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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『青べか物語』神保町シアター

五つ星評価で【★★★★暴走する東野英治郎が最強】
企画「フィルムとデジタルで甦る名作の世界」から1プログラム。
1962年、カラー、101分、初見。
川島雄三監督。
東野英治郎が最強に最高。
ああもう、東野英治郎っていついかなる時も面白いけど、この映画の教養のない厚顔無恥だけで生きてきた田舎者の演技が本当に最高。「いぇ~~~いっ」。
いやいやいや、主役は森繁の「先生」なのだ。何だか、いつもと変わらない森繁だなあ。そう何本も見ている訳でない森繁はいつも変わらない事で私の興味を強くひかない。単に親しみやすい一庶民を演じる人。今回の「先生」が文豪、山本周五郎その人である。「山本周五郎=森繁」という構図がピンと来ない。。
映画の内容は人品卑しき千葉郊外に住むことになった「先生」とロクデナシの住人達との交友録であり、極めて散文的にあの人の話、あの人の話、とボコボコ細かいエピソードが連なって描かれる。
映画は星三つ、東野英治郎の怪演で一つプラスして四つ。


【銭】
神保町シアター一般入場料金1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
青べか物語@ぴあ映画生活
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皮膚科通院

2019年3月23日、皮膚科に初通院。
少なくとも5年以上前(前の職場以前)から両膝の下が一見、内出血のような、痣のような感じで理由不明で爛れてしまっている。痒くもないし、実害はないのだが、ちょうど手が届く位置にあり、何となくトイレや風呂場で掻いてしまい、ほっておけば治るかと思いきや、いっこうに完治しない。治療も何もしてないからそのまんまなのであろう。傷口からばい菌とか入って思いがけない事になっても困るので通院して見てもらう事にした。
・カビとかの類ではないらしい。
・すぐさま何かひどい事になるような緊急性はなさそう。
・インターネットで順番管理をしてる病院でこの仕組みがちょっとおもろい。
・皮膚科の上得意客はとうやら乳児や幼児。周り子供と若妻ばかりである。そこに何ら会話はないがちょっとハレムっぽいぞ。ふふふ。
・処方箋で軟膏もらって気長に直していく予定。一日二回朝晩塗るのはちょっとめんどいが、もう一週間ちゃんとこなしてる。治ってるかどうかはまだはっきりしないが、軟膏塗ると手癖である「掻き」をしなくなる。まあ、それだけでもいいのではないかな。

『グリザイア:ファントムトリガー』EJアニメシアター新宿、『コンジアム』シネマート新宿1

同じビル繋がりで2本まとめてレビュー。

◆『グリザイア:ファントムトリガー』EJアニメシアター新宿

▲社会通念的にこんなに堂々と制服でバイクに乗るのはどうか、と。

五つ星評価で【★★★アクション燃えるぞ】
基本一切合切知らんで一見さん鑑賞(あ、予告は見た)。オリジナルがどんなメディアかすら知らない。が、冒頭すぐに始まるアクションの練度の高さにすぐのめり込んでしまう。主人公達に「殺人についての禁忌や罪悪感」が全くない事はアクション・シーンを面白くし、日常シーンのリアリティーを少し減少させている。多少不謹慎でインチキくさいけど見応えのあるアクション、それが売りだろう。今の時点で彼女たちの内にも外にも「正義」はない。話が続いていく中で、彼女たち自身にとっての「正義」とは何かがモチーフとして語られる日が来るのかもしれない。
ただ女の子4人と指揮官1人のチームで4人の行動部隊隊員が全員美少女で、オシャレな女子高生制服を着てパンチラバリバリで諜報活動に勤しむのは、なんつーか、お前らこういうの好きなんだろと見透かされてるようで実に恥ずかしかった。最初に「セーラームーン」がメディアに出てきた時みたいなダメな萌え感。
主人公レナの出自を語る物語だからという事もあるのだろうが他の3人の活躍が薄く、その為にそれぞれの活動を通じてのキャラ立ちがあまり描けなかったのは減点。ミッションに集中させて学園ドラマ部分は割愛しても良かった気がする。
ライバル姉妹校の食わせ物チームとかも奥が深くて面白い。


◆『コンジアム』シネマート新宿1

▲笑うと負けよ、あっぷっぷ。

五つ星評価で【★★ありがち】
怪奇番組の撮影クルーが心霊スポットを巡ったら予想しない怪奇現象が撮れてしまったという体のフィクション。日本にはこのタイプに『コワすぎ』という超傑作シリーズがあり、それが起爆剤になったのか、心霊スポット探訪物はフィクション、ドキュメンタリー双方ともそこそこある。そもそも低予算を強いられるホラーの撮影にこの方法は向いているのだろう。本物の心霊スポットを使う事でセット不要、撮影機材はプロ仕様でなくても良い。撮影時間は深夜で、何が映るにせよ、映らないにせよ、明確に映ってなくても良い。そして、そんな荒い映像の編集や加工はしやすいに違いない。そんな心霊スポット探訪物に韓国から殴り込み。結果としては、国は違えど、そうそう大きな違いは出なかったな、と思わされた。これ、こういうジャンルを数見てる人にはそんなに独自性の高い映画ではないです。
ただ、韓国と言うお国柄か、音が大きくて、くどい。まるでキムチと焼肉の波状攻撃みたいなくどさ、そこは流石、韓国と思わされた。
あと、前半部分、若者が合コンチックに遊ぶシーンが大変ジャマ。どう考えても『15時17分パリ行き』のショッピングのシーン程度には不要。あそこで誰と誰がどういう風にアチチっぽいとか心霊スポットで全く関係ないし。いや、基本登場人物、男4人、女3人のキャラも立ってないし(※)、いろいろ不親切な作りだとは思う。もっと分かりやすくしたり、整理したりも出来ただろう。

※ 女3人、実は長距離狙撃手、中距離遊撃手、忍者で、実は影で「ファントム・トリガー」と呼ばれていたりしたらキャラが立ったかもしれんな。その場合、どう考えても泣き叫んだりしない3人だけど。


【銭】
『グリザイア:ファントムトリガー』:テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
『コンジアム』:毎月25日はシネマートデーで1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION@ぴあ映画生活
コンジアム@ぴあ映画生活

伊藤園「ごくごく飲める毎日1杯の青汁」

緑茶みたいな味。ゴクゴク飲めるが「うまい」ではない。決して「まずい」でもない。ハーブティーをもちっと濃くして、喉にエグエグって引っ掛かりがちな部分を削り落としたようなそんな味。ラグビー部のやかんに入れられてたら割りどグングン消費されてしまうかもしれない。

「ごくごく吐ける毎日1杯の青汁」だったら、やだなあ。
「吐ける」って商品名に入った時点でダメか。そうだな。










シネマヴエーラ渋谷の謎

カテゴリ名と相違して「映画館の謎」でも何でもないが、
シネマヴェーラ渋谷に映画を見に行ったら、
テンガロンハット被って、ポンチョはためかせてる客がいた
(無風なので実際はポンチョはためいてないです)。

流石に靴に拍車は付いてなかった。

カテゴリ「右肩を骨折する男ふじき」の新カテゴリへの移行

「右肩を骨折する男ふじき」と言う五つしか記事のないレア・カテゴリがあるんですが、いい老齢になって来るべき怪我や病気や入院の数々を漏れなく記録すべく(そら、後から確認するのに便利だから)、「ふじき78闘病部」というカテゴリを新設してそこに移行します。あと、「ふじき78記録部」に入っていた病気・怪我に関する記事も移行します。

『きばいやんせ!私』『九月の恋と出会うまで』『劇場版シティーハンター』『サムライマラソン』『ドラえもん のび太の月面探査記』

摘まんで5本トーホーシネマズをまとめてレビュー。

◆『きばいやんせ!私』トーホーシネマズ錦糸町オリナス5

▲画像はブラック夏帆ちゃん。

五つ星評価で【★★★夏帆ちゃん頑張れ】
夏帆ちゃんが好きだから見に行ったけど、やはり主役の夏帆ちゃん演じる女子アナの魅力がちょっと微妙。前半の態度悪いのも普通に魅力ないのだが、後半やる気が出た後がそんなにいいかと言うと、そこが物凄い底上げ力を感じない。毒づく夏帆ちゃんからベーシックな大人しい夏帆ちゃんに変わった感じで、それはいつも見ている素の夏帆ちゃんっぽいけど、素の夏帆ちゃんが来れば「いいよね」と言うのはリアルな世界での話であって、物語の世界では毒づく夏帆ちゃんの臭みを消しきれていない。一生懸命になれば今までが全てチャラってのも虫がいいだろう。その辺の脚本と演出の匙加減がちょっとしくじっているんではないか。
夏帆と同輩の村人を演じる太賀と岡山天音がよい。太賀は演技力が物凄く高いのだけど、半端なくスターオーラがないので異常に村人が似合う。オシャレじゃない岡山天音も悪くない。二人ともフル・マラソン走るようなひどい目に会うが、ひどい目に会う男は見応えあっていい。疲れたOLはこの二人を見ながら息を(*´Д`)ハァハァさせて癒されてほしい。
村の若い爺さんに伊吹吾郎。こういうちゃんと雷を落とせる演技が出来る役者がいまや貴重なんじゃないか。祭をずっと耐えながらしきって残してきた男。当然ありそうな褌ショットとかはないのだが、ホモのオヤジは伊吹吾郎の男気にあてられて(*´Д`)ハァハァ癒されてほしい。
町の飲み屋でジャズ・セッションになるのは、この間見たフェリーニの『アマルコルド』みたいで楽し。まんますぎっぽいけど、まぁオマージュって事で。文字フェチの変態は「オマージュっておま○こジュッ」みたいなと言う言葉遊びに(*´Д`)ハァハァ癒されてほしい(そんなんで癒されるか!)。
都会にいたら連続殺人犯にしか見えない宇野祥平とか、出てきた途端に怪しい鶴見辰吾とか、いろいろ拾い所はあるが映画としては最後の山場をキッチリまとめきれなかった。何かやるはやったけどドキュメンタリー映画見たいな山場だ。ドラマの山場ではないと思う。でも、映画全体退屈する訳でもないから、まずまずという評価。


◆『九月の恋と出会うまで』トーホーシネマズ府中7

▲二人とも苦しみを乗り越えるまでって「苦がTWOの恋と出会うまで」ってそういう事か(絶対そういう事じゃない)。

五つ星評価で【★★★ホモじゃないけど高橋一生】
川口春奈はいい意味で色の少ない女優で、観客がニュートラルに自己同一化しやすい。この物語では話の中心が彼女であり、高橋一生は絶世のイケメンとかではないけど、位置的には川口春奈が見初めるヒロインの役どころである。
この高橋一生のポンコツで不器用で一途で純粋な所にやられる。もともと、そんなにスマートに見える人ではないので、こういう朴訥な役をやらせると嵌る。こういう「君のためなら死ねる」くらいの自尊意識の低い恋愛を絶対ストーカーとかにならない高橋一生みたいな要素を使って実現するというのは、実にいい企画だと思うわあ。
「もうダメダメ、何やってるの、一生のバカバカ」みたいな気持ちで観客が母性本能で一体化する映画館。

タイム・パラドックスの三つの案のうち、高橋一生が最後の案にのめり込んでしまうのがリアル世界に住んでる自分から考えると説得力が感じられなかった。役者の演技で乗り越えられると踏んだ脚本と演出には、そこはちょっと御都合主義を甘く見たんじゃないの、と猛省を促したい。

浜野謙太とか川栄李奈が出番少ないのに「出ちょる出ちょる売り出しちょる」みたいに分かる美味しい役。


◆『劇場版シティーハンター』 トーホーシネマズ府中9

▲北条司のこの絵をアニメにして、あまり作画の乱れも見られないのだから大したもんだ。

五つ星評価で【★★★★思ったより全然ちゃんと出来てる】
実はマンガもアニメも見た事がなく一見さんである。
そんなの無関係に普通におもろい。敵が無数のドローンを使う現代性と、それをプロの技術で凌駕させるベーシックな無敵神話との折り合いを上手く付けてる。緩急激うま、全く退屈しない。
神谷明の声の安定に驚く。豊かで唯一な声なんだよなあ。
飯豊まりえの声が全くプロの声優と聞き分けがつかない上手さ。
チュートリアルの徳井も出てたらしいが、同じくプロの声優と聞き分けが付かなかったが、これは役が小さくてどこにいたのか分からなかったパターンだと思う。

▲徳井、確かこのキャラだ。上手か下手かは忘れた。


◆『サムライマラソン』トーホーシネマズ府中9

▲これ、全員の目を潰したらゾンビ映画っぽくなるな。

五つ星評価で【★★★★これも思った以上によかった】
小松菜奈のじゃじゃ馬姫様も佐藤健の間者も藩一の武者・森山未來も足軽・染谷将太も、みんな何かしら我慢を強いられて生きている。事件が起こると、その煩悶はとりあえず横に置いておいて、全員が善なる方向にその行動が切り変わっていくのが気持ちいい。
竹中直人はこんな善人より『翔んで埼玉!』のカスみたいな県知事役の方がおもろい。じゃあ、この役は誰が適役かと言うと、顔だけCG合成で加藤嘉を貼り付けるとかどうだろう。加藤嘉の顔でマラソンとかやったら、号泣必至だ。
小松菜奈の顔の腫れぼったいところがちょっと染谷将太に似てるかもしれない。
しかし、物語的には「幕末」とか「黒船」とか、そっちと繋げる必要はなかったと思う。

▲小松菜奈って本当に卵に目鼻書いたみたいな顔だ(ある意味ベリリット的)。


◆『ドラえもん のび太の月面探査記』トーホーシネマズ府中1

▲真ん中の帽子少年が割とBL系。

五つ星評価で【★★単に時間が長いのがいかんと思うのよ】
毎回、絶対的な悪と対峙を迫られるようで、のび太達も大変だ。
もともと劇場版のドラえもんシリーズでは戦う相手が出てくるにしても、そんなに悪辣なイメージはなかったのだが、やはり単純に暴走する悪い奴がいた方が話が作りやすいのかもしれない。
今回のゲストキャラは男女とも、ドラえもん屈指の美形キャラ。(*´Д`)ハァハァ
ピンチ逆転のオチは分かりにくかった。
子供ものとしては長い。いや、『九月の恋と出会うまで』『劇場版シティーハンター』『サムライマラソン』『ドラえもん のび太の月面探査記』と、当日4本見たが、4本の中で一番長かった(マイルで確認した)。その長さには反対である。


【銭】
『きばいやんせ!私』:トーホーシネマズデーで1100円。
『九月の恋と出会うまで』:映画ファン感謝デーで1100円。
『劇場版シティーハンター』:映画ファン感謝デーで1100円。
『サムライマラソン』:映画ファン感謝デーで1100円。
『ドラえもん のび太の月面探査記』:映画ファン感謝デーで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
きばいやんせ!私@ぴあ映画生活
九月の恋と出会うまで@ぴあ映画生活
劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉@ぴあ映画生活
サムライマラソン@ぴあ映画生活
映画ドラえもん のび太の月面探査記@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
きばいやんせ!私@大江戸時夫の東京温度
サムライマラソン@ここなつ映画レビュー
サムライマラソン@大江戸時夫の東京温度
サムライマラソン@あーうぃ だにぇっと

マンガ『弱虫ペダル 第14~17巻』渡辺航、少年チャンピオンコミックスを読書する男ふじき

ちょっとまとまって安い棚から購入。

14巻、インハイ二日目。体調不良から最下位に残った田所を小野田が助けに行く。論理的には何故、助かるのか良く分からない不思議展開だが、田所っち少しずつ回復(おそらくメンタル的なものだろう)。
15巻、箱学最後の男、新開のお披露目巻。そして御堂筋のイヤさが徐々に全開しつつある。
16巻、新開を刺して御堂筋全開。表紙も御堂筋の超恐怖アップ。箱学を京伏が追い詰めつつ、小野田は遂に総北4人に最下位から登りあげて合流。深いエピソードはないけど、ブータレながらも仕事を完遂する箱学の荒北が偉くかっけー。
17巻、インハイ二日目ゴール争い直前まで。箱学と京伏と総北の三つ巴戦。バラバラのメンタルでも勝利を目指す京伏・石垣のガマンが泣かせる。このイビツなチーム感覚は『あさひなぐ』の一堂寧々を思い起こさせる。まあ、『弱虫ペダル』の方が先だろうけど。

『君が君で君だ』シネマカリテ1


▲やはり大倉孝二だけ妙に笑顔がネズミっぽい。

五つ星評価で【★★★★ああ何かもうほんま松井大悟らしい】
理由は知らねど何故かシネマカリテで一週間限定の復活上映。

チラシによる物語解説。
大好きな子が好きな「尾崎豊」「ブラピ」「坂本龍馬」になりきり、自分の名前すら捨て、10年間ただひたすら好きな子を見守ってきた3人の男たちを描いた恋愛譚。

男たちは女の子に接しない。ただただ見守る。女の子が不幸になろうが接しようとはしない。それが彼等のポリシーであり、彼女は彼等の神のような存在だから、同一線上に位置してはいけないのだ、多分。という歪な10年間。これが愛ではないと断言できるが、完全に愛でないとは断言しかねる。やはり、これはこれで「分かる」部分が小さいながらもあるのだ。ヒエラルキーで言うと彼女が百、男たちがゼロ。男達には自分などいらない。彼女の行動が全て、彼女がそこにいる事こそ正しい。だから彼女がやる事は愚行でも何でも許容する。ただ、あがめまつる。それはもうそういう世界観でしかないのだ。

そんな彼等の行為は当の女子から理解されない。それはそうだろう。常軌を逸している。普通の女の子である彼女はごくごく普通に彼女を愛してくれる彼氏がいてくれればいいのだ。常軌を逸した熱視線を送る視線だけの男達など、気持ち悪いだけだ。

思いの強さがどんな障害も打ち砕く。昔の映画ならそう作るかもしれない。でも、これは恋が成就しても幸せにはなれん気がする。ダイオウイカとチワワの間に恋愛が成り立たないように、何か種族が違いすぎる。

 池松壮亮:尾崎豊。沸々とたぎる現代病みたいな役柄を演じさせたら池松壮亮は当代随一。こんなに堂々とメソメソしながら泣きごとをぶちるのが似合う役者はいないと思う。
 満島真之介:ブラピ。ビックリするほどブラピじゃないが、明るいのにいつも追い詰められてる満島真之介の変な個性はいい感じにキャラ立ちしてる。
 大倉孝二:坂本龍馬。「龍馬」と言いきってしまえば「そこそこ龍馬」に思えてくる「坂本龍馬」の良く言えば包容力、悪く言えば縛りの弱さ。ただまあ三人の中では誰よりも「龍馬」が似合う気がする。知らんけど。そういう意味では三人の中では誰がやっても「ブラピ」にはならんから「ブラピ」は一番損な役回りかもしれん。
 高杉真宙:羽生結弦。まさかの四人目。「あっ高杉真宙なんだ」という驚き。女を売るクズ男の役を喜々として演じてる。おいおい、他の映画では童貞高校生みたいな役ばかりだろうが。役者って怖いわあ。
 キム・コッピ:絶世の美女ではないのね。いやまあ、映画は嘘でいいのだから、個人的にはここは「その世界では美女認定されていないが、映画観客が見る分にはスムーズに美女」という特殊ファクターを通してほしかった。何となく芋くて好きになりづらい(芋さが好きと言う人もいるでしょうが)。

こんな変な映画は好きです。


【銭】
シネマカリテ水曜1100円均一料金。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
君が君で君だ@ぴあ映画生活

『歯まん』UPLINK渋谷2


▲なかなかいいポスター。

五つ星評価で【★★★水井真希の暗躍以外は極めてルーチン的】
女性性器に歯が付いてるから『歯まん』。なら、映画『受難』の女性性器が古舘寛治の顔になってしまうのは「古舘寛治まん」とでも言うのか。いや、最初から脱線した。
主演の女の子(馬場野々香)が魅力的だけど裸が神々しくないと言うか、題材ゆえなのかSEX描写が寒々しく、幼女がいたぶられているようなイヤさが全編に渡って継続してしまうのは辛い。そういうの見に来たんだろうと言われればその通りなんだけど、ノイローゼや鬱描写がリアルで、気の抜ける場面がない。彼女が見知らぬ彼氏に優しくされる事、そして徐々に感情を交流する事で幸せオーラが負のオーラを打ち消したりすればいいのに、その辺がどうにもずっと一定なのがキツイ。そんなのはコロコロ変わったりしないというのが正論なのだろうけど。物語としての体裁を保てているのは水井真希の活躍が変化球で面白いからである。

SEXで人を傷つけると自覚したのでSEXできない少女
SEXで死んだ少年
少女をSEXの対象としか見ず襲う八百屋
少女と覚悟のSEXをする青年

エンドロールのカマキリの映像の概念からは外れるが、SEXする事で女子を死に至らしめる「槍ちん」男を出したら面白かったのではないか? 槍ちん男は相手の事など考えずバンバンやり殺していき、最後に青年の目の前で歯まんとSEXしようとする。どちらが勝つにしても盛り上がりそうである。


【銭】
UPLINK水曜1100円均一料金。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
歯まん@ぴあ映画生活
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