同日鑑賞3本をまとめてレビュー。
◆『ファミリー☆ウォーズ』キネカ大森1
▲家族愛。
五つ星評価で【★★★映画が若さと血で溢れていて御機嫌】
仲良し家族かと思っていたらみんなのリミッターが外れて殺し合ってしまう。
『逆噴射家族』と
『カタクリ家の幸福』を足して血でシェイクしたような映画。
『ハングマンズ・ノット』の監督の新作。全然そーと知らんで見てた。
ホラー秘宝まつりのチラシ見てるとかなり配役が被ってるのだが
意識せずに見てたので、誰が誰だかさっぱり分からん。
最後の大乱戦で、あれだけの人間を出しておいてほぼ混同せずにそれぞれの個性を見せて捌いてるのは見事。
祖父、父、母、長男、次男、長女、次女、被害者G5人、宗教団体3人、警察官、隣人、長男の恋人、次女の友人2人、ラブドール。よう出とるなあ。被害者Gの赤毛の女が風呂に入れられた時に後から来た男だけが誰だか分からなかった。
最初の登場から、最後まで、ぶれる事なく狂っていた「隣人」がこの映画でのマイ・フェイバリット狂人。
死体の後始末に重機を使うようになったのは確かな進歩。
異様に誰からも話題にされない2回目に交通事故に会った男。
◆『ハングマンズ・ノット』キネカ大森1五つ星評価で【★★★キチガイ殺戮合戦。ただそれだけ(褒めてます)。】
鬼畜不良vsコミュ障サイコパス。
存在したり戦うだけで周囲に迷惑がかかる「真のvs怪獣映画」。
どちらにも肩入れできないのが娯楽映画としては異質。
どちらもそれぞれ落ち度が果てしなく、好きにはなれない。
高倉健や菅原文太のようになりきって見れない。
だからと言って映画的にノレないかと言うとそうでもなく、
暴力が暴力で塗りつぶされる圧巻に浸りまくる。
不良の鬼畜っぷりに心を痛めながらもリアルな暴力に酔ってしまう。
人間ってゲスい。これがリアルじゃないのを祈るだけ。
ただボランティア・グループが殺されるところはちょっと賛成。
サイコパス柴田さん側も観客の誰もが柴田さんを好きになれない、とても嫌な感じの好演大熱演。何となくイヤなオーラ持ってて会話が通じない近所のおばちゃんみたい。目があっても近づいて来てほしくない。
突如画面に大きく名前が出る「後醍醐親子」も気が狂った演出。あの出た名前ほどは活躍してない気がする。
冒頭のネット中継から繋がる、警察側の捜査のラインは当初もうちょっと考えていたのだろうなあ。
誰もが無名だから次に誰が死ぬか見当もつかないという共通点で、かなり
『映画を止めるな!』に近い可能性がある。まあ、そこだけだけど。
女子が綺麗どころ多くて鬼畜な事をされまくって可哀想でたまらないながらも興奮したりするのだけど(最低)、女子ランク高いのによくやってくれるなと思いつつ、よく考えたら露出そのものは高くない。なかなか上手く計算されている。ゲスイのう。
◆『怪談新耳袋Gメン冒険編 前編』キネカ大森1五つ星評価で【★★★「こんにちは、私、幽霊です」みたいな霊はなかなかいない】
心霊スポット突撃ルポ。
「げげげげがびかびびっちょーん」みたいなその物恐怖映像はなく、
決して科学では説明できない怪現象が地道に発生、受信されている。
音と光。やらせなら、もう少し親切だろう。
あの発生源不明な光が蛍だったらファンタスティックやないけ。
タイムボカン的に繰返し続けるタイトルという感じ。それでよし
あとハチが可愛い。
【銭】各回テアトル劇場水曜1100円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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ファミリー☆ウォーズ@ぴあ映画生活・
ハングマンズノット@ぴあ映画生活・
怪談新耳袋Gメン冒険編 前編@ぴあ映画生活▼関連記事。
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ホラー秘宝2018後編@死屍累々映画日記・第二章
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六年越しで2巻をブックオフで購入。
あーもーおもろいじゃん。
一番ツボだったのが39P、主人公の父親が錯乱して叫ぶセリフ。
「息子が息子が大ピンチ、息子を息子を守らなきゃ」ファイヤーマンOPの替え歌じゃん。
一気に好きになった。

▲ネタ
「松倉を自供に追い込めませんでした。
机を叩く際のスナップに力が足りませんでした」
「そこにケチを付けるのは違うだろう」
「ダンススタジオに通って歌って踊れる検察官を目指します」
「……検察官である意味がない!」
五つ星評価で【★★★役者はいいが映画に変な不純物が紛れ込んでる】
キムタクとニノの正義論争に、糾弾される正しい政治家みたいなエピソードが挿入される。これが邪魔。こんなの、ただ言いたい事を一人の人物に語らせてるだけで、キムタクの正義ともニノの正義とも関係ない。この寄り道が映画内に占めるパーセンテージがそこそこ高く、そんなに言いたいなら、摘み食いみたいに挟むんじゃなく、これだけでちゃんと映画にすればいい。この人の褌で相撲を取るみたいなアイデアで映画全体が迷走してしまったように見える。
キムタクとニノの関係性がリアルで良い。ジャニーズ内での立ち位置その物とかではなく(そんな単純な関係ではないでしょ)、役柄に合わせて作り込んだそれぞれの態度や演技が見事だと思うのである。
キムタクの煮え切らずにイヤな奴感がまずよい。キムタク確かにイヤな奴で許されざる罪を犯すのだが、周りが大倉孝二(屑)、松重豊(怪人)、酒向芳(モンスター)に囲まれていると、キムタクの悪事が観客の中で薄れていく。心のない化け物の中で、キムタクが犯す悪事だけが心があるからだ。
ニノのあまりに簡単に手玉に取られていて観客をハラハラさせる感じもよい。ニノ検察官になっても自分の呼称を「ボク」と言うのはどうかと思うが、違和感がないのが逆に「痛い」と思った。これは脚本とか演出に応じた結果かもしれないけど。キムタクが力がある悪なら、ニノは力不足の善。一見ニノの方が正しく見えるが、実はどちらも同じように罪深い存在だ。
キムタク、ニノに次ぐ第三の位置にいるのが吉高由里子。キムタクやニノがボクサーのように己の人生を賭けて殴り合いしている横に正義を再確認する役柄でシレっと入ってくるのが彼女の役目。彼女自身は自らのモラルに従って行動をしているが、詰めが甘く足元を救われる。彼女もニノ同様、力のない善である。
この正義を遂行すべきである三人が主役。
では悪役はその逆に正義に無頓着な男たちになる。
メフィストフェレスのように有能で、日常における正義感が欠落してる男、松重豊。彼の行動は正義には支配されていない。影響を強く受けた祖父(父だったかも)から受けたインパールの教訓により、正義とされる秩序側が牙を剥かない事もない事を知っている。正義など信じるに値しない。信じるに値する状態は自分で作り出すというのが彼の立ち位置。
第一の屑、松倉、酒向芳。
素晴らしい。第二の屑、大倉孝二。なんて表面的にも深層的にも屑なんだろう。ずっと屑を演じてきた大倉孝二の磨きがかかった屑の演技が眩しいくらいで唾を吐き付けてやりたくなるくらい、こちらも素晴らしかった。
どっちの屑が処刑されても、世の中の為になる。どちらかが処刑されなければ、それは正義サイドの損失である。今回の事件に関わっている、関わっていないは別にして、生かしておけばいずれ息を吸うように悪事を遂行するようにしか見えない二人だった。
八嶋智人の出てきただけでそこそこ無能具合が分かるキャスティング良いなあ。
キムタクがぺー師匠っぽかった。
予告編で見た通りの内容で、何一つひっくり返って驚かせるような内容がなかった。
【銭】東宝メンバーズカードのポイント6回分で無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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検察側の罪人@ぴあ映画生活▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
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検察側の罪人@ここなつ映画レビュー・
検察側の罪人@あーうぃだにぇっと

▲ペンギンのフォルムって流線型で弾丸みたいだ。
五つ星評価で【★★★★ツイッターでの評判が今一つで期待していなかったが面白かった】
ワクワクしてしまった。
いい部分もあれば悪い部分もあると思う。
割と主人公の少年アオヤマの独立心が高すぎる所は好きでない。それは自分が「偉い人間」として自己確立できなかったからかもしれない。涼しい顔で学校生活の理不尽と戦う彼を見ながら、だが本当の暴力が来たら屈しないでいれるのかとか皮肉に思ってしまう自分がいる。
その正反対に確固とした物を持たず行きがかり上ワトソンの位置に収まっているウチダには凄く好感を持った。自立心のない所に自分自身を見たというよりは、作者から何も持たされずに徒手空拳でそれでも前進をしなければいけない彼には女性でもないのに母性本能がうずいてたまらない。彼が一人で大発見をしてしまうシーンはこの映画の中で一番好きかもしれない。
チェス少女ハマモトはアオヤマの女性人格っぽい。
『パンク侍、斬られて候』の江下レの魂次みたいに「面倒な時に面倒な事を言いだす」のであるが、世間一般では彼女が一番ノーマルだ。女は愛に生きる。それを「面倒」で片付けるのはきっと失礼だろう。いい、失礼な奴なのだ、私は。
スズキ一派は「世間様」その物。基本、敵であるが味方になると心強い。でもゲスいよなあ。
そして、お姉さん。とりあえず、そこだけで語る者がいて、作品の評判を下げているが、「おっぱいが大きい」という属性はハマモトの「おっぱいが小さい」という属性と対になってる物でしかない気がする。私自身、人並の大きさを持った大人の女性のオッパイは好きだ。大人の女性に憧れる少年が子供全般にも、大人の男にもない物を研究材料としてチョイスするなら胸に疑問が集中してしまうのは自然じゃないだろうか? 胸以外だと尻か女性器になってしまうが、尻は胸同様だし、女性器に関心を募らせる小学生はちょっとまづいでしょ。
映画の弱点として「謎」と主人公の距離が偶然にしては近すぎるという点がある。必然性が小さい偶然はご都合主義と言われてしまうし、私自身もそう思う。あと、何故、ペンギン? 大量のペンギンは
『パンク侍、斬られて候』の猿みたいで面白かった。基本、世界の修復に関わるメタファーとしては全く同質の存在かもしれない。
物語の舞台は海から離れた郊外都市。
つまり「山」だ。
主人公はまだ大人になっていない(青い)山の者「アオヤマ」。
彼の相棒は「ウチダ」、役柄は「内なる他」。
彼の要素にない海を連れて引っ越してくるのが海の者「ハマモト」。
そして日本で一二を争う苗字の世間様一般「スズキ」。
彼等に対する謎は「名前(苗字)」を持たない。明かされない。
この日本で苗字を持たないのは「神」の一族。これは強引か。
神様は世界の綻びを修繕する。
で、ここからもっと強引な話をします。
これ、日本神話の海幸彦、山幸彦にちょっと作りが似てる。
超大雑把に話すと、弟の山幸彦は兄の海幸彦の釣り針をなくしてしまい、海幸彦の怒りを買い、海に釣り針を探す旅に出る。山幸彦は龍神の娘に出あい、針を探してもらい、宝物に塩満珠と塩乾珠を貰う。塩満珠は海の水を増やし、塩乾珠は海の水を減らす。
・海に針(ペンギン号)を投げて失くす。
・海の者(ハマモト)の怒りが塩満珠を起動させる元になる。
・山の者(アオヤマ)が神の娘に出あい塩乾珠を起動させ、元に戻す。
塩満珠が「海」、塩乾珠が「ペンギン」。「ジャバウォッキー」は謎。
但し、「ジャバウォッキー」が「ドラゴン」という説もあるので、
山幸彦が妻に娶るトヨタマヒメが「龍」の血筋であるから、符号は合う。
トヨタマヒメは山幸彦に本当の姿を見せないと言う下りがある。
「ジャバウォッキー」は彼女の本性に近い部分であり、
彼女にも制御が出来ない部分だ。何かすんげー「女」を感じる。
ああ、でも、蒼井優はいい声で声の演技も上手くていいなあ。
おっぱいはお姉さんほど巨乳じゃないだろうけど、それも又よし。
【銭】テアトル会員割引で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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ペンギン・ハイウェイ@ぴあ映画生活▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
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ペンギン・ハイウェイ@お楽しみはココからだ・
ペンギン・ハイウェイ@ノラネコの呑んで観るシネマ
五つ星評価で【★★★割と変な映画じゃないかと思う】
「氷の男と炎の男」って、
「あいつは氷のように冷たく、あなたは火のように熱いわ」って
『ジャッカル』の予告編かよ!

▲ぼぐボルグ。
「びょん」って名前は反則だ。面白すぎる。
「びょん」って名前なのに王子キャラ。でも子供の頃は、自分の心を制御する術を知らなかったって何だよ、そのモテ要素。ラストのハグで腐女子もトリコよって、そんな事まで言うのはやめろ、俺。
片や悪童マッケンロー、炎の男って放火魔かよ。シャイア・ラブーフがマッケンローってのはちょっと驚いた。毛を天パーにするだけで随分変わるもんだ(いやいやいやいや、それだけじゃないよ)。

▲「正しいジャッジを取らない審判は機会生命体に踏みつけさせます」
けっこう二人とも辛かったり、キツイ思いをする中で何故テニスに固執するのか、そこはあまり私には伝わって来なかった。ボルグは自分のためから妻のため、マッケンローは父のため?一人くらい俺のためにテニスやってくれよ(何だよそれは?俺!)
ウィンブルドン5連覇を狙うボルグとマッケンローの一騎打ち(主にテニスの試合その物)を描写しながら、試合過程をドキュメンタルちっくに俯瞰で撮らず、一つ一つのプレイをそれぞれの選手の主観のように畳みかけながら撮った。なので、試合の流れや優勢劣勢は点差以外は大きく伝わってこない。それはどっちも辛く長く苦しい戦いだったろうが、試合の進捗状況や心理戦を抜きに語られる試合は神話の戦いのように荘厳で厳かである。神の巨人ボルグに立ち向かう人間代表マッケンロー、ゴリアテとダビデかよ。
それは、ボクシングみたいなテニス。ただただ必殺技を打ち続ける二人。テニスと言う一般に軟派なスポーツの爽快さが皆無で闘いの極致を極める者の業を描く。相手の玉を打ち返す事で相手を殺す、殺気を伴う一期一会。そのダメージの与え方がボクシングっぽくも刀で斬りあう武士っぽくもある。なるほど、こういうテニスの描き方もあるのね。全然テニス映画の感想じゃないね。
ツイッターで、ウルトラマンとウルトラセブンがラケットでずっと必殺技を打ち返し続けてるような映画とも呟いた。うん、まあ、それはやっぱり変な映画だろう。
【銭】雑誌の試写会懸賞い応募して試写状GET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男@ぴあ映画生活▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
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ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男@あーうぃだにぇっと
題名まんまです。一月単位で記事書きそこなった奴を1行ずつでも消化していこうと思います。
◆『忍びの国』トーホーシネマズ渋谷5五つ星評価で【★★★最終的にアレと思ってしまうのは鈴木亮平と大野智の悪い意味といい意味での現代性】
キャラクターで好きなのは凛とした武家女かつツンデレという役目だけの石原さとみ。
凛とした武家女かつ性根が良さそうなお姫様、平祐奈。この女二人に萌え萌え。
あと、普通っぽくていい意味で現代っ子っぽい大野くんも思った以上に悪くないのだけど、怪物くんとそんなに役作りが変わってないよなあとも思ってしまい、褒めるべきかちょっと迷ってしまう。でも、この人はこういう役作りで許される人なんで、まあ、いいか。
そして、そういう意味で損しているのは役者バカ鈴木亮平。ある意味、彼一人が物凄く現代的なメンタリティ(心性)の持ち主で、人間は正々堂々と生きるべきだ。ペテン反対!みたいなのを大真面目で叫んでる。うん、いやあ、やっぱそういうのって、生きるのが精いっぱいな時代に置いちゃうと嘘くさい。女座頭市
『ICHI』の刀ノイローゼ侍大沢たかおくらいリアリティーがなかった。嘘ばっかりついて何が本当か皆目見当が突かなくなってきちゃうくらいの忍びの里の爺様たちの方が何だかやっぱそういう輩はいたろうって気がする。
【銭】『忍びの国』:映画ファン感謝デーで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかなは今回こっぱずかしい状態だから省略。
7/1 『めだまろん』イメージフォーラム2★『忍びの国』東宝渋谷5
7/2 『兄に愛されすぎて困ってます』新ピカ2
7/4 『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』木場1
7/5 『映画の教室』FC
7/6 『けんかえれじい』神保町『沈黙』『淵に立つ』ギンレイホール
7/7 『ざ・鬼太鼓座』早稲田松竹
7/8 『メアリと魔女の花』スカラ座
7/9 『羽仁進短編C』ヴェーラ『羽仁進短編D』ヴェーラ『結城友奈は勇者である3』東宝日本橋3
7/10 『アフリカ物語』ヴェーラ
7/11 ★『方舟の女たち』★『夫がツチノコに殺されました。』テアトル新宿(2本とも成人映画と一緒に後から記事にします)
7/12 『白蛇伝』FC
7/13 『ライフ』木場7
7/14 『ホワイト・バレット』『ヘッド・ショット』キネカ大森3『初恋地獄篇』『ブワナ・トシの歌』ヴェーラ
7/15 『銀魂』UCT6『パワーレンジャー』UCT9
7/16 『人狼ゲーム マッドランド』シネマート新宿2『裁き』ユーロ1
7/17 『動物園日記』ヴェーラ『未来を花束にして』『わたしはダニエル・ブレイク』ギンレイ
7/18 『ポッケトモンスター キミに決めた』木場3
7/19 『哀しみのベラドンナ』FC
7/21 『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』UCT11
7/22 『それいけアンパンマン』木場4『ゴジラ』『シン・ゴジラ』文芸座
7/23 『魔法少女リリカルなのはReflection』HTC渋谷1
7/24 『上海から来た女』ヴェーラ
7/25 『怪盗グルーのミニオン大脱走』木場2
7/26 『映画の教室』FC
7/27 『河内山宗俊』神保町
7/28 『パパのお弁当は世界一』キネカ大森3
7/30 『Free!約束』新ピカ3『エリザのために』ギンレイ
7/31 『家族の肖像』キネカ大森2
題名まんまです。一月単位で記事書きそこなった奴を1行ずつでも消化していこうと思います。
◆『22年目の告白』109シネマズ二子玉川1五つ星評価で【★★★韓国版をリスペクトしてますが、これはこれで頑張ったと思う】
やはり、韓国版のあの二人目の犯人が出てからの駆け引きが凄いから、日本版だけしか見てない人は韓国版にも目を通してほしい。後半の構成は良かれ悪しかれ日本独自です。日本版は日本版でよく作ってると思います。夏帆ちゃんは好きだけど、この映画についてはメイクとスタイリストに問題があったのか、何か仕上がり悪いなーと確か思った。一人だけ不自然に肌の色が悪い。蛇とプールはなくって安心しました。
◆『コール・オブ・ヒーローズ』新宿武蔵野館2五つ星評価で【★★★★凄くちゃんとしたカンフー映画だった】
待ち時間のBGMがイップマンだったのが嬉しい。どうもエンドレスらしいのが又うれしかった。
ラウ・チンワンのいつもながら不器用な正義感が大好き。
甕アクションとか思いつくのが凄い。サモハンはアクション監督やらせると才能が凄い。本編は撮らせちゃダメ。
ルイス・クーの悪辣さと杏ちゃん似のジャン・シューインの勿体なさが映える。
◆『家族はつらいよ2』新宿ピカデリー8五つ星評価で【★★★★これがしっかり面白いんだよなあ】
ただ、もう細かい話は忘れた。今回は老人問題とだけ覚えてる。
予告編で髭面の小林稔侍が「俺も出るぞお」と言ってたが役者として誰なんだか分からなかった。えーと、まあ、髭が悪い。小林稔侍は役柄の上では橋爪功の同級生であり、偶然の再会を喜び、自宅に宿泊させるが、無理が祟っていたのかその日にポックリ死んでしまう。家族に大混乱が起きる(コメディーなので)。最終的に身寄りのない小林稔侍の為に橋爪功が葬儀を出してやる。焼き場の職員は鶴瓶である。
この後、翌年にシリーズ第三作ができるのだが、小林稔侍は何の説明もなく(おそらく別人役で)、橋爪功の友人役で出演している。オイオイ。そして、笑福亭鶴瓶、彼も何の説明もなく、確かタクシー運転手役で出演している。オイオイ。
【銭】『22年目の告白』:109シネマズメンバーズデーで1100円。
『コール・オブ・ヒーローズ』:チケット屋で劇場鑑賞が6回可能である武蔵野興行の株主優待券を4500円でGET。うち1回分で鑑賞。
『家族はつらいよ2』:チケット屋で490円で前売券をGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかなは今回こっぱずかしい状態だから省略。
6/1 『破裏拳ポリマー』バルト9-4『ちょっと今から仕事やめてくる』東宝新宿6『ポエトリー・エンジェル』テアトル新宿『バッドバディ』シネマカリテ2
6/2 『メッセージ』UCT4
6/3 『花戦さ』UCT9
6/4 『シチズンフォー』『スノーデン』文芸座『代理人』K'S
6/5 『惑星ロボダンガードA対昆虫ロボット軍団』『鋼鉄の巨人 怪星人の魔城』『鋼鉄の巨人 地球滅亡寸前』ヴェーラ
6/6 『BLAME!』シネ・リーブル池袋1
6/7 ★『劇場版 屍囚獄 起ノ篇』シネマート新宿2(城定監督で後からまとめて記事にする予定)
6/9 『ローガン』UCT9
6/10 『パトリオット・デイ』二子玉川1★『22年目の告白』二子玉川1
6/11 『夜明け告げるルーのうた』池袋ヒューマックス4
6/12 『14の夜』大森2
6/14 『オペレーション・メコン』シネマート新宿2★『劇場版 屍囚獄 結ノ篇』シネマート新宿2(城定監督で後からまとめて記事にする予定)
6/15 『昼顔』東宝日本橋8
6/16 『女流闘牌伝 aki』シネマート新宿1
6/18 『夜空はいつでも最高密度の青色だ』ユーロ1『ベテラン』大森1
6/19 『キング・アーサー』木場8
6/20 『アシュラ』大森1
6/21 『魔法科高校の劣等生』UCT2
6/22 『ガールズ・イン・トラブル』木場3
6/23 『探偵事務所23 くたばれ悪党ども』神保町『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』『はじまりへの旅』ギンレイ
6/24 『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』木場8
6/26 ★『コール・オブ・ヒーローズ』武蔵野館2★『家族はつらいよ2』新ピカ8★『ヤマト2202 第二章発進篇』新ピカ2(シリーズ映画括り枠で後からまとめて記事にする予定)
6/27 『ハクソー・リッジ』スカラ座
6/28 『映画の教室』FC
6/29 『TAP THE LAST SHOW』シャンテ2
6/30 『こどもつかい』東宝日本橋3

▲防爆スーツです。ゆるキャラではありません。
五つ星評価で【★★★★あんでぃ】
凄腕爆弾処理班チーフになったアンディ、
どこか「やくみつる」風味の残る爆弾テロリストと対決だ。
80年代とか00年代のお金は掛かっているけどおおらかに雑い映画っぽい。
雑い点
・恋愛ドラマが凄く取って付けた感じ。
・凄く大規模な犯罪なのに、悪人がプロ仕様ではなくチンピラ。
・開放された人質第一陣の続報がその後ない(最終的にどうなったか分からない)。
・主犯男の弟に対するドラマの扱いがちょっとひどい。
・途中でこれは伏線と思う行動が最後にまさかの役に立たない。
まあでもアンディ・ラウの正義は旧式で傷だらけで愚直だけどステキなのでこれはいい映画。 【銭】シネマート新宿月曜メンズ割引で野郎1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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SHOCK WAVEショック ウェイブ 爆弾処理班@ぴあ映画生活▼関連記事。
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バーニング・ダウン 爆発都市(続編)@死屍累々映画日記・第二章
同日鑑賞2本をまとめてレビュー。
◆『詩季織々』シネ・リーブル池袋2
▲きわめて『おっぱいバレー』的なカット(全くの無関係です)。
五つ星評価で【★★★悪くないけど強烈さはない】
中国を舞台に中国+日本の混成スタッフが作る衣・食・住をテーマにした3本の短編オムニバス・アニメ。
テーマが衣・食・住だったり、登場人物が個人(1人)、姉妹(2人)、幼馴染(3人)だったり、何かとってもカッチリ作り込んである。「詩季」は「四季」が元なのだから短編四つの「季節」の物語にしても良さそうだが、そこそこ季節感が曖昧だから止めたのかもしれない。季節に分けるならビーフンは冬、若さから目線を変えるファッション・ショーが秋、上海はヒマワリが咲く夏、実は彼等が一堂に会する(と言っても場を共有するだけ)空港が新しい旅立ちである芽吹きの春を表わすと言うのは強引か? まあ、いろいろ「織々」織り込んである。
すげー実直なアニメだし、そこそこいい話だし、でもこれ実写でよくない?
私は個人的に実写で作れる映画は、明確に理由がないのなら実写で作った方がいい映画が出来るという考えを持っているので、これはアニメでなくてもいいと思う。
アニメは実写キャスティングの「エグさ」を消す効果があるので、人生を語りながら凄くサッパリした映画になってる。良くも悪くもツルンとしてて引っ掛かりがなく見やすい。作ったアニメーターが自分達の父母に見せて、「アニメアニメって馬鹿にしてたけど、こんなん作れるくらい大人になったよ」って絶叫しそうな作品と言える。そういうベクトルで見ると、この直前に見た
『アラーニェの虫籠』は正反対の映画。
◆『アラーニェの虫籠』シネ・リーブル池袋1
▲全編こんな感じの暗さ。
五つ星評価で【★★強烈だけど良くない】
この直後に見た
『詩季織々』と正反対の映画。作ったアニメーターが自分達の父母に見せる気はさっぱりないだろう。これは彼とは別の世代に相手にされなくても同好の士だけに分かってもらえればいい映画。
アニメ制作を一人でこなしているらしい。新海誠の
『ほしのこえ』に似た状態なので、それを持って無条件に褒める事は出来ない。しょうがない。歴史は二番手以降に辛辣なのだ。
かなり攻めてる虫ビジュアルは褒めたい。
でも、何となく分からない物を持ってきて「どうです、分からないでしょう」みたいな映画は嫌い。恐怖映画は最終的な何故この事象が起こったのかの原因は分からなくてもいい。原因が分からなくても恐怖は発生するし、原因が分からない方が恐怖が持続するケースもあるからだ。ただ、事象(何がどのような順番でどう起こっているか)はちゃんと丁寧に描かれないといけない。その事象の奇妙さを描く事が恐怖映画その物だからだ。だから、それぞれのカットはいいとして物語として何が起きているのかが分からないのは減点。キャラクター同じような顔で主人公と幼馴染が一応別人と言う事くらいしか分からない。野郎は全然判別できず。そして画面が不鮮明。暗いとかブラックで黒いとか言う訳ではない。全画面もやがかかってるようで不鮮明なのである。ムードが出るから意識的にやってるのかもしれないけど、角度の合わない液晶画面を見せられてるようでイライラした。
【銭】テアトル会員割引で各1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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詩季織々@ぴあ映画生活・
アラーニェの虫籠@ぴあ映画生活▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
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詩季織々@ノラネコの呑んで観るシネマ

▲大勢すぎ。
五つ星評価で【★★★ギャグがキレッキレ。アクションがだらだら】
まずは「将軍接待篇」。ギャグのテンポやくだらなさがマンガやアニメのソレとシンクロしてきてて実に面白い。いちいち突っ込む新八が実にゴクローさん。ギャグが一つ一つくだらなくて、その上、オンパレードでずっと続くのが楽しい。
床屋のシーンとか凄い。元々、小栗旬・菅田将暉・橋本環奈という役者三人がコスプレして主役三人組を演じているのだが、そのコスプレして成立してるキャラクターが更に身を隠す為に仮装するのである。それでも「この三人」と分かる加減具合が凄い。
キャバクラのシーンとかオールカットでも全然大丈夫な感じがとても好き。
柳楽優弥がカメラで橋本環奈パシャパシャ撮ると橋本環奈が照れるのが可愛い。
長澤まさみの出番が少ないのが悲しい。
夏菜が夏菜に見えない。いや、ああいう個性しかないようなキャラは好きだけど。
キムラ緑子、キムラ緑子のままで銀魂キャラを演じ切れるのが凄。
さて、問題なのは「真選組動乱篇」サイドのダレ具合。
アクションなげーなー。何であんなに長く感じるんだろう。
アクション的な見せ場ポイントは時間が長いだけに多いのだが、見栄を切るとか、いい場面を輝かせるとかの演出が皆無じゃなかろうか。ギャグではあんなに演出するのに、アクションは流しっぱなしみたいな。
危機に陥った局長・中村勘九郎を奪還するってミッションなのだが、なかなか中村勘九郎が乗ってる電車まで追い付かない。最終的に主役三人は副長・柳楽優弥を届けるのが仕事でその後、小栗旬は途中で別れてしまうし、橋本環奈はバタバタ動いていたが、菅田将暉なんてアクションやってるイメージが残っていない。電車内のアクションも人が多すぎて整理されてないから見づらい。いや、人が多いとかではないか。因縁的な対決で「吉沢亮(沖田)vs三浦春馬(伊東)」「中村勘九郎(近藤)vs三浦春馬(伊東)」「柳楽優弥(土方)vs三浦春馬(伊東)」みたいなのを一々やってるから長いのか。こんなんやってたら菅田将暉や橋本環奈はアクションで美味しいカット撮る余地とかないよな。それに真選組の3トップとわざわざ戦わせるほど三浦春馬の伊東が面白かったり強かったりする訳でもない。
変な演技を堂々とやる柳楽優弥は美味しい。
顔から液と言う液を全部出して熱い演技をこんな映画でぶちまける中村勘九郎もちょっとウザいがまあまあ美味しい位置にあり、いいプロモーションと言える。本当は熱血いい人プラス全裸みたいなので、いいバランスになると思うのだが。
吉沢亮のサド美形でしかないキャラは周りがオチャラケてない状態では、裏切ったり表替えったりって勢力ベクトルの移動にしか使えず全然美味しくない。前作と比べて一番美味しくなかったのはこの吉沢亮と長澤まさみだろう。長澤まさみは出番が少ないのが美味しくないのだが、吉沢亮は出番が多くて美味しくないから、心底美味しくない。
悪い側はガクトみたいなのに常に浮気した夫を責めるような目つきをしてる三浦春馬の存在感が良い。伊東に扇動されて近藤にまで手を挙げるという動乱を描くには尺が短いので、存在感で攻めるしかなかったとも言えるが。これの少年時代にまで遡らなくてもよかったと思うな。テンポも落ちるし、どんな少年時代だったか、今、思いだせないくらいだし。
堂本光一と窪田正孝も最終的に何を求めてどうしたいかが分からない悪役と言う立ち位置にいるだけの悪い人。窪田正孝もまた徹底的に美味しくない人の一人だ。窪田正孝なのに窪田正孝に見えないし、夏菜みたいなギャグで色付けますみたいなのもないし、単にラスボス前の強い人。初出演組の中では堤真一があんなに美味しいと言うのに。勝地涼も今一つではあるのだけど、全裸になった将軍の将軍家では代々将軍的ではない部分が前田敦子とよろしくやってるとか考えたら内助の功でギリ良いとしてあげたくもなる。うどん粉塗ってやれよ(それは『のみとり侍』)
ギャグだけの一時間の映画とアクションだけの一時間の映画(監督は福田雄一以外)にすればいいんじゃないかねえ。
【銭】ユナイテッドシネマ金曜メンバー割引で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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銀魂2 掟は破るためにこそある@ぴあ映画生活▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
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