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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『探偵物語』渋谷シネパレス2

五つ星評価で【★★★普通にスムーズに見れる。ひろ子大根足。】  

この松田優作、薬師丸ひろ子、そして根岸吉太郎監督の映画がどうにも見る機会を逸して逸して逸しまくって、今回が初見なんである。

松田優作若いな。中のセリフで33歳とか言ってる。ムチャクチャな若手じゃないけど、チンピラ風のコワモテ(「太陽にほえろ」のジーパン含む)から芸風変え出してる頃。だから、軟派な受け芝居だけど声が低くって、まだ中途半端な感じ。かっこ悪く見えながら、そのかっこ悪さがかっこ良さにまでは繋がってない。手足長くてベースかっこよくはあるんだけど。
一方、薬師丸ひろ子は豆狸風のバブリー女子大生お嬢様。ボブが若いのに若くない感を強めてる。けっこう高そうな服をとっかえひっかえ着替えてるのだけど、あまり似合ってる感じじゃない。「野生の証明」のちっちゃい守られてる少女がゴツゴツ肉がついてしまって、薬師丸ひろ子の可憐さはヒョロっとした中にあったんだよなあと思わされてしまう。

と言うベストアクトじゃない主演二人だけど、意外な二人組と言う感じで組み合わせは面白い。朴訥でそんなやり手に見えない松田優作を振り回す世間知らずの素っ頓狂なひろ子お嬢様がなかなか良い。女子大生だけどバリバリに処女の役だけど、本当はいざ知らず、カマトトだからそんな感じだよなあ。ラブホで松田優作と回転ベッドに寝っ転がって過剰反応しちゃう辺りが微笑ましくてとても良い。ニコニコ笑ってしまう。ラストシーンは中々の名シーン、ロングで抑えてるけど、ひろ子大解決の前に、ちょっとだけでも松田優作の見せ場が欲しかった。まあ、ヒエラルキー的には薬師丸ひろ子が上の映画だからしょうがないのだろうけど。

その薬師丸ひろ子より、ひろ子のライバルになる坂上味和(バニーガール)の方が出番は少ないが鮮烈で、どのシーンもいい演技をしている。まあ、ヒエラルキー的には薬師丸ひろ子が上の映画だから全くもって全然しょうがないのだろうけど。

財津一郎がすぐ指詰めちゃうのには驚いた。度胸良すぎだろ。


【銭】
渋谷シネパレスさよならワンコイン興行で500円。
ありがとう渋谷シネパレス、控えめで上品で、それでいてちゃんとしている映画館で大好きだったよ。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
探偵物語〈1983年〉@ぴあ映画生活
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