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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『映画の教室2019上第四回』国立映画アーカイブ

◆『映画の教室2019上第四回』
五つ星評価で【★★★アニメじゃないの集めたな感】
国立映画アーカイブの企画上映「映画の教室2019上」。
全五回で今回のお題は「PR映画に見る映画作家たち」
四回目は「新理研映画:松本俊夫/青年プロダクション:勅使河原宏/英映画社:松川八州雄」で、短編各1本。遂に一映画社n人の縛りは壊れ、もう、めぼしい人をバンバン紹介したいという欲望を感じる。

『銀輪』1956年カラー12分。日本自転車工業会企画。自転車のパーツがダンスを踊るかのように群舞する謎の作品。PR映画というよりは実験映画や芸術映画の範疇に近い。人間は冒頭に自転車が載っている絵本を読む少年が出てくるぐらいなので、後に『薔薇の葬列』『ドグラ・マグラ』のイカレ人間を扱った松本俊夫監督をしても、まだそっち方面へ映画の舵を取ったりはしなかった。特撮を円谷英二が手掛けている。『ウルトラセブン』のペロリンガ星人の回でススキを加工して円盤を作った、あんな感じで自転車のパーツが画面を飛び回る。なるほど。
『ドラムと少年』1959年カラー31分。日本楽器製造株式会社企画。後年、理屈くさい論理的な映画ばかり作るようになる勅使河原宏も、まだこの頃は楽器を軸とした初々しいホームドラマを撮ってる。これが売りだぜという感じでヤマハのエレクトーンが出てくる。作品内でジャズをやる人は不良、打楽器を打つ人は野蛮という教育ママのディスりセリフも面白い。大っぴらに否定されないのは、逆に当時みんなそう考えてたという事だろう。話の中で一番割を食ってるのはリコーダー、主人公の少年が上手く演奏できないのでドラムに転向してしまう。つまり、いい見せ場がないのだ。まあ、笛は学童児童が必須アイテムとして購入させられるから映画で割を食っても許される立ち位置にあったのだろう。
『民族芸能の心 ふるさとからくり風土記 八女福島の燈籠人形』1987年カラー31分。財団法人ポーラ伝統文化振興財団企画。機械仕掛けで動く人形浄瑠璃の舞台裏が撮られている。いいのかよ、見せちゃってという感じで、浄瑠璃人形がかなりロボットちっくでかっこいい。人間と同じ動きを人形にさせるというのはけっこう大変な事である。


【銭】
国立映画アーカイブ一般入場料金520円+チケぴ発券手数料108円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
《映画の教室 2019/新理研映画:松本俊夫 青年プロダクション:勅使河原宏 英映画社:松川八洲雄》@ぴあ映画生活
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