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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『ゲンと不動明王』『奇巖城の冒険』『日本誕生』新文芸坐

新文芸坐の企画「永遠の映画スター 三船敏郎」から2プログラム。

◆『ゲンと不動明王』
五つ星評価で【★★★子供かわゆいのう】

1961年の白黒映画(本来パートカラー映画だが、今回は全白黒)。102分。初見。
僧侶の千秋実の子供の兄妹、千秋実が後添えを貰う事から兄が隣町に住込奉公に。紆余曲折あって元の寺に帰されたり、又、寺から出たり、子供なんて飯だけ食わせてもらえば幸せだろうみたいな扱いが時代の違いを感じさせる。大人の勝手な都合で子供が振り回されるのは災難だが、決して暗い話ではない。子供の伸び行く力が悲惨さを思わせない。動物と子供には本当に敵わない。

三船は「不動明王」役。大きくなったり、小さくなったり、神様役が妙に似あうのがおかしい。

菅井きんが生け捕りにされたかの如く、まんま田舎のおばちゃん。
笠智衆が『男はつらいよ』より8年早く坊さん役をやってる。他にあるかどうかは分からないが、まあ、坊さんとしていそうだものなあ。


◆『奇巖城の冒険』
五つ星評価で【★★面白ければ文句はない】
1966年のカラー映画。103分。初見。

シルクロードを舞台にした日本人による「走れメロス」。
日本人だらけのアラブ砂漠で伊福部昭のゴジラ使い回し劇伴の中、三船が刀でマラソン正面突破する珍作。
うんでも、翻案しましたってだけで、 ダラダラしててテンポが悪い。重箱の隅をつつくような面白さだけではいかんやろ。

「巖」の字が難しい。


◆『日本誕生』
五つ星評価で【★★特撮は良い】
1966年のカラー映画。120分(全長180分の全長版プリントが見つからず急遽短縮120分版での上映になった)。初見。
『わんぱく王子の大蛇退治』とか見てるからヤマタノオロチがどうにもしょぼく感じる。
天変地異や野火など壮大な背景を描写するための特撮が美しい。
やんごとなきミカドが東野英治郎の悪臣の甘言に踊らされて、身内の三船敏郎につらく当たる、何で何でヨヨヨみたいな、身内痴話喧嘩みたいな話で、三船のベタベタな「悩んでます」演技が鼻に付く。ヤマトタケル役で、神代の神様な訳だが、何かどこか『七人の侍』の菊千代だったり、『椿三十郎』の三十郎っぽい。神様なのに侍っぽいのだ。その癖、強い倫理観に縛られて自由でない。三船一人が感情ダダ漏れみたいな状態なのもどうか。


【銭】
『ゲンと不動明王』+『奇巖城の冒険』:新文芸坐の会員割引250円減の1100円。
『日本誕生』:新文芸坐の会員割引250円減の1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ゲンと不動明王@ぴあ映画生活
奇巖城の冒険@ぴあ映画生活
日本誕生@ぴあ映画生活
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