善人は鉄板。
松ケンはオーラがない役ほど光る。
そのオーラのない松ケンに優しさで蹂躙される吉高由里子、
あのパジャマの胸元を開けると吉高由里子の嫌悪するひっつき虫が
体内からあふれ出し、世界を嫌悪感で埋めていくビジュアルには痺れた。

あと、一人で映画が壊れてもいいぐらいのギリギリの演技をする佐津川愛美にも痺れた。このブレーキが壊れた演技でこの映画に嵌れなくなってしまった観客だっているに違いない。しかし、考えようによっては佐津川愛美主演の『ユリゴコロ』も面白いかもしれないと思いつつ、映画は天然で変な感じが溢れる吉高由里子で正解だったろう。佐津川愛美は舞台で『ユリゴコロ』の主役を演じたら似あいそう。映画が拾ってしまう細かい機微とかがあえて無視され、席の近い遠いに関わらず彼女の強くて大きな演技は劇場中に伝わりそう。囁き声でおかしい吉高由里子と拡声器でおかしい佐津川愛美みたいな違いである。佐津川愛美が囁き声でおかしさを表現できない訳ではないが吉高由里子より精度は落ちる。逆に吉高由里子が拡声器を使うように異常を歌いあげるのは虚構の構築が大きすぎてバラエティー感が出てしまうと思う。天然の巫女と演技する巫女みたいだなあ。それって『ガラスの仮面』の北島マヤと姫川亜弓みたいである。

メインビジュアルのコピー
人殺しの私を、愛してくれる人がいた。

より、劇中の独白で予告にも取り上げられた
あなたの優しさには容赦がありませんでした。
の方がいいコピーだと思う。

PS ユリゴコロと
 ヨリドコロと
 ヨシタカユリコは
 ちょっとずつ似て非なる。


『リンキング・ラブ』丸の内TOEI②

▲左が石橋杏奈。右が田野優花。

五つ星評価で【★★ガチャガチャうるさいがAKBをコピーして歌って踊るパートは意外に大健闘】
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』した過去で、親の恋愛を成就させるために30年早いAKBを仕掛ける羽目になる話。冒頭から自分に甘いカス女に我儘放題やらせてしまうので、若い女だけ撮ってればそれでいいのか金子修介成長しないな金子修介とか思ってしまう。予算がない映画の場合、役者の地力がないと、もう火を見るよりも明らかに映画の質が落ちていくので、多くの登場人物がドワっと出てきてしまう前半は本当にキツい。西村雅彦、大倉孝二、中尾明慶の逐次導入で徐々に映画の体を成していく。女の子の登場人物が多い中、チョイ役でしか出ない架空のアイドル「ココ・リボーン」の人選がそこまで手が回らなかったという感じで可愛くないのが本当に可愛そうな感じだ。確かにあそこにいい女の子を集めてしまうとAKBもどきがスカスカになってしまうのだけど。
映画の売りであるバブル時代の女子がAKBをコピーして踊るパート。これがやりたかったんだろうなと素直に分かる。ここが実によく撮れてる。AKBの曲とダンスの良さ(美しさ)が再認識できる。ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワンのフォーメーションの美しさ。実際は中心人物が二人抜けてしまうとダメなくらい緻密じゃないといけないのではないかと思わなくもないが、そこは映画だし、観客側も目が肥えてないからいいだろ(じゃ書くなよ俺)。

西村雅彦(「まさ彦」と改名してるらしい/お前なんか「雅彦」で充分だ)も大倉孝二もいつも通りだし、本当筋書きを進めるためだけの大した役じゃないんだけど、出てきた時の映画の安定感が半端ない。中尾明慶は前半後半でメリハリがある役だが、普段見ない顔である前半が面白かった。加藤諒が凄いのは顔だけだという事。うん、顔だけだった。

石橋杏奈かーいー。
名前は知らんけどモデルの子と、アッシー使う子と、内気なでかい子はおいしい役。
内気にくっ付いてる容貌がちょっと劣る子もグループにいると秘かに人気が出そう。
田野優花(主役)うっとうしい。AKB在籍の彼女がAKBのシステムを
バブル時代に構築していく事自体がメタ・ギャグなのかもしれないが、
それは知らんし、そんなに深くAKBを知ってる訳でもないので、
私には彼女はあんまりピンと来なかった。あのゴツくて濃い顔は好みじゃない。

PS 淋菌ぐーLOVE?


『ブレードランナー2049』丸の内ピカデリー1

▲男性性器の先端に関する手術の広告的なゴズリング。

五つ星評価で【★★物凄い良い絵と話を撮って貰ってるとは思うのだが、ペースが退屈ペースで長い】
ともかく前作に引き続いた絵や世界観が撮られていて、それが破綻していないところが凄い。
でも押し寄せる鬱展開とテンポの悪さにちょっとグロッキー。
ゴズリングが打ちのめされるだけの役で御苦労様。ゴズリングナイナイ岡村系の顔なんだよなあ。そう思うと目のクリクリしてる所も何かイヤ。
AI彼女いいなあ。あの三位一体セックス、あれだけ成人枠で一本映画作ってほしい。

ウォレス社が何を考えてるのかがよう分かりませんでした。偉そうだな、という事だけ。

何となくちょっと『ダ・ヴィンチ・コード』っぽいと言えば、ぽいか。

チラシにあるコピー
人間とレプリカントを分けるものとは何か? 本当の人間らしさとは何なのか? この、永遠かつ壮大なテーマに挑んだ一流のスタッフ&キャストたち! 映画史に残るラストシーンに、その答がある」。

一作目のラストで、人間とレプリカントは野生種か工場規格であるかだけで、何ら変わらない(勿論、ブレードランナーであるデッカードはこの二種を選別できるがその事に大きな意味はない)という結末だったと思うのだが。分けたいのならレプリカントは腕が4本とかにしてしまえばいいのだと思う。それが出来ない文化文明でもなさげだし。

PS ラストシーンでデッカードはユリゴコロを取り戻し、
 Kはユリゴコロを失ったと考えるなら、ブレードランナーはイヤミス。


【銭】
『映画キラキラ プリキュア・アラモード』:2800円で常設ダフ屋から購入した東映の株主券(6枚券)のうち東映配給作品として1枚を使って鑑賞。
『ユリゴコロ』:2800円で常設ダフ屋から購入した東映の株主券(6枚券)のうち東映配給作品として1枚を使って鑑賞。
『リンキング・ラブ』:額面1400円の前売券を常設ダフ屋で980円で購入して鑑賞。
『ブレードランナー2049』:松竹の前回有料鑑賞クーポンを使用して1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!@ぴあ映画生活
ユリゴコロ@ぴあ映画生活
リンキング・ラブ@ぴあ映画生活
ブレードランナー 2049@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
ユリゴコロ@映画的・絵画的・音楽的
ユリゴコロ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ブレードランナー2049@或る日の出来事
ブレードランナー2049@タケヤと愉快な仲間達
ブレードランナー2049@SGA屋物語紹介所
ブレードランナー2049@ノルウェー暮らし・イン・原宿
ブレードランナー2049@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
ブレードランナー2049@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

ネタ

『拝一刀 “乳母車”が見えたら、終わり。』というのを思い付きました。

『愛しのノラ』をユーロスペース1で観て、悪くはなし、ただ強烈ではなし★★★


▲左から妻と猫と主人公。

五つ星評価で【★★★猫映画なのに】
ツイッターでの観た直後の感想。

久しぶりに貸し切った。うんまあ猫が可愛くて短くて良いよ。情感は伝わってくる。

平日16:55の回とは言え、公開一週間目の映画館で貸切はまずかろう。
猫は2匹出てくる。黒い奴がクロ、白い奴がシロ、まんまだ。
この二匹がちゃんと名演しつつ、主人公の脚本家とその妻も
演じている二人の情感が伝わってくる。特に大きくも小さくもない日常を
仕事と猫に照準を合わせて描く。こういうライトな映画はあってもいい。
まあ、でも、もう少しお客が入ってもいいんでない?


【銭】
ユーロスペース火曜サービスデー1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
愛しのノラ~幸せのめぐり逢い~@ぴあ映画生活

『米軍が最も恐れた男 その名はカメジロー』をユーロスペース2で、『虹をわたって』『ザ・タイガース 世界はボクらを待っている』を神保町シアターで観て、よしよし、うん、うん。

同日鑑賞5本から3本まとめてレビュー

◆『米軍が最も恐れた男 その名はカメジロー』ユーロスペース2

▲刑務所から釈放される活き活きカメジロー。

五つ星評価で【★★★★ぐいぐい来る。分かりやすい。沖縄が何を怒ってるのかが分かる】
沖縄が怒っている事が太平洋戦争の終戦処理からずっと続いている事がよく分かった。
そして日本本土が沖縄の犠牲の元で繁栄を築いた事も。
一度難癖を付けるとどんな土地に行ってもヨタ者のように難癖付けまくる米軍のやり方もよく分かる。あの国は本当に国内に対する政治と国外に対する政治が二枚舌(ダブル・スタンダード)なのだ。自分達が権力を握っていて、その権力に逆らえない弱い者には断固とした圧政を強いる。そこに民主主義はない。それはおそらく今でも変わっていない。キチガイ国家なのである。
そんなアメリカの暴政に一人で断固反対を貫いた男。マルコムXタイプと言うよりはキング牧師タイプ。非暴力を貫くがその舌鋒は強力。正しい事を信念を貫き折れ曲がらない男の姿は見ていてとても気持ちいい。


◆『虹をわたって』神保町シアター

▲まーりちゃあーん。

五つ星評価で【★★★天地真理を見てるだけで幸せになれる】
天地真理映画である。
うわあ可愛いなあ。今はいないタイプ。
ジュリー、岸部シロー、萩原健一なんかがすっと絡んでいく。
『時間ですよ』で絡むマチャアキは出てこない。
なべおさみの役名が「マフィア」。実際はそんな大層な役ではなく、
ヤクザの三下にもなれないチンピラ役。
なべおさみは口の回る調子のいいチビというイメージで
そこそこ需要があったっぽい。
しかし、天地真理ただ歩いてるだけで可愛いな。
ある意味PVみたいな映画。


◆『ザ・タイガース 世界はボクらを待っている』神保町シアター
五つ星評価で【★★★グループサウンズでSFだ】
ザ・タイガースはザ・タイガース役。
マリッジ・ブルーの銀河のお姫様が怪音波(タイガースの曲)で地球に不時着。お姫様の部下は女官と運転手。運転手天本英世はヘラクレスという凄い名前を充てられて、白い全身タイツに銀のペイズリーという凄い格好で恥ずかしげもなく演じている。流石役者。そしてお姫様がマリッジ・ブルーになる婚約者役は先代圓楽。貼り付いた笑顔が信用おけないぞ。
このお姫様とジユリーが何となく恋仲っぽくなるが、ジュリーは地球に留まり、お姫様は母星に帰る。うん、落ちてない。これも『虹をわたって』同様、ザ・タイガースが出ずっぱりで、いきなり歌のシーンがあるアイドル・ムービー。これにもなべおさみが出てる。


【銭】
『米軍が最も恐れた男 その名はカメジロー』:ユーロスペース会員割引価格1200円。
『虹をわたって』:神保町シアター一般入場料金1200円。
『ザ・タイガース 世界はボクらを待っている』:神保町シアター平日マチネー割引料金1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー@ぴあ映画生活
虹をわたって@ぴあ映画生活
ザ・タイガース 世界はボクらを待っている@ぴあ映画生活

『8年越しの花嫁』をニツショーホールで試写で観て、役者の地力だろうか★★★


▲トリガールと亜人。

五つ星評価で【★★★予告編通りの話で驚くような展開はないが、役者の力で見せる映画】
佐藤健と土屋太鳳が中心でいい演技をして、それに寄り添うように北村一輝、浜野謙太、中村ゆり、杉本哲太、薬師丸ひろ子が好演を添える。ベタなんだけど、とても気持ちのいい映画だった。

佐藤健は「かっこいい」を封印して野暮ったい兄ちゃん。内省的でコミュニケーション能力は低いが、ちゃんとやるべき事をやるタイプ。佐藤健、短髪にするとはんにゃの金田に似てるのがマイナスだけど、それくらいのしょぼい感じが役に合ってる。

土屋太鳳は私、顔つきが好きでないので強固な反対派という、本人が割とどうにもできない所から嫌いなのだけど、今回はよかった。役に合ってた。マンガの映画化みたいな可愛子ちゃんの役が実はこの人は似あわない。その手の演技の幅が狭く、みんな同じ演技にしてしまうのだけど、今回のようなリアルな役だとちゃんと演技が合ってる。で、決して可愛かったり、美しかったりする役ではない。寝顔は腫れてしまって不細工だし、リハビリ中の無表情もとても気に障る、イライラさせられる。でも、その演技は正しいので、ストンと腑に落ちる。上手くなったじゃん。

北村一輝なんて一つ前は『無限の住人』の超変態だろ。あのコスチュームで演じてほしかったってそれは無理。佐藤健と土屋太鳳は『るろうに剣心』コスで立ち向かえって、それも無理。いや、北村一輝のあの濃い顔は人情芝居が割と似あうんだよなあ。浜野謙太の先輩役も一目で「ダメ」と分かる人選でよかった。浜野謙太が新郎になる結婚式なんて兼業役者と思えない実にいい演技。

一周回って佐藤健はともかく優しい役。『ユリゴコロ』の宣伝コピーに

あなたの優しさには、容赦がありませんでした。

というセリフがあるが、この『8年越しの花嫁』の佐藤健も大概な野郎である。


【銭】
スポーツ新聞の懸賞に載ってた試写会。。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
8年越しの花嫁 奇跡の実話@ぴあ映画生活
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