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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『そらのレストラン』ユナイテッドシネマ豊洲12


▲UFOっぽいチーズ。

五つ星評価で【★★この映画を躊躇してしまう理由】
美談であるし、悪人は出てこないし、とても性善説の世界だ。そういうのに照れるってのはあると思う。登場人物の誰もが善人だったり、過去に辛い思い出があり、それが今の人格を形成してたり、みんな仲が良くって、誰一人として主人公の挫折からの復活を諦めないでサポートしてくれるのは構わない。うらやましいばかりだ。
問題は別の所だ。
多分、私は彼等を妬んでいるのである。
モデルになった人達がいるらしいのだが、その人たちもこの映画の彼等のように楽しく朗らかに苦労せず生活しているのだろうか。そう、彼等から労働の苦労・苦痛は感じない。冬の北海道に迷い込んだ本上まなみは、夫の大泉洋の畜産に手を出してるようには見えず、ほぼ専業主婦でノホホンと生活しているように見えるし、外資系から脱サラして牧畜業を受け継いだ岡田将生はペットに餌をやるように、ただ餌をやるシーンのみが描かれる。多分、それ以外は遊んでるのだと思う。農家のマキタスポーツ、高橋努も農家らしい苦労をしているようには見えない。農薬を使わないのは良い事だが、虫による被害をどう防ぐかは一切描かれていない。多分、あの大地では農薬を使わない作物には「呪い」か何かが仕掛けられてて被害を出さない仕組みが作られているのだろう。大雑把に大自然北海道の野生の力により作物は勝手に育つ。魚介類も同様。どんどん捕れる。その凄まじい恩恵を彼等は受けているように見える。いや、それはファンタジーでしょう。マンガ『銀の匙』の離農の現実などを見てると、この労働量で農業の生活基盤が立ってしまうのが謎である。と言う事で、挫折や復活などの精神性の問題はいいのだが、生活基盤の農業にリアリティーがない。私自身は農業に携わった過去は1分たりともないのだが、農家の人がこの映画見たら怒るのではないかと思う。

でっかいどう北海道果てしなく広がる遠大な背景を凄くロングから撮れるのは気持ちいい。

ラスト補助輪なしの自転車のカットはいいなあ。食もそうだけど、ああいうのに幸せを感じるのはいいよな。


【銭】
ユナイテッドシネマ金曜はメンバーデーでメンバー1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
そらのレストラン@ぴあ映画生活
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