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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

性癖的な些末事

と言うのは、、、、、 続きを読む
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『剣雲鳴門しぶき』シネマヴェーラ渋谷

五つ星評価で【★★★阿波踊りには驚く】
1941年、白黒、71分。初見。
特集上映「ミュージカル映画特集Ⅲ」から1プログラム。
『阿波の踊り子』改題。
画面を埋めつくす阿波踊りの人人人の大洪水は凄いが、阿波踊りの歌詞を劇団四季みたいに朗々と歌ったりはしないから「ミュージカル」ではないと思うな。兄の仇を7年待って討つ単純なルサンチマンのドラマの筈なのだが、長谷川一夫と入江たか子、高峰秀子の恋バナが全体のテンポを悪くしてる。でもまあ、阿波踊りは本当に狂ってて凄い。
全ショット江戸情緒溢れ捲り。



【銭】
国立映画アーカイブ所有フィルムによる上映の為1200円(会員割引なし均一料金)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
阿波の踊子@ぴあ映画生活

『天使が俺を追い駈ける』神保町シアター


▲ネットからの拾い物。

五つ星評価で【★★★★ダメ男のり平+吉永小百合】
企画「伴淳三郎と三木のり平」から1プログラム。
1961年、白黒、69分、初見。
徹底的にツイてない男が殺し屋に出あい、自分の殺人を依頼した途端に、人生最高のツキに恵まれる、近年、洋画にそっくりの話があったような気がする軽コメディー。全然ダメな男に三木のり平。彼に助けられて惚れてしまうエレベーターガールに吉永小百合。15歳で顔がパンパンであるが、子供っぽくて可愛い。それにしてもデパートとかでなく、一般企業のエレベーターにいる専属のエレベーター・ガールというのはもう時代が違う感バリバリである(今はもうデパートですらエレベーター・ガール見つけるのが難しいのに)。

若い頃の三木のり平はまだ社会に受け入れてもらおうというかのように、子犬が甘える対象を見据える探るような目付きをしている。中年以降はそれが吹っ飛んでアウトローのようにやさぐれた風貌になるのだが、若年期は弱み全開なのに、寂しそうに縮こまっていて、もうちょっと容姿の良さを差し引いてという前提付きで、今で言う長谷川博巳や星野源っぽい感じを受けないでもない。くすぶってる感じがほっとけない。それにしても、吉永小百合がそんなのり平にビックリするくらいすぐに惚れてしまうのは今で言うガッキーが尻軽だったみたいなショック感があったであろう、きっと。

お話が浮世離れしてるけど展開がスピーディーで、最後まで寄り道もなく進んで、一直線に飽きずに見れた。これは本当にコンテンツ不足の昨今、リメイクとかすればいいのに。まあ、でも、今では科学捜査が進んでしまって、事故死に見せかけるような殺人を簡単に演出するのは難しいか。


【銭】
神保町シアター一般入場料金1300円だが、開館5年記念だかで貰った割引券で今回は800円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
天使が俺を追い駈ける@ぴあ映画生活

『クレイジー・リッチ!』トーホーシネマズ日本橋6


▲超資産家一族の資産主(祖母)にお目通し。犬の血統見てるみたいでもあり。

五つ星評価で【★★★おもろいがラストのパンチは弱くて危うい気がする】
クレイジー・リッチはクリスティーナ・リッチと字面が似てるが関係ない。
クレイジー・リッチはグレイシー・リッチでも面白そうだけど柔術はしない。

ミッシェル・ヨー演じるセレブ母が戸田恵子っぽかった。
主人公レイチェルの親友、韓国系の彼女は『オーシャンズ8』のスリの彼女なのね。この彼女と有能だけど低く見られる何でも屋の彼のヒエラルキーの低さが魅力。と言うか、そういう事に対してのアンチの映画だから、ヒエラルキーが高い事が楽しい事に全く見えない。ずっとパーティーやってんのね、そして、そのパーテイーがさして面白そうに見えない。お金は抜群に掛かってるだろうけど参加したら人見知りの私などは人酔いして楽しめそうにない。いやでも、金持ちは金持ちでつまらなそうな贅沢をしてるけど、かと言ってプア層が恐ろしく幸せそうでもない。プア層(レイチェルの私生活)が幸せなのは安いケーキを食べる事にも一々感情が動くからであり、それは本来貧富とは無関係な属性なのだ。そういう情動を否定する位置にミッシェル・ヨーは立っているので、主人公と彼女は単純に握手が出来ない。最終的に家族の為に全てを投げうってきたヨーの生き方が彼の息子の婚儀において、家族共同体の為にその身を息子に捧げろという献身の強制を求めてしまう。それは「家族全体」を最優先に考えるために個々の家族構成員の幸せを踏みにじるという事であり、「家族全体」がミッシェル・ヨーが考えるアメリカ的な自己中心主義を貫いてしまっているのだ。主人公レイチェルはその構造をミッシェルにレクチャーする。
人は獣ではないので、諭されればそれを受け入れる事もあるだろう。だがしかし、こんな匕首を喉元に突き付けられるような形で和解して仲良くなってハッピーエンドを迎えても、それはやはり理屈であって、本当にそれで皆が幸せになれるのかはちょっと難しいんじゃないの?とか思ってしまった。理論と実践は異なるのだ。

主人公は人が良さそうだけど、リアルにプチ・チンチクリンなので、恋人が王子様である事と合わせて何だか昔の少女マンガみたいである。


【銭】
トーホーシネマズ会員ポイント6ポイントで無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
クレイジー・リッチ!@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
クレイジー・リッチ!@ノラネコの呑んで観るシネマ
クレイジー・リッチ!@あーうぃだにぇっと

『モンスター・ホテル3』ユナイテッドシネマ豊洲9


▲「モンスターと人間のファミリーエンターテインメント」ってなかなかいいコピーだ。

五つ星評価で【★★★実はアニメートがワクワクする感じで上手いんだよ】
このシリーズは大きく間違えない感じが好感持てる。
今回はドラキュラと仇敵の娘との恋。
ドラキュラどらさんは山寺宏一で盤石。その娘と婿には川島海荷とオリラジ藤森。流石に三作目となると安心して任せられる。干し首に似てるからキャスティングされたクリス松村は干し首の出番がなくなってしまった為、前回で卒業。ドラキュラの爺さんは前回、稲川淳二だったが、今回はプロ声優。新しく出てきたエリカは伝説の少女だったマダム観月ありさ、公開前は秘密にされていたが、公にされて驚くほどのビッグ・ネームではないと思う、申し訳ないけど。役は普通にスムーズにこなしてた。

今回は犬が良い。あと、「いつも犬と一緒にいちゃダメでしょ」とメイヴィスが息子を叱ると自分と勘違いしてシュンとなる狼少女が可愛い。そして全ての呪いを断ち切る曲が素晴らしくくだらなくて最高。あのくだらなさには説得力がある。

ヘルシング爺様はモンスターを退治する為に別のモンスターの手を借りるというのは間違えてるよな。


あと、全三作ともそうなんだけど、キャラのアニメートがシャープだったり味があったりで良い。
メイヴィスはかなり日本の萌えキャラを意識して目を大きくしたりしてるのだけど、表情の付け方がアメリカン・カトゥーンっぽくて思いも寄らず和洋折衷感覚。


【銭】
ユナイテッドシネマ会員は会員割引で1300円。何故そういう設定なのかはよく分からない。おそらく独自配給だからだろう。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?!@ぴあ映画生活

『スーパーの女』『サランドラ』新文芸坐

新文芸坐で同日2本。

◆『スーパーの女』

▲爆傷スーパーコメディーはこれだ!(笑)

五つ星評価で【★★★★基本「の女」の伊丹は外さない】
企画「追悼・津川雅彦」から1プログラム、ラスト1本割で1本だけ。
1996年のカラー映画。127分。公開以来、多分2回目か3回目。
伊丹十三というだけで面白いとは言わないが「の女」は安全牌。その中でも、どちらかと言うとこれは題材が近すぎてそんなに人気がない方じゃないかと思う。でも、庶民視点の経済戦争ものであり、伊丹特有のカリカチュアがマンガ見てるみたいで面白い。にしても127分もあったのか。
割とダメなのは主役二人で(追悼なのにごめんなさい)、津川雅彦と宮本信子のSEXしないだけの愛人コンビの関係性がうるさい。小学生の時のダンスの振りとか初老の二人が覚えてて踊るのは気持ち悪くないか? もっとこの二人の関係はビジネスライクな方がくっついたり、離れたり、実は離れてなかったりも活きたのじゃないかと思う。
逆にいつもこれくらい静かならいいのにと思うのが柳沢慎吾。喋りすぎず、役柄に嵌るならいい役者なのである。
デブ二人出て、当時まだ太っていた伊集院は善玉、マイウーの石塚は始終しかめっ面で悪玉。石塚のあの満面の笑顔で悪玉と言うのも怖くていいかもなのだが。
マルサと違ってテーマ曲に捻りがないのが勿体ない。ずっとかかってると聞き飽きてしまう(マルサのテーマは本当に飽きない)。
ラストの対決が、大きな捻りがなく、正論だけで終わってしまうのも残念。
助監督に中村義洋の名前発見。


◆『サランドラ』

▲どこからどう見ても宣伝費が少ないのに宣伝コピーが盛りすぎの東宝東和らしいチラシ。

五つ星評価で【★★これは眠らせたままが良かったのでは?】
1977年のカラー映画。90分。初見。
企画「新文芸坐 夜フェス!」から1プログラム。
襲う側に美的センスがないとホラーってズッコケビジュアルになっちゃうのね。


【銭】
『スーパーの女』:ラス1割引+会員割引で850円。
『サランドラ』:特別レイト+会員割引で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
スーパーの女@ぴあ映画生活
サランドラ@ぴあ映画生活

『カイジ 動物世界』東京都写真美術館ホール

動物世界
▲宣材図案には出てるけどチョウ・ドンユイはギャンブルやりません。

五つ星評価で【★★★★余計な演出はあるが充分、面白い】
あの『カイジ』の中国版映画。
カイジは少年の頃のトラウマから極度の緊張状態に落ちると敵の姿が化け物に変貌し、自分は殺人ピエロになり、化け物を殺しまくる白日夢を見るというオリジナル設定が追加されている。この結果を伴わない『超人ハルク』みたいな設定が絶対的にいらないのであるが、まあ、中国での映画=IMAX3Dという販売の為には仕方ないのかもしれない。

原作から乖離する部分はそれ以外もあるが、その辺を抜きにして、面白い映画に仕上がったのは原作の面白さにがっつり向かい合ったからだろう。原作の中での異常な状態での異常なゲームに現われる人としての狂ったパーソナリティーと、それを捩じ伏せるカイジの熱い心と理屈が見事である。あと、邦画版のように売りを増やす為に一本の映画に幾つもゲームを盛り込まなかったのも正解。今回の映画では「限定ジャンケン」のみ。邦画映画でかなり端折られたゲーム展開をじっくり見れたのが良かった。そして、これは邦画映画でもキッチリやってたが、大掛かりなホラを成立させる為に映像的な豪華さをちゃんと作っていた。日本人だけでなく、ワールドワイドに悪そうな外人をいっぱい連れてきたのも正解。

勿論、名前が「トネガワ」ではないだろうが、マイケル・ダグラスがいい感じに「トネガワ」を演じている。香川照之とマイケル・ダグラスが同じ役を演じるなんて何だか他人事ながらニヤニヤしてしまう。彼の直下のピエロを思わせる黒服もオリジナルにはいないがなかなか良い味である。ちなみに字幕では主人公は「カイジ」になっていたが、(聞き取れはしなかったが)明らかに「カイジ」という名前はセリフでは使われてなかった。彼(リー・イーフォン)も藤原竜也とはタイプが違うが、そもそも藤原竜也もリー・イーフォンも「カイジ」に激似ではないからOKじゃないかと思う。カイジに最初っからいる幼馴染の恋人役にチョウ・ドンユイ。単に薄幸な看護婦少女なんであるが、この子は『恋するシェフの最強レシピ』見て以来「嫌いになれない」が脳にインプットされているので設定が適当でも見逃す事にする。邦画『カイジ2』で吉高由里子の役回りと、ちょっとだけシンクロしないでもない。

堂々「つづく」で終わったので、次はどう考えても鉄骨渡りだろう。それも見たいなー。

中国語の「動物世界」は日本でいう「獣の世界」、「ケダモノの世界」のニュアンスみたいなのだが、字幕ではそのまま「動物世界」と訳されており、何だか「シルバニア・ファミリー味」が抜けなかった。そんな事もあるねんね。不思議っつか、ちゃんとやろーよ。英題は『Animal World』だけど、おさるとコアラが出てくる訳じゃないんだから(それはアニマル梯団)。


【銭】
当日料金1800円。前売券を買いたいところだったがネット売買(もしくはコンビニ売買/チケットぴあ)で4日前販売打ち切りとの事で間に合わなかった。

『喜劇 冠婚葬祭入門』神保町シアター

五つ星評価で【★★★のり平の何が好きなのか分かった】
企画「伴淳三郎と三木のり平」から1プログラム。
1970年、カラー、87分、初見。
のり平は普段はグータラ社員だが、冠婚葬祭の場で並外れた才覚を発揮する男。彼にしかできない技術を扱う職人である。『美味しんぼ』山岡の冠婚葬祭バージョン社員と言えば通りがいいだろう。葬儀や結婚式で幾多の役職者とやりあったり、トラブルを回避する様は真剣そのものだ。三木のり平は割と何かをなあなあで過ごすとかが似合わない、愛想笑いが出来ない印象がある。彼は小市民でありながらアウトローという稀有な存在である。愛想笑いするのは桃屋のCMだけだ。勿論、お客が物を買ってくれるから愛想笑いしてくれるのである。笑顔が似合わない喜劇役者ってちょっと特殊だろう。そして、小市民であってもアウトローにはなれない我らは偉大なる異分子である三木のり平を畏怖せざるをえないのだ。

映画内で由利徹が出てくるシーンがある。一瞬で場がほころぶ。緊張感みたいなのが雲散霧消する。三木のり平とは全く違うタイプで凄えな、由利徹。由利徹の弟役がケーシー高峰。役柄はブ男でイタリア気取り。この人はキッチリしたネタならいいが、演技でやるブ男は面白味が薄い。

のり平の娘役が元気いっぱい倍賞美津子。気づかんかった。ボーイフレンドが古今亭志ん朝ってのも変。のり平が男手一つで育てたって娘を登場させたい為だけに理由もなくオカン殺しすぎじゃないか? この映画は徹底していて、倍賞美津子の産みのお母さんの話が「いない」という事以外一切出てこなかったから、ひょっとすると生きてる可能性もあるけど、のり平がシリアルキラーで何人か殺してても違和感ないしなあ。

のり平の後釜社員が藤村俊二。『月と接吻』では代役もいいかもしれないと書いたが、のり平が白黒時代と比べて、随分アウトローに寄ってしまったので、全体の印象が明るい藤村俊二とは乖離してしまった。

ちあきなおみがいきなりバスガイド役で出てきて、バスガイドしながら新曲を歌う。ちあきなおみは顔が独特。

本日、訃報があった穂積隆信も出演していた。合掌。

娘の結婚に話がずれた為、のり平扮する主人公の冠婚葬祭の妙技が思った以上に展開しなかったのが残念。


【銭】
神保町シアター一般入場料金1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
喜劇 冠婚葬祭入門@ぴあ映画生活

『嘘』シネマヴェーラ渋谷

五つ星評価で【★★★ビックリするような嘘がない】
1963年、カラー、99分。初見。
「嘘」をテーマにした3話からなるオムニバス。
特集上映「映画は大映、ヴェーラも大映」から1プログラム。

1話目「プレイガール」
増村保造っぽいベタっとした女の肉体が前面に出てオラオラオラな映画。
美男子として出演しているジェリー藤尾がバラエティーにも出ていた事を考えると、立ち位置まんまウェンツじゃね?
嘘を付かなければ太刀打ちできないような社会的格差が最初からある事を考えれば、正しくはないけど切ない嘘である。こういうのは貧乏人側に肩入れして見てしまうから、富裕層側から見たらお前らそれはフェアじゃないよ言うかもしれん。

2話目「社用2号」
これ「社用」と「斜陽」が掛かってるのか。景気が悪くなる愛人の話。どんなヒドイ役でもピタっと嵌る感じの叶順子主演。演技ができない女優の役って凄いキャスティングを楽しげに演じている。彼女を清算したいケチ社長が益田喜頓、この人の関西弁、耳ざわりがいい。ゴリゴリ押し付ける風でもなく自然に近寄るくらいの距離感を感じる。喜頓の部下で嘘ついて叶順子に近づくのが川崎敬三。何か失礼だけどそんな感じが似合わなくもない。叶順子バカだけどいい人オーラ全開で終わるが、それでいい役なのかと聞かれれば微妙だ。

3話目「女体」
嘘の範囲設定が明確にならない『羅生門』みたいな。
若い森光子見れたのがちょっとお得な気分(若い頃あったねんな)。

順番付けるなら321。



【銭】
通常一本立て興行価格1200円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
嘘@ぴあ映画生活

『私の人生なのに』シネマノヴェチェント


▲片一方だけ口を開けてると「狛犬(阿形吽形)」みたいだなと思う。

五つ星評価で【★★★知英にビックリ】
主役の知英は元KARAと言う事は韓国人。凄いね、どう見てもネイティブ日本人の発音だよ。
その知英が新体操のスター選手だったが練習中に脊髄を損傷し車椅子生活を送るようになってしまう。絶望に打ちひしがれながらも徐々に日常生活を取り返していくが、昔のようには生きる意味を見つけられない。そこに中学の文化祭でともに歌った同級生がやってきて一緒に歌おうという。知英は歌で失った生き方をゆっくり埋めていく。とかかな。

知英の泣き顔にやられます。
そして、歌の下手なフリー・ミュージシャン、ジュンノスケ。彼を演じる稲葉友の歌うと滑舌悪くなって言葉が聞き取りづらくなるけど(歌としては欠点がある/下手の部類)、心の波動がビンビン伝わってくる歌が良い。ただ謎が多い人物で、彼が彼女を助ける為だけに遠方から訪ねてきた事については映画内では「それしか説明されていない」のだけど説得力がえらく低い。そんな純な人間がいるだろうか。そして、彼が彼女に与える指針や心使いなどが一々明確じゃなく、「ぼーっ」としてるような気がする。
なので、映画全体の歌や演技は良いのだけど、映画全体として言いたかったテーマがぼやけている気がする。ただ、そういうのが「ぼやーっ」としているからこそ、リアルな話のように見えるのかもしれない。あまり、普段から人間は真っ正面から「自分の生き方」なんて考えないで生きているものだ。あまり複雑な事ではなく、傷付いた人に温かく手が差し伸べられる映画、ただそれだけなのかもしれない。それならそれでいいだろう。
稲葉友の着ているウィンド・ブレーカーが当然adidasではなく、adodasとかだったりする。あのパチもんを悪ぶれずに着てるのは良かった。


【銭】
シネマノヴェチェント、デジタル作品は1100円均一料金。実は『ストレンヂア』を見ようと思って来たのだが時間を間違えてて、この映画を見た(曜日により時間枠が入れ変わっているのに気が付かなかった)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
私の人生なのに@ぴあ映画生活
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