ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『劇場版 空の境界 第五章、第六章、Remix』シネ・リーブル池袋1,2

◆『空の境界 第五章 矛盾螺旋』

▲アルバの服もおかしいが、それ言ったら式の服も異常全開だものな。

五つ星評価で【★★★★話のコア】
3回目。
物語はここがコア。この話を中心に据えるために、巫条霧絵、浅上藤乃との激闘が前座にある。この二人がJOJOで言う吸血鬼なら、荒耶宗蓮は石仮面を作った男。那須きのこの原作を読んだ時は納得した気がするが、やはり師匠クラスの戦いに式が何故勝てたのかはよく分からない。結果として勝ったのだなとしか思えない。まあ、それでいい。凡人はそうやってぼんやり世界を見るのだ。
ゲストキャラ巴の全て操られていたことが分かっていたとしても懸想し続ける式への思いが必然を歪めたというのも言われているからそうなのだろうが何か判然としない。荒耶宗蓮も青崎橙子も本物の自分を肉体に持たない化け物(これってクラウドの概念に近い)だが、その中でただ一人凡才なのがコルネリウス・アルバ。どう考えても気が狂ってる赤い人。この人自体は普通にそこそこ評価される魔術師らしいのだが、前述二人と比べると何か水戸黄門のうっかり八兵衛的な小者感が漂ってしまう残念な人物。万能でそこそこ何でも出来るらしいが、こういうのは一芸に秀でた人には負けてしまう。ただキャラが強いので、忘れないでおいてあげたいくらいの愛着が残る。

最終的になし崩し的に破れてしまう荒耶宗蓮だが、そのなし崩しがなかったら、根源に接触できてたのか? あまり荒耶宗蓮が求める根源が愉快な物であるような気がしない。それで納得するというのなら、ちょっとだけ貸し出すみたいな対策もあったんじゃないか。「解」だけ分かれば荒耶宗蓮はそれでいいというタイプだろう。

式の脱ぎ捨てられたブラジャとパンツの方が式本体より煽情的であるという罠。いやだって、式は体温がなさげなのに、式の下着はぬくもりがあるように描写されているのだもの。

銀座マリオンの機械時計と渋谷スクランブルが合わさった場所ってどこやねん。


◆『空の境界 第六章 忘却録音』

▲スケバン刑事っぽい式と鮮花。

五つ星評価で【★★★デザート】
3回目。
ちょっと趣向を変えて一本。
鮮花は物語の中の誰よりも未完成で生きが良くっていい。
他のキャラが誰もが老成しているのに、彼女だけが感情を露わにするのが可愛らしい(ある意味、とても作為的である)。
魔術師として出てくる言葉を操るゴドー・ワードの発現形態がかっくいい。
私もゴドー・ワードを身に付けて『A女E女』とか仕切ってみたい(おいおい)。


◆『空の境界 Remix』

▲Remixポスター。

五つ星評価で【★★★このリミックスという概念がイビツでとても好き】
4回目。
冒頭とラストを除いて、章立てごとに名場面が無造作に羅列される。
以前、見た時の記憶を呼び戻す大変、面白い企画。
ただ、これは前回までの鑑賞期間が開いてると良い効果を表すが、ちょっと前に本編を見たばかりだと、見たばかりの強い記憶(物語性)に引きずられて映像を並列で見ることが難しくなる。映像に脳が追いついていかなくなる的な感覚。なので、これだけは最初に一発かますように上映した方が良かったかもしれない。まあ、せんないせんない。そんなんは出来んだろう。
冒頭とラストのウルトラリミックスが楽しいが、章立てで分けた中ではやはり「矛盾螺旋」が一番濃くって面白い。トピックスが多い事ともともと画面処理の仕方が異常な部分が多いからだろう。


【銭】
プログラムC(第五章)で1500円均一だがテアトル会員限定で200円割引。
プログラムD(第六章+Remix)で1500円均一だがテアトル会員限定で200円割引。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 空の境界/第五章 矛盾螺旋@ぴあ映画生活
劇場版 空の境界/第六章 忘却録音@ぴあ映画生活
劇場版「空の境界」 Remix -Gate of seventh heaven-@ぴあ映画生活
▼関連記事。
空の境界第一章(2回目)+第三章(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第一章3D(3回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第三章(4回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第四章(3回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第五章@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第五章(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第六章@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第六章(2回目)+REMIX(3回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第七章@死屍累々映画日記・第二章
空の境界REMIX@死屍累々映画日記・第二章
空の境界REMIX(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界未来福音@死屍累々映画日記・第二章
スポンサーサイト

『となりの怪物くん』トーホーシネマズ日本橋2


▲ダダの人間標本ビジュアル。いや、バケルくんか。

五つ星評価で【★★役者はまずまず、話はどこか何かが欠けている】  

「怪物くん」と称される規格外人物が、「この怪物に出会うまで、私たちはみんな独りだった。」という状態を打開したかのような映画のコピーがあるのだが、別に「怪物くん」が何かをしてそうなった訳でもなく、強いて言うなら自然にそうなる事が「友情」物なのだ。しかし、この「すんげえ暴力野郎」と誤解されていた奴が、「その暴力に理由がある実は正義の人」である事が明らかになって、周囲と打ち解けていくという構図は全くもって『honey』と一緒だ。テンプと言えばテンプなのかもしれないが、高校の始業式の時に問題を起こすなんてのが一緒と言うのはちょっと一緒すぎだろう。直接・間接の違いはあるが、正義を行使されて友達になるのが佐野岳、『honey』では横浜流星。近寄りがたいん彼の意外な一面に触れステディ位置に登りつめたい女の子が浜辺美波、『honey』では浅川梨奈。怪物くん側の菅田将暉が暴力は振るうものの天然で頭脳が天才、『honey』の平野紫耀は暴力は振るうものの礼儀正しく学力は赤点タイプ。怪物くんの方が精神的に幼稚なので近くにいたら異質かもしれない。ああいうヘラヘ笑いながら暴力振るうような奴は菅田将暉だからみんな許せるのだ。今日、へらへら笑いながら暴力を振るう伊藤雄之助のドラマを見てそう確信した。

菅田将暉はナチュラルな天才「怪物くん」を好演。彼の何が原因で他人と異なるようになり、それがどう異なり、親の佐野史郎からどう思われて遠ざけられ、又、どういう判断で呼び戻されようとしているのか。この辺は映画からはみ出してる部分で良く分からない。アウトライン透けるくらいである。いや、この辺はちゃんと描くべきでしょ。お試しマンガ読む限り、実際あんなキャラなのだが、そのキャラの出自を描かないのは強い「逃げ」を感じる。

土屋太鳳は冷血ガリ勉役。この娘は「美少女」とか「可愛子ちゃん」みたいな枷を外した方が演技が面白くなるので、この役自体は面白く演じていた。多少の不細工は池田エライザと浜辺美波で補完するからよろしい。この土屋太鳳(や菅田将暉)の着用するブレザーやセーラー服が物凄く色の濃いオレンジで「月曜ドラマランド」感を果てしなく強く醸し出している。土屋太鳳ちっちゃいので池田エライザと並ぶと池田エライザが膨らんで見えてしまって、その辺はちゃんと撮る側が気を付けてあげればいいのにと思った。

池田エライザは「私、可愛いので」と口に出しちゃうKYキャラで成績の良い土屋太鳳に勉強を教えてもらおうと近づく役。それは補習授業の時間にあるオフ会に出席する為という裏の目的があるのだが、達成されても、そのオフ会に怪物くんが付いていくという膨らみそうなエピソードもあるのに映像化されない。えつ、何、このクソ脚本。おそらく原作ではこのネット女がオフ会でネット野郎どもにヒドイ目に会ってリアル友達の怪物くんとグッと近づくんであろう。まあ、尺がなかったのかもしれないが、それなら彼女ごと話を切った方がスッキリすると思う(バッサリ役が小さくなる池田エライザには災難だろうが)。

浜辺美波可愛いわあ。すげえ細かくて緻密な演技ぶち込んでくるけど、一人だけ演技のスピード感が違って見えなくもない。

佐野岳はどうでもいい。いつもそんな位置にいないか?

山田裕貴、金持ちで育ちがいい役らしいのだが、金髪で目つき悪いのでヤンキーっぽい。マンガではサラサラ金髪で美形なのかもしれない。ただどうも山田裕貴がお金持ってる風だと、ドラッグか何かを扱ってるように見えなくもないから、これは誰か他の人にオファーした方が良かったのでは?

速水もこみち、「恋はいい。良くも悪くも人を変える」と言っておきながら、池田エライザから告られたら、速攻、断ってしまう。え、何、どうしたいの、このクソ脚本。バッティングセンターに無理やりバー・スペースみたいなのを設けて「モコず・キッチン」みたいにしてるけど、あのバースペース、高校生が来るくらいだから儲かりそうにない。この恋バナを大きくしないもこみちの下りもカットしたりすると池田エライザ、いつもニコニコ笑うだけのモブキャラみたいになってしまう。案外、そういって役柄を剥奪されたのが佐野岳だったりして。

古川雄輝が菅田将暉と並ぶと割とちゃんと兄弟に見えるのおもろい。

まあ、可愛い浜辺美波ちゃんが見れて、土屋太鳳の泣きの演技が良かったからいいか。みたいに登場人物多いと何かしらフックにかかるものがあるのだけど、映画、見終わった後の「見終わったあ」という感じは全くなかった。「あ、終わってもた」みたいな感じ。


【銭】
額面1400円の前売券をチケット屋で1000円でGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
となりの怪物くん@ぴあ映画生活
▼関連記事。
honey@死屍累々映画生活・第二章

『ラブ×ドック』『ひらがな男子 序』トーホーシネマズ新宿12,1

同日に見た2本をまとめてレビュー。

◆『ラブ×ドック』トーホーシネマズ新宿12

▲ポスター。

五つ星評価で【★★バブルな月曜ドラマランド】
作品そのものがムチャクチャつまらない訳ではない。暇つぶし的に時間を浪費するには適当かもしれない。ただ、プライドの問題で「これを褒めるのは恥ずかしいなあ」そういうラインの映画があって、これはそんな中のバリバリ中央に位置する一本。

チラシのコピーを見てもらうと

「女性のホンネが詰まってる!?笑って泣けて恋がしたくなる“大人のため”のラブコメ、誕生!」

この映画の監督のみならず脚本を書いたのが「大人気放送作家・鈴木おさむ」。
ドラマ「ブスの瞳に恋してる」の原作者であり、映画「ハンサム★スーツ」の脚本家である。
えーと、男が話を作って書いてるのだから「「女性のホンネが詰まってる!?」は何かあやふやなコピー違うか。まあ、女性じゃないと女性のホンネが書けないって事はないかもしれないが、野郎というファクターを通す事で自然タテマエが形成される可能性は強い。だから、チンチン切ってからだよ、それは。「笑って、泣けて」もこの映画で思いっきり「笑って、泣ける」お客さんは情緒不安定だと思う。パステルカラーを全面に出したポスターデザインと言い、とてもバブルが滲み出てる。そういうのはバブルにやれよ。そして、何かとてもTV好き好きオーラが出ててイヤだ。大体、「ブスの瞳に恋してる」も、「ハンサム★スーツ」も、コンテンツとしては弱い。TVなら無料だから見たとしても、映画館に行ってまで見ようという意欲が沸きづらそうな映画だ。どうも製作者側にそういうシビアな金銭感覚が欠けていそう。世界に自分は好かれているから、自分が作ったコンテンツは引く手数多で大ヒットになると目をキラキラさせて信じていそう。それは違う。こんな大雑把な売り上げの見通しを立てちゃいかん。お前ら、金を払ってわざわざ映画を見にくる客を侮るんじゃねえ。こんなリターンが帰ってきそうにない映画で稼げるか?!

加藤ミリヤの曲が絶妙に古い。どうせ古いならもっとメジャーな懐メロを使えば良かったのに。

吉田羊はちゃんと座長を演じているし、演技に問題はないけど、これは外れ籤企画。あえて、吉田羊が演じて傷物にならなくても良かったのに。

絡む男三人と女一人は重さから言ったら助演だから、大傷の印象はない。
吉田鋼太郎、大人の彼。如才ない上手さ。大人のスマートさと所帯臭さみたいな小ささが良く出てる。
玉木宏、同世代の肉食彼氏。あっ、こんなにライトに自己中みたいな筋肉男ができるのね。ちょっと見なおした。
野村周平、ピュアで危険な年下の彼氏。まあ、彼は若いだけでいい役なので。
大久保佳代子。吉田羊とメチャクチャ容貌に違いがあるように見えない。メイクさん上手というか、吉田羊的にはそれでいいの?

多分、吉田羊を中心とした30代から40代にかけての女性層を掴みたかったのだろうが、吉田羊はあまり「吉田羊でお金を落とすか」というタイプの女優じゃないから、まず、その入口が違ったのだと思う。お客が、いい感じに空いていました。いや、ちゃんとした作りの映画で上手く宣伝で客を引っ張って来られるなら、開拓して大量の客が見込めそうなラインだと思うよ。だから、ちゃんと映画作ろうよ。よしんば映画館で上映するバラエティーでもいいんだけど。何にせよ、客をちゃんと連れてこようよ。


◆『ひらがな男子 序』トーホーシネマズ新宿1

▲こっちもポスター。

五つ星評価で【★★★どこからどう見ても異常なイベント。でも面白い。】
映画見る前に横の席みたらみんなサイリウムぶんぶん回してて驚いた。

今年見た中でもっとも頭がおかしい映画。

文字が失われてしまった日本を舞台に、ひらがな男子たちが仲間探しの旅に出るさまを映し出す。主人公は「あ」。主人公の次に登場するのが観客から妙に信頼されていない「う」。何で「観客から」と言えば、映画内で観客とひらがな男子が交歓するようなシナリオになってる。双方向っぽいけど、上手くシナリオが書けている「なんちゃって双方向」である。田舎者の「の」はどうでもいい。「た(だったと思う)」は単純バカ。「ち」はいい感じに知性、「ひ」は秘密が多くて好き。「ぬ」は強いバカ。

まあ、こんなんがあってもいいと思う。


【銭】
『ラブ×ドック』:トーホーシネマズデーにつき1100円
『ひらがな男子 序』:トーホーシネマズデーだが特別料金1500円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ラブ×ドック@ぴあ映画生活
劇場版 ひらがな男子 ~序~@ぴあ映画生活

『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』丸の内TOEI②


▲アマゾン・アルファは顔立ちが大巨獣ギララにちょっと似てる。

五つ星評価で【★★残念な結末】

SEASON1は対立軸の設定が秀逸だった。
「アマゾンズ」という存在は潜在ゾンビ予備軍の亜人である。
そのゾンビを作った後悔から全てのゾンビ菌保持者をゾンビ覚醒の有無に関わらず殺戮しようとする男(アマゾン・アルファ)と、ゾンビ菌保持者から社会適合個体だけを選別して守ろうとする男(アマゾン・オメガ)との戦いだった。対立軸はしっかりあるのだが、どちらも折れない為、最後まで戦い続けてダブルノックダウンのような形で終わった。
アマゾン・アルファは四千匹の人喰い虎を世に放った人間の責任の取り方として、最後まで姿勢が変わらなかった。
もう一人の主人公アマゾン・オメガは自分を人間と信じていた為、アマゾン狩りに加担し、人を襲うアマゾンの殺戮にも疑問がなかった。SEASON1は彼が仲間のモグラアマゾンの人肉嗜好覚醒や非覚醒者の多くのアマゾン達との出会いから考えを変えていく、その過程を捕えたドラマであるとも言える。オメガが少しずつ意見が変わるのにアルファが不動なので最後まで対立が続いた。その分かりあえなさがリアルだったと言える。そして、この両者にはそれぞれのいい分があり、どちらもその側に立つ者からすれば正義なのである。
SEASON2は新たに人間に感染するアマゾン細胞というギミックを使い、更に面白い対立軸が出来るかと思われた。
もともと人間であるがアマゾンになってしまった者、自己を守るために人をアマゾンに変えようとするアマゾン、ともかくアマゾンと見れば出自無関係に殺しまくる人間を描く事で、誰かが誰かを殺す事は何が満たされれば正義なのかを見直そうとしているように見えた。
でも「少年」と「少女」のラブ・ストーリーに注力しすぎた為、本来、語るべき「アマゾンの世界での適者生存の適者とは何者か」という命題が適当になった。アマゾン・人間に関わらず、ともかく戦って死ぬ者は単に死ぬ、それをただ後追いするだけみたいな話になってしまった。最終的にはアマゾンはほぼ駆逐完了され、人からアマゾンになった者の懊悩も、自己を防衛する為に他人に不利益を働く者の不正義を許していいのかという命題も、なし崩し的に解答がどこかに飛んで行ってしまった。

劇場版はアマゾンが最後の二体へとなっている。
今回の問題提起はアマゾンが養殖され、その肉が提供されるコミュニティだ。
人喰いのアマゾンを育て、人間がアマゾンを食うという逆スタンスの提供。
この設定が生きない。
と言うのは、前提の話の中で、さんざん人間の勝手なアマゾン虐殺を描いてるので、この設定が全く斬新に見えないのだ。まあ、それくらいはやるだろう、と言う感じ。そして、この設定はもう一つ問題を含んでいる。大量脱走して、個体が社会内に潜伏するようなケースでは使えないが、完全管理育成しているのなら、人喰い本能を発芽しないよう抑制する事は可能である。そうしない理由がない。つまり、コミュニティーではもっと簡単に安全に食肉化が可能である。大量販売できないような食肉を極秘に作るくらいなら豚や牛を育てた方が効率かが良さそうでもあるし。何やってるんだよ、野座間製薬。
って事で、あまり意味のない対立と戦いをしながら、終わっちゃったなあ、アマゾンズという感じ。ともかく延々と戦っているんだけど、その延々と戦っている戦いにSEASON1くらいしか説得力を持たせられなかったのが残念だ。
主人公の一人オメガが罪を一身に背負い、どこかに旅立っていく様子はちょっと梶原一輝ヒーローっぽいかもしれん。あの罪を背負う必要があったのかどうかは疑問だが、ヒロイズムとしてはいいのかな。


【銭】
4回分東映株主券2000円をチケット屋で買って4回分のうち1回(1枚目)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判@ぴあ映画生活
▼関連記事。
劇場版 仮面ライダーアマゾンズ Season1 覚醒@死屍累々映画日記・第二章
劇場版 仮面ライダーアマゾンズ Season2 輪廻@死屍累々映画日記・第二章

『パンダコパンダ』『パンダコパンダ 雨ふりサーカス』『太陽の王子ホルスの大冒険』『アルファヴィル』新文芸坐

池袋で同日同劇場で見た4本をまとめてレビュー。

◆『パンダコパンダ』『パンダコパンダ 雨ふりサーカス』新文芸坐

▲ちなみにパンダは雑食性である。

五つ星評価で【★★あの寸止めのようなスピードに私もう耐えられないのです】
あの寸止めっつか、緩急の「緩」しかないようなスピードに私、耐えられないのです。何でと言われたら、そういうお年頃としか言えないのです。一作目のキャスティング表は良かったなあ。銭形みたいな駐在さんの声を山田康雄が充ててる。サーカスのモブシーンにルパンらしき一味が出てきたのは二作目だったか。ちなみに私はミミ子さんでは興奮できない人なので、二次コン、ロリコンとしてはまだまだといったところです。あんなんで興奮出来る人はペットショップの犬にだって欲情するだろう。だから、まだまだで充分です。ペットショップの犬に欲情するのはうらやましくないからね。


◆『太陽の王子ホルスの大冒険』新文芸坐
五つ星評価で【★★★★何て丁寧な。】
20年くらい前に劇場で1回見てるがその頃は素晴らしさがよく理解できなかった。けっこうな大人なのに子供だったのである。

こんなんようアナログの時代にやったな、という凄い効果の見本市だったりする。やはり、後付けでどんな凄い技術が出てきても「何をどのような見せ方で撮りたいか」という根源的な問いかけに真摯な対応をする事が観客の心を打つのだ。
ホルスはへこたれない少年らしい純朴なキャラクターだが、まあ、普通だ。今時、いない実直なキャラだと思う。JOJO第一部のジョナサン的だ(金や育ちはもちろん異なるのだが自分の中での軸がぶれない)。
ヒロインを演じるヒルダのとんでもない孤独や、この娘の今までの悲痛な暮らしが透けて見えるような演技や演出が見事。彼女を見て泣いた。世の中にはどんな世になっても抗いがたい不幸というのがポツンとあったりするのだ。ヒルダは本当にそういう人達の象徴みたいだった。
アフレコの中で、実写の顔がありあり浮かんでしまったのは頑固爺さん東野英次郎くらい。技術的に下手とか、そーいうのではなく、声に特徴がありすぎてあの顔が浮かんでしまう。あの爺さんだけは実写の東野英次郎にキャラ置き換えてもいい。
悪い奴は生まれながらにして悪い奴でいいというルールなのだな、この頃はまだ。とても、落ち着く。


◆『アルファヴィル』新文芸坐

▲「もみじ饅頭ーっ」B&Bネタをこじらせてる最中。

五つ星評価で【★★うわあ、やはり、ゴダールダメだ】
私、ゴダールはたまに挑戦するんだけど、『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』を除くと、どれも睡魔に絶対と言っていいほど勝てないのだわ。これもその例に漏れなかったわ。何で最初の二本だけ大丈夫なんだろ。


【銭】
『パンダコパンダ』+『パンダコパンダ 雨ふりサーカス』+『太陽の王子ホルスの大冒険』:一般1350円-250円(会員割引)
『アルファヴィル』:一般1500円-500円(会員割引)
▼作品詳細などはこちらでいいかな
パンダコパンダ@ぴあ映画生活
パンダコパンダ 雨ふりサーカス@ぴあ映画生活
太陽の王子 ホルスの大冒険@ぴあ映画生活
アルファヴィル〈デジタル・リマスター版〉@ぴあ映画生活

『空の境界 第三章』『空の境界 第四章』シネ・リーブル池袋1 もういつちょだ

日曜に第一章から第四章まで続けて見て、ちょっとゲッソリしたんだけど、そうは言ってもふじきさん頭がおかしいから浅上藤乃の乳をもう一回見ておくべきかと思い立って見てきました。浅上藤乃が見れればよかったので今回は第三章と第四章のプログラムB上映のみ。

◆『空の境界 第三章 痛覚残留』
五つ星評価で【★★★★式と藤野の丁々発止のセリフと異能の応酬がやはり楽しい】
4回目。
しかし、おっぱいは出てもおっぱいが揺れないのだな、ほとんど。
浅上藤乃は「痛覚」と言うより「五感の中の触感」がまるまる停止しているのであろう。それは「痛覚がない」以上に恐ろしい。人生をTVモニターの外から眺めているような感覚だろう。だから「痛い」という感覚以上に目まぐるしい「触感」にもうどうすればいいか当惑してしまうような機会を与えてあげたかった。つーっと背中を指でなぞって「ビクビクっ」みたいなの。だって、そーゆーの楽しいじゃん。そーゆーのもなしに、いきなり「痛覚」だけの人に飛び越えさせせられちゃうのは哀しい事だ。物語上、しょうがないとは言え。

物語がきっちり異能者同士の物語として対決物の構図に「落とし込まれたので、とても見やすい。対立が対比を明確にする。あと、やはり映像と音響に酩酊するのが気持ちいい。その上でムチャクチャなキャラである式にわざわざ「お前、ムチャクチャだな」と藤野を評価させる所とかグッとくる。藤野だって式に言われたくはないだろう。まあ、五十歩百歩なんだろうけど。


◆『空の境界 第四章 伽藍の洞』
五つ星評価で【★★おそらく罠にかかった式が罠を弾き返している話】
3回目。
式が交通事故に会い、直視の魔眼を発動させ、自己の身体を自己の物として取り戻すまでだが、それを奪おうとする勢力について、山ほどの人魂とゾンビもどきの動く死体という割とマヌケな形でしか現われないので、そんなに脅威に見えないのが一番の問題か。いや、逆にここではそういう脅威をあえて感じさせないのが後々の脅威つるべ打ちに対するいい騙しになっているのかもしれない。

直視の魔眼は効果としてとても面白いが、映画内で大事なのは式の自分探しの道程であろう。一応、物語としては納得するが、「識(式の中の失われた男性人格)」の不在を乗り越える式が、超人的な肉体的技術を操り(そう言えば第二章で武芸のシーンとかあるが、それはこの辺りのアリバイの為か。全くもって忘れていた)、まるで男性人格のような口調になって、新しい「式」にいきなり、あっと言う間になってしまうのはちょっと都合が良すぎると思う。じっくりじわじわやられても退屈だろうが(どーせーちゅうねん、俺)。

「子犬くん」と仇名される「こくとう」がまさに「子犬くん」なので、その感性はなかなかグッドじゃないですか、看護婦さんと合コンとかあったら言ってあげたい。病院が舞台なので、モブ役で看護婦さんが山のように出てくるが、アニメだから当たり前にそうなったのだろうが、みんな美人で性格良さそうなんである。まあ、死ぬのならあんな病院がいいな。


【銭】
プログラムB(第三章+第四章)で1500円均一だがテアトル会員限定で200円割引。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 空の境界/第三章 痛覚残留@ぴあ映画生活
劇場版 空の境界/第四章 伽藍の洞@ぴあ映画生活
▼関連記事。
空の境界第一章(2回目)+第三章(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第一章3D(3回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第一章(4回目)+第二章(2回目)+第三章(3回目)+第四章(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第五章@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第五章(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第六章@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第六章(2回目)+REMIX(3回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第七章@死屍累々映画日記・第二章
空の境界REMIX@死屍累々映画日記・第二章
空の境界REMIX(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界未来福音@死屍累々映画日記・第二章

『劇場版 空の境界 第一章~第四章』シネ・リーブル池袋2

第一章から第四章まで4時間。連続で見たのは短慮であった。おもろいけどやっぱ疲れる。

◆『空の境界 第一章 俯瞰風景』

▲月の木陰でドンジャラホイ。

五つ星評価で【★★★ここから始めるとしたら凄く不親切】
4回目か5回目。
『空の境界』を見る度に何て不親切なんだろうと思う。
冒頭、和服を着た主人公はセックスアピールに欠け男女の境すらはっきりしない。彼女「式」は特殊な技能を持っているが、その技能が詳しく説明されるのはかなり後だ。彼女の彼氏であろう男性は冒頭タイトルロール前では普通に動いて会話をしていたのに、本編に入ると事務所で全く動かず意識不明の状態になっているが、その事がさも当たり前のように既定事実として語られる。分からない事だらけなのだが、話が猛スピードで展開して細かい事はどうでもよくなる。そういう手なのか? ただ、設定は語られていないだけで凄く深そうである。
第一章はやはり巫条ビルでの二回に渡る戦いが燃える。

あっ「巫条ビル」って「浮上ビル」のダジャレか?


◆『空の境界 第二章 殺人考察(前)』

▲式って座敷童っぽい。

五つ星評価で【★★つまらない】
2回目。
いや、第二章は謎が謎のまますぎてやっぱつまらんでしょう?
これの続きが第七章という意地の悪さ。


◆『空の境界 第三章 痛覚残留』

▲ヒルダはバラバラ的な。

五つ星評価で【★★★★異能者同士の戦いがバッチグー】
3回目。
浅上藤乃が登場から、可哀そうなところから、その可哀そうなところを飛び越えてちょっとおかしいところまで、とても好きです。出てきた途端エロい対象として描写される不遇感がたまらない。両儀式はおかしいんだけど極力エロ妄想が働かないメンタリティとして
作り上げられてる気がするのでやっぱこっちだなあ。
浅上藤野の声を充てた能登麻美子さん名演。

あっ「藤野」って「不治の(病)」のダジャレか?


◆『空の境界 第四章 伽藍の洞』

▲一気に新興宗教っぽさを増すパッケージ。

五つ星評価で【★★起こっている事が分かりづらい】
2回目。
交通事故により両儀式は昏睡状態に。2年の月日を経て意識を取り戻した式は多重人格の「識」を失ってしまったことを知る。後の「式」が男口調で殺人衝動を抑えられない状態の悪態をつく事から、私はてっきりベースの人格が失われてしまったのかと思っていたが、見直してそうでない事が分かった。人格そのものが失われたみたいに言われているがベース人格に吸収されたと考えるのが妥当だろう。分かりづれーよ。魔眼の視覚効果かっけー。


【銭】
プログラムA(第一章+第二章)で1500円均一だがテアトル会員限定で200円割引。
プログラムB(第三章+第四章)で1500円均一だがテアトル会員限定で200円割引。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 空の境界/第一章 俯瞰風景@ぴあ映画生活
劇場版 空の境界/第二章 殺人考察(前)@ぴあ映画生活
劇場版 空の境界/第三章 痛覚残留@ぴあ映画生活
劇場版 空の境界/第四章 伽藍の洞@ぴあ映画生活
▼関連記事。
空の境界第一章(2回目)+第三章(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第一章3D(3回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第三章(4回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第四章(3回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第五章@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第五章(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第六章@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第六章(2回目)+REMIX(3回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界第七章@死屍累々映画日記・第二章
空の境界REMIX@死屍累々映画日記・第二章
空の境界REMIX(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
空の境界未来福音@死屍累々映画日記・第二章

『御冗談でショ』『オズの魔法使い』シネマヴェーラ渋谷

特集上映「映画史上の名作16」から1プログラム。

◆『御冗談でショ』
五つ星評価で【★★★マルクス四兄弟。相変わらずゼッポの出番が少ない(かまわんのだけど)】
1932年、白黒、68分。初見。
グルーチョが大学のトップ(どんな大学だよ)、ゼッポがグルーチョの息子、チコが氷屋、ハーポが野犬捕獲員で、この二人をグルーチョが雇って敵大学のアメフト選手を誘拐しようとするが失敗。ラストはアメフト場でインチキで大勝。なんて立派にデタラメなんだろう。酒場の合言葉の下りとかのナンセンスが実にマルクスっぽい。そんな事ないだろうという発想の転換を延々とハイスピードで続けるまくる。全体、笑いの部分は攻めビートで音楽の部分はゆっくりビートで緩急付けてる感じ。ゼッポの出番が多いとストーリーラインがしっかりした脚本的な笑いになり、少ないとその場しのぎ的なやっつけ笑いになる気がしてならない。この映画は前者なのだが、まあ、マルクス兄弟だから、こーゆーテキトーなんはテキトーなんでいいんよ。



◆『オズの魔法使い』
五つ星評価で【★★★案山子の動きが案山子っぽくていいなあ】
1939年、カラー(一部セピア)、102分。劇場ではおそらく2回目。
ジュディ・ガーランドの大層有名なミュージカル映画。セット、背景、美術が素晴らしい。ジュディ・ガーランド自身の目張りやブリッコなのに一部にスーパー派手グッズ着用してたりする感じ(リボンと靴だ)、いや、ジュディ・ガーランドの顔自身が今、見ると強烈にゲイ・カルチャーっぽい。だから去勢されてブヨブヨで縦ロールみたいなタテガミにリボンを付けてるライオンもゲイその物に見えてしょうがない。ゲイが勇気や心や頭脳を求めてOZのエメラルドシティーに。そういう翻案の映画が新しく出来ても良さげではある。それにしてもオズの魔法使いは言葉巧みにそれらは皆すべて元から持っていた物であると説き伏せるが、実に堂々とした詐欺師に他ならない。

ハリケーンで飛ばされる前後、カンザスの田舎はセピアカラー。本当の生活部分を表わす所に「カラー」を使うというのが一般的だが、ドロシーの本当の生活はカンザスに他ならない。単に、カンザスを総天然色にしてもそうそう面白い絵にならなかった。総天然色が総天然色で埋め尽くされている気狂いカラーがまだ売りになっていた。そんな時代なのだろう。

悪い魔女のメイクが素晴らしい。そして、悪い魔女の弱点がそんな物を弱点にするなよ、というくらいウッカリしている。ついつい「バルス」って口滑らしちゃうレベルでウッカリしている。



【銭】
通常二本立てて興行価格1500円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
御冗談でショ@ぴあ映画生活
オズの魔法使@ぴあ映画生活

『仮面ライダーアマゾンズ Season2 輪廻』Tジョイprince品川3

五つ星評価で【★★とり散らかってる】
Season1は対立軸が分かりやすかったのだけど、Season2は誰が何を主張して誰と争ってるのかが非常に分かりにくい(編集前のオリジナルは見てないので、あくまで今回の劇場編集版を見た上での感想です)。

勢力としては次みたいなのかな。
・会社(アマゾン全滅を目的とする)。戦闘の尖兵となる駆除隊は二つ三つあってアマゾンを殲滅する事に躊躇するような人間を内在させ、話をややこしくさせている。
・新アマゾン。正体不明で現われてアマゾン狩りで会社と手を結ぶが会社が保有する死体アマゾンと恋をし、独自行動が目立つようになる。そもそもアマゾンアルファと対立する理由がある。
・アマゾンアルファ。全てのアマゾンを許さないアマゾンを狩るアマゾン。通り魔の座頭市みたいになってしまった。
・モグラアマゾン集団。人をアマゾンに変える細菌をばら撒くテロ集団。アマゾン殺しの人間を殺す勢力。
・アマゾンオメガ集団。人を襲わないアマゾン集団。戦いながら逃げ回ってるみたい。人肉嗜好になったアマゾンに関しては殺す事に躊躇しない方向。
・不良。新アマゾンの一時期の仲間。多分、趣味でアマゾン狩りをしてる。

Season2のプロットで一番大事なのは「人をアマゾン化する細胞」。
これが大きく世界観を変える筈なのに、現実問題としてこれで大きく話が変わった感じがしないのは、物語の中で始終アマゾン達が殺されている現実は変わらず、そのアマゾンが元からのアマゾンであるか、感染によるアマゾンなのかが少なくとも劇場版内では細かく取り扱っていないからだろう。

あちこちでいろいろな組織やライダーがいがみ合ったり「ごめんよお」となき叫んだり、殺し合ったりしてるけど、そのどれもに一つ一つのシンプルな理由が感じられず、ただ単に仲が悪いから殺し合ってるという風に見えてしまう。対立軸と登場人物の関係を複雑にした為に、それが観客にまで届きづらい状態になってしまった。

Season1は「野生アマゾンと養殖アマゾン」というテーマで、Season2は「少年と少女」というテーマなのだそう。死体アマゾンの女の子は可愛いけど、感情表現のない彼女を「少女」に据えるのは話としてはキツイ。

軍服を纏う武田玲奈が武田玲奈史上かってないほど似合ってる。
軍服が可愛いというのではなく、ともかくピッタリで
軍服を着る為に生まれてきたみたいだ、って加藤保憲かよ!


【銭】
東映株主券2980円をチケット屋で買って6回分のうち1回(4枚目)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 仮面ライダーアマゾンズ Season2 輪廻@ぴあ映画生活

『機動戦士ガンダム ジ・オリジンⅥ』トーホーシネマズ上野7


▲番犬にならなかったハロ。いや、セキュリティシステムにくらい繫げろよ。

五つ星評価で【★★今回のはつまらん】  

なんつか『スター・ウォーズ』のエピソード3からエピソード4への橋渡しと言うか、やっと正史に繋げましたよというだけの映画になってた気がする。
映画の前半がルウム戦役、後半がその戦後処理と言ったところだろう。
前半のルウム戦役でのモピル・スーツの活躍は実に良い。こういう戦艦VSモビルスーツというフォーマットはあまりファースト・ガンダムでは記憶にない。モビルスーツに蹂躙される戦艦が目新しい。それは主人公が乗るマシンがモビルスーツなので、モビルスーツ対モビルスーツの戦いが必然的に多くなったからだろう。でも、この戦いパートは戦術や戦略がそんなに面白くないのでもう少し短く畳んでもよかった。
後半の戦後処理はレビル将軍の発言が伏線もなく、随分と好戦的で腑に落ちない。単にそういう人だったという事か? 見えないカットでデギンにケツでも掘られたか?
そして、なし崩し的に終了して、ファーストガンダムに物語は移行するのだが、こう、単に時系列揃いましたから後はファーストで、という引き継ぎは随分雑に感じる。これで85分1800円か。前回と同様の値段だが、前回はイベント上映としては相応の価格と感じたのだが、今回は満足度が低かったので高く感じた。必要な部分は前回から引き継いでのルウム戦役部分で、これは30分くらいに縮めて前回のラストにくっ付けるのが妥当だったのではないか。六回分ではなく、五回分の上映で足りた気がする。
ラスト、ホワイトベース搭乗者の面々がお約束のように出てくるが、あれは別になくても構わないし。

ジ・オリジンで株を上げたのが男らしいドズル様。今回出番なしのラル、ハモン。割と晩年はマトモくさかったデギン。イヤさが増したギレン、キシリア。ジオン側ばっかだ。
株を下げたのが名前も出ない存在感の薄さのドズルの兄ちゃん、「坊や」という以上に目がお星様だけな超坊ちゃんガルマ。ガルマなんて園児なみの扱いだ。

キシリアのサービスシーンがあるのなら、フラウ・ボウの水着からのポロリくらいあってもなあ。

【銭】
特別価格1800円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星@徒然なるままに
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星@西京極紫の館

PS うお、今回も編集途中で一回吹っ飛んだ。
次のページ

FC2Ad