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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

タミフル試用

おととしインフルエンザに罹患した時はタミフルは吸引した。
吸引だと1回で済むのでこちらの方が楽。
タミフル処方すると頭おかしくなるという噂があったが、
特に面白い事も起こらず(自覚はなく)インフルエンザは治ってしまった。

今回は理由は忘れたが錠剤を処方された。朝夕食後に1錠。5日分
最初はそういうの忘れていたが、思い返すと「タミフルか」と。
いわゆる躁状態とか鬱状態とか性格寄りに変更が起こる兆候はなかった。
ごくごくいつも通りの普通な自分である。

で、一応病人だから眠ったり、寝たふり(目だけ閉じる)を多くしてた。
寝るのが仕事なくらい寝てるので、眠りは浅く、2時間周期で寝たり起きたりしてた。

そうこうするうちに理屈で無人なのは分かっているに何かの気配あるような気がする。
人影が見える。悪さとかするでもなくただぶつかってきたたりする(触感はなく雲散霧消する)。

あと、夜中、真っ暗な中、無地の天井をずっと見てると30センチほどの層が出来て天井その物からマッドレスみたいな何かが下がってくるように見える。真ん中に穴が空いていて魔界か?その魔界向けて手刀を何回か放つと天井が波打ちながら上に戻っていく。そのうち、それはごくごく普通の天井に戻ってしまう。やべーわ、これ知人が見たらイカレテルと思われるわ。そして、タミフル飲んで気が狂ってるの自覚して楽しんでしまったわ。

さて、上記の天井からぶら下がってるマッドレス状の何か。エアコンの送風口が上にあるのでひょっとすると暖気を視覚化できてるのかもしれん。おもろいけど仮にそうであってもオカルトちっくなだけで役には立たないな。
このぶら下がりマットレス、下から見ると穴が開いていて、表面が移動している。波みたいなもんと言えばいいか。

ツイッターのペット談義で猫が何もない所を見てるのは「これ見てるのかも」と言ったら、妊婦だったらそういうのはよく見てると返された。本当かよ。どこか面白い感じだな、人間の身体。

(2019/3/24にカテゴリ「ふじき78記録部」から「ふじき78闘病部」に移動)

『GODGILLA 怪獣惑星』『オリエント急行殺人事件』『仮面ライダー平成ジェネレーション』『火花』『カンフー・ヨガ』『未成年だけどコドモじゃない』『リベンジgirl』『DESTINY 鎌倉ものがたり』

トーホーシネマズ・フリーパス使用した映画まとめ

◆『GODGILLA 怪獣惑星』トーホーシネマズ新宿4,1

▲がっじーら。

五つ星評価で【★★,★★★「俺は、お前を……」少女マンガっぽいな】
最初、見た時は「なんか規模感メチャクチャで痛いな」と思って、それはそんなに間違えてないのだけど、二回目みたら、それは規模感間違えないと話として進行できないのだなと、自分の中で感情の整理がついて、そうしたらどうにか初回以上に楽しめた。

最初に怪獣勢ぞろい(影絵みたいに動かないのだけど)で地球全体が蹂躙されたのはいいけど、それで手助けに来た宇宙人(二種類)とともに地球を逃げ出す、その逃亡者全体が4000人と言うのは少ない(人数が逃亡後20年くらい経った後の人数だとしても)。種を維持するためには男女50人くらいずついればいいらしいのだが、60億から4000人の選抜はやはり少ない。一億くらい凍結させて逃げて管理してるのが4000人くらいと言うなら分からなくもないが。全人類が4000人しか生き残れないのなら地球で徹底抗戦するみたいな考えの方が自然だろう。もちろん、4000人がエリアでの人数で100カ所から発進400万人だったかもしれない。それでも規模は小さいが、逃亡した先の宇宙で連絡を取って集結するとかしてないからやはり4000人なのか。
地球に戻ったら2万年後、600人の地上探査部隊を割いて探査。ゴジラを発見する。
ここで、ゴジラを発見してやるべき事は攻撃ではないだろう。一匹しかいないかどうかを確認して一匹しかいなければ地球の反対側で暮らせばいい。ゴジラがテレポーテーションみたいな能力を持っていないのなら、無理に殺さなければならないという考えが不自然だ。そこは仮に横置きするとして、600人の探査部隊がただ避難するより、ゴジラと一戦戦った方が旗艦への帰途が確実になるから戦うというのなら、それは他に方法がないから理解できなくもない。

この映画でのゴジラは今までのゴジラとは別種。生物学的にどうにかOKにしてバリアーを張る。ゴジラが新しい機能を獲得すると大概ろくでもない事になるので、こういうのはそんなに好きではない。まあ、この機能その物が攻略の糸口だから、このアニメシリーズ(三部作)特有の性質ならいいだろう。対ビオランテで得た「ゴジラは放射能を食らう」という観念はそのまま居ついてしまったのだが、そういう事がないようにしてもらいたいと思う。

ゴジラ強い。そこはいい。アニメだから見劣りするとかはなかった。
それに対する非力な地球人の針穴に糸を通し続けるような絶望的な戦いもちょっといい(設定と映像での規模感の違いがあると思う)。ただ戦いは人類存亡の大作戦を仕掛けている割には小さい(それは規模感不正のせいでもある)。
映画ラストの「次は次で、また、やらかしてしまいそうだけど待っててや」的な閉じ方も好感が持てる。
だから、早く作りや。見たるけん(上から目線)。


◆『オリエント急行殺人事件』トーホーシネマズ日本橋6

▲歌声喫茶開店日みたいな写真。

五つ星評価で【★★いやいや元からそんな面白くなるような映画じゃないのよ】
読んでもないのになんだが、そもそもクリスティー女史の原作その物があのトリックと犯人については凄いが、他が二流なのだと思う。これは題名の殺人事件を解決する為に別の事件が分かっていないといけない『悪魔の手毬唄』タイプの事件なのだが、サブの事件をあからさまにしてしまうと犯人がモロ分かりになるし、サブの事件を隠しすぎると探偵が犯人に辿り着く事が出来なくなってしまう。旧作は最初からサブの事件を叙述し、気持ちは分かるが「お前自然な説明とかできないバカだろ」と思わされた。今作は何か知らん間にポアロが知ってる事になってた。えーとゴメン。真ん中あたり退屈さに船を漕いだ。その辺で割とちゃんと一つ一つ探偵が知識を得るための展開があったのかもしれない。それはそれで退屈な事だが。

という事で、構造的につまらないのはしょうがない。

評価すべきは監督ケネス・ブラナー自身が演じるポワロがシェイクスピア調に浪々と語る謎説きが中々堂にいってるところだ。元々のクリスティーファンがそういうのを求めているかどうかは知らないが、見栄を切るというのは映画的にはとても良い事だ。最初の関係ないエピソードでの無双ぶりもいい。

ツイッターとかで好き放題に呟いてる(下記)。
●オリエント工芸殺人事件「………」乗客も被害者も全員ラブドール。
●オリエンタルカレー殺人事件「ハヤシもあるでよ!」林が犯人
●オリエンタルラジオ殺人事件「でんでんででんでん」でんでんが犯人。
●「オリエント急行殺人事件」の探偵が灰色の脳細胞ポアロではなく、ロッキーシリーズのアポロでもそれなりに面白い映画が作れそう。「事件は全てこの拳が解決する」とか言って。
●(演劇とかミュージカルもあるらしいと聞いて)山海塾公演の「オリエント急行殺人事件」とか見たいな。

本音を言うと山海塾公演の「オリエント急行殺人事件」は5分だったら見たい。


◆『仮面ライダー平成ジェネレーション』トーホーシネマズ錦糸町7

▲ヤンチャ。

五つ星評価で【★★話し相手のいない同窓会に来てる感】
真面目に作っている所は評価する。ツギハギに無理があるのはしょうがない。パラレルワールドの振り分けはどうなっているのだろう?特に振り分ける必然性は本当はないのだから分からん。
オーケンは思った通りな感じ。彼が世界同士を何でゴッツンコさせたかったのかはよう分からん。まあ、したかったんだろうとしか。まあ、オーケンだからな。失恋して道連れ自殺に世界一つくらい巻き込んでもおかしくないよな。オーケンと同じくらい存在感を出してたのがアンガールズ田中。次の悪役でもええで(いや周りが嫌がるか)。
売れっ子役者が駆けつけてくれて割りと評判がいいのだが、もうちょっとやっぱ話をキチンとしてほしいからそんなに褒めはしないです。


◆『火花』トーホーシネマズ日本橋3

▲木村文乃出てなかったら、もっと映画ギスギスしたろうなあ。

五つ星評価で【★★★悪い評価も聞いてたけど、全然普通に見てられたので良かった】
桐谷健太すごいなあ(孤高の芸人が暴走しすぎてつまんなくなるとこまでちゃんと出してる)。この神谷さんはユーチューバー向きなのだと思う。
菅田将暉の現場で自分の身を削いて削いでそれでも笑いと向きあってる体も凄くいい。あれ、お笑いだけでなく万人の働く人々とリンクするから響いてくる。
お互い二人の相方も本当のお笑い芸人だと思うのだけど(名前知らん)名演。そこにいる存在感が凄く強い。
あと、顔で笑いを取る「加藤諒」に対して、「ダンボールを使って加藤諒の顔真似」くらい噛みついていったらよかったのに。システマティックにどっちが善悪ではないからこそ、「加藤諒」を単に「菅田将暉のコンプレックス」みたいな描き方にして解決を謀ろうとはしなかったのはよくないと思う。

木村文乃は天使(あの幽霊風俗行きたいわ)。

ツイッターで「花火」と題名間違えてた。「花火」で終わるんだから、「花火」でもいいじゃん。


◆『カンフー・ヨガ』トーホーシネマズスカラ座

▲疲れた中年管理職がドラッグに手を出そうとしてるところみたい。

五つ星評価で【★★くんだらねー(決して褒めていない)】
まあジャッキーが楽しそうなのはいい事だ。
美女はいっぱいいるけどキャラがないから差がよく分からない。
とりあえずラストのダンスで、もう何を言ってもしょうがない映画である事が分かってこの映画が不入りであるのは日本人は本当に賢い。うん、この映画は別に入らなくてもいい。

「カンフーとヨガが出会う時、1400年の秘宝が蘇る!」
「正月、ついにカンフーとヨガが出あってしまう!!」


と言うのがチラシのメインコピーだが、出あってないと思う。

「ヨガ」薄いしね。

NG集がなかったけどNGなかったのかな?


◆『未成年だけどコドモじゃない』トーホーシネマズ新宿8

▲超お嬢だけど二の腕は太い平佑奈。

五つ星評価で【★★★★平祐奈がぶっ飛ばしてる】
平祐奈がともかく上手い。いやあ、見直したと言うより元々、評価はしてたから「更に見返した」と言うべきか。
話の冒頭から、平佑奈がともかく良い。温室育ちで全て家の者が手伝ってくれるお嬢様(そんなの今はおらんやろ)をカリカチュアいっぱいに演じる。金持ちでオットリしててちょっと常識がないけど性格が真っすぐ。観客はすぐ彼女を好きになる。そして、彼女が一目惚れした彼と結婚する事になり極貧生活に叩きこまれながらも暮していくところを一々赤ちゃんの成長よろしく楽しんで観れるのである。前半のコメディーラインが凄く楽しい。相手のSexyZone中島健人もなかなかいいS男感を出している。このS男感がトラウマによる物で平佑奈の赤んぼ倫理でほだされていくところも実に自然。とっても楽しんで見れる。
問題は後半のシリアスライン。ライバルの知念侑李が良くない。ここで知念侑李はライバルの中島健人を認めない金持ち美男子を演じなければいけないのだが、そういう強みや凄みは特に感じられず、いつものバラエティに出てる知念君が高そうな服を羽織っているだけだった。これはもうちょっと(見た目だけでも)ベストチョイスになるライバルをジャニーズ村から連れてこれたのではないか?

平祐奈の父ちゃん役の高嶋兄は『High & Low』九竜のど外道ヤクザと変わらない演技メソッド。家にいる時と職場にいる時で態度が違うんだろう。
貧乏長屋の大屋さんの顔が見事に「怖い顔」のビジュアルを満たしてるのも良いと思う。


◆『リベンジgirl』トーホーシネマズ錦糸町8

▲「あっ、あん」目・桐谷。

五つ星評価で【★★★話に無理があるのを桐谷美玲の可愛さで強引に乗りきろうとした映画】
タカビー女が自分を振った政治家の卵を見返す為に国政選挙に売って出る、政治映画なのだが、チラシには

「運命の出会いが、二人を変えた」
「恋の終わりは恋のはじまり。この冬、最強のラブストーリー誕生!」
「クリスマスに贈る、この冬、最高のラブストーリー誕生!」


とかのコピーが踊る。えーと、そんな恋愛っ気多くないです。嘘です。
この映画の中で主人公の宝石美輝は嘘のない選挙、嘘のない政治を目指して、自分に不利になる要素もあえて隠さずに勝負に出ます。その映画の宣伝が全く逆の事をやってるのはちょっとどうかと。

主演のタカビー女宝石美輝(たからいしみき)役は桐谷美玲。彼女は「美人系」ではなく、「可愛い系」なので、緩やかにミスキャスト。若い時の松雪泰子がベスト宝石かもしれない。
まあただ、その知識と美貌だけで生きてきた宝石が政治の汚さの前に喜怒哀楽を剥き出しにするのは桐谷美玲が一々ベストアクトで面白い。桐谷美玲ほど細かい喜怒哀楽を演じる女優じゃなかったら、もっと悲惨な出来になっていただろう。

相手役は鈴木伸之。普通に普通を演じている。
あんな事件があったからこそいい味が出て見える斉藤由貴もグー。
相変わらず便利に使える佐津川愛美。

選挙戦の映画だが、街頭演説で汐の流れを変えられるなら、みな選挙カー回りなどしないで街頭演説ばっかやるよなあ。素人の私を驚かすような政治テクみたいなのが一つも出てこなかったのはちょっと驚いた。

あと、目黒のとんかつ・とんきを何故そこまでリスペクトしようとするのか理由が分からない。


◆『DESTINY 鎌倉ものがたり』109シネマズ木場3,トーホーシネマズ日劇2

▲ままごと夫婦。やはり70年くらいズラさんとあかんやろ

五つ星評価で【★★★★,★★★★あの夫婦が可愛い】
なんつーか堺雅人の夫も、高畑充希の妻もかーいくて目が離せない。
おままごとみたいなのにロマンチック。エンドロール百金の茶碗を神器にして飛ばす貧乏神様も可愛いが鬼が画面左にスゴスゴ退出する。あー西に向かっているんだな。あの世は西方浄土だから。ちょっとしゃれている。
ラスボスのデザインが今一気に食わない。黄泉の国の景色が絶美。あと宇多田ヒカルの曲が超心打つ。


【銭】
2017.12.17から一か月間トーホーシネマズのフリーパス使用その三本目~十本目。
以下二作品はパス開始前に事前鑑賞済
『GODGILLA 怪獣惑星』:トーホーシネマズのメンバーズカードの6ポイントで無料鑑賞。
『DESTINY 鎌倉ものがたり』109シネマズのメンバー割引曜日に1300円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
GODZILLA 怪獣惑星@ぴあ映画生活
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▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
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オリエント急行殺人事件@或る日の出来事
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カンフー・ヨガ@だらだら無気力ブログ
カンフー・ヨガ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
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『山猫令嬢』『52HZのラヴソング』『ジョジョの奇妙な冒険』『恋山彦』『キングスマン:ゴールデン・サークル』

2018年1月8日に見た3本、9日に見た1本10日に見た1本まとめてレビュー。

◆『山猫令嬢』角川シネマ新宿1
企画「大映女優祭」の1プログラム。1948年モノクロ。
五つ星評価で【★★★脚本上の機転にビックリ】
娘は母を慕いたいと思いつ、そのガラッパチさに幻滅し、
母は娘を誰よりも大事に思っているのに方法が悪くそれが娘に伝わらない。
なかなかもどかしいドラマ。
中盤くらいにかなり意外な展開が入る。それが凄く良い。
「山猫令嬢」というタイトルはちょっと違う。これでは「令嬢」が「山猫」の属性を纏ってるように連想できてしまうが、実際は「山猫夫人とその令嬢」と言った趣きである。
母に三益愛子、娘に三条美紀。娘の恋人役に小林桂樹。
大学生役の小林桂樹という思いもよらない若い小林桂樹を見かけてしまったが、この人は若くても格好良くない人だった。ヒョロっとしてとぼけた顔をしている。大人になって渋みが出てからの方が全然いい。若者としての輝きがない若者役だった。


◆『52HZのラヴソング』ユーロスペース1

▲花屋

五つ星評価で【★★★中弛みはあるけどまずまず楽しめる】
歌いっ放しミュージカル(踊りっぱなしではないが、その方が自然で良い)。
タイトルの由来は分かりづらいが劇中で歌詞で解説される。
でも、タイトルの「HZ」が「ヘルツ」ってサラじゃ読めないだろ。読める邦題にすべきじゃないかな。原題まんまだけど、この題にそこまでこだわらなくてもいいし。
花屋とパン屋の店員とその利用客、この二組の男女の1日をずっと歌で進行して繋ぐ。
撮影の仕方としてこりゃカッコイイと気になったのは歌っているシンガーの移動が多い事。台車をスケボーのように扱いながら、バイクに乗りながら、電車の中で、など。歌っている彼氏彼女に動きがあるのは映画的でいい。もっとも良かったのはバイクに乗った女の子がメインボーカルで自分の悲劇を歌うと、後ろから煽るように大量のバイクのコーラスパートがくっ付いてきて、彼女をコテンパンにするような悪口コーラスを入れていくところ。あれはいい効果だった。

細かいエピソードがありつつ、最後は二組のカップルに話が収束するのだが、音楽家の彼女が一番美人で、花屋の娘はファニー・フェイスで悪人じゃないけど、迂闊っぽくて、あまり長続きしそうにない。サブエピソードだけど、一番の美男美女は美男美女じゃないのだけどレズビアン・カップル。あと、そーゆーのユルいのか二人の所に来る養子の女の子も可愛い。

そう言えばツイッターで「52人のヘルツォークがラヴソングを歌って踊る【嘘】」と呟いたら、公式アカウントに「いいね」を貰った。いいのか、それで?


◆『ジョジョの奇妙な冒険』トーホーシネマズ日本橋+目黒シネマ

▲どーん

五つ星評価で【★★★★いや、傑作やないけ】
あの変な原作を実写に落とし込んだ最適解。
マンガから抜け出したとしか思えないようなキャスティングだが、
爽やかフェイスの新田真剣佑を虹村億奏にセットして成功する目利きが凄い。
あのどっちかと言うと演技が御不自由な山崎賢人でさえ今回はそこにピッタリ嵌るような演技を組んできている。
神木隆之介はいつも通り庶民目線を翻訳してくれるし(しかも、すげー適役)、
小松菜奈はもうどこかおかしいくらい魅力的だし、
岡田将生なんてこんなに虹村形兆が似あうとは誰も知らなかった。
伊勢谷友介もあの変な帽子着こなしててグンレート。

街角は全てスペインのシッチェス・ロケらしい(屋内撮影は日本国内でのセットあり)。このシッチェスが素晴らしい。バリバリに垢抜けて美しい学園都市なのに、外観へのイタズラ書きのようなノイズが見事すぎて日本に見える。なんじゃその裏技。役者のメイク、服装、小道具、背景、CGによるスタンドに至るまで目に映るもの全てがちゃんとJOJOの世界に規格統一されている。それでいて物語の感情線が不自然でなく、ありえない話を説得させられてしまう。巧みの技である。

いや、凄い。これ以上の映像化は多分、不可能だろう。
これがヒットしないんだから不思議だ。おもしれーじゃん。
って、事で「第一章」とタイトルに名付けたが、多分「第二章」は作られないだろう。勿体ない話だ。誰かアラブの油田王篭絡してこい。


◆『恋山彦』神保町シアター
特集「新春時代劇傑作選」から1プログラム。1959年カラー。
五つ星評価で【★★★ちょっと釈然としない】
マキノによるセルフ・リメイク大川橋蔵版。
「山彦」は三味線の名器の名称。だから「恋のストラディ・バウリ」みたいな題と言えば題である。
江戸時代、東北に平家の落人部落があり、その部落に逃げてきた女子と名器「山彦」を巡って、幕府と争いになる。
部落と幕府の争いは、最終的には闇打ちにより部落が全滅となるが、辛くも逃げのびた部落の跡継ぎと逃亡女子の手により、幕府方の重鎮・柳沢吉保に一刀を入れた所で終わり。

自分の故郷全滅にさせた報いがラスボスへの意趣返しだけというのは、物語解決のバランスとしてちょっと釈然としない。


◆『キングスマン:ゴールデン・サークル』トーホーシネマズ日本橋4

▲あえてキングスマンの写真を使わない。

五つ星評価で【★★★もう本当生命に対する尊厳感覚がないなあ】
相変わらず自分達が作ったキャラをバンバン消費するのが駒感覚すぎる。
前回の登場人物が地獄から戻ってきた一人を除きほぼ一掃される。
死んじゃったなら、映画の中ではもう日は照らされない。残念だなあ、あの辺。いやー、うーん、生き返りそうな気がしてきた。

ステイツマン側のシャンパン、ウィスキー、テキーラ、ジンジャーはそれぞれキャラが立ってて良い。ちなみに裸エプロンとかやってもらいたいのはジンジャー(ハル・ベリー)だけである。ジンジャー制服姿がキュート。
シャンパン、ウィスキー、テキーラってコナンの黒の組織かよ!

今回、楽しかったのは悪の組織の超理屈。
まあ、なるほど、その考え方なくもないかも。
初悪役のジュリアン・ム-アがとても良い。

あと、全体なげーよ。


【銭】
『山猫令嬢』:企画全体前売券額面1000円を920円でチケット屋でGET。
『52Hzのラブソング』:ユーロスペース会員割引1200円
『ジョジョの奇妙な冒険(1回目)』:トーホーシネマズ日本橋6ポイント鑑賞で無料。
『ジョジョの奇妙な冒険(2回目)』:目黒シネマ夜間割引900円。
『恋山彦』:神保町一般1200円。
『キングスマン ゴールデン・サークル』トーホーシネマズ、フリーパス15本目。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
山猫令孃@ぴあ映画生活
52Hzのラヴソング@ぴあ映画生活
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章@ぴあ映画生活
恋山彦@ぴあ映画生活
キングスマン:ゴールデン・サークル@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
キングスマン:ゴールデン・サークル@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
キングスマン:ゴールデン・サークル@或る日の出来事
キングスマン:ゴールデン・サークル@ここなつ映画レビュー
キングスマン:ゴールデン・サークル@映画のブログ
キングスマン:ゴールデン・サークル@徒然なるままに
キングスマン:ゴールデン・サークル@ノルウェー暮らし・イン・原宿
キングスマン:ゴールデン・サークル@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記

日本インターネット映画大賞・2017年分の記事だふじき

日本映画

【作品賞】(3本以上10本まで)順位(点数記入なし)、作品数(順位を削除し点数記入なし)、自由採点(点数記入)から選ぶ
1位  「君の膵臓をたべたい           」    点
2位  「ジョジョの奇妙な冒険           」    点
3位  「帝一の國           」    点
4位  「日本と再生           」    点
5位  「愚行録           」    点
6位  「暗黒女子           」    点
7位  「蠱毒ミートボールマシン           」    点
8位  「龍の歯医者・特別版           」    点
9位  「3月のライオン前編           」    点
10位 「人狼ゲーム・マッドランド            」    点
【コメント】
 選出理由は1位こんなにキュンキュンさせやがって!2位あの原作を実写に落とし込んだ最適解。マンガから抜け出したとしか思えないようなキャスティングだが、爽やかフェイスの新田真剣佑を虹村億奏にセットして成功する目利きが凄い。3位エンドロールの多幸感が半端ない。4位2015年の『日本と原発 4年後』の続編。プロパガンダはこうやれと言わんばかりに勉強になり洗脳される。5位泥沼に咲く蓮の花1本という満島ひかりの美しさ。6位脚本が上手い。7位キチガイの面目躍如みたいな映画。あの白線女のビジュアルが夢に出てきそうなんだよなあ。8位冒険ものとして普通に面白い。あと龍がでかくて強くて訳分かんなくてかっけー。オカルトの近代戦活用とか『帝都物語』思いだして萌える。9位有村架純がエロクていい。10位毎度このシリーズは変わらんなあと思いながら、このテイストが好き。

【監督賞】          
   [三池崇史(ジョジョの奇妙な冒険)]
【コメント】
 『無限の住人』も大概凄いが、ジョジョは本当プロの仕事。

【主演男優賞】
   [神木隆之介(三月のライオン)]
【コメント】
 いろいろな作品に出てて外見はともかく演技を物凄く変えてきたりはしないのだけど、それを観客にすっと沁み込ませていく。愛玩動物を嫌いな人がいて!みたいな役者。

【主演女優賞】
   [浜辺美波(君の膵臓をたべたい)]
【コメント】
 今年はダントツ彼女。

【助演男優賞】
   [田中泯(DESTINY 鎌倉ものがたり)]
【コメント】
 ああ、田中泯をこんな明るい役に使ってもいいんだ、という気付き。

【助演女優賞】
   [永野芽郁(ピーチガール)]
【コメント】
 『ミックス』と連投で悪役やっていい根性してると思った。この人の悪役は自分の「女」に負けてしまう悪役。代わりに出番の少ない『帝一の國』では物凄く可愛いカットも見せる。誰がやってるか分からないけど、ちょっと何をやらかすか分からない面白い作品を選んでると思う。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [浜辺美波(君の膵臓をたべたい)]
【コメント】
 今年はダントツ彼女。

【音楽賞】
  「覆面系ノイズ
【コメント】
 中条あやみの歌が上手くなければ成立しないので曲は良い。でも映画としては出来損ないな映画。

【ベスト外国映画作品賞】 
 「バーフバリ 王の凱旋
【コメント】
 以下、コメント欄に名を借りて例年通り2位から10位まで選出します(日本インターネット映画大賞非配点になるのは承知の上ですのでお気使いなく)。
2位 バーフバリ 伝説誕生
3位 イップマン継承
4位 沈黙
5位 真夜中のパリでヒャッハー
6位 人魚姫
7位 ジャスティス・リーグ
8位 猿の惑星・聖戦記
9位 スパイダーマン・ホームカミング
10位 女神の見えざる手
 選出理由は1位2位はただただ圧倒されたから。3位リスペクト。もちろん映画自身も良かった。4位凄い映画。日本で作った『沈黙』も凄かったけどこれも負けてない。5位とても面白いバカ騒ぎ。6位チャウ・シンチーの変わらないくだらない魂に乾杯したい。7位情動的にはこれくらいウェットな方が好み。8位必ずしもウディ・ハレルソンが間違えている訳ではない所が深い(正しいとも言い兼ねるけど)。9位若者はいいねえ。そして年季の入ったおっさんも又よい。10位女主人公がとても特殊である事を除けば、割と普通のどんでん返しもの。

【外国映画 ベストインパクト賞】
   [ジェシカ・チャスティン(女神の見えざる手)]
【コメント】
 この映画の中の鬼気迫るジェシカ・チャスティンはあれだ。力石徹に似てる。ハリウッドで『あしたのジョー』が映画化されるなら、モーション・キャプチャーで彼女に力石徹やらせても面白いかもしれない。あと『お嬢さん』の変態日本人辺りもインパクトとしてはよかった。作品ではなく、人という選出だったのでチャスティンを選んだが、作品だったら『バーフバリ』だなあ。

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【ふじき78が選ぶ○×賞】
   [土屋太鳳] の「8年越しの花嫁」「トリガール」は〇。「PとJK」「兄に愛されすぎて困ってます」は×
【コメント】  4本も主演映画撮ってるんじゃねえよ(4本ともW主演扱いだと思うけど)

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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
(同意しない方は「同意する」を「同意しない」に書き改めて下さい)
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付記
2017年は1月1日に東宝日劇3で『君の名は。』が映画初め。
12月30日に早稲田松竹で『この世界の片隅に』で映画収め。
541本480興行425430円鑑賞料金で使用。1本平均約786円。

インフルエンザA型罹患

インフルエンザのA型に罹患しました。
2018年1月11日に医療機関で認められ、
2018年1月16日まで自宅に隔離となります。

勿体ないのはバリバリトーホーシネマズのフリーパス期間内だった事。しゃあないな。

熱の推移。
1/12(金) 11:00頃 38.00
1/13(土) 11:00頃 39.02
1/14(日) 11:00頃 35.07
1/15(月) 11:00頃 35.01
1/16(火) 09:00頃 35.07

1/17(水)から職場復帰決定です。

(2019/3/24にカテゴリ「ふじき78記録部」から「ふじき78闘病部」に移動)

『ジャコメッティ』『ユダヤ人を救った動物園』『フラットライナーズ』を観て、だらだらメロメロヘラヘラ

2018年1月7日に見た3本まとめてレビュー。

◆『ジャコメッティ 最後の肖像』トーホーシネマズシャンテ1

▲魔術アイテムを作ってる感じのジャコメッティさん。

五つ星評価で【★★★コアは30分くらい】
予告通りで、特に描けない(と言うより作品の完成を見定められない)理由はないのだ。ずーっと、作り続ける。違う。きっとこうではない。試行錯誤。まだ違う結果が出るかもしれない。ここで終わる理由はない。いやいや、終われよ。単にコンプレックスが強くて優柔不断なだけじゃん。と言う事で「終わらない」という事象がダラダラ続くだけなので正味30分もあればいい内容である。ジャコメッティってきっとこういう人だったに違いないと思わせるジェフリー・ラッシュの好演はいい。そのショボショボのジェフリー・ラッシュに比較して随分体格いいのを連れてきたなというアーミー・ハマーの肩幅が広くがっしりした体型も良い。そして何よりアトリエに転がってるジャコメッティの未完成作品が「いかにも」な感じなのは嬉しい。
ジャコメッティを降板させて延々と同じモチーフを繰り返す奈良美智、舟越桂のモデルを依頼されたという体でも作れそう。でも二人とも速そうなんだよな。二人ともモデルとかいなそうだし。
パリの映画なのに路地裏とか屋内撮影だらけで、ちょっと外に出るとロンドンみたいに陰鬱な曇り空、というのをハリウッド俳優スタンリー・トゥッチが監督してるのが面白い。何にしても最初からフランス人が撮るカラフルなパリには見えない。じゃあどこなのかと言うと何故か物が溢れている状態なのに汚い東欧圏といったところか。

単にダジャレなのだけど、ジャコ飯食いながら見ると合いそう。


◆『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』トーホーシネマズみゆき座

▲チャスティン(前が凄い映画だったけど今回は単純な善人)

五つ星評価で【★★★バリバリにメロドラマ】
あの『女神の見えざる手』の超強力女優ジェシカ・チャスティンが主演だからナチスから奪ってきたユダヤ人を動物の代わりに飼育するという猟奇物かと思ったらチャスティンは一応芯の強いメソメソ女で、まあ、ごくごく普通のレジスタンス映画だった。で、『夜明けの祈り』同様、これもポーランド。あっちでは後から助けに来たロシア人がチンチンおっ立てて大変という話だったが、こっちは悪いのはナチス一色で非常に単純です。一応、ドイツ人の動物園長がチャスティンにチンチンおっ立てる。んーと、俺、チャスティンにはそんなに魅力を感じないから、割と悪趣味だなと思った。ああ、こういう話があったのねという話だから、まあ、滞りなく進んで終わりと言うか、全体を通してビックリするような展開はなかった。
ドイツ人の園長とチャスティンの子供がむかつく。

まあ「水族館」じゃなくてよかったよなあ。


◆『フラットライナーズ』トーホーシネマズシャンテ3

▲好みの差はあるけど、みんなイケメン・イケジョなのよね。

五つ星評価で【★★わははははははは。大馬鹿者め】
リメイク前も後もしょーもないもの作ったな、という感じ。
浮かび上がってくる怪現象がオカルトではなく、
科学の範疇だと彼等が判断したのなら、
あのラストはなかろう。
それにしてもみんな罪人かよ!

ふらっと見てきました。

結論として「臨死体験した後のSEXは効く!」。これですかね。


【銭】
トーホーシネマズ、フリーパス12~14本目。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ジャコメッティ 最後の肖像@ぴあ映画生活
ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命@ぴあ映画生活
フラットライナーズ@ぴあ映画生活

『夜明けの祈り』『ローマ法王になる日まで』をギンレイホールで観て、

2018年1月6日にギンレイホールにて。
しかし、この清らかな2本で激動の正月興行を乗りきったのか。ギンレイホール恐るべし。って、正月なんだからもちっと売れ線の映画でよかったんでね?

◆『夜明けの祈り』

▲プリクラで笑顔が出ないときのツーショット

五つ星評価で【★★何か違和感があるのは映画のせいか自分のせいか】
第二次大戦終結時、ロシア人の蛮行によりポーランドの修道女が多数身ごもってしまい、それを赤十字で医療活動していたフランス人の女医が看病した実話がベース。

ポーランドはドイツに占領されていたので、ドイツとドンパチやってたロシアは凱旋軍の筈だが、女と見れば犯してしまうクズとしてしか映画内では描写されていない。ロシア人はもうチンチンだけの存在みたいな描かれ方なのでとても怖い。

その中、獅子奮迅の活躍をするのがルー・ドゥ・ラージュ演じる女医(正確には看護婦らしい)マチルドなのだが、現実の彼女は知らんが、映画の彼女は超美人医療助手である。ちょっと着崩した軍服がモダンで、露出が少ないのにエロい。フェロモンダダ漏れである。野獣のロシア人いる中で死ぬまで犯し続けてくださいという感じのイケニエ感がMAXビンビン伝わってくる(それを受け取るなよ俺)。そんな彼女が襲われるシーンはあるが未遂に終わる。別にそういうシーンだらけにしろという訳ではないが、マチルドが余りに美人過ぎるので危険な場所に彼女がノコノコ出向いて治療行為を続ける事に違和感がある。リアリティーがない。

マチルドは尼僧の出産により子供が居ついてしまった修道院にある提案をして受け入れられるのだが、それに対して私はそれを正しい選択肢だと思えないでいる。彼女の提案したその案は、多くの命を守ると同時に、嘘に嘘を重ねる事で修道院の権威を守るものでもある。これとは正逆の修道院長による選択肢もあるのだか、これはこれでヘビー過ぎて実用的ではない。それは嘘を付かない代わりに、命に対しても安全を保障しないというものだ。神様の不手際を人間の嘘で誤魔化してハッピーエンドとするのか、あくまで神様を信頼し人間は神様に隷属して生きるのか。人道的に前者を優先して映画が作られてしまうのは分かるが、後者に対して失格の烙印をただ押すようなやり方はちょっとひどいのではないか。
おそらくどちらにとっても必要なのは対話であるが、対話はどちらからも持ちかけられないのだ。物語の解決よりも、誤った結果に対する不寛容な責めだけが残されたようで、私自身は釈然としない気分で映画を見終わった。対話が許されない性暴力に対しては受け止めるしかないという描き方になり、対話が必要な事後処理に対して、対話を無視する流れがやはりおかしいと思う。あの人は決して受け入れてくれない。だから無視をするのか。それは性暴力同様一方的な断定断行ではないのか?

マチルドが美しく描かれすぎてる為に、禁欲的な修道院と比較して、逆に過度に自堕落に見えたのかもしれない(映画の中で唯一享楽的なSEXをする場面があるのは又マチルドだけであるし)。

(マチルド高畑充希に似てる。


◆『ローマ法王になる日まで』

▲笑う時はアニマル浜口のように笑え

五つ星評価で【★★フランシスコの取り柄がよく分からない】
現法王フランシスコの半生を描く伝記映画。
最初アルゼンチンで貧しい人とともに生きる宗教の道を政治弾圧により挫折。田舎に引っ込むが、才能を抜擢され都市区の偉い牧師になり、立ち退き地上げ問題を解決、陳情の解決により着々と勢力を拡大していく。前半の挫折があまり後半に繋がっているみたいに見えず、民衆の声を取り集めて偉くなっていく姿が割といきなりな感じがした。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。『夜明けの祈り』&『ローマ法王になる日まで』で一番組。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
夜明けの祈り@ぴあ映画生活
ローマ法王になる日まで@ぴあ映画生活

『蠱毒 ミートボールマシン』『ワイルド・ギース』

2018年1月4日5日に見た2本まとめてレビュー。

◆『蠱毒 ミートボールマシン』キネカ大森3

▲ドーン!

五つ星評価で【★★★★一番狂ってる】
西村喜廣監督最新作。
国産スプラッタ第一人者監督による労作。「行きついたな」感満載。
血や内臓の飛び散りがビッチビチ大洪水。
西村喜廣監督充満の一作なので、ダメな人はダメだろう。
ダメじゃないのは映画の面白さをドラム缶何杯の血液を使ったかで測る様な人だから、全体から見たらレアだ。
スプラッタとカンフーアクションと斉藤工の緑のドーランと主演女優のおっぱいだな。
死んだ人間が武器に転化されるネクロボーグは数が出る割には個性が出づらいのが難点。

主演・田中要次のいかつい顔が活きてるなあ。
ヒロイン・百合沙ちゃんはおっぱいだ、おっぱい。
白線女しいなえいひのトコトン浮いているコスチュームいいなあ。こういうセンスが西村監督いいんだよなあ。

ベクトルは違うが『バーフバリ』とタメを張る珍作。


◆『ワイルド・ギース』新文芸坐

▲見終わった今となっては、みんないい人たちでしたみたいなチラシ。

五つ星評価で【★★★いい人たちなのがどこか違和感】
傭兵物の走りらしい。
この頃はまだ傭兵のネガティブなイメージがなかったのか、
ゲタゲタ笑いながら現地人を射殺するようなイカレタ傭兵はいない。
「金の為」とはっきり公言はするが、みんな仲良しニコニコお仕事してて、
ついつい傭兵と言う事を忘れて見てしまう。仲間付き合いのいい好々爺が多い。

前半、話がうまく転がってるうちは比較的退屈。
後半ピンチの連続でかなり挽回する。


【銭】
『蠱毒 ミートボールマシン』:ラスト一本割引+名画座回数券持参割引で500円。
『ワイルド・ギース』:ラスト一本割引+会員割引で850円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
蠱毒 ミートボールマシン@ぴあ映画生活
ワイルド・ギース@ぴあ映画生活

『Thunderbolt Fantasy 生死一劍』『ジャスティス・リーグ』

2018年1月3日に見た2本まとめてレビュー。

◆『Thunderbolt Fantasy 生死一劍』ユナイテッドシネマ豊洲12

▲武侠シーンはエフェクトばつちりよーん。

五つ星評価で【★★★性格の悪い脚本がおもろい】
武狭人形劇。オリジナルはTVシリーズらしいが、それは未見。けっこうバサバサ四肢斬るし、ドバドバ血が出る。ブラボー。80分のソフトのうち前半は殺無生と凛雪烏のシリーズ前日談、後半は殤不患の旅先での後日談。前半がゼロからの話なので分かりやすかった。で、そういう構成になってると思わず後半を見たので、どこかで前半と繋がると思ってヤキモキした。
前半はともかく殺しまくる殺無生と性格が優雅かつ異常な凛雪烏の組み合わせがなかなか面白い。まあ、あんな事やらかしちゃいかんよね。後半は殤不患の懐の深さが見どころ。


◆『ジャスティス・リーグ』ユナイテッドシネマ豊洲10,東宝シネマズ新宿11

▲「ええか、ぼんよう聞いとき。世の中銭や。銭なんやでえ」

五つ星評価で【★★★★,★★★★いい感じに短くて情感深い】
DC映画化の中で今までで1番番好き。
まず冒頭のEverybody knowの歌にクラクラくる。スーパーマンの不在から始まる世の中の至らなさをグッと攻める歌詞。もう、この世の中は天国ではなくなった。でも、クラーク・ケントのいない映画観客側の現実の世界では、元々、彼がいないので絶望的に天国ではないのだ。過去も現在も未来永劫も。それも泣ける。
歌に続くワンダー・ウーマンの活躍。もちろん強いのはいい事だが、彼女の戦い方が「弱い者を守りながら戦う事に又、グッと来る」OPから、この事件の解決までがむっちゃ好き。
他にバットマンの人間であるが故の激しい劣等感と贖罪意識に泣けてしまう。決してブルース・ウェインが悪い訳ではないというのに。そして、そのバットマンが人間である事と正反対にスーパーマンがあまりに人間と機質が違うという事にも目頭が熱くなる。彼はあれだけ違う存在である事を自覚しながら成長していったのだ。それはちょっとくらいおかしくだってなるよ。
あと、新人3人を含めた正義連合側はいいのだけどビィランはそんなに良くない。
ステッペンウルフって恰好悪すぎだろう。
道化みたいな服。頭もそんなによくなさげで強大な力を得た後の目的もハッキリしない。
上がったり下がったりも何か意味不明。

ワンダーのガル・ガトットさんも綺麗だけど、ロシアの女の子がかーいー。


【銭】
『Thunderbolt Fantasy 生死一劍』:メンバーポイント2ポイント使用して1000円で鑑賞。
『ジャスティス・リーグ(一回目)』:メンバーポイント2ポイント使用して1000円で鑑賞。
『ジャスティス・リーグ(二回目)』:トーホーシネマズ、フリーパス11本目。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
Thunderbolt Fantasy 生死一劍@ぴあ映画生活
ジャスティス・リーグ@ぴあ映画生活

お年玉の記録2018

今年の記録(2018年)。鉄は熱いうちに打て。
去年のがないのは、事情ありで去年はお年玉配布がなかった為。
 
姪1:大学5年生→大学6年生 10000円(※1)
姪2:大学4年生→就職     1000円(※2)
姪3:小学4年生→小学5年生 3000円
姪4:幼稚園   →少学1年生 3000円
 
ラインとしては
金の価値観が分からない乳児は0円
保育園とか幼稚園とかに行く前は1000円
小学校入学前が2000円
小学生が3000円
小学校高学年~中学生5000円
高校生および浪人生が8000円
大学生10000円

あっ、姪3は5000円でもよかった。
※1 6年生大学だって
※2 就職年。ポチ袋にお金とメモを入れた。「来年からはチビどもに渡せよ」みたいなこと。
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