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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『グレイテスト・ショーマン』『霊的ボリシェヴィキ』『羊の木』『君の膵臓をたべたい』『ゴッホ 最期の手紙』

5本まとめてレビュー。

◆『グレイテスト・ショーマン』109シネマズ木場3

▲ブレストファイヤーっぽいグレイテスト・ショーマン。

五つ星評価で【★★★娯楽映画的にはいいのだが、フリークスの扱いが80年古い】
ミュージカルとしてはとっても気持ちいい。
それでいいだろ、と言う気持ちはあるのだが、
映画内のフリークス達の扱いがあまりに古かったので
いや、やっぱこれを「好き」とか「超好き」と言うのは
自分に嘘ついてる事だなって思い直して「普通」という評価。

フリークスの人達だって人間なんだから認めましょう。
と言う大筋には何ら反対しない。そんな鬼畜ではない。
要は認め方の問題だ。

この映画のフリークス達がどういう扱いを受けているかと言うと
「フリークスの人達は善良ないい人ばかりなのに虐げられて可哀想。
 ちゃんと人間として扱いましょう」みたいな感じ。
これの何がいけないのかと言うと、これはスローガン。
物語の中で連呼されるような掛け声だったらこれでいい。
でも、これには「偽善」が隠されている。

・フリークスの人達はみんな可哀想な人。
・フリークスの人達はみんな善良な人。

フリークスも人間だから、可哀想な人もいれば、
そうでない人もいたろうし、善良な人もいれは、悪辣な人もいる。
とりあえず、この映画の中では「フリークス(被見世物者)」は
概念であって、人やキャラクターではない。
誰もがみな同じように世間から虐げられ認められず、
見世物興行で初めて自我を確立したかのよう、ただ一人の例外もなく。
だから、彼等は全員一度に行動する。
この話の中では彼等には「個」はなく、全員が一つで「フリークス」
という見世物概念なのだ。

これって、現実の障害者が悩み苦しむ概念である。
障害者は全員、天使のような心を持っている。
えーと、成人を越えた障害者は普通、性欲も持ってて、
そういう天使のように思われるギャップと悩む事がままあります。

概念やスローガンはギャップを認めないし、
彼等の中での反目さえ許さない(まあ、いい人でいれよ、と言う)。
彼等は全員で一つ。例外は許さない。

これらは80年前の映画『フリークス』でトッド・ブラウニング監督が意識せずにひっくり返そうとして大騒動になった概念である。乙武さんの言う通り、障害は不便ではあるが、不幸ではない。そして、サーカス内の個々のフリークス達にはフリークス間でも階層があったし、愛憎があった。いい奴もいれば悪い奴もいた。まあ、つまり、見世物達は一人一人がユニークな個人だったのだ。こういう話を最近の障害者が出る映画では熱く語ろうとする傾向がある。それなのに80年前の『フリークス』未満の映画がたいそう持て囃されてるのはちょっと現象として面白かった。単にそこを描きたい訳ではなかったからそうなったに過ぎないだけだろうけど。

ヒゲ女さんにはヒユー・ジャックマンとキスして欲しかったな。
いや、小人将軍にヒュー・ジャックマンとキスしてとかは
言わんからさ。


◆『霊的ボリシェヴィキ』ユーロスペース1,2

▲分からん映画。

五つ星評価で【★★,★★★分からんが何か引っかかる。/分からんままだ。何が引っかかったのかも分からない。じゃ何だ呪いかよ】
初回:分からん。静かに狂った『リング2』と言う気もするが合ってるかどうかも分からん。長宗我部容子の威圧感がビンビン。
二回目:あいも変わらず分からん。長宗我部容子の威圧感がビンビンなのは変わらない。実験を行なっている彼等が何者で、その彼等に干渉しようとする者の正体が何で、みたいなアウトラインがまず見ていて整理が出来ん。だが、分からんからと言ってつまらん訳ではない。多分、再度見ても分からんままだろう。これだけ分からんのに、解説読んだら負けな気がする。でも、また見てみたい気がする。


◆『羊の木』ユナイテッドシネマ豊洲12

▲錦戸亮ネット解禁おめでとう。

五つ星評価で【★★★この試みが実験であるとして、その試みの総括がなされないのが気持ち悪い】
不思議なテンポの映画。紙芝居付き環境音楽ライブみたいな。
錦戸亮+木村文乃+松尾諭のバンドの音が気持ち良い。あの音ずっと聞いていたい。
ノロロの存在感とデザインが好き。本当にありそうな奇祭がいいじゃん。
題名の意味は分からなかった。皿に絵として出てきたけど、それが何を表わすかはやっぱり分からなかった。

 錦戸亮:必要とあらば美形オーラを消せるのがこの人の上手い所。
 優香の口紅の塗り方がプクっとしてイヤらしい。いいキャスティングだ。そういう攻めた役だとは思わなかった。
 北村一輝そう来るか、松田龍平そう受けてそう返すか。
 田中泯、役者冥利に尽きるような老け方じゃなかろうか。
 水澤紳吾、今回の隠し玉役者。ラッパ飲みの絵が怖い。私は罪歴があろうがなかろうが彼の床屋は怖くてイヤ。ちなみにパディントンの床屋もイヤ。
 市川実日子、見終わって一番インパクトが少ない所に立つ。

実験は主人公と受刑者を組み合わせる手段であって、実験自体の行く末がこの映画の主題ではないのだけど、私個人は実験の総括や総合評価みたいな物を結果として出してほしかった。


◆『君の膵臓をたべたい』トーホーシネマズ日本橋6,渋谷シネパレス2

▲(^_-)-☆

五つ星評価で【★★★★★,★★★★/泣く泣く泣いてまうわ,二回目はちょっと薄らいだ。】
ずっと感想書けずに寝かせてた映画。ガツンと来る映画の感想は勿体ないというか、気後れ先に立つというか、中々手が出せない。
一回目:①これを泣かんでどうする。こんな泣ける話作りやがってコノヤロー。
②浜辺美波の笑顔がたまらん。
③今頃、日本国中で、君野膵臓氏の遺体の奪い合いが激化してると言う。
④君の雑炊をたべたい。
二回目:①ほんま北川景子のウェディングドレスは綺麗だ。
②女の子が何気なく「天国で会おう」と言うけど、そう言う肯定感情は女子特有。9割の男子は自分なんて地獄落ちると思ってる。
③監督・月川翔ってヅカみたいな名前だ。


◆『ゴッホ 最期の手紙』109シネマズ木場3

▲この主人公がまた魅力がなくてのう。

五つ星評価で【★★動く絵にインパクトがあるが話はつまらん】
短編か中編でいいんじゃないの?あの絵が動くのは凄いけど逆に言えばそれが活かされてない。ゴッホの絵を見る時に感じる心の唸りみたいなのがずっと継続されている事で消えてしまった。絵を動かす事のみに特化したパトリック・ボカノウスキーの実験映画『天使』の方に1000%好感を寄せてしまう判官贔屓な自分。勿論、『天使』はゴッホを取り扱ってはいないのだが。
「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」という音でフルネームを覚えていたので「フィンセント・ファン・ゴッホ」は何か魂抜けちゃってるような違和感を覚える。


【銭】
『グレイテスト・ショーマン』:109シネマズ会員感謝デー(毎月19日)で1100円。
『霊的ボリシェヴィキ』:ユーロスペース会員割引で1100円2回
『羊の木』:ユナイテッド会員メールで送られてきた割引クーポンを使用して1300円。
『君の膵臓をたべたい(一回目)』:映画ファン感謝デーで観て1100円
『君の膵臓をたべたい(二回目)』:日本アカデミー賞記念興行1000円
『ゴッホ 最期の手紙』:109シネマズ会員感謝デー(毎週火曜)で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
グレイテスト・ショーマン@ぴあ映画生活
霊的ボリシェヴィキ@ぴあ映画生活
羊の木@ぴあ映画生活
君の膵臓をたべたい〈2017年〉@ぴあ映画生活
ゴッホ~最期の手紙~@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
グレイテスト・ショーマン@或る日の出来事
グレイテスト・ショーマン@ノラネコの呑んで観るシネマ
グレイテスト・ショーマン@ノルウェー暮らし・イン・原宿
グレイテスト・ショーマン@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
グレイテスト・ショーマン@SGA屋物語紹介所
グレイテスト・ショーマン@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
羊の木@ここなつ映画レビュー
羊の木@映画的・絵画的・音楽的
羊の木@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ゴッホ~最期の手紙~@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
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