五つ星評価で【★★全体的には無声無伴奏の映画が多いとやはりしんどい。現代人なんだよ、俺】
フィルムセンター改め国立映画アーカイブの企画上映「映画の教室2018上」。
全五回で今回のお題は「時代から観る日本アニメーション」
一回目は「日本アニメーションの草創期」で、日本でのアニメーションの始まりに関わる作品5本。
①『ファントーシュたちの恋のさやあて』1908年の洋画・参考上映。落書きっぽい。
②『なまくら刀』現存する日本最古のアニメ1917年。笑わせようとしてるのだと思うのだが、やはり感覚が古い。まあ、実際、古いのだからしょうがないが。
③『カリフの鶴』1923年の洋画。参考上映。影絵アニメ。
④『蟹満寺縁起』1924年の影絵アニメ。外国ではこの頃のタッチを再現した長編アニメとかもあるが、日本ではこれは完全に失われた技術であり、これが経済的に受ける理由がないから再興しないだろう。
⑤『線畫 つぼ』1925年、ちょっとリアル指向の絵が今では少しキモい。
②

④

⑤

絵はネットからの拾い物。①③は見つけられず。
◆『映画の教室2018上第二回』
五つ星評価で【★★★ヤバい感高くてワクワク】
フィルムセンター改め国立映画アーカイブの企画上映「映画の教室2018上」。
全五回で今回のお題は「時代から観る日本アニメーション」
二回目は「戦前 トーキーへの移行とPR映画」。
①『煙突屋のペロー』1930年。影絵アニメ。反戦映画。寓話だから舞台は日本ではないが、主人公のペローがゴリゴリニグロっぽい顔立ち。鳩の命を助けてあげたペローが貰ったのは兵隊を生みだす卵って設定が何かどこかおかしい。鳩よ、お前は平和の使者じゃないのか? あと、特筆すべき事実としてペローが佐藤慶に似てます。
②『三匹の小熊さん』1931年。気楽なメタモルフォースがいい。今は理由がないと変身とかしちゃいけないんだけど、この頃のアニメはそーゆーのに自由。
③『茶目子の一日』1931年。凄く濃い絵にやられる。
④『オモチャ箱シリーズ第三話 絵本1936年』1934年。戦時アニメ『桃太郎の海鷲』に世界観が近い。ミッキーマウスが悪者である。
①

③

④

【銭】
各回、国立映画アーカイブ一般入場料金520円+108円(前売券発行手数料)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・《時代から観る日本アニメーション/日本アニメーションの草創期》@ぴあ映画生活
・《時代から観る日本アニメーション/戦前 トーキーへの移行とPR映画》@ぴあ映画生活
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