特集上映「堀禎一監督特集」から2プログラム。
※両方ネタバレ感想です。◆『夏の娘たち~ひめごと~』
▲オシャレ絵調だが可愛くない。
五つ星評価で【★★そんなに長くないけど後半しんどい】
2017年、カラー、75分。初見。
冒頭から込み入った設定。
養父を見取りに来た主人公の西山真来は、養父の実子で義理の弟にあたる鎌田英幸と男女の関係になった過去がある。西山真来の実父は不明であるが、養父=実父の可能性も噂されている。西山は養父の妹の元で暮らしているが、実の母については映画内に登場しない(と思えた)。
映画は西山が養父を見取りに田舎に戻った事で弟の鎌田との関係を再燃したり、父との血の繋がりが明らかになったり、それでも、鎌田と結婚に結ばれようとする中、唐突に他の男に乗り換えたり、みたいに進む。西山の結婚式の夜、鎌田は首を吊る。
書いてて話の流れを再認したが、後半、話が進むに従って西山への感情移入がどんどん妨げられる。西山も鎌田もSEXの相性がいいのか、動物としてはお互いが好きなようだ。なので、鎌田の熱意に押され、西山は近親相関である事を知りながら結婚を一度は決意する。だが、「運命の人」というフレーズにただ合致しないという一点で西山は鎌田を振る。ここの描写がほとんどない。強い衝突もなく、いつの間にか自然に振っている。そして、強い情熱の有無も観客にアピールされないまま、新しい男と付きあってしまっている。空回りする鎌田の熱意に比べて激昂したりしない西山の心の動かなさに私はピンと来なかったのかもしれない。
西山真来はガシャ髑髏を思わせる痩せた異相。同じように痩せてて、どこか風貌が似ている(でも全然美人の)『美人スチュワーデス 制服を汚さないで・・・』の桜田由加里を思いだす。どちらかと言うと桜田由加里よりは西山真来に対しての視線の方が好意的である。スチュワーデスではなく、田舎の行き遅れている女という身の丈に合った役のせいだろう。西山真来はバストが全然ないのだが、映画内では和服を着るシーンが多い。和服の襟のシーンがたるんでしまってだらしない。こういうのは誰かがちゃんと直して綺麗に着付けてあげるべきだ。綺麗な着付けができないほどのエグレ胸と言う訳でもあるまい。◆『憐 Ren』
▲岡本玲可愛いんやけどなあ。
五つ星評価で【★★やはり商業サイズとしてはそんなに長くないけど後半しんどい】
2008年、カラー、101分。初見。
見逃してたが岡本玲見たさに足を運んでやっと見れた。
でも、岡本玲が素材以上にあまり可愛く撮れてない感じ。そういう監督と言ってしまえばそうなのかもしれないが、堀監督は岡本玲に踏み込まない。バストアップくらいはあるが、いつも遠くから全体映してるようなショットばかりだ。
アイデアは面白い。交友範囲の狭い女子高生が未来から送られた囚人で、未来永劫彼女は高校生活をループさせられる。これは「サザエさん」が実は囚人だったらというアイデアなのだ。
全てクリアされたかのようなラストもはぐらかされた感じでよく分からない。【銭】通常一本立て興行価格1200円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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夏の娘たち~ひめごと~@ぴあ映画生活・
憐 Ren@ぴあ映画生活
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▲最強夫婦。
五つ星評価で【★★★★相変わらずロック様は外さない】
飛んだり跳ねたり殴ったり、相も変わらず大活躍のドウェイン・ジョンソンことロック様である。今回は片足義足で人質を取られる事にトラウマを持つパパさんなのだが、この片足義足ってのがどう考えてもハンデでしかない。なのに、その片足をあんな事やこんな事そんな事まで。
『燃えよドラゴン』リスペクトの部屋が出てくるのだから、あの足も大富豪が「実はこんな事もあろうと、こんな物を作ってたんだよ」と
『燃えよドラゴン』の鉄の爪みたいな鉄の足の爪を出してくれても良かったのに(出るか、そんなん!)。
しかし、片足がハンデかと言うと、実は最初の方の肉弾戦で片足がないロック様と戦う男が実にキツそう。片足しかないから、バランスが取れないロック様がムキムキの身体に体重かけてぶつかってくるのである。そら、勝てないよ。

▲中国人大富豪。何か見覚えあるなと思ったら枝野さんに似てるのだな。耳はそんなに福耳じゃないな。
しかし、高層ビルが火事になるからパニック映画になるのかと思うと、中にほとんど人が入ってないから、そういうドラマをバッサリ割愛できたのは逆に良かった。そういうのはそういうのでロック様以外の映画で見るからいいや。
予告が最近のロック様の予告らしい「がなりたてるバカ予告」なのだけど、あの狂った予告のせいで中身が全く伝わって来なかったのは逆に良かった。ネタバレするような内容があるかどうかは微妙に難しいかもしれないが。
ロック様の奥様役、昔ホラー映画にいっぱい出てたネーヴ・キャンベルなのね。割と素行が悪い役が多かった筈だけど、遂に奥様の役をやるようになったか。昔の役柄のままだったら主婦売春かドラッグのディーラーくらいやってるに違いないが、そうでもなさそうだった。ただ、映画の中でも何気に強い。案外、若かりし頃は宮崎萬純くらいスカート長くて、鞄ペッタンコだったみたいな逸話があるのかもしれない。
基本、最強夫婦である。
物理的に強い夫と霊的に強い妻。
まあ、しかし、勿体ない犯罪だ。
あの現場跡地、問題建築物を撤去するの大変そう。
ロック様はこういう次に続き出来そうにない映画でもポンポン出演して、大概面白いから凄い。
これも続き作るの難しそうな一本で、仮に続きが出来るとしたら、追加ハンデとして、どこか身体の部位を一つ削らされたりして。桑原桑原。
いろいろ辻褄が合わない事もあるかもしれないけど、まあ、それはいいじゃん。ロック様の映画でそこに捕らわれなくてもいいじゃん。【銭】109シネマズ、20時以降のレイトショー割引料金で1300円。
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スカイスクレイパー@yukarinの映画感想ぷらす日記



▲シネロマンさんから借りてきました。
◆『女真剣師 色仕掛け乱れ指』五つ星評価で【★★★田中康文監督目当てで見に行った】
菅野しずか主演、佐々木基子 山口真里 池島ゆたか出演
田中康文脚本監督、2011年のピンク映画。
最近、新作を撮っていない田中康文監督だが(いや、少なくともピンク映画ではお目にかかってない)、品質が良質で外れのイメージがない好きな監督である。なので、これを目当てに見に行った。今回は将棋もの。将棋の盤面の進退を濡れ場で表わすというアイデアが最高。あとタイトルとポスターの出来が良くてドキドキする。ラスボスは多大な借金を主人公に背負わせている池島ゆたか、この勝負の後に人情話のようにまとまる。普通に満足。
◆『OL日記 あえぐ牝穴』五つ星評価で【★★★★この映画の佐々木日記にゾッコン】
佐々木日記主演、片岡命、色華昇子出演
森山茂雄監督、佐野和宏脚本、2003年のピンク映画。
夢に見たSEXを相手と共有しているらしい佐々木日記。『心と体と』という洋画で同一の夢を鹿の形で共有している男女が出てきたが、日本の成人映画なので、そんなオブラードには包まず、相手の好き嫌いに関係なく、人間同士でSEXの最中だったりから夢見てしまう。会社では夢を共有する嫌な上司から強烈なアプローチを受け、極力、寝ないように寝ないようにノイローゼになっていく。彼女を気遣う後背とオカマバーのマダムは彼女が片想いしてるイケメンと恋の橋渡しをするのだが、、、。
成人映画なので、こいつが顔はイケメンだが女性の事を考えない変態野郎な訳だ。ひどい目に会った彼女は、、、、、みたいな話なのだが、恋に恋しながら悪夢のSEXに振り回される佐々木日記がすんげ可愛い。彼女に惹かれながらも男として強い立場に出れない後背くんの誠実さも気持ちいい。見るからにドラッグクィーンで只物じゃないマダムの的確なツッコミも気持ち良い。
◆『襦袢を濡らす蛇 SM開華編』五つ星評価で【★★あかんかった】
山口真里主演、牧村耕次出演。
池島ゆたか監督、五代響子脚本。 2005年のピンク映画。
評判いいけどあかんかった。女子大生が美術評論家からSMの手ほどきを受ける。
なんか牧村耕次も、山口真里も芋い感じがしてあかんかった。
【銭】一般入場料金は1800円だが、劇場に無料で置いてあるスタンプカード割引で1500円(スタンプ三つ目)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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女真剣師 色仕掛け乱れ指@PG・
OL日記 あえぐ牝穴@PG・
襦袢を濡らす蛇 SM開華編@PG



▲シネロマンさんとこから借りてきたずら。
◆『セミドキュメント オカルトSEX』


▲超能力課長ドーン!超能力係長もドーン!超能力平社員(主人公)もドーン!
五つ星評価で【★★★はっきり言うがエロさで興奮はしない。時代風俗の違いでバリバリ楽しめる。あと山本晋也頭がおかしい(褒めてない)】
野上正義主演、山本晋也脚本監督、1974年の独立プロのを買い付けて日活が配給した映画だから一応ピンクではなくロマンポルノなのかな。ピンクかつポルノか?
辞書曰く【セミドキュメンタリー】映画・放送・小説などで、ドキュメンタリーの手法を用いた作品。事実に創作を加えて劇的効果を高める。
おいおい、どこが「セミドキュメント」やねん。
11PMを放送してるモニターがそのまま映されて、巨泉やユリ・ゲラーがスクリーンに映る1分くらいだけは無理無理「セミドキュメント」と言ってもいいかもしれんが、他は安っぽいか、頭おかしいか二択のドラマである。
冒頭、女性胎内にチンコが入ってくるのを胎内から見てるイカれたカット。こーゆーの滝田洋二郎が最初かと思ってたが、こっちの方が全然古い。でも、医学的に適当。滝田のはそれなりに「らしさ」があった。その後、それぞれの性器が自我を持ち、指にボディー・ペインティングして作った女性器と腕にポディー・ペインティングして作った男性器が会話をする。おかしい。明らかに山本晋也の頭はおかしい。これで山本晋也の頭がおかしくないと言うなら、山本晋也以外の全人類の頭がおかしいという事に他ならない。それくらい異常な演出だ。
冴えない社員の野上正義が念じる事で女とやりまくれる能力に開眼(開珍か)。ガンガンやりまくる。やりまくった後の野上のまるで爆弾コントにでもあったようなスーツの着崩しが実に素晴らしい。確かにあれは20時間くらいぶっ通しでSEXしたような服の着崩し方だ(体験はしてないが何となく類推出来る)。
ロケ場所として、かの「目黒エンペラー」が使われるのだが、オープニングロールで燦然と一枚絵で「協力 目黒エンペラー」とバーンと出たのはかっけーかった。このオープニング・ロールで目黒エンペラーの電話番号がスクリーンに映る。ラブホの電話番号が告示される映画なんて初めて見たわ。
課長と部下の濡れ場の連れ合い旅館にコケシが飾ってあった。ちょっと和んだ。

←やられちゃう社員女子。顔だけ抜くと千秋に似てる感じ。
ロケ場所は主に新宿界隈。
野上正義がカレー食う新宿京王線改札外の「C&Cカレー」は44年後の今でも同じ場所にある。恐ろしい事に値段があまり変わってない気がする。皿は違うような気がするがどうか? それと直前に映る高尾山の天狗面、昔は京王線新宿駅に確かに飾ってあった。ある意味ナマハゲみたいで怖かった。駐車違反を取り締まるのは小田急と京王の前辺りだろう。車少ない。ガラガラである。場所の見立てがあってるなら新宿から徒歩で目黒エンペラーまで行った事になる。ご苦労な。
女子の下着、パンティーがみんなズロース。男の白ブリーフの女版みたいな感じでまだ勝負下着の概念はないと思う。多分、履いてさえいればよいと言う意識であろう。下着にオシャレの概念が入ってくるのはまだ先であり、きっとこの辺りは清潔(白)でさえあればいい時代だったのだ。永井豪がパンチラを描いたハレンチ学園の連載が1968年から1972年だから、山岸君がスカートをめくって見てたパンツはおおよそみんなこんなパンツであった筈だ。色気ないのう。
◆『美人スチュワーデス 制服を汚さないで・・・』五つ星評価で【★★申し訳ないが女優のみなさん好みでない】
桜田由加里主演、風間今日子、佐々木基子、しのざきさとみ出演
下元哲監督、2002年のピンク映画。
主役の桜田由加里のボツボツ出来てる肌としゃくれた顎と真剣だとキツめの顔が申し訳ないが好みでない。スチュワーデスの衣装を着た上での着衣ボンデージは良かったが、一回全裸になった後だったから、あの後、1枚1枚着て、その後、縛られたのかと考えるとけっこうマヌケ。いきなり日焼けしたカットがあるのは基本AV女優なので、繋がり無視した日焼けロケとかが撮影中に入ったりしたのではないか? 照明で色を飛ばしてたけど明らかに肌の色が違う気がする。その飛ばすための照明の強さでドラックらりらり映像みたいな効果になったのは怪我の功名。あと着衣オナニーの厚手のパンストのモッサリ感がエロかった。ビンビン。
他の三人は普通にそんな嫌いな女優じゃない筈なのだが、何かスチュワーデスの衣装は似合わない気がする。無理がある気がしてしまう。衣装負けしておばさんっぽい。自分がそんなにスチュワーデスにこだわり持ってるとは思わなかった(基本ナースは好きなのだが)。なので、風間今日子としのざきさとみについてはスッチー姿よりブラ・パン着用でのウェット&メッシー・レズの方がビンビンくる良さ。桜田由加里も含めて、
『オカルトSEX』のズロース下着見た後だったので、革命的に下着がハイセンスに変わっててSEXの為の戦闘服みたいだ。流石時代差28年。
パイロットが虫歯だとフライト見合わせるような管理の中、エアフライト中に客同士ならともかく(それもどうだか)、パイロットとスッチーがSEXをしてはいかん(いや、そんな当たり前な事言うなよ俺)。飛行機の中シャワールームとかないから、ごっつい顔射とかやってたのは客サービスとして見逃せない問題であろう。そうそう航空機の会社が新日本航空。全日に対する新日ってプロレスかよ!(それでシャクレてるのかよ!ってのは明らかに考えすぎだ)
エロいシーンがどうとかより、明らかに本物の空港なり、飛行機を使わせてもらえてはいないだろうから、それをどうやって自然にあたかも空港や飛行機で撮っているかのように見せるかの演出や編集が垣間見える事が面白い。これを題材に
『カメラを止めるな』みたいな事をやったら絶対面白いのに。いや、そら、やらない事は分かってるけど。
◆『三十路妻の誘惑 たらし込む!』旧題
◆『団地妻 不倫つまみ喰い』五つ星評価で【★★★★何つか普通にいいドラマよ】
池島ゆたか主演、西野奈々美、如月しいな、しのざきさとみ出演。
池島ゆたか・鳥丸杏樹監督、五代響子脚本。 1992年のピンク映画。
池島ゆたかが探偵になって新宿を駆け回る。成人映画には珍しく、割とちゃんと自制する探偵で、女の隙を見るや否や襲ったりはしない。そういうのが珍しいってのも何だか、ハードボイルドで優しく、SEXには理由がいるという役どころ。ただ、池島ゆたかが体型だけ見ると山本竜二みたいなおデブちゃんなので、もう少し痩せていたら役柄と合わせてもっとかっこよかったのにと思う(基本、かっこいいいい役なのよ)。
西野奈々美は依頼人、28歳の役で14歳で出産した子供を探している。なので、14歳の時の凌辱シーンがある。これは今の映倫だと弾かれるんじゃないだろうか? SEXその物は見えてなければOKだろうが、若年者のSEXは演者が大人であっても子供に見える物は規制されても文句は言えないだろう。
そして、この映画ではその西野の娘がまた早熟で恋人と和姦SEXをして、それも濡れ場として盛り込んである。これも規制対象だろう。えーと、山本竜二とか規制しろよ(八つ当たり)。
西野奈々美と如月しいながロリ可愛い。
この二人が「ロリ可愛い」だけでなく、流石、池島ゆたか演出であり、出てくる女優はみんな魅力的に撮られてる。女好きだなあ。と言うか、濡れ場も多く女優の出演も多く、何て贅沢な。
杉本まこと時代のなかみつせいじがごくごく普通に好青年。こんな真っ当ななかみつせいじを見たのは初めてかもしれない。いやまあ、そんなになかみつせいじを見る事に注力してる訳じゃないから確固とした事は言えんけど。なかみつせいじ専用ホモとかでもないし。
新宿の町が映っていろいろ面白い。
シネマアルゴ新宿(旧新宿にっかつ)では西村知美が爆弾飲みこんじゃう
『爆』を上映してるし、今はなき新宿国際もチラっと映る。三丁目ではヘルス「ワンダラー」の派手な看板、歌舞伎町ではいつの時代でもある「とんかつのにいむら」、南口階段下あたりで池島ゆたかが飲んでるジュースはメッコール(麦コーラ)だ。そう言えば、今ではメッコール置いてる自販機とか新宿で見掛けない。そら、そうか。
1974年の
『オカルトSEX』ではズロース下着、2002年の
『美人スチュワーデス 制服を汚さないで・・・』ではスッチー高級戦闘下着、1992年の本作ではファンシーなお洒落パンティーなのである。こう、時代の違いでパンツが全部違うというのは面白いな。
ちなみに野郎のパンツはどの時代でも似たり寄ったり。いや、そんな注視してないから分からんけど。気になる人は自分で確認してくれろ。
【銭】一般入場料金は1800円だが、劇場に無料で置いてあるスタンプカード割引で1500円(スタンプ四つ目/三つ目の感想さぼってる分書かないと)。
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美人スチュワーデス 制服を汚さないで・・・@PG・
団地妻不倫つまみ喰い@PG▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
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オカルトSEX@横浜のロマンポルノファンのブログ・
団地妻不倫つまみ喰い@横浜のロマンポルノファンのブログPS シネロマン池袋の男子用個室トイレで荒い声。おっ、オナニーしちょんのか。息止まって個室から男二人出てきやがった。ババババーロー。こええだろ。そーゆーの一人ずつゆっくりタイミングずらして出てこいや。
摘まんで5本まとめてレビュー。
◆『SUNNY』ユナイテッドシネマ豊洲6
▲酔っぱらって打ち解けるすずとエライザ。成人映画ならこのあと濡れ場なのに。
五つ星評価で【★★翻案はかなり上手くやっているが、一番大事な部分が無視されていないか?】
息も出来ないほど涙を流した韓国オリジナル版、と言いながらもう、あまり細かく覚えていないのだけど、それに比べると、上手く翻案した物の、やはりどこか借り物感を払拭できず、瞳が潤みはしたが涙は流さなかった。
大きく違和感を感じたのは篠原涼子が娘の制服を着て自宅でJ-POP歌ってる所。確かに韓国版にもあるけど前置きも何もなしで制服着せるのかよ。あそこで歌わせる理由が希薄。篠原涼子の娘に関しては、娘側の問題を親が解決するシーンが皆で制服着て浮気夫フルボッコに変わってしまった。いや、日本人は大人になってから、待ち合わせ相手をビビらせるだけの為にJKの制服を着ないと思う。篠原の娘を残した理由が制服着せたいというだけの理由しかないのか? 韓国版では色々、過去と向きあいながらも自分の家族も蔑ろにしないという意味で、娘も夫もちゃんと最後に帰るべき場所として提示されていたと思うが、日本版はほったらかしだ。
韓国版はこれから自分達が掴むはずの輝かしい未来を思い描く若者パートと、ことごとくそれが実らない中年パートがかなり残酷に対比されていた。日本版ではコギャルが明るくふんぞり返って無敵に見せてるだけで、それぞれが未来の展望を描く部分が薄まってるので残酷な対比にならなくなっていた。
韓国版の方がメンツが一人多いのに、キャラの混同を誘うのは日本版。
田舎者、デブ、美人は合格。他の三人(リーダー、貧乳、美容師志望)が同じような顔、同じようなメイク。メリハリを付けようという意思が感じられない。ちょっと考えてからでないと見分けがつかない。それではダメなのだ。一人ガングロにして、一人眼鏡にして、一人色付きヘアピースとか見た目だけでも変えればいいのに。
全員がコギャルの女子校な訳だが、売春やドラッグをやってるのはSUNNYの敵対組織だけ(っぽい)。そういう配分にリアリティーがない。田舎者の広瀬すずを除いて、他の6人はコギャル・ファッションをちゃんと着こなす為にそこそこ裕福な筈だ。でも、裕福たらしめている理由が描かれない。別に稼ぐ方法はどんなでも構わないのだが、それが描かれないとみんな妖精のようにコギャルになってしまった事になり、リアリティーに問題が生じる。それは学園で生活する全てのコギャルがそうだ。
敵対組織がいちいち絡んでくるのも韓国版がそうだからと言う理由だけだろう。売春やドラッグをやってる敵対組織が本気で気に食わない奴を叩きのめすなら、ドラッグ・ディーラーやチーマーのツテで男の不良に襲わせたりするだろう。女でドラッグやって、やめられない。その為に援交でも何でもすると言うのは手だしすると危険なカスだ(少なくとも日本ではそうだ)。そんな相手と牧歌的な喧嘩などできない。殺るか、殺られるかだ。
コギャルの外見は描かれている。でも、生活が描かれていない。だから、映画としてただ騒いでいるだけに見えてしまう。
敵対組織で昔、芹香と仲が良かった相手鰤谷が「よくも捨てやがったな」と怒る。
どちらかと言うと捨てられた方が怒るのは当然だ。
捨てた方が悪く見えないように、捨てた女が仲間もドラッグに引きずり込もうとしたとかをちゃんと描くべきだ。
こういう描写が韓国通りになぞってしまった為に、逆に日本に生きていた少女たちのリアリティーを失ってしまった気がする。韓国の少女たちが日本で考えられない奇天烈な事をする分には「まあ、韓国ではそういう事もあるかもしれない」で済むのだが、日本が舞台で日本のJKが主役ではそうはならない。その辺にもうちょっと注意を払うべきだったのではないか?
演技的に凄いのは三人。
① ともさかりえ。こえー。すげー。
② 広瀬すず。相変わらず達者。
③ 小野花梨(鰤谷)。
◆『クライング・フリーセックス』K'S cinema
▲絵がすこぶるマヌケ。
五つ星評価で【★★★★ゲラゲラ】
これはどんな人でも上から目線で「くだらない」と言える大傑作。まあ、こーゆーんは許す。ええやんけ。
◆『スティール・サンダー』キネカ大森3
▲うーん、ヴァンダム(古うーっ)。

▲そして、強すぎて何で捕まってるのか分からんドルフ・ラングレン。趣味か何かで捕まった体で独房で静養してるようにしか見えない。
五つ星評価で【★★アクション映画だけどアクションが今一】
「ヴァンダム&ドルフ・ラングレン最強タッグ結成25周年記念!」だそうだ。
なので、ヴァンダム、ラングレンの存在感だけ異常に際立ってる。
アクションが潜水艦の中なのに、
人体にのみ影響を与える銃を使わせたガン・アクションが主体。このガン・アクションがさして面白くない。中に挿し込まれるヴァンダムやラングレンの白兵戦は面白いが、尺が短い。
銀座シネパトスっぽい一本。
◆『のんのんびより ばけーしょん』角川シネマ新宿1
▲カメ止め的に「ぽん」と言いそうな宮内れんげ。
五つ星評価で【★★ぼけーっと見てられる】
一切元の設定を知らずに一見さんで見たが大きな問題はない(もちろん当然知っている方が楽しめるだろう)。ただ最初から全く説明する気もなく、何人もの主要登場人物を出して、それぞれの個性がそんなに前面に出ない状態を見させられていると、客を絞った商売と言う見切りで作っているのだろうが、才気もないよなあと感じさせられてしまう。
大きく何が起こる訳でもない4コマ漫画的な日常を、いつも通りにゆったりやってる感じ。安定してるが新味はない。
放送事故かと思うくらい、絵を止めて作る間の長さが観客を信頼している事が分かって心地よい。
一番ちびっ子のれんげが沖縄旅行で絵を描く予定だったイルカの代わりに何を描いたのかはっきり言わなかったのは何でだろう。謎である(俺の気づきが足りなかっただけか?)。
◆『大人のためのグリム童話』ユーロスペース1
▲金もいらなきゃ、女もいらぬ~、わたしゃも少し手が欲~し~い~。
五つ星評価で【★★★基本的に新手法の長編アニメには厳しい】
海外のアニメ作品などを見てる人にはそんなに珍しくない手法だとおもう。
これで長編持つのは一見適当に描いているように見えるキャラの顔や表情が不鮮明な写真を見た時のように脳内で一つの像に補われるからだろう。はっきり描かない事により浮かび上がる絵は現実でも行っている脳内操作だから、結果としてリアルに見える。ただ、個人的にはあの芋っぽい主人公の顔は嫌い。
悪魔の悪巧みが何か他にやってる事がある様にも見えず暇そうなのに手ぬるい。
【銭】『SUNNY』:ユナイテッドシネマのポイント2ポイントを使って1000円で鑑賞。
『クライング・フリーセックス』:短編特別価格500円。
『スティール・サンダー』:テアトル会員割引1300円。
『のんのんびより ばけーしょん』:テアトル会員割引1300円。
『大人のためのグリム童話』:ユーロスペース会員割引1200円。
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SUNNY 強い気持ち・強い愛@ぴあ映画生活・
CRYING FREE SEX@ぴあ映画生活・
スティール・サンダー@ぴあ映画生活・
劇場版 のんのんびより ばけーしょん@ぴあ映画生活・
大人のためのグリム童話 手をなくした少女@ぴあ映画生活▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
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SUNNY 強い気持ち・強い愛@或る日の出来事・
SUNNY 強い気持ち・強い愛@映画のブログ・
大人のためのグリム童話 手をなくした少女@ノラネコの呑んで観るシネマ
2018年夏のホラー秘宝祭しばりの後編。
前編は新作3本、後編は新作2本。
◆『怪談新耳袋Gメン冒険編 後編』キネカ大森1五つ星評価で【★★怪異に出あうのは難しい】
前編が姉妹遺棄山道、E字老人ホーム、自殺橋
後編が心霊マラソン、心霊トンネル、山小屋
書いておかないと分からなくなる。もう、忘れかけてる。
後編三つの怪異に挑むが尻窄みにつまらなくなる。
ちなみに前編も冒頭の山道がピークで、老人ホームと自殺橋はそんなでもない。
各心霊スポットで不謹慎な行動を取るのは、道義的には見ていてイヤなのだけど、そうしてでも怪異に会いたいという熱意の現れだから、それで気が狂ったメンバーがいる訳でもなし、行きつく所まで行くしかないのかもしれない。
前編後編合わせて「姉妹遺棄山道」と「心霊マラソン」が怖いのは、「山道」は具体的にイメージしやすい事件が現実に存在するリアル感がある事、そして「山道」「マラソン」とも一人ぼっちに突き放された、原初的な肝試しの怖さがある。どのスポットでも体験は基本一人ずつなのだが、「山道」は心霊スポットに付くまでが遠いので放置具合がひどい。「マラソン」は各心霊スポットに一人ずつ配置される事から、もし、何か本当の怪異が現われた所で、誰も助けに来れないという、ぼっち感が強い。これが観客にも自然、伝わるのだと思う。
「トンネル」はともかく、「山小屋」はやってる事の怖さが伝わって来ない。「何もしない」のはメンタルで考えると一番怖いのかもしれないが、そのメンタルが観客には伝わらないからだ。ただ、逆に「何かを仕掛ける(=ミッション)」と言うのはミッションを仕掛ける事により、怖さを逆に忘我する面もあるのではないか? でも、映像としては伝わりやすい。この辺りの匙加減が難しい。
「トンネル」「山小屋」での怪異が寄りやすくなる新しい仕掛けは、明確な結果(パンクは含まない)が出なかった分、「口だけ」感が強い。使用時と未使用時での機械故障率や明らかに異なる状況が分かれば良いのだが、特に変わった感が感じられなかった。
藤田恵名のEDテーマ曲『境界線』が死ぬほどカッコいい(死なないけど)。
一回目は時間を間違えて冒頭5分見損ねた上で、山小屋のラスト寝落ちしたのだが、スタンプ5つ集まって旧作見るのとこれを再見するのでこっちを選んだが、EDだけで満足した、という事にしておこう。
◆『心霊ツアーズ』キネカ大森1
▲みんな悪い子じゃなさげだけど誰が誰だかは分からない。
五つ星評価で【★★若い肝試し系】
基本、
『怪談新耳袋Gメン冒険編』と構成は変わらない。怖い心霊スポットにグラビア姉ちゃんを行かせて、ミッションやお札を取って来させるリアル肝試し。「2019年ホラー秘宝イメージガール」の冠を争ってと言うが、それは争うに足るような冠でない事は、ホラー秘宝の観客ならみんな知っているだろう。みんな頑張り屋さんだが、映画としては何が起こる訳でもなく、誰が誰だかも最後まで覚える事も出来ず、怖くもなく、可愛くもなく、ナレーター癖強くてうるさいなみたいなだけ。
2018ホラー秘宝新作5本のうち、3本が山口幸彦プロデューサーのプロデュース兼出演作品ってのはどうなの?
『怪談新耳袋Gメン冒険編 後編』で軍人の霊に「会社の仕事の辛さ」をグチっていた山口Pであるが、その山口Pのガス抜きにこの作品があったのか、ガスが貯まる元凶として、この作品があったのかは分からない。
【銭】『怪談新耳袋Gメン冒険編 後編(1回目)』:テアトル会員割引1300円。
『心霊ツアーズ』:テアトル会員割引1300円。
『怪談新耳袋Gメン冒険編 後編(2回目)』:ホラー秘宝スタンプラリー5スタンプ集まったので無料。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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怪談新耳袋Gメン冒険編 後編@ぴあ映画生活・
心霊ツアーズ@ぴあ映画生活▼関連記事。
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ホラー秘宝2018前編@死屍累々映画日記・第二章
『恋のクレイジーロード(表題作を含む短編3本)』+『劇場版シネマ狂想曲』で興行。及び、
『恋のクレイジーロード(表題作を含む短編3本)』+『マンドリンの女』でも興行。
◆『超エドガー・ケイシー』五つ星評価で【★★★くだらねー】
14分。初見。
くだらねー、けど瞬間移動の移動感が実に気持ちいい。
コードネーム付けてる人が既にいたらどうするんだろう?
金子修介監督の息子(チンコではなく)と御宅拝見も付きます。
◆『恋のクレイジーロード』五つ星評価で【★★★★白石晃士監督の新作】
18分。初見。
役者が振り切る話は燃える。
宇野さんが無茶苦茶凄い(「良い」という表現は違うと思う)。あんな役でも説得力を持たせるのが役者だろう。スコップ(でもシャベルでも)のザラッとしたグラニュー糖煮詰めたような肌触りがステキ。
インドネシアの作曲家が気が狂ったようにがなり鳴らすような劇伴もステキ。
これ見るまで知らなかった田中俊介と芦那すみれもいい空気出してる。
しかし、これが18分で、エドガー・ケイシーが14分って、詰め込み密度が違いすぎて笑う。
◆『メイキング・オブ・クレイジーロード』五つ星評価で【★★★こんなんか】
29分。初見。
現場の空気が分かる。が、決して2回や3回見る性質の物ではない。併映変えての3本目を断念したのはある意味こいつのせい(ちょっとだけ超エドガー・ケイシーのせい)。多分、ワンコイン鑑賞で
『恋のクレイジーロード』だけか、値段変わっても併映+本編1本だったらもう1回か2回見たかもしれない(無条件にとことん付きあってしまうほど狂信者ではない/そこがきっと自分の弱点だろう)。
◆『劇場版シネマ狂想曲』五つ星評価で【★★★ワイワイガヤガヤ】
65分。初見。シネマスコーレ副支配人 坪井篤史の評判記ドキュメンタリー。映画の話でワイワイガヤガヤずっとやってる映画は楽しい。竹中直人は役者としては色が強すぎて嫌いだが、ナレーターだと一声で竹中直人と分かる膨らんだいい声だと思う。
◆『マンドリンの女』五つ星評価で【★★いや、あんまり】
22分。初見。日本が誇る二大白石の一人、こちらは白石和彌監督の短編。「白石祭」と言ってて看板に偽りなしなのではあるが、「祭」の規模がちっちゃくて残念。
【銭】企画料金1回目1500円。リピート1000円
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恋のクレイジーロード@ぴあ映画生活・
シネマ狂想曲~名古屋映画館革命~@ぴあ映画生活▼関連記事。
・恋のクレイジーロード(オリジン)@死屍累々映画日記・第二章
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恋するけだもの(リブート)@死屍累々映画日記・第二章

▲「咥えろやボーイズ」だと、やんべえ下ネタだとか思う俺。
五つ星評価で【★★★あ、大笑いできずに終わってもた】
子供の頃「クワイヤボーイズがやって来た!」というTVスポットを見た。そのまんま映画を見れないまま、今回が初見。
軽そうな喜劇映画的な売り方だが、冴えない警察官の群集劇でペーソスは溢れるが、笑いへの振り幅はそんなに大きくない。カラっと笑い飛ばしたいところなのだが、映画冒頭からベトナム戦争で戦火から逃げる米兵二人、いや、最初からこれじゃコメディにならんよなあと思っていたら、ラストまで戦争のトラウマに引きずられてしまう。ロバート・アルドリッチ監督のイメージ通り、男臭い。っつか、この映画の中に出てくる女性は男勝りの婦警か売女しかいないのだ。いや、奇跡的に投身自殺を謀るどちらでもなさそうな少女がでてくるが、彼女が婦警でも売女でもないという保証はない(おいおいおい)。で、その男臭い男どもが10人。もちろん顔は違うが、みんな「ザ・男」なんである。群像劇の中でもお人よし警官とお騒がせ警官とに分かれるが、みんな同じようなシケタ面してるので見分けが付きづらかった。
【銭】ぴあフィルムフェスティでのアルドリッチ特集上映。特集上映価格1300円。
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クワイヤボーイズ@ぴあ映画生活
特集上映「新東宝のまだまだディープな世界」から2プログラム。
◆『乾杯!女学生』五つ星評価で【★★★女学生だぜ】
1954年、白黒、95分。初見。
井上梅次監督。
画面が女学生(JC&JK)とジャズと赤ん坊で満たされる幸せな映画。
ジャズは井上梅次だけに得意満面でガンガン響く。
しかし、主役のトンちゃん雪村いづみが嘘つきで、
その嘘がばれる事なく、正義の嘘とばかりにOKと
されてしまうのはいかがなものか?
ウルトラ警備隊隊長中山昭二が数学を教え、
七人の侍の薪割武士千秋実が国語にかこつけ愛を教える。
寮に住む女学生は美人多い。それが一番いいなあ。◆『大虐殺』五つ星評価で【★★★大虐殺だぜ】
1960年、白黒、94分。初見。
冒頭すぐに始まる大地震、それに続いてどんどん進む世相の乱れと、それに乗じた軍部による朝鮮人、社会主義者を狩り集めての大虐殺。特撮班の頑張りもあって凄く見応えがある。しかし、山場の大きな事件が全部冒頭に集中するので後半は地味な闘争が中心になり、ちょっとキツい。主役は社会主義者側の天知茂でくりーむ有田似にも関わらず超美形なのだが、紆余曲折はあったにせよテロリストを応援するのはちょっと気がひける。
デジタル化した際に上下が合わずトリミングにより、見切れてしまっているようである(オープニングのスタッフロールがデジタル黒味により文字欠けしている)。【銭】通常一本立て興行価格1200円-400円(会員割引)。
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乾杯!女学生@ぴあ映画生活・
大虐殺@ぴあ映画生活PS いやあ、「天知茂」を「天地茂」って書いちゃった(今は修正済)
摘まんで5本まとめてレビュー。
◆『インクレディブル・ファミリー』トーホーシネマズ渋谷5
▲常にイライラしてるヴァイオレットが可愛い。
五つ星評価で【★★★★あーもー無茶苦茶面白かった】
こー、すっかり時間の間、浮世を忘れて没頭できるのがえーわー。
俺ヴァイオレットが美人すぎないし、どっちかって言うと外見が冴えない所に心惹かれる(異常か?)。長いエンドロールも金管がとても気持ちいい。と言うか、全編金管楽器ぶちかますぜみたいな感じが好き。ヒーロー主題歌三連発もぐー。ジャック・ジャックの能力が多岐に渡りすぎてるのはちょっとうるさい感じ。怪力パパのミスター・インクレディブルよりゴム人間ママのヘレンが活躍する方が絵的にはおもろい。そう言えば冒頭のモグラ野郎って未解決案件だよね。
◆『縄文にハマる人々』シアター・イメージフォーラム2
▲「乳首見せたら5000円や。こら、何5000しか出さへんのや。5000は片乳分や。はよ1万出し!」
五つ星評価で【★★★縄文ワンダーランドだけど退屈しない訳ではない】
音楽と画像処理がオシャレで、空間恐怖症のように縄文の意匠が敷き詰められてるのが楽しいけど、ずっとインタビューだけで構成されるのはやっぱり眠い。ただ岡本太郎のように縄文の意匠は現代人の心を撃ち抜かずにはいられない。それはこの映画があろうがなかろうが変わらない(言っちゃった)。縄文の心は血に沁み込んでいるのだ。まあ、簡素で詫び寂びの弥生時代も別に憎むように嫌いな訳じゃないし、あれだってそこそこ心に沁み込んでるとは思うけど。あれは実用的でありすぎて無印良品の匂いがする(まあ、それはそれで優れたコンセプトではあるけんど)。
『縄文にハマる人々』だからいいけど、
『縄にハマる人々』だったら成人映画だ。いや待て、成人映画だったかどうかは忘れたが
『縄文式』と言う緊縛に関するドキュメンタリーがあった筈だ。うんうん、心に沁み込んでるんだな(違う)。

▲「着地成功10.0です!」
◆『ジュラシック・ワールド/炎の王国』トーホーシネマズ渋谷6
▲ハンドパワー
五つ星評価で【★★★映画がどうのこうのより前の席に座ったバカの座高が高かったのよ】
縄文時代からジュラ紀へと移って鑑賞。
何だよ、おい。クリス・プラット簡単に騙され過ぎちゃう?
基本どんな映画でも騙されてないか?
(どっちかと言えば騙される側だろう/頭よく見えないから)
恐竜に対する扱いが雑い。
スター選手みたいな恐竜が一匹ずつランウェイに出てくるのだから、そいつら一匹一匹の個性を引きだして、チェイスに繋げるべきだろう。何か外形変えてあるものの基本、動きや個々の恐竜が持っているであろうロジックがみな同じ物をあてがわれているような感じで、そんなに心、動かされなかったなあ。
◆『オーシャンズ8』ユナイテッドシネマ豊洲2
▲アン・ハサウェイにうどん粉塗られたい(そら蚤とり侍やなくても塗られたいやろ)。
五つ星評価で【★★意味が分からないで使うけどラグジュアリー感高そう】
中央の3人のキャステイングが超いい。サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウエイ、ドレス姿も含めてゴージャス。3人のパワーバランスがとてもいい。技術職としてハッカー、スリ、デザイナーは分かるが、ジュエリー担当や商品ディーラーって役職は違う気がする。ヘレナ・ボナム=カーターは顔がうるさい。最終的にプランが単独でないという点に関して、よくよく考えれば色々アラがあるのではないか。
映画の中で一番、良かったシーンはアン・ハサウェイがむっちり白い肌を何となく想起させながら、男とSEX直前まで見せるカット。これ以上になく上品なビッチで良かった。

▲むっちりもっちりアン・ハサウェイ(もう一枚)。
オーシャンズ8の女スリ、企画が20年前だったら浅野温子起用もありだろう。
企画が30年前だったらW浅野起用だって、なくもないだろう。
企画が今なので、同じ邪魔な演技という意味でヘレナ・ボナム=カーターと変えるか? アジア系二人になっちゃうからダメか。
◆『カメラを止めるな!』ユーロスペース2
▲右端手前に座ってる人がこの映画唯一の恐怖。
五つ星評価で【★★★★面白い事は疑いようもない】
これはちゃんと分かりやすく噛み砕いた三谷幸喜の「ショー・マスト・ゴー・オン」じゃないかな 。
同じく三谷幸喜の
『ラジオの時間』にも通じる。
何にしても面白くてヒットするのはいい事だ。
面白い映画には「面白い」と言う言葉を贈る。基本、それで充分だろ。
【銭】『インクレディブル・ファミリー』:映画ファン感謝デー料金1100円。
『縄文にハマる人々』:映画ファン感謝デー料金1100円。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』:映画ファン感謝デー料金1100円。
『オーシャンズ8』:ユナイテッドシネマのポイント2ポイントを使って1000円で鑑賞。
『カメラを止めるな!』:ユーロスペース会員割引1200円。
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オーシャンズ8@ぴあ映画生活・
カメラを止めるな!@ぴあ映画生活▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
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ジュラシック・ワールド/炎の王国@或る日の出来事・
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