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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『御冗談でショ』『オズの魔法使い』シネマヴェーラ渋谷

特集上映「映画史上の名作16」から1プログラム。

◆『御冗談でショ』
五つ星評価で【★★★マルクス四兄弟。相変わらずゼッポの出番が少ない(かまわんのだけど)】
1932年、白黒、68分。初見。
グルーチョが大学のトップ(どんな大学だよ)、ゼッポがグルーチョの息子、チコが氷屋、ハーポが野犬捕獲員で、この二人をグルーチョが雇って敵大学のアメフト選手を誘拐しようとするが失敗。ラストはアメフト場でインチキで大勝。なんて立派にデタラメなんだろう。酒場の合言葉の下りとかのナンセンスが実にマルクスっぽい。そんな事ないだろうという発想の転換を延々とハイスピードで続けるまくる。全体、笑いの部分は攻めビートで音楽の部分はゆっくりビートで緩急付けてる感じ。ゼッポの出番が多いとストーリーラインがしっかりした脚本的な笑いになり、少ないとその場しのぎ的なやっつけ笑いになる気がしてならない。この映画は前者なのだが、まあ、マルクス兄弟だから、こーゆーテキトーなんはテキトーなんでいいんよ。



◆『オズの魔法使い』
五つ星評価で【★★★案山子の動きが案山子っぽくていいなあ】
1939年、カラー(一部セピア)、102分。劇場ではおそらく2回目。
ジュディ・ガーランドの大層有名なミュージカル映画。セット、背景、美術が素晴らしい。ジュディ・ガーランド自身の目張りやブリッコなのに一部にスーパー派手グッズ着用してたりする感じ(リボンと靴だ)、いや、ジュディ・ガーランドの顔自身が今、見ると強烈にゲイ・カルチャーっぽい。だから去勢されてブヨブヨで縦ロールみたいなタテガミにリボンを付けてるライオンもゲイその物に見えてしょうがない。ゲイが勇気や心や頭脳を求めてOZのエメラルドシティーに。そういう翻案の映画が新しく出来ても良さげではある。それにしてもオズの魔法使いは言葉巧みにそれらは皆すべて元から持っていた物であると説き伏せるが、実に堂々とした詐欺師に他ならない。

ハリケーンで飛ばされる前後、カンザスの田舎はセピアカラー。本当の生活部分を表わす所に「カラー」を使うというのが一般的だが、ドロシーの本当の生活はカンザスに他ならない。単に、カンザスを総天然色にしてもそうそう面白い絵にならなかった。総天然色が総天然色で埋め尽くされている気狂いカラーがまだ売りになっていた。そんな時代なのだろう。

悪い魔女のメイクが素晴らしい。そして、悪い魔女の弱点がそんな物を弱点にするなよ、というくらいウッカリしている。ついつい「バルス」って口滑らしちゃうレベルでウッカリしている。



【銭】
通常二本立てて興行価格1500円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
御冗談でショ@ぴあ映画生活
オズの魔法使@ぴあ映画生活
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