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『ベイビー・ドライバー』『パターソン』ギンレイホール

◆『ベイビー・ドライバー』

▲画像は後から(追いかけてくる)。

五つ星評価で【★★★カーチェイスがステキ。ベイビーのいろいろ欠損してる感じも逆に共感度が高くなって良い】
冒頭のいきなり始まる感が最高。
主人公の聞いてる音楽と劇伴が一緒というのがとても気持ちがいい。
セリフに邪魔をされない分、カー・チェイスに集中できる(という意味ではセリフが猥雑にうるさいタランテイーノの対極である映画なのかもしれない)。

彼氏彼女は可愛い組み合わせなのだけど、普通、こんな簡単に惚れた腫れたにはならないだろ(だから「ロマンチック」と言われるともう反論の余地もないが)。

ジェイミー・フォックス怖し。まあ、元から怖い顔だが。


◆『パターソン』

▲絶賛洗脳中。

五つ星評価で【★★ジャームッシュだねえ】
パターソン町にいるパターソンさんの何気ない日常。
町田にいる町田さんの特に何の変わりもない一週間の変わり映えを確認する。いや、俺はエージェントとか工作員とかじゃないから、そういうのは普通に退屈よ。基本、ジャームッシュは苦手だけど、どうにか一本まるまる起きて見てられた。ギンレイホールが混んでて最後列で立ってみたからである。うん、立ちながら寝てはいないと思うよ。

主役がSWカイロ・レンのアダム・ドライバーなので、妻とうそぶく女のモノクロ洗脳環境(白と黒はトルーパーとベイダーの色/帝国に染まれというメッセージ)に耐えながら、最後の最後にダークサイドに誘う使者として犬が現れる。と考えると永瀬正敏はそのダークサイドを閉じんとするジェダイの騎士ではないか。うんまあ、永瀬はアダム・ドライバーの精神の均衡を保つようにして救っていた。最終的な解決方法として、犬はモノクロのパンケーキの具材として使用し、その血の色からパンケーキのモノクロ二元性を崩せばいいのではないだろうか。

パターソンと言えば『シン・ゴジラ』の石原さとみの役名がカヨコ・パターソンだった。
石原さとみがパターソンの町をウロウロしても面白くなりそうにないな。それはPVだな。

            
【銭】
ギンレイホール会員証で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ベイビー・ドライバー@ぴあ映画生活
パターソン@ぴあ映画生活
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ネタ

空海「食うかい?」
キー・ホイ・クワン「僕はクワン」
遠い海から来たCoo「くー」

『リバーズ・エッジ』『パディントン2』『祈りの幕が下りる時』『最低。』『咲 阿知賀編』

最近見た5本をまとめてレビュー。

◆『リバーズ・エッジ』ユナイテッドシネマ豊洲9

▲やあまだ(左)と若草さん(右)。若草さんって何かいやらしげな名前だと思う。帽子もゴムっぽいし(難癖だろ)。

五つ星評価で【★★★なまくら刀で滅多打ちにされるような映画】
原作未読。
主要登場人物は2人の男の子と4人の女の子。だが、製作委員会がこぞって作りたがるようなS男とM女の壁ドン・ラブストーリーではない。男のうちの1人は男性として機能しない事からも、恋愛映画としての側面はゼロではないが、とてもバランスが悪い(主要登場人物内で恋愛関係は二つあるが観客側から恋愛関係に見えない)。これは個々のアイデンティティが何に根差しているかを集団内で描いた映画ではないかと思う。キャラ設定がしっかりしているので、主演は二階堂ふみだが、出演ウェイトを下げて他の人物をメインに据える事も可能かと思う。
 ① 若草さん=二階堂ふみ:クール女。人や物に対する執着が少なく周囲とは360度均等に接している。
 ② 観音崎くん=上杉柊平:リーダーシップを取りたがるバカタイプ。SEXと暴力を止められない。①のステディ。③に手を出している。④をイジメている。強がっているが女にはいいように扱われ、そのストレスが暴力として噴出してるように見えなくもない。
 ③ ルミ=土居志央梨:学生生活を無難に楽しく暮らす快楽主義者。①の親友だが②と出来ている。①とは対等な関係。②に対しては見下す傾向あり。おそらく外見の悪い姉貴に対するコンプレックスから武器としてSEXを使う事に躊躇がない。
 ④ 山田=吉沢亮:②のイジメの被害者。①と⑤に対して心を開いている。⑥については偽装恋愛関係だが⑥はその事に気が付いていない。自分が認める存在とは付きあえるタイプ。
 ⑤ こずえ=SUMIRE:孤高の読モ。肉体への信頼度薄く壊れてしまえばいいと思いがち。①と④のみ薄い友達付き合い。
 ⑥ カンナ=森川葵:④のステディであるが、④は好意を持っていないので扱いが悪い。④が①と恋愛関係にあると憶測している。

(①②③),(①④⑤),(⑤⑥)と言うのが仲良し関係の組み合わせ。関係内に破滅因子を含む。

二階堂ふみは乳首を出す事で宮崎あおい類似品の呪縛を立ち切った。
森川葵の壊れる演技は鉄板すぎて素晴らしい。
森川葵くん、君も乳首を出していいんだよ。


◆『パディントン2』109シネマズ木場8

▲「さぁ~ぷらぁ~いず!」

五つ星評価で【★★★★★幸せの塊】
すんげー面白い。
礼儀正しいとか親切とかって何て楽しいんだ。
いや、そこもそうなのかもしれないけど伏線の解消具合がとてつもなく気持ちいい。
前作に比べるとパディントンの熊っぽさがいい意味で薄れた。
ゆるキャラっぽくなったと言えばいいのか。
ずっと喋り続けの松坂桃李くんは御苦労様です。
せっかくなので前作から引き続き吹替え版で観たが、全然支障がないのだけど不倫騒動で斉藤由貴が降板してしまったのは残念。無実の罪のパディントン同様、家族なら信じて起用すべきではないのか? いや、本当に罪を犯した者には厳しいという事か(刑事犯罪ではないけど)。ただ、それでも映画のヒュー・グラント様よろしく斉藤由貴も刑務所内(もしくはそれに似た施設)などでミュージカルを歌って踊っていくれるのなら、ちょっとは心が晴れるのだが、捕まっていないからなあ。今から捕まえて有罪にして貰えますかね。


◆『祈りの幕が下りる時』トーホーシネマズ新宿4

▲ちょっと夫婦漫才っぽい二人。

五つ星評価で【★★★★大衆芸能的に観客を楽しませる一本】
TVシリーズ『新参者』は未見。
ああ、ベタに面白かった。
阿部寛演じる主人公、加賀恭一郎のドラマよりは、やはり松嶋菜々子側のドラマに惹かれる。そらあやっぱり「超綺麗」な美人には惹かれるっしょ。松嶋菜々子も凄くチャレンジフルな演技をしていたが、その子供時代を演じた二人の子役も素晴らしかった。私は頭がピンボケなんで、この三人の連携に全然違和感を感じなかった。それにしても一番若い桜田ひよりちゃんって『脳内ポイズンベリー』の「衝動」のあの子か。大きくなったなあ。

昇太師匠の下品に甘い感じなのに必要以上によく通る声は好きよ。


◆『最低。』下高井戸シネマ

▲高岡早紀ってほんまもう。

五つ星評価で【★★★悪くはないが、着地点は本当にこれでいいのか?】
三つのドラマパートから成り立ち、三つは軽い接点を持つ。

①佐々木心音 AVが天職と信じる嬢の日常と親バレ
②森口彩乃 出口のない日常からAVに逃避した主婦
③山田愛菜 元AV嬢の母の噂に振り回されるJK

等しく無名で顔に覚えがない三人を激しくスイッチングして撮りだしたので冒頭かなり誰が誰だか分からずに混乱した。
②の女優の覚悟がひしひしと迫ってくるような強い視線が印象的。視線が強いのは③もだが。

渡辺真紀子と根岸季江がWで出てくると、おー随分女優張り込んだなあという豪華な空気を感じてしまう。
と言う中、一番は「元AV女優の親」という役柄をあたかもそうであったかのように軽々と演じた高岡早紀である。凄い説得力。これはキャスティングの勝利と言うしかない。


◆『咲 阿知賀編』シネマロサ2

▲勢揃い。ゲイ揃いじゃなくてよかった。

五つ星評価で【★★★前作よりは落ちてしまう】
前作の麻雀トーナメントを別の高校目線で描く第二弾。
なので「咲」だけど咲が出てこない。
なんか『結城友奈は勇者である』みたいだな。

今作も前作同様、女子高生が麻雀を豪快に打つ打つ。
プロもビックリの特殊技能同士の戦いが見られる。
このマンガ原作ならではのありえない技術と技術のぶつかり合いが面白い。
ただ前作と比べると今作の方がよりオカルトに、より非論理的な技が増えたように思える。
そんなありえない技の応酬に対して、勝敗は嘘に嘘を重ねても構わないので、観客を納得させる説得力が大事なのだが、今回はそれを諦めて「勝ちそうな空気」「負けそうな空気」で処理してしまった。それはとても残念だ。

阿知賀高校では主役を演じた桜田ひよりがやはり可愛い。えっ、『祈りの幕が下りる時』の、、、、、っつか、『脳内ポイズンベリー』の「衝動」のあの子か。
キャラで良かったのは「捨て石」を知りながら凹まずに勇猛果敢に勝負に挑む新道寺・花田煌の矢野優花がかっこ良かった。
その新道寺をギタギタに痛めつける白糸台の絶対女王、宮永輝の浜辺美波にもビックリだ。浜辺美波なのかよ。咲役でチョコっと出演とか思ってたら、キャラの作り込みを物凄くやってきて、外見が全く変わったから浜辺美波と気づけなかったという。すげーな。


【銭】
『リバーズ・エッジ』:ユナイテッドシネマズ、金曜メンバー1000円。
『パディントン2』:チケット屋で額面1400円のムビチケを1080円でGET。その後900円まで下がったの見て軽く地団駄踏んだ。
『祈りの幕が下りる時』:映画ファン感謝デーで1100円。
『最低。』:下高井戸シネマ火曜1000円均一。
『咲 阿知賀編』チケット屋で額面1400円のムビチケを1180円でGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
リバーズ・エッジ@ぴあ映画生活
パディントン2@ぴあ映画生活
祈りの幕が下りる時@ぴあ映画生活
最低。@ぴあ映画生活
咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
リバーズ・エッジ@ノラネコの呑んで観るシネマ
リバーズ・エッジ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
パディントン2@或る日の出来事
パディントン2@SGA屋物語紹介所
パディントン2@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
祈りの幕が下りる時@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A@徒然なるままに
▼関連記事。
パディントン(一作目)@死屍累々映画日記・第二章
麒麟の翼(祈りの幕・前作)@死屍累々映画日記・第二章
咲(一作目)@死屍累々映画日記・第二章

マンガ『あさひなぐ 第二十五巻』こざき亜衣、ビッグコミックスを読書する男ふじき

大工ちゃんとトドさんについては核心に至る前に上手くかわされたなという感じで、軽く失望を感じた。何となく「空気で分かれよ」といなされたみたい。そこはとことん言語化して、彼女たち本人にも問題を自覚してほしかったのだな、私は。空気だけで問題が根本的に解決していないのに先に進むのが気持ち悪い。

一巻まるまる合宿の話で、巻末でもまだ終わっていない。
尼さんが宮路を諭そうとして、そこにやすこ先生が駆け込んできて波乱になりそうなところで25巻は終わり。昔の連続大活劇かよというくらいの話の閉じ方である。そら、もちろん次も早く読みたいわ。

マンガ『MASTERグレープ 第2~3巻』原作:土屋理弘、作画:高橋アキラ、ゲッサン少年サンデーコミックスペシャルを読書する男ふじき

油断してたら二冊出てた。
「ゲッサン」だから「月刊サンデー」なのだろうな。
昔はサンデーの月刊誌は「増刊サンデー」だったと思うが。
「サンデー」少年誌の単行本売り場にあるかと思ったら大間違い。
「ビッグコミック」系の青年誌単行本売り場に置いてあったりする。

二巻は主に薙刀。
三巻は主に槍。

二巻の薙刀使い女子が不思議ちゃん系で好み。
登場時、タイツ女子であった事も性癖的にグッと来てたら脱いでしまった。

見透かされたか!(何をだよ!)

時計奪還

修理に出していた腕時計が帰ってきた。
バンド直ってる。まあそりゃあそうだろう。修理に出したのだから。
これで216円出した百均の廉価腕時計(2回購入)ともオサラバになる。
百均と修理した腕時計で大きく機能が変わる訳ではない。
もっともコアな機能は時間を表示する。それだけなのである。

ただ帰ってきた奴はデジタル文字がでかくて見やすい。
ソーラーパネルなので、おそらく電池持ちがいい。
逆に百均はいつまで動くか不明。
あと、電波時計で電波て時間合わせするので
狂いがないと聞いている。
「電波が、電波が俺に命令するんだあ」
時計ではそれが正しい事なのだ。

百均の時計二つ(うち一つはバンド破損)は
誰か欲しいならあげてもいいけど、俺、このブログで
オフ的に会っている人いないから、
リアルで渡すの面倒だなというのはある。
誰か「どこでもドア」とか持ってない?

『マンハント(ネタバレ)』『嘘を愛する女』『コンフィデンシャル 共助』『コードギアスⅡ 叛道』『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』

最近見た5本まとめてレビュー。

◆『マンハント』109シネマズ木場5(ネタバレ)

▲新郎新婦これが初めての共同作業です。

五つ星評価で【★★何やってんねんジョン・ウーと福山雅治】
無実の罪をかけられたチャン・ハンユー演じる日雇い労働者にしか見えない国際派弁護士と、凄腕独断専行刑事・福山雅治が最初ケンカしてるのに徐々にお互いを意識しつつ仲良くなるってラブコメ展開で、最終的には「おまんはんと、おまんはんと、地獄まで一緒の道行どすえ」なので「マンハント」ってダジャレかよ(いや多分違う)。で、ラブコメ展開の間に殺し屋の襲撃がありーの、ホームレスの倉田保昭最強がありーの、池内博之坊ちゃんも頑張っているありーの、えーと、えーと、えーと、ドラッグの話いらなくない。これ、ドラッグの話を抜くと大変スッキリする。元々、冤罪を仕掛けられた弁護士が刑事に追われながらも冤罪を晴らすというのが骨子で、新薬の開発、実験による恩人死亡、自己も実験媒体に、と言うのが凄くでかい枝葉なのだ。

チャン・ハンユーはどうだろう。弁護士だと言うのに頭がいいように見えなかった。いや、頭の良さを証明するためにいきなり円周率百桁とかそらんじられても困るが、捜査を牽引する事で福山雅治だってそこそこ頭がいいように見えるのだから、その辺りでちゃんと頭がいいように見せてあげないといかんのではないか。
ツイッターのフォロワーさんが殺人事件の冤罪を晴らす為にバンバン人を殺していく謎展開と言っていたが、全くその通りである(笑)。

福山雅治は普通。福山雅治以上の凡人頭が警察署内に山のようにいるので、そこそこ頭が良く見えるのはプラスポイント。この人、凄く熱演しても顔のイケメン具合以上に、演技によるかっこよさが浮かび上がって来ない不遇な人だ。今回もそのジンクスは挫けず。

福山さんのライバル刑事トクナガクニハルさんは初めて見たけど、病的な権威が絵になってて中々よかった。
ホームレス役の倉田保昭さんは最初から最後まで全出番がかっこ良かった。
ウーさんそんなに無理して鳩出さんでも。
監督の娘の太っちょ女殺し屋アンジェルス・ウーは良い。この人の悪口はあまり聞かない。


◆『嘘を愛する女』トーホーシネマズ新宿8

▲女宇宙飛行士(左)が5年越しに地上に帰ってくると恋人の男は松田龍平みたいに姿が変わり、自分は宇宙人と言いだし、愛を思い浮かべてくださいと言う。これは5年前のスナップ。女宇宙飛行士はやるせなく、男にドラゴンボールを朗読してあげるのであった。などと書いてると長澤まさみもいろいろ頑張ってるな。そう言えばゾンビを殺してた事もあったな。高橋一生はシン・ゴジラを殺してるからいい組み合わせか。それ以前に小美人だった事もあるしな。

五つ星評価で【★★★川栄さんがいいセフレっぽくて何だかもやもや】
物語の展開に翻弄される、主人公の長澤まさみがメンヘラっぽくて共感度がちょっと低目である事を除けばよく出来た脚本だと思う。まあ、長澤まさみは耳が弱いとか、SEX好きそうとか、
エロいイメージぶち込んできたので許してしまうのだけど。

予告でも見せる川栄李奈の蹴りが良い。
ただ、長澤まさみと比較するにはどうにもフワフワしたキャラで
相並び立ちはしなかった。もうちょっとちゃんとしたリアリティーを
与えてあげればいいのに。

DAIGOのオーラも何もない変わり者っぷりには好感を持った。

謎の男・高橋一生が信じるに足るかどうかと言う命題は枝葉を落として1エピソードに絞りあげた『怒り』と言ってもいいかもしれない。ちなみに高橋一生とDAIGO、もしくは吉田鋼太郎の濃厚なホモシーンや、川栄李奈が米兵に蹂躙されるシーンとかはないので、言葉通りではなく、比喩であるという事をお含みおきください(そらそうやろ)。
あっ、あと同棲開始のシーンで『植物図鑑』思いだしたりもした。

PS ここなつ映画レビューさんに描いたコメントが
 バカ全開でなかなかいい感じです。


◆『コンフィデンシャル 共助』トーホーシネマズ新宿4

▲北(左)と南(右)。

五つ星評価で【★★★★こんなにおもしれーなのに、映画に埋もれるなあ。残念】
北朝鮮から韓国に逃亡した犯人を追って朝鮮から韓国に刑事がやってきて「共助捜査」を行う事になる。捜査とは名ばかりの政治的な駆け引きばかりに終始するかと思われたが、北、南、上層部、現場の思惑や判断で捜査の形が変わっていき、最後にはギリギリの信頼関係で南北の刑事が悪に対峙する。そら、ハッピーエンドに終わるベーシックな作りではあるのだけど、きちんと面白い娯楽映画の傑作に仕上がってる。
北の刑事(ヒョンビン)がイケメンで超人、南の刑事(ユ・ヘジン)がブサメンで手際も悪いが心はちゃんと刑事というのが対比が効いている。勿論、南の刑事は北の刑事の引立て役として機能するのだが、それだけでは終わらない。ちゃんとそれぞれ両方に負い目もあるし、見せ場もある。とてもフェアな作り。
ユ・ヘジンが相変わらず変な顔でいいんだわ。
あの顔がスクリーンに出てくるとリアリティーがある。そして、二人とも凄い量のアクションをこなしている。
北の刑事が短い滞在期間、ステイする形になるユ・ヘジン家の家族も楽しい。
しっかり者すぎるが夫を愛してる妻、ちゃんと親思いの娘、イケメンに一目惚れしてしまって右往左往ドタバタ掻きまわす妻の妹。この妻の妹がメチャ可愛いと思ったら「少女時代」の中の一人なのか。コメディ・パートがきちんといいバランスで入り込んでくる。

▲南の嫁の妹。

いやまあ、ちゃんと面白いのにこの映画は埋もれるな。
全然、宣伝見かけなかったし、『コンフィデンシャル 共助』って題名では映画の内容が全然、伝わってこない物。甚だ残念なり。


◆『コードギアス 反逆のルルーシュⅡ 叛道』ユナイテッドシネマ豊洲9

▲SWでいうところのカイロ・レン的なスタンスにいる男スザク。

五つ星評価で【★★★★相変わらず面白いけど今回はちょっと舌っ足らず】
TVシリーズ編集の一作目は面白かった。
同じくTVシリーズ編集の二作目はどうかと言うと、面白いけど、一作目ほど、編集がスムーズでないのが、原本シリーズを見てなくても分かる。死ぬほど張ってある伏線が全部繋がってはいないし、おそらく「PART Ⅲ」につなげる謎だってあるに違いない。でも、一本の独立した映画の中で明かされない謎があるのは「次回どうなるどうなる」みたいな煽りの謎以外は凄く悪い方向性で気になる。

そんな中、ユーフェミアがあんな事に。
そしてゼロとスザクの仲があんな事に。
もう、絶望しかない方向性でひどい話になっていくのをブルブル震えながら見てました。勿論、続きも見に行きます。
しかし、これだけ色々キャラがいるのに、こいついい奴だなみたいに心が許せるキャラが全然いない。バカか裏切り者しかいないアニメ。その中で唯一マトモだったユーフェミアがあんなだし、正しさの象徴である筈のナナリーもゼロから隔離されてしまった。あー、気になる。続きは5月、三か月後か。何やら連載マンガの単行本待ちみたいな周期だな。

それにしてもすんげドラマが盛り上がる。しかし分からんままの謎も多いな。


◆『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』トーホーシネマズ新宿3

▲このポスターのおっぱい表現が実に上手いなあ。

五つ星評価で【★★好き者が作って好き者が楽しむ映画】
おそらく、メカ戦とアイドルが好きな好き者しか相手にしないみたいな理想を掲げて作られたアニメ。
人間の動体視力の限界を越えた板野サーカスとアイドルソングが最強設定の世界。歌は心みたいな綺麗事言いながら、どうにもこうにも歌は武器として取り扱われる。自陣から見てるから綺麗事が否定されないだけ。アイドルグループ「ワルキューレ」の歌う歌は自由意志を奪ったり、取り返したり、その性質は何だか『コードギアス』の洗脳機能ギアスの薄い奴っぽい。じゃあ、全然ヤバイ奴じゃん。
『新世紀エヴァンゲリオン』よろしく、とってもお手軽に人類の群体生物化が立ちあがって、あっという間にその目はなくなってしまう。気が狂っているエヴァの世界ならともかく、皆が皆、個体としての人間を捨てて「人類」という一匹の動物になりたがってるとは思えない。こういうのって誰か一人が決めちゃって「人類国民投票」みたいなのも絶対やってくれないし。

PS ワルキューレってWサイン出してたけどVサインじゃね?


【銭】
『マンハント』:毎月10日109シネマズデー、全員1100円
『嘘を愛する女』:毎月14日トーホーシネマズデー、全員1100円
『コンフィデンシャル 共助』:毎月14日トーホーシネマズデー、全員1100円
『コードギアス 反逆のルルーシュⅡ 叛道』:ユナイテッドシネマズ、金曜メンバー1000円。
『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』:毎月14日トーホーシネマズデー、全員1100円
▼作品詳細などはこちらでいいかな
マンハント@ぴあ映画生活
嘘を愛する女@ぴあ映画生活
コンフィデンシャル/共助@ぴあ映画生活
コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道@ぴあ映画生活
劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
マンハント@ここなつ映画レビュー
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嘘を愛する女@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
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『えろぼん! オヤジとムスコの性春日記』トリウッド

えろぼん
▲月本愛(右)と長与純大(左)。

五つ星評価で【★★★月本愛かーいー。標準的なピンク映画の内容を持つR15作品】
面白いし、エロいし、女の子可愛いんだけど「売り物」として考えると単品の上映企画としては難しい。作品そのものは安定感抜群だが驚くような展開がなく、どこかで一回見たようなドラマである。1600円の金を払う映画にはもうちょっと何か「エッジ」っぽい色が欲しい。私がこの映画を見る事に決めたのは池島ゆたか監督作品だからだが、監督名が伏せられていたら見なかっただろう。
『えろぼん!』というタイトルも映画内容ともそれほど強くリンクしてないからか、今一ピンと来ない。
チラシは姉ちゃんの裸がいっぱい載ってるが、それしかないみたいに見える。話がある予感を感じづらい。

いや、でも、面白い。つまらなくはない。月本愛に興味がわく。何だあの場違いな乳は。そしてこぼれるようなフニャフニャした顔立ちが可愛い。変な表現だか見てくれれば分かると思う。ちゃんと撮れてます。

月本愛といたしてしまう童貞男役、長与純大も朴訥とキモさが同居してていい感じだ。別にホモじゃないからあまり男優を褒めたくはないのだけど、ドランクドラゴンの鈴木のような役立たず感が強く出ててなかなか良かった。

エロいヒヒ親父役に、なかみつせいじ。年を取ったなあ。昔のピンク映画とかでは若者だったのに、今では本当に老人だ。

しかし、これがR15なのかあ。あんなにSEX満載なのに。
濡れ場があっても、部位と部位の接触や、体位などが明確にならないアングルなら成人映画にはならないらしい。変なの。充分エロいよ。


【銭】
一般入場料金1600円を珍しく割引なし。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
えろぼん!オヤジとムスコの性春日記@ぴあ映画生活

腕時計受難

2018年2月14日。

100均で買った腕時計のバンド破壊。
わずか10日で故障になったのは安かろう悪かろうではなく、
おそらくバンドの使い方が悪いのだろう。
きつい位置で穴に金具を通す癖があるのでバンドが疲弊しやすい。

壊れた日はガムテで補強し(ガムテ最強)、
すぐさま100円で代替品購入(100均最強)。
メーカー持ち帰りが帰って来るまで又、これを使っていこう。
今度はバンドゆるゆるで使用してみよう。

『星空』『あの頃、君を追いかけた』キネカ大森2

キネカ大森の名画座企画「バレンタインデーは心温まる、台湾からの贈り物」

◆『星空』キネカ大森2

▲ガーリーって奴か。

五つ星評価で【★★★女の子、いい意味で華がなくてかーいー】
画面が綺麗だけど大人しい映画。
主演の女の子が見るからに大人しくて、それでいて金持ちそうでない。小さな子供の頃でない、中学生の今の芦田愛菜ちゃんに似てる。この華のなさが逆にとても好感を持ってしまった。子犬を見たら飼いたくなるような、原始的な何かがこういう染まってない子供にはある。
ラストのピースについてはよう分からん。普通にあの絵の一枚だけで良かったんじゃない?


◆『あの頃、君を追いかけた』キネカ大森2

▲ポニテにすると男子が欲情するから禁止と言う校則があるけど、それまんま正しいという展開が映画に入ってる(ポニテがミシェル・チェン)。

五つ星評価で【★★★★女も男もかーいーのよ】
未見と思ったら二回目だった。
まー、ミシェル・チェンが天使ったらないわ


【銭】
2017年10月始まりで新しく購入したキネカード(名画座回数券)。半年間で3回入場券付で3000円。うち1回分を使用(3回目)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
星空〈2011年〉@ぴあ映画生活
あの頃、君を追いかけた〈2011年〉@ぴあ映画生活
▼関連記事。
あの頃、君を追いかけた〈2011年〉(1回目)@死屍累々映画日記・第二章

PS どっちの女の子もめんこくって癒されたわ
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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